あうあうあう。
猫が戻らない・・・・。
というか何で二階を空けたまま、母親・・・風呂いくのよ(涙)
おかげで脱走・・・・。
この時期はそれでなくてもいつも以上に心配になるのに・・・・。
・・・・あと数日でちびちゃんの二回忌だ・・・・(涙)
でこーいう日に限ってなかなか呼んでもでてこなひ。
遊んでるな、絶対に。
・・・・おねがいだからちびの二の舞はやめてよ?ねぇ?(涙)
もどってこぉぃ、もどってこぉぃ、モモ、ルナぁ(絶叫)
などとつぶやきつつ打ち込みしてるのであまり気力がのらなかったり・・・。
2003年9月26日某日
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狭間の選択 ~ベゼルドの坑道~
梟がやみにその泣き声を響かせる。
夜にたたずむ闇色の木々。
町を出て、山にと向かったのはいいものの。
すでにもう町からかなり離れているがためにすでに朝方出発したものの、
空はもう暗くカーテンを下ろしている。
剣の先に灯した魔法の明かりとそして月の光。
それらがなければ文字通り、光も何もない夜の山は文字通りの暗闇と化す。
「それで?本当にこっちでいいんですの?」
疑問の表情でリナたちを先導する形で前を歩いているゼロスにと聞いているミリーナ。
「ええ。まあ。間違いはないと思いますよ。」
などといいつつ。
ポシュリ。
山にたむろしているデーモンが出現し襲い掛かってきたところ、
一瞬で霧散させつつミリーナの質問に答えているゼロス。
「こっちにいくたびにデーモンが増えているのが何よりの証拠ですし。」
にこやかににっこりと微笑みつつ答えるゼロスのその言葉に。
「ま…まああんたらのことはあまり深く気にしたら負けのような気がするから。
あえてあんたらのことに関しては細かくきかないが。
しっかし、こうもあっさりとデーモンを無と化すとは。」
にこやかに動作ひとつすらせずに道ゆくたびに出現してくるデーモンを霧散させているゼロスをみつつ。
そんなことをいっているルーク。
「ルーク、これでもこの人、魔族らしいですし。当然だとおもいますわ。」
そんなルークの言葉をさらりと交わし。
そんなことをいっているミリーナ。
「確かうわさではこの山の洞窟の一つにあの剣が眠っている。という話だったが。」
などとつぶやいているルークの言葉に。
「それで?ゼロス?問題の場所はどこなの?」
前をゆくゼロスに確認の意をとるリナのその言葉に。
「えっと。この先にある廃坑ですね。」
そういいつつなぜか地図片手にそんなことをいっているゼロス。
ベルゼドの北にある廃坑。
その中に剣が眠っているともっぱらの評判。
「しかし、本当にここに剣とかあのシェーラちゃんがいなかったら。
オレはぐれるぜ。まじで。」
などとぶつぶついいつつ道なき道を歩くルークに。
「あら、それでまだぐれてなかったつもりなんですか?ルーク?」
「…ぐっ…!?」
ミリーナにさらりと突っ込まれて言葉を失っているルークではあるが。
「…そりゃねーぜ。オレのミリーナ。これでもだいぶまじめに生きているつもりなんだぜ。
それもこれもすべてお前と幸せにくらして二人で愛の巣をはぐくむために♡」
「私は頼んだ覚えはないわよ。というかそんなもの作る気はありません。」
「…しくしくしくしく……」
いともあっさりとあしらわれ、そのまま涙をだくだく流し少しばかり静かになるルークではあるが。
「はいはい。夫婦ラブラブ漫才は後にして、そろそろ鉱山の跡のはずよ。」
自分のことは完全に棚に上げ、というかいまだにリナはガウリイのアプローチに、
気づいてない。
というのが事実なのであるが。
だがしかし、自分のことは疎くても他人のことには鋭いのがこのリナ。
そんなリナの言葉に。
「誰が夫婦ですか。それにラブラブでもありません。」
ぴしゃり。
これで少しほほを染めたりして照れつついっていれば完全にそれはもうのろけの以外、
何ものではないのだが。
表情ひとつかえずにさらりとそういいきり、いささかむっとした表情で。
というのなればこれはまた話は変わってくる。
「うーん。脈ないわね。あんた。」
そんなミリーナの言葉を聞いて少しばかり同情の視線でルークをみているリナであるが。
「オレとリナはいつもラブラブだけどな♡」
さりげにここぞとばかりにいっているガウリイに。
「??ガウリイ?何馬鹿なこといってるの?
