闇の行方  第33話


ざわざわざわ。
・・・・・・?
何かゼフィーリアに入り、その首都。
ゼフィールシティに入ってゆくと、なぜかまわりがざわめいている。
「・・・・二十年・・・・ぶり・・・か。」
そんなことをふとつぶやくリナのその耳に。
「いやぁ、本当ですねぇ。はっはっはっ♡」
後ろからそんな声が聞こえてきたりする。
「でぇぇぇぇぇぇぃ!」
すかっ!
「あわわわっ!リナさん!振り向きざまにそれはやめてくださいよ!(汗)
振り向きざまにその手に黒い刃を出現させて、その声がしたほうにと切りつけるリナの行動に。
その紫の目を見開いて思いっきり後ろに飛びすがっていたりするのは。
「・・・・何のようだ?ゼロス?」
すっと、そんなリナを片手で庇うようにして、すらっと剣を抜き放つガウリイ。
「あ、生塵パシリ魔族v」
ずでっ!
さらっといっているリナスのその言葉に。
おもいっきりその場にこけているのは、黒い神官服にと身を包んでいる一人の男性。
「その呼び方はやめてくださぃぃ!!!・・・・って・・・・え?」
なぜかそういった人物からは・・・圧倒的な力を感じ取る。
そして。
「・・・・リナさん!それはしまってください!一応、リナさんの中の魔王様がいなくなった今!
   ガウリイさんを殺す理由は・・・まあ、ありますけど♡」
そういいつつ、にっこりと、いつものようにと笑みを浮かべているその様子に。
「やっぱしあるんかぁぁ!このすっとこしんかん!」
そういいつつ、剣をふりつつ、ゼロスにと切りかかってゆくリナに。
あわててそれをよけつつも。
「だってぇ。ガウリイさんを狙った時のリナさんの負の感情♡極上なんですよぉ♡」
『・・・・・・・・・ほぉぉぉぉぉぉぅ(ふぅぅぅぅぅぅん)(へぇぇぇぇぇぇ)』
あわてて上空にと避難したそんなゼロスのその言葉に。
そこにいたリナ、ガウリイ、エリー、リナス、カウの声が同時に重なり。
「七色の光を携えし 光の全てを司り 遥かな時空の果てまでたどりつき・・・」
「全ての闇を創りしもの すべての光を創りしもの 混沌というなの海を司りしもの・・」
「混沌より生まれいでし 深淵なる全ての力よ 今こそ我ののぞみのままに・・・」
同時にまったく別な言葉を紡ぎだしている、リナス、カウ、リナの三人と。
「闇よりもくらきもの 夜よりもなお深きもの 混沌の海よ・・・・」
こちらは完全なる重破斬を唱えているエリー。
「・・・・・って、ちょっとまってください!(汗)
  その呪文はやめてくださいって・・・ほかのそれは何ですかぁぁあ!!(滝汗)」
などと何やら叫んで狼狽しているゼロスであるが。
「・・・・・光と闇と時間と全てを司りし我がうちにねむりしその力・・・」
などと、ふと、すでに記憶を取り戻しているからか。
かつての古の術を唱えているガウリイ。
そして、その力を剣にと上乗せし、
その威力は・・・軽くギガスレイブの不完全版の、数倍の威力を誇るまでにとなっていたりする。
・・・リナは怒りのあまりガウリイが呪文を唱えたことに気付いてないが。
『いっぺん死んでこぃぃぃぃぃぃ!!!!』
同時に。
リナ達の術が・・・ゼロスに向かって放たれる。
「あぁぁぁぁれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
あわてて、一部を切り離して、本体を避難させているゼロスではあるが。
そのまま、その空間が一瞬まるでそこに黒い月でもあるかのようにと一瞬揺らぐ。
まあ、切り離されたその一部が、最後までおどけつつ消滅しているのが・・・
まあ彼らしいといえば彼らしいのかもしれないが。
「さってと、ゴキブリはどこかにいったし。とりあえず・・・・リアランサーにいきましょ。」
何でもなかったようにぱんぱんと手をたたきつつ、そういうリナに。
でもリナ?そっちにはルナさんの気配はないぞ?こっちからならしているけど?」
かつて姉がバイトしていた店にむかって歩き始めたリナは、そんなガウリイの言葉におもわず足を止める。
「・・・・・ガウリイ・・・・まぢ?(汗)」
リアランサーにいないということは・・・間違いなくリナが戻ってくることを知っている。
という可能性が・・・・非常に高い。
そうおもい、リナの声は少しばかりかすれているが。
「・・・・気配って・・・・・・」
僕でもわからないのに・・・・・。
などと少しおどろきつつガウリイをみているカウ。
「とりあえず、ルナさんに報告してから、私、一回あっちに戻るから。リナ母様、父様?」
固まるリナににっこりとそんなことをいっているリナスに。
「・・・・・本気で戻るの?」
ずっとリナスが側にいてくれたから・・・・ガウリイがいなかったときも頑張れた。
まさか未来から来ている自分の子供だとは夢にも思わなかったが。
「うんvこれ、早く父様にみせたいしv父様がいなかったときの母様の様子v」
そういって、にっこりと。
ガウリイが側にいなかったときの、リナの様子を記録している記憶球を取り出しているリナス。
「きゃぁぁぁぁあ!それだけはやめてぇぇぇ!」
かなり・・・・・恥ずかしいこととかもリナスにはいってるのよぉぉ!////
などと、リナは内心絶叫を上げていたりするが。
「うーん・・・・何があったのか知りたいけど。それはまあ今からいくらでも時間はあるし♡
  リナの口からしっかりと聞き出せばいいかvそれはまた未来の楽しみということでv」
そんなことを言っているガウリイ。
「だぁめv」
そういいつつ、くすくすわらって、かけてゆくリナスを追い掛け回し始めるリナ。
「・・・・・最後だっていうのに・・・・いつもどおりだね・・・・・」
そんな二人をみて言っているエリーのその言葉に。
「・・・・最後・・・なのかな?これからが始まりじゃない?もう一回くるっていってたし?リナス姉は?
  それに?今度は僕達が・・・・リナス姉・・・育てる・・・って・・・リナス姉・・・いってたよ?」
そんなエリーの言葉に追記をしているカウ。

