闇の行方 第35話
・・・・よし!
荷物はもった。
お土産ももった。
空は澄み切るように晴れ渡り、絶好の旅立ちの日。
そう思いつつ、空を見上げる。
「・・・・リナス?・・・・本当に戻るの?」
何か寂しいと思うのは・・・気のせいではない。
もし彼女がいなかったら・・・自分はどうなっていたか。
リナスが・・・・彼女がいたから・・・耐えられた。
ガウリイと離れていたとき・・・気が狂わなかったのは。
どう考えてもリナスの存在があったからこそ。
そんな言葉をかけてくるリナに向かってにっこりと微笑み。
「うん。あっちできっと母様達待ってるし。」
そういってにっこりと微笑み返すリナス。
「・・・・そっか。」
そういわれては引き止めようにも引き止められない。
「リナ?泣くなよ?・・・未来で会えるんだから。オレ達の娘だろ?」
「・・・ないて・・・なん・・・か・・」
ぽたり。
何かが手に当たる。
・・・・・あれ?何で・・・あたし・・・泣いてる?
そういいかけてようやく自分が涙を流していることに気付いているリナ。
「リナ姉様?・・・なかないでよ?そのうちに今度は私が生まれてきたときにまたあおうね♡
それに・・・も~一回だけくるようになるから。」
どうしてここにくるのかはいえないが。
そんなリナスのその言葉に。
ごしごしと目をこすりつつ。
「さよならはいわないからね。リナス?」
「うん!まったね!リナ母様!父様!過去の私の大好きな母様と母様!」
そういいつつ、にっこりと微笑み。
その手に・・・何か金色の鍵のようなものを取り出して。
上空にと掲げるリナス。
と。
かっ!
上空からリナスを包み込むかのような光が覆い被さり。
次の瞬間には。
リナとガウリイ達の家の前からリナスの姿は忽然と掻き消えて行く。
「・・・・ふぇ・・・・」
おもわず涙ぐむリナの肩をそっと抱きとめ。
「またすぐにあえるって。な?今度はオレ達の娘として・・・・
リナ?泣きたいときにはなけよ?な?オレはいつでも側にいるよ?」
そういうガウリイのその言葉に。
「・・・・・ふぇぇぇ!ガウリイぃぃぃ!」
そのままガウリイの胸にすがり泣き始めるリナ。
ずっと・・・ガウリイと離れて・・・側にいた。
娘とか・・・そんなのは知ったのはつい最近。
かけがえのない・・・大切な・・・・家族であり友人であった。
未来に戻る・・・ということは。
この時代でもう一度はくるとはいったものの、それでもやはりは・・・・
次にあうときには、リナスは・・・自分のことを知らない。
いや、これからしることになるのであろうが。
・・・今度出会う・・・のは、もう一度くるというその時を除けば。
・・・・・今度再び再開するのは・・・自分が・・・リナスを産んだとき。
そうおもうとなぜか悲しい・・という表現にあてあまるのだろうか。
ただリナは・・・しばらくガウリイの胸の中で・・泣きじゃくっているのであった。
一方で。
「・・・今度リナス姉様と出会うときはリナス姉様が赤ちゃんかぁ・・・・」
「・・・何か不思議ね・・・・」
などと話しているカウとエリー。
自分達が赤ん坊のころからリナスは側にいた。
それが・・・今度は自分達がリナスの面倒をみるようになる。
というのは漠然とではあるが理解ができる。
自分達が面倒を見てもらい育ててくれたリナス。
そのリナスを・・今度は自分達が育て・・面倒を見ることになる。
それがいつになるのかはわからないが。
すくなくとも・・・・仲のいい両親をみていれば。
それはそう遠くない未来に実現しうる現実だと理解はできる。
よく晴れた澄み渡る青空のした、泣きじゃくるリナを優しく抱きしめるガウリイと。
そして、しばらくリナスの思い出を話すエリーとカウの姿が。
見受けられてゆくのであった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
ざわざわ。
ざわめきが大きくなる。
たったったっ。
出たときは・・あれほど静かすぎたパレス。
だけど・・今は至るところから気配が活気が溢れている。
そのまま、パレスの中心に向かって走ってゆくリナス。
やがてパレス、本殿が見えてくるころ。
そこに佇む数名の人影が。
「あ!」
おもわず声をあげる。
本殿から出ることなどあまりない・・・両親たちの姿と。
そして・・・姉たちの姿が。
「リナお母様!ガウリイお父様!エリアンヌお姉様!カウリイお兄様!」
満面の笑みを浮かべつつそこにいる人影にむかってかけよるリナス。
そんなリナスに向かってゆっくりとしゃがみ。
「・・・・お疲れ様。リナス。お帰り。」
そういってにっこりと白いドレスのような服を着ているリナスの母である、
栗色の髪に紅の瞳の女性がそっとリナスにむかって手を広げる。
「お母様ぁぁぁぁ!」
そのまま、その腕の中にととびこんでゆくリナス。
そんなリナスの髪をなでつつ。
「お疲れ様、リナス。」
「お帰り、リナス。」
「大役ご苦労様。」
口々にむかってそんなリナスに話しかけているのは。
リナスが本来いるべき時代の・・・・リナスの父、金色の髪に碧い瞳の男性に。