私とあんたは単なる旅の連れ、それ以外ではないでしょ?
でもあんたが冗談いうなんて珍しいわねぇ。」
などとにこやかにガウリイの肩をたたいていたりするリナに。
「…あんたも人のこといえないだろうが…」
ぽつりとそんなリナの行動に突っ込みをいれていたりするルーク。
まあ少しばかり一緒にいだけだというのに。
ガウリイがリナに対してアプローチを様々にしているのはどう見ても明らか。
にもかかわらずにまったくそれに気づいてないリナ。
ある意味この二人いい勝負かもしれない。
方向性はまったく異なるにしろ。
「あ、つきましたよ。」
そんな会話をしているとやがて開ける視界の先。
ゼロスの言葉にふと前をみれば。
そこは森が切り開かれ、岩肌むき出しの岩壁がそそり立っている。
その岩壁に横にと掘られた無数の坑道。
岩壁の一面に廃坑の入り口らしき大小の穴がところどころに、
かるく簡単に見積もっても五十個以上あったりする。
なおかつそれはリナたちがいるまだ森の中からの範囲内のこと。
大概、坑道というものは中で枝分かれしていたりするのが常識。
「…たしかに、廃坑はあるわな。」
呆然とそれをみてつぶやくルークにそのままこちらもまた無言でうなづくミリーナ。
「…いったいどれから探せばいいんだよ。」
ぽつりとつぶやくルークのその言葉に。
「うーん。シェーラのやつ、どうやら結界張ってるようだし。
でもこのあたりの魔の気配が一番濃いのはあそこよね。」
などといいつつまだ見えない位置の方の岩壁を指差すリナに。
「だな。それにあの入り口、何か布切れみたいなのがひっかかってるし。」
などといいつつ崖を少し上ったところの壁にあるひとつの入り口を指差しているガウリイ。
「は?」
おもわずガウリイの言葉に目を丸くするリナに同じように目を丸くしているルークたち。
「…どこに?」
リナが目を凝らしてもそんなものは見えもしない。
「だから、ほら、あそこ。何か引っかかってるだろ?」
さも当然のように指差しいっているガウリイのその言葉に。
「さすがですね。ガウリイさん…。確かに何かひっかかってますねぇ。」
そういいつつゼロスはどこにでもあるような錫杖をくるりと一回転させ、
目の前の虚空に円を描く。
それと同時にその円の中にガウリイが示した場所の拡大画面が浮かび上がる。
画面の中に浮かび上がったのはその入り口にあるでっぱり引っかかっている一枚の布。
それはまだ真新しい黄色いハンカチ。
当然のことながら昔からあったものではなくいまだに真新しい。
「…そーいや、あいつら…何でか仲間との連絡に、黄色いハンカチを利用してたわね…」
ふとかつての出来事を思い出してどこか遠いところをみつつつぶやくリナ。
何でも幸せの黄色いハンカチとか称して。
彼ら、ルヴィナガルドの諜報員たちはかつて仲間との連絡に黄色いハンカチを利用していたのは、
ちょっと現実逃避に走りかけたりしたあの当時の出来事。
「んじゃ、とっととどうやらあの場所が正解みたいだし?いきましょ。」
そういいつつふと目を閉じ、何やらつぶやきはじめるリナのその言葉を聞きとがめ。
「リナさん!?それはもしかして!?」
-そう。
リナが今唱えているのは失われた、とすら言われている神聖呪文の一種。
とはいえ本質は神聖でも何でもなく単なる精霊呪文のひとつなのだが。
その性質が光を指し示しているがゆえにいつのまにか神聖呪文の一つに分類されてしまったとある術。
ちょっとした理由で古代の知識に長けているミリーナがそのことに気づき、
リナにと問いかけるが。
それよりも早く。
「ラル・ポート!」
聞きなれない言葉がリナの口より発せられる。
次の瞬間。
リナ、ガウリイ、ルーク、ミリーナ、そしてゼロスの周りを光が包み込み。
そしてその光が一瞬にしてガウリイが示した洞窟の入り口にとはいりゆく。
