・・・・・なぜか掲示板とか、あとはメールとか。
  やってたら・・・・・キレマス・・・・なぜか。
  問題が発生しました。これは終了します。とでて。
  気づいたらネット事態がダウンします・・・・しくしくしく・・・・。
  なぜぇ?
  最近それでなくてもなぜか。
  パソコン終了するときに。
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なぜかフリーズするのか。
  画面が真っ暗なまままったく動かなくなることもしばしば・・・・。
  ・・・・・・・・・・・・・・・まだ買って二年目ですよぉ?もしもし(汗)
  ・・・・こ、壊れるなよ・・・・(滝汗)などと切実に願う今日この頃・・・・。
  とりあえず最適化をしてみよう。
  最近確認してみたら125日ほどしてないし(ドライブCは)
  まあ何はともあれ、いっきますv

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        狭間の選択     ~新たなたびの道連れと…~
   

    「…わけありのようね。とにかく話を聞かせてもらいましょうか?
     まず、あなた、名前は?」
   問いかけるリナのその言葉に。
   「…アリア。アリア=アシュフォードです。」

   リナにいきなり術で吹き飛ばされた女性―アリアは。
   そう真摯な面持ちでリナたちに名前を名乗ってゆく。
   「それで?といいたいけど。」
   「だな。」
   そういいつつ外を見つめるリナとそしてガウリイ。
   さきほどトイレにたったときに男性にと姿を変えていたりするのであるが。
   さすがにそれをみて絶句しているアリアを無視し。
   そのまま二人して真剣な面持ちで外を眺め。
   「とりあえず、ほかの人の邪魔になんないように。外にでましょ。」
   「というか、リナ、あいつを含めて結界で閉じ込めたほうがよくないか?
     そのほうがあいつを倒してからまだ続き食べられるぞ?」
   絶句しているアリアの耳に。
   理解不能な声が聞こえてくるが。
   その言葉にしばし瞑目し。
   「それもそーねvんじゃ、ガウリイ、お願い。」
   にっこりとガウリイにと微笑みかける。
   「わかった。」
   そういうと同時に。
   ゆら。
   あたりが一瞬何か変わったような気がしなくもないが。
   あれほどにぎやかであった店内が静まり返り。
   外をみても人通りであふれていたその気配すらもない。
   ただあるのは。
   しんとした町並みのみ。
   「あ、あの?いったい…」
   戸惑いの声をあげるアリアの耳に。
   
