今回は、ちと話になってないかもしれません。
というか、新たなイベントにむけての、前ぶり、といえる話だし。
そろそろちらり、ほらり。
とレゾの子供、とされている、レゾコピー(まて)の真実がみえてきたり・・・(だからまて!
何はともあれ、それではまた、いくのですv
     
 #####################################

    永遠の邂逅  ~新たな冒険?~
.
「リナぁぁぁぁぁ…」
何やら悲しそうにと訴えているガウリイ。
「何よ?
そんなガウリイにむけて、何でもないようにと言い放っているリナ。
「というか、どうしてもう一緒にねないんだよぉ…」
先日までは、まだ肌寒いから、とかいって。
人間湯たんぽがあれば楽、というので。
それと、あとは、まだ完全にリナの父…なのではあるが、実際は姉の夫。
という設定にとなっているレイスの病気がまだ完全には治ってはいないから。
という理由で、ガウリイの家にと預けられていたリナ。
だがしかし、ようやく春らしく暖かくなり、そしてまた。
レイスの病気もどうにかよくなったから、という理由で。
フレアナの町にと戻ってゆくリナに対して。
まるで捨てられた子犬のような瞳をして、懇願していたりするガウリイ。
「もう寒くないし、それにレイス兄ちゃんの病気も治ったらしいしね。
   それに、あんた、なんでかしっかりと抱きしめてくるからあつくるしいんだもん。」
「しくしくしくしく・・・・・」
そんな会話をしつつも。
フレアナの町の入り口で、別れの言葉を発していたりするリナに対し。
「まあまあ、いいじゃないか。ガウリイ。いつでもしばらくあえるんじゃしの。
   わしもしばらくは落ち着くつもりじゃし。がっはっはっ!」
完全に見た目にわかるほどに落ち込んでいるガウリイの肩を。
バンバン!
とたたいて励ましているフィル。
「ま、遊び相手はこの町にはいないし、とりあえずは遊ぶのには問題ないでしょ?
  それじゃ、あたしはこれで、宿の手伝いあるから!」
くるっ。
たたた。
そのまま、何の躊躇もなく、家である宿屋にとむけて走り出しているリナをみつつ。
「リナぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
いまだに情けない声を上げているガウリイ。
そんなガウリイの横では。
「キュルン?」
くりっとした瞳を見開いて、ガウリイを見上げている猫のような生物が。
「ほらほら、ガウリイ、ミィにあきれられるぞ。さ、戻るぞ。」
「うっうっうっ。リナぁぁぁぁぁぁ。毎日くるからなぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ずるずるずる。
そんなガウリイをひきづりつつも。
そのまま、サンタローズの村にと戻ってゆくフィルの姿。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
サンタローズの村にと戻り。
リナがもういない、というか家に帰った、ということで。
周りが驚くほどにと意気消沈しているガウリイであるのだが。
だがしかし。
ふと、わかりすぎ気配を感じ取り。
そのまま、閉じこもっていた部屋から外にでる。
村に一件しかない教会の前。
そこに。
長い金色の髪をたたえた青年が一人、立っていたりする。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つうか、何でもう一人のオレがいるんだ?」
その姿をみて、瞬時にそれが誰なのか判断して思わずつぶやいているガウリイに。
「さあ?それは母上にきいてみないとなぁ。」
困ったように軽く頭をかいているそのガウリイの目の前にといる。
おそらくは、ガウリイが成長したら間違いなくこうなる!
というような美男子。
「で?未来の時間軸のオレが何のようなんだ?」
などと問いかけるガウリイに対して。
「いやぁ、この前レヌールでもらったアレ、これと交換してほしいなぁ、っと。」
いいつつも、にこやかに、懐から光る金色の球を取り出しているその人物。
「まあいいけど、ひとつ質問にこたえてくれ。子供は今何人なんだ?」
「今のところは四人だな。」
「そっかv」
何やら二人にのみわかるような会話をしつつも。
そんな会話をしているこの二人。
子供は何人。
それだけで、相手の顔がほころんだところをみると。
どうやらリナと結ばれたらしい、というのは詳しく聞かなくてもわかる。
「よくわからんが、これでいいのか?」
「さんきゅーな。」
知らないものがみれば、間違いなく兄弟、または親子に見えるであろうこの二人。
何やら意味不明な会話を交わしつつ、お互いに懐から金色の球を取り出して。
何やら交換していたりする。
「それじゃあな。」
それだけいいはなち、そのオーブの交換が終わると同時に。
その青年の姿はまるで陽炎のごとくに掻き消えてゆく。
「・・・・・・・・・・?いったい何だったんだ?
  つうか、母上はここで何をしようとしてるんだ?・・・・ま、いっか。」
首を傾げつつも、とりあえずリナと結ばれることはわかったし。
とりあえず気にしないことにするか。
などと思いつつ、そのまま家にと戻ってゆくガウリイの姿が。
今ガウリイがあいてをしていたのは、確かにガウリイ自身。
だが、しかしそれは、未来におけるガウリイ自身。
気配でそれが自分だと瞬時にわかるガウリイもまたガウリイであるが。
本来ならば、同じ時間軸上に同じ人物は二人として存在しえない。
それなのに。
過去と未来、二人の自分が邂逅するなど。
そんなことをも思うが。
だがしかし、今はそれよりも。
「・・・・・・・・・・とにかく、リナが何か興味を示しそうな遺跡でも物色するか。」
ちょっとやそっとでは、リナと一緒に出かけることなどはできない。
それでなくても、リナが家にと戻り、また出会う時間が限られるのであるからして。
「あの遺跡というか塔なんかはいいかもなぁ。
  だけど確かあそこの塔はこの国の所有物だよな。
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・とりあえず、ゼルを脅して許可とるか。」
そんなことをいいつつも。
一人、何やらつぶやきつつ、今後の行動を決めていたりするガウリイ。