追いかけごっこをしているまま、そのまま、どんどんと町の奥にと入ってゆくリナ達一行。

と。

「・・・・・・・・・・・・・・・・こらまて(汗)」
思わずぴたりと足を止めるリナ。
「・・・・おvどうやら町を挙げての歓迎らしいなvリナ♡」
町の中心街。
そこにある露店や家々の軒並み。それは懐かしい故郷の風景。
・・・・・なのではあるが。
・・・・・・・そこにでっかく。
『祝!!!!リナ=インバース&ガウリイ=ガブリエフ御結婚!!!』
とかかれている・・・・でっかい垂れ幕や・・・・横幕が張られていれば・・・話は別。
しばし目を点にさせたのちに。
「何なのよぉぉぉぉお!?これはぁぁぁぁ!?」
思わず絶叫を上げていたりするリナ。

つんつん。
ふと絶叫を上げているリナを見上げていたエリーとカウの後ろから。
誰かが背中をつつく感触が。
思わず振り返ると。
「はじめまして、えっと、ユーリくんにエリーちゃんvあ、うまくリナさんとガウリイさんを結婚式場に案内してくださいねv
   ちなみに、二人にはリナさん達のエスコート役が割り当てられてますから♡」
そういいつつ。
「はいv」
そういって・・・結婚式のパンフレットを手渡してくるのは。
漆黒の黒い髪をポニーテールにしている・・・
見た目の年齢は・・エリー達と同じくらいかそれより少し上程度。
「・・・・・えっと?あの?」
どうして初対面なのに自分達を知っているのか戸惑うばかりのカウとエリーの耳に。
「・・・・・・あれ!?ユニット様!?どーしてここに!?」
そこに・・・・なぜか顔見知りの少女がいることに驚いているリナス。
「あらvリナスちゃんv久しぶりvそりゃvリナさん達の結婚式みに♡」
「・・・・・・まさかエルお母様も?(汗)」
「当然v」
よくカウたちには理解不能な会話をしていたりするリナスとその少女。
「・・・・ええと?リナス姉様?知り合い?」
そう聞いてくるエリーの言葉に。
「・・・・うーん・・・・ま、それは秘密v」
・・・・いったら・・・・今のエリー姉様達だったら・・・パニックになるし・・・・。
などと思っているリナス。
「とにかく、一応もう招待客とかもそろってるから。
   後は主役の二人が登場すればすぐにでも結婚式、始められるようになってるしv」
そういうユニットと呼ばれた少女のその言葉に。
「・・・・・ずいぶん手回しがいいんだね・・・・」
まさか戻るなり・・・いきなりすでに結婚式の準備が出来ていることに。
多少の驚きを隠せないカウ。
「あら?リナさんにはこれくらいやらないと。絶対に恥ずかしがって・・結婚式・・・やらないわよ?
   もう子供もいるんだしこのままでもいいじゃない?とかいって♡それだと貴方たちもいやでしょ?」
にっこりと微笑まれそう断言されるその言葉に。
『・・・・・・・・うっ。』
確かに・・・あの母ならありえる。
すでにもう・・・・結婚はしてないものの、自分達二人・・・・という子供が、実際にもういるのである。
だったら・・・・あの極端にテレやの母が・・・このままで。
父と結婚しないまま・・・というのは充分にありえること。
「たしかに母様と父様が・・・公式上・・・他人のままっていうのはあたしはいや・・・・」
そう小さくつぶやくエリーのその声に。
「・・・・それは僕だって・・・・・。」
なるほど。
さすがリナお母様のお姉さんという人はそこまでみこしているのか。
・・・早くあって見たいな。
などと思っているカウ。
「まあ、ガウリイさんは気配でどうやらルナさんが結婚式の準備を整えてるの。