   「…ほう。こいつらが貴様のめがねにかなったやつか。
     カイラス様を倒すための。
     どうやら一筋縄ではいかないようだな…アリア=アシュフォードよ。」
   そこにはガラスがあるというのに。
   しわがれた老人の声が店の外から。
   店の中、といっても突如として誰もいなくなった店内にと響き渡る。
   そして店の中から見えるとある屋根の上にたたずむ黒い人影がひとつ。
   黒のマントに目深にかぶった黒いフード。
   飾り気ひとつない黒ずくめ。
   フードのしたの俯きになっている顔は店の中からはよく見えない。
   猫背のその姿がその小さい小柄な体をさらに小柄にと見せている。
   「どうやらアリア、あんたを狙ってきたみたいね。
     ってことでいきますか。」
   「だな。」
   かたんと席を立ち上がり。
   そのまま。
   「ダム・ブラス!」
   ドゴォン!
   そのまま横の壁を呪文で壊し外と中をつなげるリナ。
   もうもうと壊れた瓦礫より煙が立ち昇る中。
   腰に手をあててその屋根の上にいる人物を見据えつつ。
   「それで?あんたは?」
   まあ気配からして雑魚以外の何者でもないけど。
   そんなことをおもいつつもその老人にと問いかける。
   「ご挨拶が遅れましたな。私はゾナゲイン。そう呼んでくだされ。
     -それでは早速手加減なしにお手並み拝見といたしますかな。」
   声に明らかに警戒の色が浮かんでいる。
   そういうや否や。
   それと同時に細い口笛のようなものが響き渡る。
   「ま、この結界、確かに精神世界を応用してるから。
    召還するには楽でしょうね。」
   「だな。でもここには素材になる小動物町の中には、いないぞ?」
   「そのままを呼び出すんじゃない?」
   などと何ともまったく警戒心ゼロのほのぼのとした会話をしているリナとガウリイ。
   「あ、あの、いったい?」
   今リナさん、結界…とかいいませんでした?
   それって。
   一応このアリアとて魔道士の見習いである。
   それが何の意味をもつかくらいは聞き及んでいる。
   人にそれがそして簡単にできるようなことではない。
   というのも。
   「あ、でもあいつがねずみをもっているか。」
   「そーみたいねぇ。」
   何ともほのぼのと会話をしているリナとガウリイであるが。
   そんな中。
   ゾナゲイン、と名乗った人物の周りに闇がうぞうぞとうごめきだす。
   「しっかし、変わった趣味よねぇ。ねずみをある魔法道具にいれて、
    持ち歩くなんて。」
   「だよなー。」
   「リナさん!ええと、ララァさん…でなかった、えっと、ガウリイ…さん!?
    何を悠長なことを!?」
   すでにその闇はうぞうぞと範囲を広げ。
   そしてその直後に。
   「な゛!?」
   アリアのか細い悲鳴が当たりにと響き渡る。
   目の前では。
   その黒い何か、見ればそれが鼠の大群だと理解はできるが。
   そらが突如として異形のそれにと姿を変化してゆく。
   そんなアリアの驚きをみつつにやりとほくそえみ。
   「なぁに、われとてこんな真似…人の身で結界を作り出せるような輩たちに。
    手加減などすることもできぬからな。
     くくくっ。どうじゃ?めったに見られる光景ではないであろ?
      こういうのは?」
    完全に勝利を確信し。
    いまだに屋根の上からリナたちを見下ろしほくそえむゾナゲインの嘲笑が響き渡る。

   リナたちの目の前に群がっていた無数の鼠は。
   その声が示すとおりに、そのままレッサーデーモンにと姿を変えてゆく。


   「「ふぅ。」」
   そんなゾナゲインをみつつため息を同時についているリナとガウリイ。
   「フィード・ランスv」
   「よっと。」

   ぽひひゅ!
   ザシシュ!…ザラリ…

   シィィィィン…


   リナの呪文ひとつと。
   そしてガウリイがその剣を一閃。
   たったのそれだけのこと。

   「…え、ええと……」
   その声に浮かぶは明らかに戸惑いの色。
   思わず呆然としているゾナゲインに。
   「…そ、そんな。あの数のデーモンを一瞬で…」
   絶句してつぶやいているアリア。
   それはそうであろう。
   普通レッサーデーモン、というやつは。
   普通の魔道士などや剣士でもちょっとはてこずる相手。
   それが見ただけでも数十匹以上出現していた。
   にもかかわらず。
   リナとガウリイのたったの一度の攻撃ともいえない些細な行動により。
   それらが一瞬のうちに消滅してゆくのを目の当たりにすれば。
   「…いやあの、もう少し時間をかけるとか。驚くとかしてくれても。
    ―最近の若いものは協調性がないわい。」
   などとぽそりとつぶやいているゾナゲインに。
   「それよりガウリイ、アリア、とりあえずこんなやつ相手にするのも馬鹿らしいし。
    とっととこいつこのままほうっておいて、店に戻りましょ。」
   「おーい?リナ。こいつどうする?」
   「ここにほうっておいていいんじゃない?」
   その言葉に思わず目を見開き。
   「ちょっとまてぃ!貴様らは老い先短い老人をこんな結界の中に一人残すというのか!?」
   思わず抗議の声をあげてくる。
   「あ、それいいですね。」
   そんなリナの言葉に声をあげているアリア。
   「だな。どうせこいつのことなんて誰もきにしないだろうし。」
   「エルさんの掃除係りででも差し出す?」
   何ともほのぼのとした会話をゾナゲインの叫びを無視して話をまとめているリナ達ではあるが。
   「こら!まて、まてというのに!
     せめて、この結界からくらいはだしてくれぃぃい!」
   そのまま彼の目の前から消え行くリナ達の姿を目にとらえ。
   悲鳴に近い声をあげているゾナゲインであった。