ガウリイがそんなことをつぶやいているちょうど同時刻。
「はっくしょん!」
思わずくしゃみをしているゼルガディス。
「ゼルガディス!?もしかして、風邪ですか!?いけません、すぐにしっかりと暖かくして休まないと。」
とりあえず、魔法と古代の歴史をゼルガディスと、彼の部屋にて教えていたレゾ。
そんなゼルガディスのくしゃみに顔色をさっとかえ。
そのまま、彼をあわてて、ベットにとつれていき。
そのまま、ぼすん、とベットに沈め。
そして、そのまま、どさささっ!
これでもか!
というほどの大量の布団をゼルガディスのうえにとかけていたりする。
「だぁぁぁぁ!つ・・・・・つぶれるっ!つうか、風邪じゃないから布団をのけろぉぉぉ!」
布団の重みに圧迫され、息苦しい息のしたから、わめいているゼルガディスの姿が。
ここ、レテディウス王国、首都の中にとある王城の一角で。
しばし見受けられてゆく。
ゼルガディスにとっとは、レゾは祖父。
そして、レゾにとっとはゼルガディスは孫。
そしてまた、この国の正統なる唯一なる王位継承者。
自分が今は確かに事故死した娘婿夫婦にと渡していた王位を。
とりあえず、彼が成長するまでは、という理由で仮に王位についている今現在。
だが、自分はこの国の血筋の人ではない。
彼はその才能をかわれ、そして、娘を産んでしばらくして死亡した、妻、
つまりは、当時の皇女の目にとまり、熱烈アブローチをうけて結婚し。
そして、その子供がまた結婚し、生まれたのがこのゼルガディス。
だがしかし、すでに妻もそしてまた、娘夫婦もこの世にはおらず。
彼の血筋、といえばこのゼルガディスのみ。
・・・・のはずであった。
数年前までは。
彼自身、覚えてもいないのであるが。
何らかの宴のあと、なぜか女性と床をともにしており。
そして、その約一年後。
その女性が自分の子供、という男子を出産したのである。
しかも、その子供が自分と振り二つであるからして。
周りもそれを信じて疑わない。
すなわち、国王の子供である、と。
「問題は…証拠がないんですよねぇ…」
布団に埋もれ文句をいうゼルガディスに。
問答無用でラリホーマの術をかけ。
深い眠りにといざなっているこのレゾ。
彼は気づいている。
あの自分の子供、と彼女がいっているあの子供が。
自分の子供ではなく・・・・・自らの細胞の何かのひとつから生みたれされた。
作られた命である、というその漠然とした事実に。
目が見えない彼にとっては、物事を目で見る、という物質てきな視覚的なことはできないものの。
だが、見えないからこそ、【視える】ものがある。
そう、世界は何も、目が見えなくても、そこに、意識を集中させれば。
すべては、手にとるうにとその瞳に、脳裏にと景色などはうつりこむ。
そして、そんな彼の瞳に、脳裏にと視えたものは。
それがどうやら人工的に作られた、命のひとつ、である、ということのみ。
だがまあ、すでに周りにほとんど強制されて、再婚、という立場をとっている今では。
その事実関係をあからさまにするには、確固たる証拠が必要。
ゆえに、彼はこっそりと、王妃がどこかにその事実がわかるものを残してないか。
調べていたりするのであるが・・・
だがしかし、やはり、目が見えない。
というのは、その調査にも完璧、とはいいがたく。
しかも、そんな重要なことを回りにいうわけにもいかず。
結果として、一人抱え込んでいたりする今現在。
だからかもしれない。
余計に孫であるゼルガディスにかまってしまうのは。
「ゼルガディス、早く大人になって、この国を頼みますね。」
そんなことをいいつつ。
山ほど大量に布団を積み上げた子供のベットにと寝ている、というか、
無理やりにと寝かしつけた、もとい、呪文で眠らせたゼルガディスの額にそっと
口付けするレゾの姿が、見受けられてゆく。