そして・・栗色の髪に紅の瞳の少女に金髪碧眼の少年の姿が。
しばらく胸の中に抱きかかえられるようにしていたリナスがぱっと顔をあげ。
「あのね!私いろいろと話したいことがあるの!特に!お父様に!」
・・・ぴ゛くり。
「・・・・ね・・ねぇ・・?リナス?あれは・・その時効・・・っていうことで?それより疲れたでしょ?ゆっくりしましょ?ね♡」
リナスのその言葉に唐突に過去にリナスがいっていた言葉を思い出し。
どうにか気をかえようと試みるその言葉に。
「あのね!父様!これ、父様がいなかったときの母様の・・・・・」
「きゃぁぁぁ!だからもうそれは時効だってぇぇ!リナスぅぅぅ!」
未来のその地に。
リナの・・・・リロードの悲鳴が響き渡ってゆくのであった。
「・・・・・うう、本気で見せてるし・・(涙)」
泣き言をいっているそんなリナのその言葉に。
「あ、なつかしい、これ、私達が赤ん坊のときだ!」
「本当だ。父様、僕達の赤ん坊のときこんなだったんだよ?」
などといいつつ、リナスが持って戻った二十年分の記録を。
家族で試写会と称してみているこの家族。
といってもここは以前、リナとガウリイが住んでいた家ではない。
この世界の全ての中心ともいえる場所にと存在している、ギャラクシー・パレス。
リナとガウリイはここの主である主人である。
リロード=ナファレス=ドナ=ナイトメア。
別名を
通称はリナ。
そして・・・また。
リナと正式に結婚を果たしたのを機会に全てなる母よりその名前を貰いうけ。
ガウリイ=ナファレス=ナイト=ロード。
今のガウリイの正式な名前はそうなっている、名前は・・・その力を指し示す。
そして、そんな二人の子供達が三人。
エリアンヌ=エルメス=コスモ=ナイトメア。
母親譲りでその容姿から何までほとんど同じというカウとは双子の妹。
カウリイ=ユリウス=ロード=ナイトメア。
父親譲りでその容姿から何まで殆ど同じであるというエリーと双子の兄。
そして・・・また。過去の母親を助けるために未来から過去にと旅に出ていた。
リナスレイヤー=トゥエル=ラナ=ナイトメア。
母親譲りの栗色の髪に父親譲りの碧い瞳。
ここ、全ての中心たるバレスの主たる人々。
いや、彼らは全て人ではない。
この世界を司る・・・本質そのもの・・・・というべきであろうか。
「・・・・で、ここで母様が・・・」
「だからぁ!それはガウリイにはいわないでぇぇ!(真っ赤)」
「おvリナ、かわいい♡」
リナスが持ち帰った映像をみつつにこにこと笑っているガウリイに。
必死でどうにか話題を変えようとしているリナの姿が。
しばらくの間見受けられてゆく。
ごお・・・・。
リナとガウリイの力によってこの場の天気は安定に保たれている・・・
はずであるのにそこに創られている天気は
まるで今にも何かが起こりそうなほどに、空気が大気が・・次元が歪んでいる。
「・・・・・変な天気・・・・」
ふとそんな外を見上げていっているリナス。
「・・・・・ま、まだ過去であれが終ってないし・・・」
そういって少し表情を曇らせるカウ。
あれは・・・出来たらあまり思い出したくない・・・・出来事・・・ではある。
「リナス?こっちの世界は僕達が母様達は・・・・守るから。リナスはともかく過去を・・・」
そんな兄の言葉に。
「うん!」
これからもう一度これが終ったてしばらくして、時がくれば。
もう一度過去に出向くことになるのは、リナスは知っている。
金色の母にそれは教えてもらっている。
・・・・最終的な未来への切符がかかっているそれが起こるのは・・・・・・
もうすぐそこ・・・・・・。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
ぱたぱたぱた。
リナスが未来にもどってのち。
ふと理解ができたことがリナの中にと変化をもたらした。
ひとつは。
なぜだかガウリイもまた・・・自分と同じようにゆっくりと、その時間率が流れている・・・・ということがわかったことと。
そしてまた。
なぜかガウリイと再開してから・・・自らの中にある力が、以前にもまして強くなったような・・・そんな感覚。
何はともあれ。
さすがに人の中に混じり生活するのには、歳をとらない・・・というのは怖がられる。
別にここゼフィーリアでは何とも思われないものの。
それでもやはり、抵抗はある。
それゆえに、ガウリイはお城の剣術指南などをしつつ、
リナはリナで一応かげから魔道の推進に力を貸していたりする今の状況。
相変わらず普通の人とは異なるゆっくりした時間率で進んではいるが。
それでも別に生活に差し障りがあるわけでなく。
いや、それ以上に驚いたのは・・・・・・。
「リナお母様!レナちゃんのところにいってきまぁす!」
などといいつつ、元気に出かけているエリーたち。
そう。
リナが何より・・・・驚いたのは。
「・・・・・・母さんたち・・・・やるわね・・・・・・・(汗)」
ルナとリナ。
二人しかインバース家には子供はいなかったのだが。
・・・・リナが戻った二十年後。
・・・・十歳程度の女の子が二人の間・・・セシルとマルス。