   後には本気で結界の中に一人取り残されたゾナゲインが。
   どうにかして結界より抜け出ようと躍起なり。
   ほとんど半狂乱に近く混乱してゆく姿が見受けられてゆくのみ。



   「―さて。と。それじゃ、聞かせてもらいましょうか?アリア?
    いったいどういう事情があるのかを。」
   目の前にずらりと並べられている食事の数々。
   あのまま結界から外にでて、普通の空間に戻ったリナ達は。
   そのまま先ほどの店にと入り。
   そしてここの店のお勧めメニューセットランチを注文しているのである。
   しかもちなみに二十人前づつ。
   まあリナとガウリイにしてみれば少ない量ではあるのだが。
   まあ先ほどきちんと昼食をとっているからに他ならない。
   「…あの、事情を説明するのはいいんですけど。
     こんな場所でいいんですか?」
   ざわざわざわ。
   先ほどの騒ぎなどまったく知らずに平和に店の中はにぎわっている。
   「あ、いいのよ。別に。他人が聞いても意味不明だろうし。」
   あっさりきっぱり言い切るリナに。
   「だな。それにあの爺さんもしばらくはあの空間で。足止めされてるし。」
   などといいつつそこにあるお肉を口にと運んでいるガウリイ。
   「そうそう。―ま、普通の人間であの空間から自力で脱出できたら。
    それはそれで面白いかもしれないわね。
     でもあの結界簡単には破れないけど。
      ガウリイ、あれってミリーさんの力なんでしょ?」
   「?」
   こちらもまたそこにあるサラダをつつきつつそのようにガウリイにと問いかけているリナ。
   「うーん。ミリーさんの力、というかオレの母さんの力といったほうがいいのかな?
    まあオレの母さん、ミリーさんの力自在に使えるようにミリーさんが許可してるらしいけど。」
   「?????」
   そんな二人の会話は意味不明。
   だただ首を傾げるしかないアリアであるが。
   まあ、間違いなく、二人以外がこの会話をきいても。
   まず意味はわからないであろう。
   というかわかるものがいたらそれはそれですごいものがあるのであるが。
   「ま、そーいうわけで。あいつも簡単にはでてこれないだろうし。
    それで?どうしてあなたは狙われているわけ?」
   そういうわけって、どういうわけなんでしょうか?
   などと心で思いつつも。
   「え…ええと。何か私とんでもない人たちに協力を依頼してるんじゃ…」
   いまさらながらに小さくつぶやきつつも。
   きっと覚悟を決め、真摯な面持ちでリナたちを見つめ。
   「私は-私は姉さんを助けないといけないんです。」
   そうきっぱりと口を開き。
   そのまま彼女の口より理由が語られてゆく。


