さてさて。
やってまいりました。このハザマ。
ようやく本編10巻分ですv
・・・・あと五巻分・・・・。
といっても正確には四巻分か。
何しろ、ルーク・・・覚醒するにはするが・・・。
それはあの御方がらみだからなぁ(笑)
え?ミッドナイト(黄昏)のそれより続きを打ち込めって?
あれはまだ一巻分すらも終わってないからって?
いや、それはまたご愛嬌(まてまてまて)
#####################################
狭間の選択 ~結果、依頼、魔力剣?~
ドガメギャ!
リナの顔面とび蹴りが目の前にいる老人にと思わず炸裂する。
ぜいぜいぜい。
息を切らしている一人の少女。
かなりスタイルのよい少女ではあるが。
年齢に似合わずに。
歳のころはおそらく十五、四歳。
とある依頼を片付けて。
そしてその報告にいった魔道士協会での出来事。
「ふふ、リナに触れようなんて度胸すわってるな…」
などといいつつその老人にすらりと剣を突きつけていたりするガウリイ。
傍目には何ともほほえましいというか危ない光景ではあるものの。
「だぁぁあ!あのですねぇ!いくら魔道士協会評議長といえども怒りますよ!」
「もう怒っているじゃないか!」
そんな会話がほのぼのと繰り広げられていたりする。
話があるから。
といわれてその町の魔道士協会、評議長の元にと呼ばれたリナとガウリイ。
それで、その力を見込んでか、なぜか自分の嫁にとなってくれ。
いきなりこうである。
何でも一目ぼれしたとかしないとか。
「死体を残さずに消去する方法、いくらでもあるんですよ?
つべこべ言わないでとっとと依頼料、払ってください!」
リナの叫びがこだまする。
何しろ結婚してくれないと依頼料は払わない。
こうである。
当然少女、リナが切れるのも当然で。
ちなみに横で殺気をかなり振りまいているガウリイに、気づいてない、という事実はまあおいとくてしても。
「…また始まったよ。評議長の悪いくせ…」
「懲りないよね。」
などと周りで会話している協会に勤めている職員の人々の会話が、
リナのそのエルフ並、いやそれ以上ともいわれている性能のいい耳にと届き行く。
「あのねぇ!あんたら!何でわかっててこんなやつを評議長にすえてるのよ!」
そういうリナの叫びに。
ちなみにガウリイはにっこりと微笑みつつ…目は笑ってないが、
評議長ののどもとをすすっと、静かに皮一枚斬っていたりするのだが。
「いやぁ、でもこの町ではリザレクション、使えるの彼だけなので。
周りの目てきに。」
そういう職員の言葉に。
ぷちり。
リナの中で何かが切れる。
「そーいう理由で評議長を決定すなぁぁ!!」
ドゴガァァァァン!
その日。
とある町の魔道士協会、評議長室にて。
原因不明の爆発が巻き起こったのは。
いうまでもない。
「まったく…。割りにあわないわよね…」
などといいつつぶくくさと。
先刻、盗賊一味を撃退し、そのときに手に入れた品物の数々を。
床の上にと並べて品定めをしつついっているリナに。
「そうか?オレは結構いいほうだと思うぞ?」
そういいつつリナと同じくおそろいの寝巻き。
といっても宿備え付けの寝巻きなのだが。
その色違いを身に着けているガウリイ。
そんなことをいいつつ椅子にと座り剣の手入れをしていたりする。
そんなガウリイをみつつ。
「それはともかく。何であんた、また男性の姿になってんのよ…」
そんなガウリイをみてじと目でみつついっているリナ。
毎度のこととはいいながら。
リナとガウリイ…否、ララの二人は。
若い女性の二人連れ。
というので宿を取り、しかもかなり二人して値引き交渉などをして、
そして今はひとつの部屋に宿をとっていたりするのだが。
宿代が安くなっているということでほくほくのリナ。
まったくある意味危険というというかそういった危機感まるでなし。
「…ま、いいけど。それ終わったらララの姿になんなさいよ。
この部屋に泊まってるのはあくまでも私とララなんだからね。」
まあ宿帳にきちんと本名を書いている時点でどちらでもいいような気もしなくもないが。
そんなことをいいつつ少し傷ものの宝石類を護符、
つまりは宝石の護符(ジュエルズアミュレット)にと細工しているリナの姿がそこにあったりするが。
「でもなぁ?リナ?セカリア・シティの魔道士協会、壊滅させて。
…ま、すぐさまにオレが再生させたが。
それを見逃す代わりにこれだろ?つかまるよりはいいと思うが?」
そういいつつ手入れを終えた剣を置き、リナの方をみていってくるガウリイ。
「う゛。ま、まあそうなんだけど…さ。」
その言葉に一瞬言葉をつませらるが。