つまりはリナの両親である二人から産まれていたりするのである。
つまり・・・・かなり歳の離れたリナにとって、そしてルナにとっての・・妹。
ちなみに。
長女がルナ。次女がリナ。
ときたから三女はレナ。
・・・・何ともごろというか・・安直な名前をつけているのであるが。
こちらは父親譲りの黒い髪にそして赤い瞳。
歳をとってから・・といってもリナの両親も、
歳相応に見えない・・・・・という事実があるのだが。
とりあえずは歳をとってからの子供でもある・・・・ということもあり。
どうやら三女にインバース商会を託すつもりらしいリナの両親。
今では何となくだが、リナもまた。
姉であるルナが・・・・ただのスィーフィード・ナイトではない。
というのは理解し始めている。
何しろ竜王がひっきりなしにルナの元を訪れているのである。
それをみて何とも思わないほうが不思議ではあるのだが。
とりあえず。
たまにレナとともに店番しつつ、穏やかにすごしているこの家族。
リナスが旅たって・・・・世間では一年が経過しようとしていた・・・・・。
・・・・・おかしい。
力が・・・・・抜けてゆく・・・・おかしい・・・・いったい・・・・。
わが・・・力の源が・・・・。
平和に暮らしているリナたちが気づかないまま。
今・・・・ここに。
過去の・・・・リロードとガウリイの二人の感情によって生まれでしそれが。
今まさに目を覚ましているなどとは。
まだ・・・・リナは気づいてない。
-続くー
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まえがき:
こんにちわ。
ああ・・・体がだるい・・・。いえ・・・・・例の日の影響です・・・・あう・・・・・。
なので余計に最近打ち込みがのらないのに遅くなっていたりとか・・・・(汗)
目が覚めるのは早いのに布団からでるのが億劫だよ・・・あははは(まてやこら)
しっかし・・・・。・・・・・・一ヶ月で・・・一万?(汗)
・・・・・こんな駄文ばかりのサイトにそこまで人が来てくださっているとゆーのは。
何か・・・とてつもなく恥ずかしいですね(汗←自覚あるなら精進しましょう)
何はともあれ。
・・・・闇もあと少しぃv
・・・・・五十話以内で終われるかな?(おいおい・・・・)
んではでは。
(・・・・あ゛、よーやく布団からでて服着替えて朝の仕度してから、打ち込みはじめたら・・・・もう仕事いく時間だし・・・・
あはははは・・・・(汗)前書きだけで朝の時間が終ってるぅ(滝汗))
・・・・・しかし、来月から・・また仕事が忙しくなるかな?
一人が退職するからな(実話)
・・・・・っていってたら・・・・もう十時半だよ・・・・仕事いかなきゃ・・・・。
・・・・・んではでは・・・・。
本文は・・・・戻ってから(夜の九時)から打ち込みしよう、うん。
・・・・で戻りました・・・・とゆーか。
只今すでに23時半を回ってます・・・あっははは(おいこらまて・・)
・・・・パニックになってるのは・・・後書きで分かるかと・・・・・。
本当に大丈夫なのぉぉお!?雄馬さぁぁぁぁぁん!(絶叫!)
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あとがきもどき:
薫:うどわぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!?雄馬さぁぁぁぁぁん!(滝汗)
只今2003年の6月28日。・・・・緊急連絡・・・乾燥剤の海藤雄馬さんが緊急入院されました・・・・。
あわわわ(汗)何でも熱が40度近くからさがなんなくて、
で病院いったら免疫が落ちて白血球が少なくなってるとかで・・・。
・・・さきほどちやさん(天使の微笑み悪魔の尻尾)から聞いて。
・・・・・たまげております・・・・。
大丈夫なんですかぁぁぁあ!!!(滝汗)あわわわわ・・・・。
薫:・・・・とりあえずここからはあとがきもどきです。
わかった人は挙手vええ、リナスが戻ったときのイメージ。
そーですvチビウサが未来に戻ったときのイメージですv
・・・・・女王うさぎ好きなんですよねvあれ♡
うさぎちゃん・・むちゃくちゃに綺麗になってるし(笑)
あのシーン、好きなんですよねぇ。アニメの。
丘の上でまってる両親や四守護神たちの元にかけよるスモールレディv
そーしてかけよる娘を抱きしめる母親のネオ・クイーン・セレニティv
・・・不服なのはあまりクイーンバージョンのうさぎちゃんがでなかったことだ。
そーいや、最近また再放送されているらしいですね。
セーラームーン。
・・・・私としてはちびちびの設定・・・原作に戻してほしい(涙)
もとむ!セーラーコスモス!(まて!)
・・・・・しかし、ディスクの最適化しつつの打ち込み・・・・。
やっぱし重いですね(あはは・・・・←当然です・・・汗)
うう・・・・・二時になっても最適化・・・おわんなひ・・・くすん。
あう(涙)
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