ふふふふふv
こんにちわv
いい加減にこれをおわらせないとねぇ?(まて!)
確か前にも同じようなことをいってて・・・。
道しるべを打ち込みはじめているよーな気もするが・・。
ま、人の気分は変わるものv(こらまてぃ!)
んではではvいくのですv
今回は・・アクア、復活♡
ミルさん、出てきます(だから!まて!)

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       闇の行方  第11話


いつも。
心から願うのは、唯一つ。
あの子の、笑顔を守りたい・・・・。


「人間よ?何しに来た?用がないなら、早々に立ち去るがよい。」
崖の麓を歩く女性に。
上空から、声が投げかけられる。
「あら、用があるからここにきたのよ。ミルガズィア、いる?」
そういいつつ、その髪をさらりとかきあげて。
上空を振り仰ぎ語りかけているのは。
紫がかった青い髪に、紅の瞳の女性。
紺を主体とした、服装に身をつつみ。
その、肩の辺りや、その襟首などに。
金色や銀色の糸のようなもので。
何らかの刺繍がされている文様。
それを着こなし。
その腰には、不似合いであると一見は見えるのであるが。
その姿が、やけにシックリとなじんで。
まるで、絵に描かれているような、聖騎士すら、思わせるその外見。
そんな女性・・ルナの言葉に、目を見開き。
「何!?人間、長老を知っているのか!?」
驚愕の声を出す。
まず。
この峰の長老を知っている人間など。
限りがある。
いや、だがしかし。
一時、世界を回っていた時に。
知り合いなどが出来ていたとしても。
それでも。
わざわざここまでくるような知り合いをつくったとは。
到底思えない。
そんなルナの言葉に目を見開いているのは。
金色の鱗に覆われている、少しばかり、まだ若い竜。
ここ、カタート山脈の一角に位置している。
通称、竜達の峰。
ドラゴンズ・ピーク。
ここには、黄金竜や、黒竜など。
様々な竜が住み着いている。
どうしてここにこんな竜が住み着いているのか。
今だに、世間一般では謎とされているが。
最も有力な説が、この地の奥にいるとされている、魔の同行に睨みをきかせるため。
というのが、定説となっていたりする。
だがしかし。
別に彼等が睨みをきかせていたからといって。
どうこうなるようなものではない。
下級の魔などには対抗もできようが。
それ以上の魔などの対抗となると。
まず不可能。
以前、たった一人の、神官によって。
彼らが、壊滅寸前にまで追い込まれたのが。
何よりの証拠。
「・・・・何者だ?貴様は?」
すうっと、その青い目を細める黄金竜。
かつて。
この地に、同じように、人間達がやってきたことがあった。
そのときは。
こともあろうに、この地にて。
魔王直接の部下である、冥王、あげくは、魔竜王。
そういった存在が、出現したのは。
そんなに前のことではない。
いや、すでに、数年以上の年月は立っているものの。
それでも。
その記憶は根強い。
警戒するな。
というほうが、無理な話かもしれないが。
「別に許可なくても、私はいくわよ。ここが終ったら、まだ私、することがあるし。
   とりあえず、アクアの元で待っていると伝言しておいて。」
それだけいって、そのまま。
ぱたぱたと手をふり。
歩き始めるルナに。
「な・・まて!許可のないものは、この先には!」
そんなルナの行動に、あわててルナを止めようとするが。
「・・・・・邪魔よ。」
キィン。
ルナが、ちらりと、一瞥しただけで。
その気配と、その視線に含まれる力を無意識に感じとり。
動けなくなっているまだ若い竜。
といっても、彼は、生まれて、数百年程度くらいか。
「ふっ。私は、早く、ここを済ませて、あの馬鹿をいい加減にどうにかするのよ。」
それだけいいつつ。
かるく溜息。
「・・まったく・・・やっぱ、心を入れかえる・・・といったあの言葉・・。
  信じて竜王の位を与えた私が馬鹿だったのかしら・・・。」