ドサクサにまぎれてついでにそこの魔道士協会にあった魔力剣を迷惑料として奪い取り、
・・・もとい、リナ曰く、回収していたりするリナとガウリイ。
まあ使えるようなものは残して後はその日のうちにリナは実家にいつもの方法で送り届けたのではあるが。
そして、完全にリナの術で破壊されたものの、その建物はガウリイの力によって、
一瞬のうちにと再生された。
このあたりもリナはガウリイを便利なアイテムと扱っている理由のひとつではあるが。
そんなあっさりととんでもないことを成し遂げた二人にさすがに人々は絶句し、
なせかそんな二人を畏怖とも恐怖ともいえない目でみつつ。
協会を爆破したことは不問に付す代わりにその代わりに調べてほしいことがある。
という依頼を正式にカルマート公国から、代理を通じてではあるものの。
そんな依頼を受ける羽目になっているリナとガウリイ。
「でも何考えてるのかしらねぇ?そのソラリアの領主(ロード)代理は?」
すでに国すらもが目をつけている。
というのにもかかわらずにそれをやめる気配などはない。
そういいつつ。
「よし!できた!」
クズ宝石などをジュェルズ・アミュレット(宝石の護符)に作り変え品物の検分を終えるリナ。
「まあ、そうだよなぁ。別に魔力剣なんてあつめてもどうにもなるもんでもないし。」
のんびりとそんなリナの言葉にいっているガウリイ。
「―おひ。」
思わずリナが片付けていたその手を止める。
「ちょっと!?本気でいってんの!?」
すでに剣の手入れを追え、ベットの横にと置き、シーツを正していたガウリイにとつかみかかる。
そのままがくがくと襟首をつかみゆすり。
「いーい!?がうりい!よぉぉぉく、聞きなさい!魔力剣とかああいったものは、
そもそもその製法が一番なの!それ増産できたら国ひとつくらいは軽々支配、
いや、この星そのものすら支配できるかもしんないのよ!?
―まあ、うち(インバース商会)はできてるけど。
あくまで売り物としてしか扱ってないし。」
勢いがついてガウリイの襟首をつかんだときに、リナがガウリイをベットに押し倒したような格好になっていたりするが。
目と鼻の先でガウリイにと言い募る。
「って、人の話をきかんか~い!」
スバコォン!
リナの懐から取り出したスリッパがガウリイの頭を直撃する。
まったく、人が説明してるのに何、人の背中に手なんか回してくるのよ!こいつは!
などとリナはぷんすかと怒っていたりするのだが。
ガウリイにしてみればかなりおいしいシュチュエーションなので思わず体が動いたのだが。
当のリナはそんなガウリイの動きの意味にまったくもって理解していなかったりする。
とりあえずガウリイをしばいておいて。
「ともかく、サラリアの領主が魔力剣を集めてる。うわさでは軍備すらも拡大してるらしい。
その真偽を確かめてくれ。それが今回の依頼でしょ!?
―と、いうことは!その集めている剣を手数料としてかっぱらう、もといもらうとか!
穏便にことをすませるから剣をくれるように平和的な交渉をするとか!
つまりはあんたの魔力剣を手に入れることができるの!それに依頼料も手に入るし!」
そういいつつベットから降りてガッツポーズをしているリナ。
「…おーい?リナ?話の趣旨がかわってるぞぉ?」
そんなリナにベットからこちらもまた起き上がりつつかなり残念そうにいっているガウリイ。
―あのまま、せめてキスくらいはしてもよかったかなぁ?うーん。もったいないことをした…。
などと心では思っているので残念そうにしているのだが、そんなガウリイの様子にはまったく気づかずに。
「何いってるのよ!今回の依頼は割りに会わないからこそ、きちんとその分見返りは、
きっちりともらわないと!つまりはそーいうことよ!」
きっぱりはっきり断言するリナ。
リナの実家たるインバース商会では、通常販売されている魔力のこもった品物の数々。
ちなみに結構金貨一億枚で売れているのが周囲の魔力を一部切れ味にと変化させる、
ブラスト・ソード。それは周囲の魔力そのものを切れ味にと変えるものであるが。
それの改良版。プレスソード。
ちなみに、これは力の使い方とかがわからない場合はまあある程度切れ味のいい魔力剣。
にしか一般には認識されてなかったりする。
というか今までその機能を把握できているものはほとんど皆無、というか、いない。
周囲の魔力と自分の力、そして自分の技量、それすべてを併せ持った使い手なればこそ、
その全力を引き出すことが可能。という品物を売っていたりするのだが。
まあそれもたまに収集家の金持ちが買う程度で一般には普及していないのもまた事実。
今、ガウリイが普通に使っている剣はかつての光の剣が今はいなくなっていることもあり。