   「姉の名前はベル、といいます。」
   ざわざわざわ。
   いまだにきゃいきゃいとした女性や
   そしてほかの店の客たちの声がざわめくとあるちょっとしたシャレたレストラン。
   そんな中の少し奥にと入った場所に座っているテーブルにて。
   アリアの話が語られ始める。
   「私にとっては気立てのいい、自慢の姉でした。
    そんな姉さんにもやがて恋人ができそのまま二人は幸せな結婚をする。
     誰もがそう信じてしました。―でも。」
   そこで言葉を区切る。
   でも世の中世間一般ではそれですべて丸く収まるのであろうが。
   彼女の姉の場合は違った。
   「…そんなアネを見初めていいよってきた男性がいたんです。
     すでに一度結婚したことがありそしてその妻に逃げられている、
     やもめ暮らしをしていた魔道士協会評議長のカイラスが。」
   カイラスの魔道士としての実績はまあまあそこそこのまのではあるが、
   人間としての評価はいまいち。
   何しろ人望も薄く裏では何をやっているのかわからない。
   そううわさの耐えない人物。
   そんな彼がアリアの姉であるベルを見初めたのである。
   「当時姉さんは19。カイラスは40過ぎでした。」
   「ちょっとまちなさいよ。それって完全に犯罪でしょうが。」
   「…その評議長ロリコンだな…」
   その言葉に思わず突っ込みをいれているリナとガウリイ。
   まあ当然の反応であろうが。
   別にそこに愛が確かにあればそれはそれで問題はないのであるが。
   だがしかし、ベルには将来を誓った相手がおり。
   カイラスはあの手この手でベルにと言い寄り続けた。
   「―姉さんの婚約者が死んだのはその矢先のことでした。」
   町の人たちはこぞってベルを手に入れるために事故に見せかけてその婚約者を殺した。
   そうではなかろうか。
   と。
   その真相は闇から闇へと葬られ。
   淡々と語られてゆくアリアの話。
   「…そして、あのさんがカイラスと結婚したのはそれからしばらくのことでした…」
   うつむいてぽつりと話すベル。
   「理由を聞いたけど答えてくれませんでした。―困ったような顔をして…
    それからはあまり姉さんとは会わなくなったんですけど…
     うわさに聞いたかぎりじゃあお世辞にも幸せ、とはいえませんでした…」
   そうつぶやくアリアの言葉に。
   「…そのベルさんって人もなんだってそんな人と結婚を…」
   などとつぶやくリナの耳に。
   「あ、その説明しましょうか?」
   ちょこん。
   「「うどわっ!?」」
   突如として横手から声が入り思わず驚きの声をあげているリナとガウリイ。
   そして目を見開いているアリア。
   そこにいるのは黒い髪をポニーテールにしているしかもかなりむちゃくちゃにとかわいい女の子。
   「って、ミリーさん!?ってそれはまあいいとして。
     ―でもどうして誰もこっちを注目してないわけ?」
   いつもならば彼女やそしてもう一人が出現すると。
   間違いなく全員の視線がこちらに集中するのであるが。
   今回はまったくそういうことはない。
   首をかしげるリナに。
   「あ、今私の姿リナさんたちにしか見えませんから。
    というわけで、とりあえずはじめまして。アリアさん。
     ミリアム=ユニットといいます。」
   にっこりとアリアに向かって話しかける。
   「え…ええと…」
   こんなにも美少女を見たのは初めてで。
   しかもいきなり名乗ってもないのに名前を呼ばれ、かなり混乱しているアリアに向かって、
   にっこりと微笑むかけているその少女。
   「まあ、ミリーちゃんたちが突然やってくるのはいつものことだけど。
    そういえば、今説明っていったわよね?どうして?」
   そう問いかけるリナの言葉に。
   「簡単よ。ベルさんの婚約者が死んだときの内容は。
    その日、ベルさんが何者かに襲われてる。という話を彼にした人物がいたから。
     あわててベルさんを助けに馬車を走らせた彼が、
     その馬車が細工されててそのまま谷底にまっさかさま。
     用は暗殺された、というところね。
     馬車の暴走に見せかけて。
     ―で、肝心なベルさんがカイラスと結婚した理由だけど。
     まあ男としては許せない方法で-ね。」
   婚約者ががけから落ちた。
   その報告はベルをかなり悲しみのふちにと追いやった。
   だが、その日、葬式が終わったその次の日。
   彼女にとって悪夢はやってきた。
   「―あのカイラスという評議長、そのあたりのごろつき雇って、
    ベルさんを襲わせたのよね。これがまた。
     ついでにそのまま自分自身でベルさんを襲って。