   気付いているようだから、あとはうまく主役の一人であるリナさんを会場まで、上手に連れて行ってくださいねv」
そうにっこりというユニットのその言葉に。
「・・・あの?あなたは何もしないんですか?」
そう最もな質問をしているエリー。
「うーん、今エルと共同で・・・あれ・・目覚めを遅くしているからねぇ・・・
   今あれにめざめられても・・・リナさんが困るからって・・・いわれて。」
『???????』
そういわれても意味が分かるはずもなく。
「じゃ、おねがいねv」
その澄み切ったまでの青い瞳と黒い瞳孔でにっこりと微笑まれ。
パンフレットだけをカウたちにと手渡して
気付くとどこかにと掻き消えているその少女。
一体彼女が誰なのか、かなり気にはなるところではあるが。
とりあえず。
「・・・とりあえず、母様をその教会にまでつれていけばいいんだよね?」
「・・・・そーいうことみたい・・・・・」
しばらくその垂れ幕をみて叫んでいたリナは、今ではガウリイにしっかりと。
抱き寄せられる格好で完全に力が抜けていたりするのであるが。

「一番確実なの・・・・これつかうとか?」
そういいつつ、取り出したのは。
どこかぬめりが・・あるようにみえる小さな何か。
「・・・・・それは却下!」
 「リナスお姉様は未来に戻るからいいかもしれないけど!
   それつかたのあたし達だって母様にばれたら!母様のお仕置き・・・・こわいのにぃぃ!」
そういって同時にリナスの意見を却下しているこの二人。
「・・・・それもそーね。」

そういいつつ、ぽい。
それをそのまま後ろにと投げ捨てるが・・・・・。

カン、こん、コンカンカンキン。

・・・・・コン。

『・・・・・・・・・・・・・あ゛(汗)』

丁度投げたそこに金属製の品物が置いてあり、それに辺り反射して。
そのまま勢いをつけつつ
一番行って欲しくない場所にと向かっていたりするそれをみて。
リナス、カウ、エリーの三人が
同時に冷や汗が混じったような短い悲鳴を漏らしてゆく。


何かがあたったような気がした・・・・。
ふと・・・・前をみれば・・・・。
そこに何か・・・小さな・・・物体が・・・・・。
それは見間違えようもなく・・・・・。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!なめくじぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!!」

リナの悲鳴が・・・・辺り一体にと響き渡ってゆく。
リナスが用意したのは・・・・ナメクジの玩具・・・・。
「がうりい!やだやだ、ナメクジがぁ!ふぇぇぇ!(涙)」
そういいつつ、ガウリイにしがみつくように抱きついているリナ。
くす。
かわいいな、リナは。
こんな玩具で。
そんなリナをみてそんなことを思っているガウリイ。
そのまま、ひょいとリナを抱きかかえ。
「ほら?これなら大丈夫だろ?」
「・・・うう・・・ガウリィ・・・ここからはなれようよぉぉぉぉ・・・・」
瞳を潤ませてそんなことをガウリイに言っているリナ。
う・・・・かわいい・・・かわいすぎる////
このまま宿屋に直行したいけど・・・・ぐっ・・我慢、我慢・・・・・。
そうどうにか理性を総動員し。
「じゃ、はなれような?」
「・・・うん。」
しっかりと抱きかかえられて、
ガウリイの首に手を回している状態になっているリナであるが。
そのまま、リナを抱きかかえたまま、ルナ達がすでに待機している会場の方にと足を伸ばしてゆくガウリイ。


