最近、というかこの14、15日。
なぜか熱がなかなか下がらない・・・。
ま、いーけどさ。
とりあえず朝は平熱だ!
でも戻って計ったらやっぱし熱あるんだよなぁ・・・・(汗)
ちなみにこれやってるただいま七度五分。ま、微熱、微熱。はっはっはっ。
・・・・だるい・・・・。
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狭間の選択 ~用心棒は?~
「―おまたせしました。」
折り目正しい礼をしてリナとガウリイのまっている小部屋にと入ってきたのは一人の老執事。
招待をうけ城にと向かったリナとガウリイではあるが。
何か罠が仕掛けてあるかも。
と思いつつ、二人して精神世界面から様々な分野で調べたものの。
そういった類はまったく皆無。
ま、まあ二人が精神世界面を視れる、というのがすでに普通ではないのだが。
とりあえず城にと向かったリナとガウリイのこの二人。
丁寧にと迎えられ、食事の用意が整うまで、と控えの間にと通されていたりする。
「お食事の用意ができました。代行もすでにお待ちです。」
そういいつつ丁寧にリナたちにむかってお辞儀をしてくるこの老執事。
その言葉をうけ、互いに顔をみわたしつつうなづき。
「わかりました。」
そう答えて二人同時に席を立つ。
そのまま扉をくぐり、執事の案内するままに長い廊下をあるいて程なく。
やがてとある扉のまえでたちどまる。
「どうぞ。」
そういいつつ一礼と同時に扉をひらく。
扉の先には白井テーブル・クロスのかかった長テーブル。
壁の燭台は魔法の明かり。
向かいに座るは見た目はまだ若い男性が一人。
年のころならば二十歳過ぎ程度。
燃えるような赤い髪と真っ白いタキシードに近い服装がやたらと目にとまる。
扉から入ってきたリナとガウリイににこやかな笑みを浮かべている男性。
そして。
その後ろに控えている、彼の護衛らしき人物が二人。
黒髪の男性と銀髪の女性。
「ようこそ。リナ=インバースさん。お待ちしていました。」
などといいつつにこやかな笑みをしてくるその人物に。
「まあ、間違っているとはいいませんけど。
正確には、あたし、リルナ=インバースですので。それをお間違えなく。」
ちょっとした間違いではあるがとりあえず訂正をしておくリナ。
世間一般ではいつのまにかリルナがリナになって伝わっていたりするし。
また呼び名が『リナ』でもあることからリナ=インバースがリナの名前。
と勘違いしている人々がほとんど。
「これは失礼を。とにかくどうぞ遠慮なくお入りください。」
そういいつつ席をたち迎え入れるしぐさをするその男性の言葉に。
「あ、はい。とりあえず本日はお招きくださりありがとうございます。」
リナに変わって挨拶しているガウリイ。
そういいつつ促されるままに互いに席にとついてゆく。
「いえいえ。こちらこそ。ご高名なリナ=インバース殿と、
こうしてお目にかかれる機会がもてて幸いです。
それにそちらのガウリイ=ガブリエフさんもその筋ではかなり有名な方。
これほどうれしいことはございません。」
などといいつつにこやかに表面上は笑っているその男性。
リナたちが席につくのを確認し。
「まずは自己紹介をさせていただきます。
私の名前はラーヴァス=ネクサリア=ラングマイヤー。
父のクラインはここしばらく病で臥せっておりまして。
それで私が代行として領主としての責務をまっとうしております。」
などとにこやかにいかにももっともらしくいってくるその言葉に。
「あれ?ベルギス=ルクサリム=ルヴィナガルド。が本名でしょ?」
―びたり。
あっさりと言い放つリナのその言葉に思わずそのまま笑みを凍りつかせているラーヴァス。
そんな会話をききつつ首を傾げつつも。
硬直したラーヴァスの横から、後ろより姿を現したウェイターが、
テーブルにとポタージュ・スーブを並べて首を傾げつつも立ち去ってゆく。
「ど、どなたかと勘違いされてはいませんか?」
などといいつつその額からは一筋の冷や汗が流れ出ていたりするが。
こ、この娘。
なぜそのことを?