ある程度の時期までは。
その役目もこなしていた。
だがあるとき。
唐突に。
彼が、自らの力の誇示のために。
周りを見なくなったのは。
ある会議に出席するために。
彼が、この世界を旅立ったあのときから・・。
理由はわかっている。
彼は・・思いだしてしまったのだ。
かつて、自分が。
あれのもと。
仕えていたことがある・・と。
今は、まだ。
完全に覚醒してない、『あいつ』
だが、確実に。
力をつけて、いつか遠くない将来。
目覚めることは、目に見えている。
そのときに・・・。
二人が一緒にいなければ・・すべて水の泡。
間違いなく・・。
この宇宙空間そのものは。
まるで陽炎のごとくに消えうせる。
始めから、何もなかったかのごとくに。
残るのは・・。
おそらく、『深淵なる真の王』が生み出した命でない、
紫蒼の朱玉パール・レッド・ラズリ
・・・そう、自分だけなのだと。
ルナは理解している。
それゆえに。
そんなことは、許せない。
いや、許せないというより、させたくない。
自分が消滅するのなら、どうでもいいが。
あの子が消滅するなど・・耐えられない。
ずっと側でみてきた。
その孤独を。
だからこそ・・・。
あの子には、幸せになってほしい。
それは、母親にも近い感情かもしれないが。
ルナにとって、『深淵なる真の王』は、自らの上司というだけでなく。
最も何にも変えがたい大切な存在。
なのであるからして。
その彼女は・・今。
自分の妹として、たった一人の人間のために。
ここで、人としてその生を受けている。
だが。
折角うまくいきかけていた、その生活を。
よもや、馬鹿赤瞳の魔王がちょっかいかけるなどとは。
そこまで、考えてもいなかった。
もう少し、気をつけていれば・・と思っても。
もう、後の祭り。
ならば。
リナを覚醒させる前に。
二人を結びつけ、リナに完全なる安らいだ形で、『目覚め』てもらうより。
他に。
方法はないではないか。

そんなことをとりとめもなく、思いつつ。
「邪魔よ。」
ルナが一言。
それだけで、すんなりと、ルナの気迫に押されて。
無関係な人間がやってきたのをみてとり。
排除しようとしていた、見張り番をかねていた若い竜達は。
その声に含まれる、『よくわからない何か』。
そう表現するのが一番近い感覚に襲われつつ。
だまって。
そのまま。
ルナが峰に入るのを。
ただただ、まるで凍りついたように、硬直して。
眺めているのみ。


きりたった崖の上。
しかも、その断崖絶壁の。
どうみても、足場は、完全にない、空間。
つまりは、岩と岩とにはさまれた、急激な崖。
ぐるりと回って、岩肌があり、その懐に。
申し訳程度に道があるのであるが。
ルナは、そこには目も暮れず。
すたすたと。
『足場も何もない、ただの虚空』
つまりは。
みおろせば、遥か彼方に、米粒よりも小さい河が見えている。
山脈の頂上付近。
そこから、一気に地面に向かって、聳え立っている、絶壁。
その絶壁を成している、空間そのものを。
何の術も使わずに・・いや、唱えずにといったほうがいいのであろうか。
とにかく。
呆然と見守る竜達の目には。
ルナが何か術を使っているようにも見えずに。
ただ、何もない、虚空の空を。
すたすたと歩いてゆくのを硬直しつつ、眺めているのみ。


そのまま、道もない道。
それもそのはず、ルナが歩いているのは、岩肌でできている、少しばかり、手が加えられている道がときたまに。
後の殆どは。
何もない足場もなにもない、空間そのものを歩いているのであるからして。
そんな道を進みつつ。

やがて。
少し開けた場所を。
そびえ立つ岩肌のその先にと見咎める。
そのまま、そこを目がけて。
ストン。
その場所に降り立つルナ。
みれば。
辺りにあるのは、岩肌がむき出しになっている地面に。
その先にあるのは、切り立った崖。
そして。
かろうじて、手が加わっているのがわかる、
一応、生き物が通れるくらいまで作られている道。
そのまま。
その、何らかの手があきらかに加わっている場所に降り立ち。
そして。
何か、以前あったことを指し示すかのように。
少しばかり、瓦解している、その岩肌の壁に。
そっと手を添えるルナ。

すっ。
軽くルナ目を閉じつつ、そこに手を当てる。

― と。
ユラ・・・・・。
その岩肌が、まるで陽炎のように、一瞬揺らめく。

かつての、とある力にて。
ここと繋がっていた空間の入り口は。
すこしその道がずれ。
ここからは入れなくなっていた。
それを今、そのズレを治しただけ・・・。


『・・・・・な゛!?』

その光景を。
今まで、ただ、何もできずに、まるで凍りついたように、眺めているしかできなかった、竜達は。
それをみて。
思わず声を漏らす。
あのときより。
ここからの移動、そして、入ることなどはできなかった。
ここに唯一存在していた、その入り口・・。
あれから、他の入り口などを捜して。
今では、他の入り口などから、出入りをしている状況だというのに。