はたから見ればリナたちの姿が一瞬小さな光の球にと変化し。
その洞窟に向かって飛んでいったように目に見えるのであるが。
「リナさん、今の…」
いいかけるミリーナの言葉を制し。
「そ。古代に使われてた移動呪文。まだ使えるのにいつのまにか使えない。
と人間とかが思い込んでどうやら今は使われなくなってるらしいけどね。」
ま、この術。
ゼフィーリアの人間なら誰でも使えるけど。
などと心での注釈は口には出さずにミリーナに説明しているリナ。
事実。
…ゼフィーリアに住む人々は。
全員とまではいかないにしろ、ほとんど99,9%の確立でこの術は使えたりするのが現状だったりする。
「うーん。人が通った気配はあるから、間違いないようね。」
「だな。というかこの奥だな。」
などと洞窟の奥をみてあっさりとした会話をしているリナとガウリイに。
「確かに。それらしき跡はありますわね。」
そういいつつ指先に光を灯し地面を調べつつ言い放つミリーナ。
そこには。
さきほどこの場所を通った人間たちの足跡が。
岩肌だというのにそれでも痕跡を残したまま足跡が奥の方にと続いていたりする。
それも軽くみつもって十人ばかりの足跡が。
「とにかく奥に進もうぜ。」
ルークの言葉にうなづき。
そのまま洞窟の奥にと進んでゆく。
「あ…あの?リナさん、ガウリイさん。
僕はまだ仕事の途中ですので、そろそろお暇してもいいでしょうか?」
などと後ずさりしつつ何やらゼロスが言っていたりするのだが。
「用事って何かあるのか?」
その言葉にふと気になり聞いているルークの言葉に。
「いやぁ、リナさんたちにかかわって、ただいま冥王様が死んじゃっている件で。
なぜか僕の方にもお仕事が回ってきてるんですよ。これがまた。こまったもので。
はっはっはっ♡あとちょっとある町を滅ぼすようにとの命令がでてまして♡」
まったく困ったような口調ではなくむしろ楽しんでいるようなその口調に。
「…聞かなかったほうがよかったような気もするが……」
などとぶつぶつとつぶやいていたりするルークの姿がそこにあったりするが。
「…あれか。ま、がんばんなさい。」
それが何を意味するのか何となく理解したリナがそんなことをいっていたりする。
まあ気持ちはわからなくもない。
全員がリナとナーガ…しかも性格、真反対のものたちばかりいる町など…。
もはやあれは村というより町である。
人数的に。
いぜんのちょっとした事故により増殖した影リナ、とあるある昔の魔道士が作り出した、
とあるアイテムとかかわって。
で不幸にもそれが発動し、そしてそれらが生み出されたのであるが。
まあ誰しも近寄りたくないというのが本音であろう。
あの場所には。
「…そーいや、エルさんたちがあれみて喜んでたなぁ…」
などとゼロスがどの町のことをいっているのか何となく理解し。
どこかあさってみつついっているガウリイ。
長くいるには疲れることこの上ないがちょっといるのには間違いなく面白い町ではある。
…精神ダメージはともかくとしても。
「とりあえず先を急ぎましょう。」
…(汗)とりあえず聞かなかったことにしましょう。
などとおもいつつ話題をさり気に変えているミリーナ。
「それもそーね。」
その言葉に従い、リナたちは洞窟の奥にと進んで行く。
いつの間にかいなくなったゼロスはそのままに。
とにかくうねり狂う道を進んでゆく。
さすがにオリハルコンに目のくらんだ人間などがでたらめにと掘り返しているがゆえに、
道もかなり複雑極まりなくなっていたりする。
しかし漂ってくる気配とそしてまた。
人が先ほど通った形跡とそして残りの気配は消せるはずもなく。
というか消してないというのが事実ではあるが。
しばらくそのまま奥に、奥にとリナたちは進んでゆく。
…ず…ずずずん!