「・・・・あいかわらずリナお母様・・・ナメクジ駄目だね・・・」
「・・・・・まあ、あのトラウマは・・・・未来でもそのままだから・・・・・」
完全に覚醒し深淵なる真の王として目覚めている状態でも。
リナ=インバースのときの記憶は・・・どうやら強いらしく。
本能的にナメクジをみるとあの反応を示しているリナをおもいつつ。
かるく溜息つきつつそんなカウの言葉に答えているリナス。


そのままガウリイがリナをつれて向かう方向に。
後をついてゆくようにと歩いてゆく子供達三人。


「よっと。」
ガウリイに降ろされて、地面に足をつけるものの。
「・・・・うう・・・・もういない?なめくじいない?」
ガウリイに未だにしがみついているままのリナ。
「ああ、もういないぞ?」
そんなリナをぎゅっと抱きしめているままのガウリイ。
「・・・・・・あのね・・・・あんたたち・・・・。」
そんな二人をみて、思わずあきれた声を出している女性が一人。
その声を聞き、リナの体が一瞬硬直する。
ギギギ・・・・。
ぜんまい仕掛けのようにゆっくりと振り向くリナの目に映ったのは。
見覚えのある紫がかった青い髪に紅の瞳。
「ね゛・・・・ね゛ーぢゃん・・・・(汗)」
リナの声がかすれる。
そこには腕を組んでにっこりと笑みを浮かべて・・・目が笑ってないが。
佇んでいる女性が一人。
「ん?二十年も音信不通で・・・いうことはそれだけかしら?リナ?」
だらだらだら。
リナの全身から脂汗が流れ出す。
そんなリナの様子をみてくすりと笑い。
「ま、いいわ、ともかくもう用意はできているから、リナ、とっとと着がえなさい。」
「・・・・・は?」
未だに状況が理解できてないリナ。
そして、ちらりとガウリイをみて。
「ガウリイ?もしリナ様を泣かせたら・・・・承知しませんからね?」
そういって釘を指しているルナ。
「ええ、もう・・・絶対に手放しません。何があっても。」
ここまでくる道のりは・・・・かなり長かった。
いく度転生をしたであろうか。
いつも・・・・結婚式を迎えるまえに・・・・そして・・・・。
金色の王によって人の輪廻から完全に解き放たれ、全てを思い出しているガウリイにとっては。
ふと今までのことが走馬灯のようにと思いだされる。
「・・・・あ・・・・あの?姉ちゃん?一体??」
とまどうリナの質問に。
「あら?リナ?何いってるの?今からあんたとそのガウリイの結婚式をするに決まってるじゃない♡」
にっこりと微笑んできっぱりと言い切るルナのその台詞に。
・・・・・・・・・・・・・・・
しばしその言葉が理解できずに無言となるリナ。
そして一瞬の沈黙のうちに。
「・・・・・・って・・・・・えええええええええええええ!!!!?そんな・・・いきなりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!?」
「リナ?まさかいや。とはいわないわよね?この私の顔に泥を塗るき?もう招待客も全員そろってるわよ?」
「・・・いやあの・・その!心の準備というものがぁあ!」
リナの絶叫もむなしく。だからといってリナはルナの言葉に逆らえるはずもなく。

そのまま。
ルナに逆らえるはずもなく。
用意された控え室に連れて行かれ、用意されている純白のヴェディングドレスに、身を包むリナ。
パタパタパタv
「白い肌にこの紅い跡は目立ちますからお化粧でごまかしておきますわね♡」
「~~~!/////」
さすがに首筋から鎖骨・・そしてさらにしたまではっきりと跡がのこっているそれは。
隠しようがなく、その言葉に真っ赤になっているリナであるが。
一体いつのまにこんな準備をしていたのやら。
などとリナが頭を回転させて考えるよりも速く、どんどんとそれより早く。
ことは進んでゆき。