今使っているのは何でも彼が子供のころに誕生日祝いと称して。
【宇宙の姫(ユニバース・オブ・ザ・プリンセス)】と呼ばれているらしい、
とある人物からもらったものらしいが。
…それがいったい何なのかはリなは何か果てしなくいやな予感がして調べる気にも、
今まで一度足りとてなってなかったりするが。
「でも、リナ?別にこれでもいいんじゃないか?不都合ないし?」
それか自分の力を剣に変えることもできるし。
そんなことを思いつつ自らの剣の柄と鞘をちらりとみていってくるガウリイに。
「あのねぇ!それは下手したらこの星どころかこの銀河、壊すまでの力、
もってるかもしれないでしょうがぁぁ!」
普通の人が聞けば絶対にわからないような単語を言って怒鳴っているリナ。
リナはその一族の特性からか、この地が、真空の空間、つまりは夜空。
その中に浮かんでいるひとつの球体の星に過ぎない。
ということを知っている。
今、この世界でそのことをしっているのははっきりいっていない。
というかいまだに魔道士協会の定説などでは、
混沌の海に突き立った杖の上にできている平らな土地。
それが定説になっていたりするのであるからして。
まさか、その混沌ともいえる宇宙空間に浮かんでいる(?)球体だとは、
知る由もない。
伊達に何度もかの二人に出会っているわけではない。
リナはかの二人の性格を―ほぼ正確に捉えているのである。
「いや、そこまではいかないとおもうぞ?確か子供のころに受けた説明では。
『全力で使ったら、星一個、またはその星の半分程度が消滅する』
くらいの力だと説明うけたような気がするんだが?」
のほほーんといいつつぽりぽりと頬をかく、ガウリイのその言葉に。
「だぁぁ!だからよぉお!んな危ないもんより、実用性のある剣をみつけるのよ!」
そんなガウリイに言い返しているリナ。
ある意味、リナが正しいのであろう。
その見つけ方や入手手段。
その方法は別としても…
「―そんなもんか?」
「そんなものよ!!!」
いまだにベットに腰掛けたままのほほんといっているガウリイにきっとつかみかかり言い放つ。
このまま押し倒したらどういう反応するかな?
などとガウリイは思い、というか先ほどからかなりガウリイの理性は揺らぎ始めていたりするのだが。
何しろリナは風呂上りのパジャマ姿。
ちなみに宿屋付属の。
ふと誘惑に負けて両手をリナにと向けて伸ばす。
―が。
すかっ!
その手はむなしく虚空をつかむのみ。
みればとっとと隣のベットに向かってシーツを正しているリナの姿が。
「…リナぁぁ~…」
その場に情けないガウリイの声が響きゆく。
情けない声を上げているガウリイに。
まあ当たり前というか当然の反応であろう。
つまりはリナはガウリイを男として認識してないのである、どうみてもこの行動は。
…まあ、部屋が安くなるから一部屋。という時点ですでに認識してないが…
「何よ?それよりとっとともう寝るんだから!いい加減にララの姿になんなさーい!」
ボスン!
ベットの上でいじけるガウリイに。
リナのベットから枕が飛んでくる。
「…どっちもオレなのに…」
さらにいじけるガウリイに。
「あんたねぇぇ!この私に男と一緒の部屋に寝ろって言うの!?
とにかくとっとと女になれぇぇ!」
ビュ!
今度はいったいどこから取り出したのやら。
数本のナイフがガウリイにと向けて投げられていたりする。
ヘヤにナイフが飛ぶ音がひゅっと響くが。
それをあっさりと交わしているガウリイもさすがとしか言いようもないが。
「…わかったよ…」
半分いじけつつ、どっちもオレなのに。
というか女性になってもオレの本質は男なんだぞぉ!?リナぁぁ~!!!!
などと心で叫びつつも、深くため息をつき、それからゆっくりと目を閉じる。
次の瞬間。
ガウリイの姿はゆらりとまるで陽炎のようにと揺らめいてゆく。
-続くー
#####################################
あとがきもどき:
薫:もしもぉし?(汗)
ただいまビルダー開いている数・・20・・・。
しかもこれに追加で希望の行方(二つ)とかあとRPG小説。
とかも取り掛かっているのに。
あ・・・あはははは・・・・。
連載ものが増えすぎましたねぇ(滝汗)
ひとつづつ丁寧にやっつけていきます・・・・はひ(汗)
しかし、まじで打ち込みをルナ&モモがジャマして、
なかなかに進みません・・・・。
何をいいたいのよぉぉぉ(涙)
お願いだからキーボードの上はやめて、ね?(涙)
さてさて、がんばれガウリイ。負けるなガウリイ。
道は遠いぞ、果てしなくv
しばらくコノフレーズが似合います(笑)
あしからず・・・・