      しかもその様子をしっかりと記憶球(メモリー・オーブ)にと記録して。
      結婚しないとそれを世間にばら撒くって脅してね。」
   『-な゛!?』
   その説明に思わず絶句しているリナとそしてアリア。
   「…ほ、本当…なのですか?」
   「何ならそのときの映像つきで見せましょうか?」
   震える声のアリアにあっさりといっているミリーと名乗ったその少女の言葉に。
   「…なんてやつ。」
   リナの声は怒りで震えている。
   「とんでもないやつだな。」
   こちらもこちらであきれていっているガウリイ。
   「いえ、それよりも、どうしてそんなこと、あなたが知っているんですか?」
   普通誰も知らないはずのことである。
   妹である自分にすら姉はそのことを教えてはくれなかった。
   なぜかうそだとは思えない。
   あのカイラスはそれだけのことをする人物だと核心が持てるから。
   そんなことを思いつつ問いかけるアリアの言葉に。
   「ああ、私もエルもまあここはエルの世界だから私も完全ではないけど。
     でもある程度のことはわかるからね。」
   あっさりきっぱり言い切るその言葉に。
   「…完全じゃないって、ミリーさんがそういったらほかの人はどーなるのよ…」
   思わずそんなことをつぶやいているリナではあるが。
   「いや、あの?ミリアムさん?まったく意味がわからないんですけど…」
   戸惑いの声をあげるアリアの肩にぽんと手をおき。
   「…アリア、世の中知らないほうがいいことがあるのよ。
    ―知らないほうが幸せっていうこともあるんだから。」
   真剣なまなざしでアリアをみつめてきっぱりと言い切るリナ。
   その真剣さに思わず押され。
   「は…はぁ。」
   それ以上の突っ込みをする勇気をそがれるアリア。
   「まあ、ベルという人が結婚したわけはわかったけど。
     そのカイラス評議長って…男のくずね。」
   そういい捨てるリナに。
   「同感ね。あ、それじゃ、私はこれでv
    ちょっと理由をいいにきただけだからv」
   それだけいうと。
   そのまま。
   ふい。
   「え゛!?」
   そのままそこから現れたのも突然ではあったが消えるのも突然。
   目の前でその少女の姿が掻き消えて思わず叫び声をあげているアリアに。
   「…わざわざ理由を説明にくるなんて。
    ―もしかしてエルさんたち…私たちみて遊んでるんじゃ?」
   「だろうな。間違いなく。」
   「―やっぱし。」
   はぁ。
   掻き消えたユニットの姿をみつつそんなことをつぶやきつつもため息ついて言っているリナに。
   きっぱりと言い切っているガウリイ。
   まあそれが事実であるかどうかはリナたちには知るすべはないのであるが。
   「いやあの、ええっと!?リナさん!?今の子はいったい!?」
   驚愕するアリアのその言葉に。
   「あー、気にしないの。いつものことだから。
    ―それで?話の続ききかせて?―気にしたらだめよ。
     いきなり現れていなくなる、それはあの二人にはいつものことだから。」
   「いやあの、あの二人って…」
   どうも話の内容からしてもう一人そのような人物がいるのでしょうか?
   そんなことを心で思うが。
   「まあ気にしない、気にしない。
    それで?どうしてクリムゾンにいきたいわけ?」
   かなり気になるもののリナのその問いかけに促され。
   気になりつつもとりあえず会話の続きを開始するアリア。
   「は、はぁ。……私もクリムゾンの協会でいろいろと研究していたんですけど。
    ある日協会に行こうとおもっていたところに使いの人が来て…」
   かなり気になるもののとりあえず先に事情を説明して協力を仰ごうと思い立ち。
   そのまま事情説明を開始してゆくアリアではあるが。
   「それは姉さんからの呼び出しでした。今すぐに会いたいって。
    そんなこと今までありませんでしたからあわてていってみたんですけど。
     そこで姉さんから聞かされてたんです。カイラスが反乱を起こそうとしているって…」
   そういいつつ顔をうつむけるアリア。
   そしてうつむいたまま。
   「彼は多分間違いなく協会のみんなを巻き込むつもりだ。あなたは逃げて。
    このことを待ちの教会に伝えてくれって。
     …クリムゾンから一番近くて大きな協会がある町といえばサイラーグなんですけど。
      サイラーグは約二年くらい前に原因不明の壊滅をしていますし。
      なぜか人々は無事だったらしいですけど。」
   「あ゛ー。まあな。」
   「うぐっ。」
   あっさりと肯定するガウリイに思わず声を詰まらせているリナ。