などと内心かなり警戒しつつ。
「まあ人違い、勘違い、というのは誰にもあることですし。
とりあえず話しを続けさせていただきます。
実をいいますと私魔道には少し、いえかなり興味がありまして。
それでそういった話などを聞くのも趣味のひとつなんですが。
魔道士に関する逸話も様々ありますが、
最近耳にし私の興味を引いたのは、リナ=インバース殿。
あなたに関するうわさの数々です。」
などといけしゃあしゃぁといってくるラーヴァスの言葉に。
「まあ、確かに興味がある、というのは嘘ではないようだよな。
何しろ自らも魔と合成してるし。あんた。」
などとこれまたあっさりさらりと言っているガウリイ。
「―な゛!?」
その言葉にさらに硬直。
「というか、そんなんだから人間を素材にしたデーモン作成、なんて考え付いたんじゃない?
しかもまたこの町でも同じこと、やってるし。昔と。」
などといいつつほのぼのとした会話をしつつも出されている料理に手をつけているリナとガウリイ。
まあいかんせん、この二人。
ちょっとやそっとの通常の毒程度ならばすでに体制ができており。
まったくもってこの二人には無害である。
そんな二人の会話をきいて。
ラーヴァスの後ろで目を見開いている黒髪に目つきの鋭い男性-ルークに。
そして。
やっぱり。
というような視線でラーヴァスを見つめている銀髪の女性-ミリーナ。
そんな二人の姿が見受けられていたりするが。
「こ、これはまたご冗談が好きなお二方なんですね。」
などといいつつその声はどこか震えていたりするが。
「いや、冗談じゃないって。」
いいつつぱたぱたと手をふりつつ出されているお肉を手にとっているリナに。
「そうそう、それにこの城というかその周辺。
よりによってこともあろうにすべて合成獣(キメラ)工場にする必要もないとおもうが?」
これまたさらにさらりと言い放ち、出された食事の中のパスタの中から。
せっせとビーマンだけをより分けているガウリイ。
しくしくしくしく。
「どうしてこの僕がまたこんな役目を…」
などといいつつしくしくと涙を流しつつ。
とある建物の上空にとふわふわ浮かんでいる黒い神官服をまとった男性一人。
「そりゃ、ま、確かに人間なんかにこんな力はもってほしくはありませんけどね。
逆ならかまいせんけど。」
自分たちの手足とするのであればそれはそれで問題はないが。
「とにかく、上からの命令は、あの御方にかかわりのあるお二方。
彼らが首を突っ込む前に破壊しろ。ということでしたからねぇ。
この愚かな人間がやってる計画。」
そういいつつ涙をいまだに流しつつもため息ひとつ。
彼は知らない。
すでにリナとガウリイはこのたびの一件にかかわっている。
ということを。
「とりあえず、少しくらいお食事してもばちはあたりませんよねv」
などといいつつすっとその手にもっているどこにでもあるような、錫杖を一振りする。
と。
ドガァン!
ちょっとした爆発音が鳴り響き。
町の至る場所、正確にいうならば警備兵が異様に多いい施設たちから。
巻き起こる爆発音とそして、火の手。
次の瞬間には。
ル゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!
爆発とそして炎により、そこそこにあったクリスタルの筒より抜け出て自由になった、
そのクリスタルの何にいた何かが。
一斉にと町の中にと解き放たれる。
「少しくらいお食事タイムvとしますかねv」
にこにこと。
解き放たれるそれをみてにこにこ笑みを浮かべて空中に浮いている神官一人。
「しっかし、あんたも何考えてんだか。
人間が魔と合成して命を永らえさせても、それはそれで。
魔族のいいこまにしかならないっていうのに。」
いいつつ並べられている食事の中のビザをつまみつつ言い放つリナに。
「そうそう、たとえば今の外の様子のように。」
などといいつつピーマンをしっかりとより分けた食事を。
ぱくぱくと口にと運んでいるガウリイ。
そんなガウリイの言葉にふと繭をひそめ。
「ちょっと、ガウリイ?それっていったいどういう意味?」
ふと手をとめて問いかける。
と。
バタバタバタタ!!