しばらく進むとリナたちが進む坑道を揺るがす一つの振動。
「これは!」
ミリーナが横にいるルークに視線を向けるとルークも無言でうなづき。
そして二人同時に奥にと向かって駆け出してゆく。
曲がった坑道の先からかすかにもれている魔法の光。
当然リナたちが見えているのであるからしてあちらからも見えている。
そしてほどなく。
四人の視界に映るのは数名の黒尽くめの男たちの姿。
シェーラの姿はそこにはないにしろ。
その先の道は落盤で埋まっておりその前に黒尽くめ三人がいたりする。
「先制、攻撃、いっきます!」
嬉々とした声を上げつつそしてそのまま。
「火炎球(ファイアー・ボール)!」
リナがそちらに向けてかなり威力のリナにしては抑えている炎の球を出現させ、
男性の方にむかって投げ飛ばす。
それと同時に。
リナたちにと気づいた黒尽くめの男性たちもまた。
『炎の矢(フレア・アロー)!』
そこにいた五人が同時に術を放つ。
「はぅ。炎呪封殺(フレア・シール)」
ため息一つつきつつミリーナが耐火の術を唱えていたりするのであるが。
ミリーナが今唱えた術は耐火呪文。
普通の人間などが使う場合それに伴うカオスワーズの詠唱に時間が伴う。
という弱点を抜きにすれば一応かなりの応用が利く術ではある。
その言葉と同時に。
ドグワァァァァン!
リナの放った術と黒尽くめたちの放った術が洞窟の内部で盛大にとぶつかり合い。
相互干渉を起こしそれはやがて狭い洞窟の路地を飲み込む炎と化す。
リナたちの周りを吹きすざむ熱風とそして炎。
それは当然黒尽くめの男たちにもいえることであるが。
『何!?』
まさかリナもまた炎の術でくるとは思っていなかったらしく。
そのまままともにその荒れ狂う炎の直撃をうけている男たち。
そしてまた黒尽くめの男たちの後ろにあった岩などは完全にその熱気で溶けていたりする。
ちなみに周りの洞窟の岩肌も溶けかけ、煮沸し赤く染まっていたりするのだが。
「…やって……くれたな。」
やがて聞こえるくぐもった声。
一人ちゃっかりと耐火の術を唱えていたがために一人のみ助かっていたりする、
一人の黒尽くめの男性。
先日リナとかかわりをもったザインというコードネームのその男性は怒りをこめ。
「もっと早くに決着をつけておくべきだったか…
しかし!もはやこれ以上は許さん!今度こそ本気で-!」
人間、できないことはいわないほうがいい。
これはいい典型的な例であろうが。
悲しいがなここにいたってもいまだにリナとガウリイの実力について、
理解してないこのザイン。
ある意味幸せともいえるのかもしれないが。
そんなザインが言葉を言いかけたその直後。
うぐぉぉぉぉお!!!!!