   とりあえずいくらなんでも目撃者が多数いすぎる。という理由で
   目立つのは姉に怒られるからなるべく避けたい。
   というリナの意見であのとき、リナたちがかかわって消滅したサイラーグの町並みは。
   ガウリイに再生させずにそのまま町を後にした。
   という何ともちょっぴりリナにとってはほほえましい出来事があったりしたりしたのだが。
   そのことはあまりこの二人が正式にかかわっていた、とは一般には知られていない。
   「?」
   そんな二人の様子と態度に首をかしげつつも。
   「サイラーグより別に一番近かったのがこのテルモード・シティだったんです。
    もっともほかにも町はありますし、教会のある町もあったのかもしれませんけど。
    私が確実に知っている協会のある町、というのはここしかなかったんです。」
   そこまでいい話を区切り。
   「でも、私がこの町についたこと、それを知らせるより先に…カイラスが動いたようなんです。
     この町に何とかたどり着いて協会にことの次第を報告して。
     そしてカイラスが反乱を起こして領主(ロード)を暗殺したこと。
     国王軍が動き始めたのを私がしったのはその翌日のことでした。」
   そういいつつ涙を浮かべるアリアの言葉に続け。
   「で、今や町は完全にカイラスの支配化…ね。
    協会で説明受けたとおりだわ。
     でもあんたは町の鎮圧に向かう兵士たちの争いに姉であるベルさんが巻き込まれるのは、
     何としても避けたい。だから?」
   涙を浮かべ言葉を失った彼女の言葉に代わって問いかけるリナのその問いかけに。
   「ええ。そうです。一人でもそれができるのであればとうにやってます。
    私も少しくらいの攻撃呪文なんは知ってますし使えますけど、
     使えないよりはまし、程度のものですし、実際の戦闘経験はありませんし。」
   別に戦闘経験がなくても根性でどうにかするもんじゃ?
   そう家族から叩き込まれて成長しているリナはそんなことをふと思うが。
   「ま、それで、あんたは自分をクリムゾンまで連れて行ってくれそうな人間が来るのをまってて。
    ―で、私たちがここに来た…っと。」
   ちなみに会話をしつつもしっかりと食事は平らげすでに三回目のお代わりにと突入しているこのテーブル。
   そんなリナの言葉にうなづきつつも。
   「はい。虫のいいお願いということはわかっています。
    私のようなものがいってどうこうできるようなものでもないことも。
     でも、私は-私は何としても姉を助けたいんです。」
   得にあのような結婚にいたった真実、しかも映像つき。
   有無を言わさずに脳裏にそのときの映像を見せられた後では。
   その思いはさらに今まで以上。
   そういってくるアリアのその言葉に。
   「まあ、確かに、そのカイラスっていう男のくずはやっぱりひとつ、
     直接にどつきたおしてやらなくちゃね!」
   そういいつつ軽くウィンクひとつ。
   「―それじゃあ!」
   そんなリナの言葉にぱっと顔を上げるアリアに。
   「わかったわ。一緒にいきましょ。クリムゾンに。
     あ、でも道中何が起こっても、…とにかく精神だけは保っておいてよね?」
   「―は?」
   そんなリナの言葉の意味を。
   アリアが理解するのは。

   そうは時間はかからないのであった-……。
   


                             -続くー

#####################################

    あとがきもどき:
     薫:うーん。ほとんど本編のまま?
       ま、いっか(よくないです)
       え?どうしてスミレちゃんは出てくるのに、エルさまはでてこないかって?
       ・・・・・理由、すぐにわかります。
       アリアがリナの言葉を理解する、というところで。
       でてきますよー、当然エルさまも・・・あ・・・・あははは(かなりまて)
       ちなみにリナがデーモン相手に使った術は。
       赤の竜神の力を借りた聖なる赤き槍です。
       ガウリイの場合はただ剣を一閃させて、
       その衝撃に周りの空気とか魔力とかを上乗せして。
       デーモンを倒すように仕向けただけのこと。
       …この二人、完全にほとんど無敵ですなぁ・・あはははは(汗)
       まあ何はともあれ。
       次回、戦闘シーン・・・・でもやはりあっさりしすぎてるんだよなぁ・・・・。
        あ゛あ゛、エル様の混沌の嵐の表現が・・・はっ!さっきが!(滝汗)
       それでは、またまた次回でお会いしましょうv

      2003年10月30日某日