何やら廊下があわただしくなり。
「大変です!ラーヴァスさま!町に正体不明の怪物などが多数出現しました!」
「ラーヴァス様!神殿などから無数に化け物が出現し町に向かった。
と警備のものより報告がありました!」
「ラーヴァス様!警備していた重要なる建物すべてより火の手が!」
勢い勇んで部屋の中にと駆け込んでくる兵士たち。
「な゛!?」
その言葉にあわてて窓から外を見渡すラーヴァス。
彼の目に窓越しで映ったものは。
町のいたるところといっても城の周りがほとんど。
そこから立ち上っている煙と。
そして。
窓五指にも聞こえる町の人たちの悲鳴の数々。
「だぁぁぁ!ガウリイ!何きづいてんるんだったらもっと早くいわないのよ!」
などとさけびつつガタンと席を立ち上がるリナに。
「そうはいうけど。ゼロスのやつが一瞬でやったんだし。」
「…あいつか。」
のんぴりとそれでいて困ったように頬をかきつついうガウリイに。
思わずこぶしを握り締めているリナの姿が。
そこに見受けられていたりするのだが。
「ちょっとまて!いったい何が!?」
完全に何が何だかわからずに叫び声を上げているルークに。
「…ま、まあリナさんたちが絡んだ時点で。何かしらの動きがある。
とは思いましたが…」
などといいつつぶつぷつ口に手をあててつぶやいているミリーナ。
「だぁぁ!せっかくのご馳走なのに!はっ!そーだ!
ガウリイ、これすべて異空間に保存しといて!とりあえず、
あんな人とデーモンの合成獣、普通の魔道士と兵士とかに太刀打ちできるわけもないし!
先に駆逐にいくわよ!」
そういいつつ。
そのまま何やら口を動かし、ミリーナやルーク、そしてラーヴァスが聞いたこともないような、
言葉を発し。
「ラナ!」
その言葉と同時に。
一瞬のうちにその場からリナの姿は掻き消える。
「あああ!リナ、まってくれよ!っと、とりあえずリナにいわれたとおりに、
この食事を…っと。」
などといいつつ丁寧にそのままの格好で。
ちなみに長テーブルごと。
ふいと手をかざしたその先に。
何やら黒いような渦が出現し。
「とりあえずこれごと保存しておいて、っと。
ああ!リナ、まってくれよぉお!」
唖然とするミリーナとルークをその場に残し。
それはほんの一瞬の出来事。
ガウリイが手をかざしたのと同時にできた黒いような渦。
それにそのまま長テーブルが吸い込まれるようにと掻き消えていき。
それだけではなくそのままガウリイの姿も。
その場から一瞬のうちに忽然と姿をかき消していたりする。
「…そ、そういえばあの人たち…瞬間移動。できるんでしたわね…」
などとつぶやくミリーナの声のみが。
驚きに目を見開いているほかのメイドやルークたち。
「な゛!?」
いきなり目の前から二人が掻き消えたことに驚愕し。
「なぜ!?なぜ!?デーモンと合成されてもないのにそんなことが可能なんだ!?
われわれには魔と合成することにより可能となったあの術なのに!?」
驚愕しつつ叫んでいたりするラーヴァス。
おもいっきりぼろを出している。
というのに驚いている当人はまったくもって気づいてはいない。
その言葉に。
『な゛!?』
ちょうど報告にきたほかの兵士などがたまたまその言葉をききつけ。
報告よりも何よりもそのままの姿勢で硬直する。
「とにかく、ルーク、私たちも町にと向かいましょう。」
とりあえず今すべきことは。
町にと出現した、というキメラの駆除。
いまだに何が何だか理解できないままのルークをうながして。
そのまま城の窓より出でて。
町にと向かう二人の姿が。
町の中ではかなりの規模でパニックが巻き起こり。
それはそのはず。
「氷結弾(フリーズ・ブリッド)!」
魔道士などがキメラに対して呪文を唱え解き放つものの。
この術、本来ならばその言葉どおり相手を氷付けにする呪文。
狭い路地などでは先頭の一匹を凍らせれば後ろのキメラも動けなくなる。
そう思い呪文を唱えたものの。
だがしかし、そんな彼らの思惑はものの見事に覆される。
ざふっ。
その一撃は相手を凍りつかせることもなくいともあっさりと吹き散らされる。
「な゛!?こいつただの合成獣(キメラ)じゃ、ない!?」
そう驚愕の声を上げるよりも早く。
グォゥ!