いきなりやってきた、この人間は。
その、自分達がどうやっても元に戻すことができなかった、その『入り口』をいともたやすく、修正し、復興させた。
というのが分かったがゆえに。

「とりあえず、ここから入るのが一番近いのよね。」
そうつぶやきつつ。
ふい・・・・。
まるで、その一瞬揺らめいたその後には。
そのまま、何事もなかったかのように、ただの岩壁となっていた。
その場所から。
ルナは、その岩の中に溶け消えるように。
まるで吸い込まれるようにと掻き消えてゆく。

『ミ・・・・ミルガズィアさまぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!?』

ルナの姿が、完全に見えなくなってしばらくのちに。
はたと。
ようやく正気に戻り、我にもどった、その峰に住む竜達。
自分達の長の名前を叫んで、長を呼ぶ声が。
しばらく、カタート山脈に位置する、この峰にと。
響き渡ってゆくのであった。


「どうかしたのか?」
いきなり、大声で呼ばれれば。
いくら何でも分かるというもの。
とりあえず。
簡単に考えても、これで、二つの欠片は消滅し。
そして、今ある欠片は一つのみ。
後の残りが復活しても、その力は、本来の4/7。
だからといって、安心できるものでもないのだが。
それでも。
それを倒したのが、紛れもなく人間だということが。
彼らの驚愕を誘うと共に、畏怖の対象にもなっている。
今もまた。
そんな、『魔王の欠片』を二つも滅ぼした。
人間達について、危険だから、殺すべきだという意見と。
そんなことをする必要はない。
という竜王達の意見の間を受けて。
一応は、申し訳程度、『魔を滅する者』を見知っているものとして。
意見を求められて、会議に出席していた、この男性。
その、金色の髪が風にたなびくが。
彼の本性は、今のこの姿ではなく。
ここ、竜達の峰を束ねる、長老。
黄金竜(ゴールドドラゴン)の、ミルガズィア。
天竜王、地竜王は、そんな必要はないとミルガズィアの意見に賛成し。
そしてまた。
上からも、彼らに手出しは無用と命令がでている。
そう切り捨てて、見守る役に徹底するということを言っているにも関らずに。
約一名。
火竜王。
彼のみが、そんな生ぬるいことをせずに、殺せ!
とわめいている、そんな会議。
さすがに、あきれると同時に、嫌気がさし。
先に、一言断って、自分が住んでいる場所に戻ってきているこのミルガズィア。
ばたばたと。
あわてて、自分の姿を認めて飛んでくる竜達の姿や。
人の形態をとり。
ばたばたと大地を走ってくる仲間たちの姿を認めて。
「どうかしたのか?」
「どうかなさったのですの?」
そのカタワラにいる、少し変わった格好の鎧を身に着けている、
耳の尖った女性。
その尖った耳は、エルフの特徴。
エルフである、彼女・・メンフィスの声がミルガズィアの声と重なる。
みれば。
なぜか、あわてている、ここに残していた仲間たちの様子。
そんな様子に少し疑問を感じつつ。
問いかけるミルガズィア。

「たたたたたたいへんです!ここに、人間がやってきました!」
別に珍しいことでもないであろうに。
その言葉に少し眉をひそめ。
「それで?」
まさか、あのバシリ魔族じゃないだろうな?
などと。
呼び方を本気でそういうようにしている彼。
かなりこの呼び方がシックリきているようであるが。
そんなことを思いつつ、問いかけるミルガズィアに。
「そ・・それが!あの入り口を再生させたんですよ!?その人間!?しかも・・中にはいっていっちゃいました!!!!」
どもりつつ、いってくる部下であり、仲間たちのその言葉に。
「・・・・・・・・・・・・・何ですって?」
その言葉の意味を悟り。
少し顔色を悪くしているメンフィスに。
「・・・・・何?」
珍しく、少し表情を変化させて、小さくつぶやいているミルガズィア。
『・・・・・詳しく説明してくれ(くださいな)。』
ミルガズィアとメンフィス。
愛称は、メフィ。
彼ら、二人の声が。
完全にと重なってそんな彼らにと問いかけてゆく。