坑道とそして洞窟内部、そしてあたりに誰かの絶叫が響き渡ってゆく。
「あ。どうやら何かしたみたいだなぁ。」
のほほんとつぶやいているガウリイに。
「…まったく、たかが人間が魔なんかの剣に何の心構えもなく触れたら。
どうなるかわかるでしょうに。」
などとあきれたため息をついているリナ。
「な゛!?ガルヴァ様!?」
その悲鳴に対峙していたリナたちはそのままに。
くるりと向きを代え、顔色を変えてさらに洞窟の奥にと走ってゆくザイン。
「…何がどうなってるんだ?」
つぶやくルークに。
「うーん。気配からしてどうやら中級魔族が人間媒介に具現化しかけてるぞ?」
「ま、確かに力は使う必要はないわよね。媒体があれば。」
さらりとなごやかに当たり前のように説明しているガウリイに。
そしてまたそんなガウリイの言葉にうなづいているリナ。
「…お゛い゛。」
「え゛。あの、それって…(汗)」
そんな二人の会話にルークとミリーナの脳裏に一瞬いやな考えが浮かぶが。
ある意味その考えは正解なのだが。
「うーん。ま、あれは悪人なんだからどうでもいいんだけど。」
「だな。リナにちょっかいかけてきたやつらなんて。どうなってもいいよな。」
などとどこかで違う意味ではあるにしろ意気投合しているリナとガウリイに。
「リナさん、ガウリイさん!そんな場合ではないでしょ!いきましょう!」
いつもは冷静で顔色一つ変えないミリーナが心なしか顔色も青ざめ。
二人を促し、そして。
ミリーナに続くようにしてゆくルークを先頭に。
リナたち四人はザインが向かった洞窟の奥にと進んでゆく。
「う゛がぁぁぁぁぁあ!」
人間、知らないとは恐ろしい。
だまされ、そのままこれで力は手に入ったも同然。
とばかりに岩に突き刺さったそれに手をかけたそのせつな。
体を引き盛んばかりの痛みとそして苦痛。
坑道の突き当たり。
そこはちょっとした空間にとなっており、ちょっとした家ならば、
二、三件くらいは立てられる広さ。
その中央に大地にふかぶかと塚たった一本の片刃の黒い剣。
見た目では。
ゆるやかな曲線を描く刀身から飾りけのないまっすぐに伸びた柄。
そんな全体においてあからさまに通常では考えられないほどの瘴気をふりまきつつ。
そんな剣の柄を握っている一人の男。
その剣の柄を両手でしっかりと握り締め、ガルヴァと呼ばれていた男性は、
その全身をのけぞらし苦悶の絶叫を上げている。
剣の生み出している黒い稲妻がそんな彼の体をはい回る。
そして。
その横には笑みを浮かべて立っているシェーラの姿が。
「…い…いったい……」
呆然とそんな光景を目の当たりに硬直していたルークが思わずつぶやくが。
そしてその声にようやくリナたちにと気づき。
「あ゛あ゛!もう見つかった!?やばい!
仕方ない、ドゥールゴーファ。変化して!」
どこかあせりの表情を浮かべガルファが握り締めている剣にと命令を下しているシェーラ。
さすがにリナたちからシェーラが魔族。だとは聞かされていたものの。
それでもやはり目の当たりにするのと理解しているのとでは話は違う。
硬直したまま。
「お、おい、シェーラちゃん!?」
などとどこか混乱して言っているルークに。
「…本当に彼女、魔族でしたのね……」
などとしみじみいっているミリーナ。
「ああもう!どうしてこんなに早くあのリナ=インバースと、
ガウリイ=ガブリエフがくるのよ!もっといろいろと試したかったのにぃ!」
などと絶叫を頭を抱えて言っていたりするシェーラの姿がそこにあったりするのだが。
そんなシェーラが絶叫を上げているのと同時に。
バチッ!
先ほどのシェーラの呼びかけに答えて剣の黒いプラズマが激しさをまし。
そして。
「ガルヴァ様!」
ザインの悲痛な叫び声がこだまする。
その黒いプラズマを全身に浴びつつ、ガルヴァの体が異形のそれにと変化を遂げてゆく。
全身の肉がはじけ、その体の横からまるで節足動物ごときの足がいくつも生え。
「うーん、完全に魂、消滅されたな。」
「というか飲み込まれたわよ。あれに。」
そんな光景をみても驚きの声一つすら上げずに冷静に分析していたりするガウリイとリナ。
伊達に昔から育ての親やそして家族から様々に特訓を受けていたのはこの二人は伊達ではない。
…絶対に普通ではありえない家庭環境であるがゆえに。
あたりを支配する黒い雷(プラズマ)の荒れ狂う音とと。
そしてそれのまるで獣のうめき声のような声。
そして、いまだにわめいているシェーラの声。
その直後。
どくん!