キメラたちがそんな魔道士にと襲い掛かってゆく。
「黒妖陣(ブラスト・アッシュ)!!」
ドゥムッ!
もがくキメラたちを一撃のもとに黒い霧と化しているミリーナ。
「だぁぁ!?いったいこれは何だっていうんだ!?」
いいつつ叫んでいるのはルーク。
城を出て町にと駆け出したまではいいものの。
ルークのミリーナの目にはいったのは。
町を覆いつくすキメラの数々。
…ちなみに、どうみてもその元が人間。とわかるようなキメラもいたりする。
「…悪趣味ですわね。」
ぽつりとつぶやき次なる呪文の詠唱にとはいっているミリーナ。
いくらなんでもキメラが町を覆い尽くした。
こうなれば今まで隠れてこそこそとやっていたのがはっきりいって水の泡。
「くっ!いったい何がおこったというんだ!?」
歯軋りしつつ、ミリーナとルークに遅れ。
部屋より出でて、城の最深部にと走ってゆくラーヴァスの姿が城の中で見受けられていたりするのだが。
「だぁぁぁぁぁ!もう、キリがないわね!」
こちはらすでに半分きれかけ。
そしてふと。
とある場所に浮かんでいるそれにと気づき。
そのまま、ふいっと。
周りにほかの兵士や魔道士たちがいるというのにもかかわらずに。
彼らの目の前から掻き消えて行くリナの姿。
『うわっ!?』
人がいきなり消える。など彼らは今まで見たことすらもなく。
まあ普通に生きていればそんなものは目にすることはないではあろうが。
いきなり今まで彼らの目の前でキメラを駆逐していたリナの姿が掻き消えたことに。
驚きの声を上げている人々の姿。
「しっかし、まさかあんたらまでいるとはな。」
などといいつつにこやかに息ひとつ乱さずに目の前のキメラを霧散させているガウリイ。
「しっかし、ミリーナ、これっていったい何がどうなって!?」
などといいつつ。
ザン!
ルークの剣が向かってきたそれらを一撃のうちにと切り捨てる。
「まさかここまで非道なことをしているとはおもいませんでしたわね。」
いいつつも呪文を唱えてキメラを塵と化しているミリーナ。
「いや、気配でわかるだろ?普通?」
のんびりと言い放つガウリイに。
「わからん、わからん。」
「…それってたぶんガウリイさんだけだと思いますが…」
同時に声をハモらせて答えているこの二人、ルークとミリーナ。
「そ、それより、ガウリイさんたちはどうしてここに?」
そう問いかけるミリーナに。
「うん?オレはまあ、リナが行くっていうところにはどこにでもいくぞv」
なこやかに笑みを浮かべてにっこりと言い放つガウリイに。
「それをいうなら俺だって。愛しいミリーナのためならどこにでも!」
などといっているルーク。
「ルーク、冗談はそれまでにしてともかくこいつらをどうにかしてください。」
そんなルークの言葉を一言のもとにたたみ掛けているミリーナ。
「ま、しっかしよくもまあこんなに作ったものだなぁ。」
しみじみあきれつつつぶやくガウリイに。
「って、あんたこれがいったい何なのか知ってるのか?!」
驚きつつも剣を振るうことをやめないルーク。
「知ってるも何も…ふつうわかるだろ?
あの今ラーヴァスとか名乗ってるベルギスってやつが。
ここでやってる人体実験。その成れの果て。」
きょとんとした顔でいかにも当然のようにあっさりと言い放つガウリイのせりふに。
「な゛!?」
言葉を失っていたりするルーク。
「そんな馬鹿な!?代行は彼の兄貴にあたるベイサム。
というやつがなかなかの野心家でいろいろやってるから。
それをとめるために!」
うんちくかんちく。
そのまんま、ラーヴァスより説明をうけていたことを話すルークに。
「というか、そもそもルーク、お前間違ってるぞ?