「うわぁvリナお母様、綺麗♡」
「本当♡」
「記録v記録♡」
などといいつつ、こちらもまたエリーは薄いピンクのドレスを着て。
カウは白いタキシードを着こなし。
リナスはリナスで橙色のドレスを着てリナの部屋の前で待機しているこの三人。
部屋から出てきたリナをみて三人が同時にそんなことを言っていたりするが。
「・・・・・リナ、綺麗だよ。」
「・・・・・ガウリイ/////」
そこにまっていた真っ白いタキシードを着こなしているガウリイをみて。
潤んだ瞳でガウリイを見上げて恥ずかしがっているリナ。
そのリナの手をそっと取り。
「では、エスコートさせていただけますか?リナ姫?」
「・・・・ふ・・ふん。しかたないからエスコートさせてあげるわよ///」
そっぽをむきつつそんなことをいっているリナ。
そして、ガウリイの手によって白いヴェールがリナの頭に掲げられ。
その長いヴェールの端を左右に分かれてもつエリーとカウ。

そのまま、式場となっている会場にと歩いてゆくリナ達。

ざわざわ。
「・・・・・しっかし、エル?わざわざエルも子供にならなくてもいいのに?」
「え?でも今リナが覚醒したら・・・面白くないし♡」
などといいつつ、一般客に混じって子供の姿にとなり。
式の様子を見ている金色の髪に金色の瞳の・・・かわいい少女。
そして、そんな少女にいっているのはさきほどのポニーテールをしている少女。
「あ、ほら?来たわよ♡」
エルと呼ばれた少女が視線で指し示すその先にある扉が。
静かにと開かれる。

『わっ!!!!』
そこにすでに招待されていた人々の歓声が上がる。

「・・・・リナさんもガウリイさんも変わってないですね。」
「・・・・・まあ、あいつらだから何でもありのような気もするが・・・・」
以前とまったく変わらないままの二人をみてそんなことを言っているアメリア達。
そしてまた。
「・・・・・・まあ、リナさん、うらやましいですわ・・・・」
などといいつつ、三人目の赤ん坊を抱きかかえてその様子をみている、シルフィール。
かつてリナと共に行動していた彼らは、二十年。
という歳月を得て、それぞれに歳相応にと姿は変化しているが。
目の前にいるリナ達は・・・・当時のままで。
その一瞬。
かれらもまた・・・自分達もその当時にもどったような錯覚にと捉われる。

床に敷かれた白い絨毯の上をガウリイに手をひかれて歩いてくる、純白のドレスに身を包んでいるリナに。
そして、そんなリナの頭にかぶせられているヴェールを後ろでもっている子供達は。
一目でリナとガウリイの子供だと分かるほどに・・・互いに瓜二つ。
まあ、この場にいるほとんど全員が、リナとガウリイの実際の年齢を知っているがゆえに。
殆どのものはそれにまったく子供がいる・・・というのに驚いてないが。
知らない人々などはまだ若い二人に六歳程度の子供達がいるのに。
かなり驚きを隠せない様子ではあるが。
まあ、子供がいて結婚式を後に挙げる・・・というのは。
旅をしている人々たちの中では結構常識的にあることで。
別にそれはどうってことはないが。

ゼフィーリアに戻るや否や。
いきなり結婚式を迎えることとなるリナであった。



―汝永遠に汝の側にいるそのものを生涯愛することを誓いますか?―

―誓います―

誓いの言葉をいい、互いに誓いのキスを交わすリナとガウリイ。

それは今ここで、正式に・・・公式的にも二人は・・夫婦となった瞬間であった。


                                 -続くー

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まえがき:
・・・・・・・うわぁぁぁぁん!
何で最近・・・打ち込みするスピードがのらないのぉぉ!?
・・・・疲れているのかな?(汗)
・・・・普通は一時間かそこらで一話分・・打ち込みできてたのに・・・・・。
しくしくしく・・・・・・。
・・・・のってるときには30分で・・・くすん・・・・。
なぜか最近・・・・二時間以上かけても・・・・テキストで20いくかいかないかです(涙)
しくしく・・・・・なぜ?(汗)
しくしくしくしく・・・・・・・・・・・・。

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あとがきもどき:
薫:・・・・・えっと、次回で・・・披露宴?
  んで・・・・新居に移動・・・までいけるかな?
   んでリナスちゃんの一度の未来への帰還に・・・・。
   ・・・・って!ああああ!時間がぁあ!(まてこら!)
   ・・・何朝打ち込んでいるんでしょうねぇ?(まて!)
   んではでは・・・・・・・。

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