元ガルヴァの体が大きく波打つそのままその体は膨れ上がってゆく。
「お、おいまずいんじゃないか!?」
ルークが思わず叫ぶが。
「うーん、この調子だとどうやらちょっとした山程度の大きさになるようね。」
「だな。おー。まあたかが中級といっても下級風情がよくもまあ。」
「というかあれ、まあそりゃ、ガウリイにとってはそーだろうけど。
でも一応あれでもこの世界では高位に入ると思うわよ?」
などとほのぼのと会話をしているリナとガウリイ。
ガウリイとすれば物心つくまえからとんでもない存在にばかり育ての親につれられ、
様々な特訓を受けていたからか。
ほとんどあまりたとえそれが魔王などのレベルであろうと動じない。
という少しちょっと変わった神経を盛っていたりするがゆえに。
はっきりいってこの目の前の光景にもまったく動じていなかったりする。
対するリナはといえば。
一目でその剣がどうやらシェーラの作り出した魔だと気配から察知し。
なるほど。
などと関心していたりするのであるが。
このあたりもいきなり激化極まりないほかの世界、神魔などの世界に。
いきなり特訓と称されルナに送り込まれたことがあったりするがゆえに。
こちらもまた動じていなかったりするのだが…
「おいこら、おまえら!そんなに悠長にはなしててどうするんだ!」
「くっ!このままではこの山全体が崩壊しますわ!」
のんびりとまったく動じていないリナたちとは裏腹に。
あせりの声を上げているルークとミリーナ。
この場合、間違いなくこの二人の反応が通常であろう。
「うーん。仕方ないか。んじゃ、ガウリイ、いつものように移動、おねがいね♡」
このままどういう風に変わっていくのか見てみたいというのは山々ではあるが。
まあ確かに。
ミリーナたちの言うとおりにこの場からは離れたほうがいいかもね。
などと思いつつにっこり笑ってガウリイにといっているリナ。
「はいはい。」
ガウリイが苦笑交じりにそうづふやくと同時。
ゴゴゴゴゴ!
ゴガァァァ!!
空気を震わせ、大地がゆれ。
先ほど一瞬前まで洞窟の中にいたリナたち四人は少し離れた森の中に移動していたりする。
ガウリイにより瞬間移動したのであるが。
その事実に目を丸くするよりも早くに。
ルォォォォォォォォグ!
山の中腹を突き破り、月の下にと姿を現すちょっとした山程度はあるその黒い影を目の当たりにし。
「…何…?いったい…」
恐怖にかすれたつぶやきをもらしているミリーナ。
ミリーナたちがみているそれが。
元ガルヴァと呼ばれていた人間のそのなれの果て。
「うーん、説明。いる?」
リナの言葉に。
無言でうなづくルークとミリーナの姿がそこにはあった。
-続くー
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あとがきもどき:
薫:打ち込んでいるさなか九時にモモはとりあえず戻りましたv
・・・あとはルナだ・・・。
お願いだから外でねないでよ(たまにやってるルナちゃん・・・涙)
そういえば前回の質問。誰もいってこないなぁ。
しばらく様子みて打ち込みするかどうかをきめよう。うん。
ちなみにふと十二国記版のガウリナを思い浮かべたり。
ちなみにこちらは。
リナ=陽子。景麒=ガウリイ。として。
んでもってガウリイの前の主はいない(こらまて)
ガウリイくん、リナを求めて日本にいって、んでもって。
そこで数年住み着いてとうとうリナと結婚して子供までもうけてたり(かなりまて)
で子供連れであちらの世界に戻るという。
何とも変わった面白い夢をみたんですよね。
・・・面白いから続き考えてみたりして(笑)
まあいろいろとガウリナ変換はできますわね。うん(笑)
それはそうと、ルナ・・・もどってこなひ・・・・・(涙)
などといってたら打ち込み途中。
23時に無事に戻ってきました。やれやれ。
何か最近心配性になりすぎだという自覚はあるんだけど。
でも・・前例があるからなぁ。あぅ。
何はともあれ。
ようやく次回でこのベゼルド編も終了ですv
ちなみに、ちょぉぉぉぉっとかなり設定変えてたり(こらこら)
それでは、またv