というかあいつそもそも、元たしかルヴィナガルドの国王だぞ?
まあそのときにもこんな人間素材にした人体実験してて。
それぶっつぶしたのリナとそしてほか二名、らしいが。」
その言葉に。
「ルヴィナガルド…あの非道な子供を合成獣にしようとしていた、
あの国ですか?!」
おもいっきり珍しく目を見開いて叫んでいるミリーナ。
どうやらそこまでは気づいてなかったらしく。
本気で驚いていたりする。
ガウリイたちがほのぼのとそんな会話をしつつキメラ退治をしているそんな中。
「…ラグナブレード!」
「うわっ!?」
ちっ!はずしたか!?
などといいつつその手にはいまだに黒い刃を出現させたまま。
空中に浮かんでいる一人の女性。
「って、リナさん!?」
そこにいるはずのないリナの姿を認め。
驚愕の声をあげているのは。
「んっふっふっ。ゼェェロォスゥ。あんた何をしてくれたのかなぁぁぁ?ん?」
そういいつつじりじりと剣を構えてそこに浮かんでいる黒いにこ目の怪しい神官にと、
じりじりと近寄ってゆくリナ。
「り、リナさん…目がわらってませんよ。って!?
いきなりそれはやめてくださいぃい!
というかもうすでにかかわってたんですかぁぁ!?」
「あんたのせいで町にあんなやつらがたむろしたでしょうがぁあ!
責任とれぇぇぇぇぇぇ!」
あわてて両手を前につきだしつつ、少しづつ後ろにと後退し、
その額からは器用にも冷や汗まで表現しつつ。
後ろに退ゆくその神官-獣神官(プリースト)ゼロスを見据えつつ。
「まったく、せっかくの食事を台無しにしてれて…」
「リ、リナさん、ですから目が笑ってません、って、ひぇぇぇぇえ!!?」
…ザシュ。
空中に。
何とも子気味よい何かが切られる音がしばし響き行く。
「お、リナ、そいつ連れてきたのか。」
いいつつも、体半分というか腕半分、切り取られ。
しくしく泣いている黒い物体を引き連れて。
いきなり突如として横にと出現したリナに向かってにこやかに話しかけているガウリイ。
『うわっ!?(きゃ!?)』
あまりにいきなりはいきなりで。
思わず同時に叫んでいるルークとミリーナ。
そして、その横になぜか。
肩をばっさりと切り取られた…間違いなく人ではない。
人ならば大量に出血しているのが普通である。
「あ、そういえばこの人…魔族でしたっけね。」
以前一度、出会ったことがあり。
一瞬驚いたものの、どうにか冷静を保っているミリーナではあるが。
以前、ベゼルドの町でミリーナとルークはこのゼロスにと出会ったことはある。
「さって、ゼロスちゃん、責任とってここにいるキメラ、
駆除よろしくねv」
にっこりと微笑みつつ、ゼロスの首に黒い剣を突きつけているリナの姿が。
そこには見受けられていたりするのだが。
「わ、わかりました。わかりましたから、それしまってくださいぃぃい!」
なごやかに。
ゼロスの絶叫が響き行く。
しくしくとなきつつも。
ゼロスがどこにでもあるような錫杖を一振りすると同時に。
ザシュ。
ザシシシシシュ!!
町全体を覆い尽くすほどにいたキメラの数々が。
その瞬間、すべてが黒い三角の錐のようなものに貫かれ。
一瞬のうちに霧散してゆく光景が。
町の至るところで見受けられてゆくのであった-……
-続くー
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あとがきもどき:
薫:・・・・とりあえずここで一区切りv
ゼロス君、リナたちがいる場所で遊んでたのがうんのつき。
まあ、とりあえず。
ミリーナとルークがゼロスに出会ったことはあるわ。
あっさりとリナ&ガウリイがラーヴァス(ベルギス)の正体を暴露するわ。
とかなり小説とは異なってきていますが。
ま、だって二次創作だし、何しろリナとガウリイの設定そのものが違うし。
まあ、何はともあれ。
次回で殴りこみ・・・・にまではいくわけないですね。あはははは・・・。
ではでは、また次回でv