「・・・・こ・・れは!?」
ゆらりと、形態を取って、あわてて、礼を取る。
力が完全でないことを指し示すかのように。
その姿は老人のまま。
「分かっているわよね?アクア?私がここに来た理由は?」
そういって、にっこり微笑むルナ。
目の前にいる、小柄で水色の瞳を湛えている老婆にむかって話しかける。
「・・・・はい。どうやら、あれは、心を入れ替えるようなことは。しなかったようですねぇ。」
そういいつつ、溜息一つ。
「そ。あなたもわかっているはずよ?『リナ』に直接触れた、アクア・・貴女なら・・ね。」
その言葉の意味を。
言われなくても理解している。
「・・まさか、あのリナさんが・・とは驚きましたけど・・・ね。」
始めであったときは。
分からなかった。
ただ。
自分の気持ちにも気付いていない、純粋で、小柄でとてもかわいい少女。
その自らが使う力の意味も理解してなかったために。
その可能性の一つを石版にて見せたのは。
他ならない自分。
――自分に素直に。
それが、全ての鍵を握ることだと思えた。
だから。
いく度もそう進言した。
そして・・。

「覚悟はいいかい?リナさんや?」
そういって、リナがうなづいたのを見てとり。
自らの、知識とリナの意識を直結させた。

異世界黙示録クレアバイブル
そうこの世界で呼ばれている代物は。
実は、水竜王の、知識そのもの。

かつて、彼女・・アクアと、リナは。
とある一件において、関りがある。

本来ならば、自らの精神そのものに触れた、しかも相手は普通の人間。
その全てが自分にも分かるのが普通。
そう。
エルフや、竜達ですら。
自らに触れたら、その全てが精神が直結するがゆえに。
分かってしまうのであるからして。

・・だが。

・・・・リナの精神は、覗けなかった。

ただ、視てとれたのは・・・・。

何ものにも変えがたく・・・一人の人間を想い、大切にしている。

ということのみ・・・・。

唐突に、思い出したのが。
『ギャラクシーオブナイトメア』その当人。
その名前と、そして・・・。
それはかけ。
少しばかり、『ルナ』の容姿を見せたところ。
名前もいわずに、
―姉ちゃん!?―
その繋がった精神の中のほんの一瞬の間に。
即答したリナ。

あのとき。
分かった。
理解した。

『リナ』こそが。
『深淵なる真の王』で。
『リナ』が、自分でも気付かないほどに、大切に、
そして、心を占めているあの金髪の男性こそが・・。
『ガウリイ=ガブリエル』その当人。
だということを。

だからこそ。

― 自分の気持ちに正直に。
― 素直にな。

そう、リナに言い聞かせながら。
この場所から、立ち退かせたのは。
ついほんのこの前であったような気もするが。

「アクア、私は、シーメイを復活させるから。あなたも復活して、彼らをまとめておいて。」
そう、目の前にいる、背の小さなかわいらしい老人に話しかけているルナ。
「ああ、なるほど。さすが、ルナ様。確かに、あの馬鹿よりは、シーメイさんの方が、いいですね。」
父親に反対の意見を唱えて。
とある場所に幽閉されている彼女のことをおもいだし。
ぽんと手をうつアクアと呼ばれたおばあさんの言葉に。
「まあね。それはそうと・・・。アクア、あなた、ここに一つ欠片あるし。・・・出来るわよね?もう?自力で?」
そうにっこりと微笑みかけられて。
「では、ききますが?やらなかったら?(汗)」
少し怯えを含んで聞き返す。
「全力をもって、意地でも戻ってもらうわ♡」
何でもないようにいいつつ。
にこにこしつつ、すらりと腰に刺してある剣を抜き。
くすりと笑い。
その柄にちゅっと軽くキスを送るルナ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・そろそろ、時期が時期ですし。そろそろ復活のころあいですので。
   やります。いえ、やらせていただきます。ルナ様・・いえ。ルナティック=スィーフィード様。」
そう深々とルナに向かってお辞儀をし。

次の瞬間。
その持った杖をふいと振りかざし。
自分の体を包み込むようにするアクア。

カァァァァァ!!!

辺りを。
水色の光が、しばらく覆いつくしてゆく・・・・。


                                           -続くー

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あとがきもどき:
薫:・・・・アクア復活・・つまりは、水竜王の完全復活。
  次回ですわな(まて!)
  ふふふのふv
  次回・・・・ミルとメフィが知る事実とは?(笑)
  ちなみに。
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
  ・・・・・どーして、水竜王復活祝いとか称して!
  あんな大会開くのよぉぉおお!!!!!(絶叫!)
  ・・あれにはふれません・・ええ(汗)
  本気で精神消滅崩壊平気です・・あれだけは・・・・。
  そんな大会をする・・というのだけちらっと彼らが言っているのに。
  触れるだけで・・・。
  場面を変えます・・(懸命というか現実逃避の対策)
  んではでは・・・・。

2003年4月13日午後23時(爆!)

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