「しっかし、やっぱり便利よねぇ。」
一人では、あまり遠くまで出かけることを許してはもらえないが。
ガウリイが一緒ならば、たいていの遠出は許される。
ゆえに、ガウリイがフィルと旅をしている間は。
どちらかといえば、ルナによる特訓と、それと後は家の手伝い。
そしてまた、宿屋と共に経営している雑貨屋の手伝いなど。
はっきりいって、遊ぶ、ということが日常的にできなかったのもまた事実。
だがしかし、ガウリイとフィルが戻ってきてからは。
ルナもなぜかガウリイとは遊ぶことを許しており。
少しばかり不思議に思いつつも、それでも、やはり、特訓とかでなく、遊べる。
というのは、子供にとってはうれしいこと。
サンタローズの村から持ち帰った戦利品を鑑定しつつ。
子供部屋いっぱいにそれらを広げ。
使えるものと使えないものなどにと分けているリナ。


それぞれに、それぞれの思いをはぜつつも。
時間は静かにと流れてゆく。




「へぇ。面白そうねぇ。」
いつものように、遊びとちょっとした資金稼ぎをかねて。
城の地下迷宮にてかるく暴れ。
品物などを換金し終わり、ガウリイが旅先で聞いた、という、とある塔のことを。
リナにと話し終えたその直後。
リナから発せられたのは好奇心丸出しのきらきらと輝く瞳と、楽しそうな声。
「…?それはもしかして、『神の塔』のことか?」
ガウリイの言葉に首を傾げつつ。
だがしかし、それに当てはまるのは。
たったのひとつ。
「ああ、何でも清らかな乙女にしか開けないとかいう塔の中に。
真実を映し出す鏡がある、という話なんだが。
フィル父さんも以前それを手にいれようとして、だけども、自分では扉が開けなかったから。
といって塔の中に入るのはあきらめてたがな…」
それはまだ自分が一歳に満たないころ。
あまりのインパクトに思わず気を失いそうになったのは、いまだに記憶に新しい。
何しろ、乙女でなければ開かない。
というので・・・・・・フィルは女装をしたのである。
塔の中にと入るために。
あの容姿と体格にフリルのついたワンピース。
ちなみに、頭には髪飾りをつけ。
・・・・・・・・・・ふと当時のことを思い出して何やら遠くを見つめつつつぶやくガウリイ。
「ふむ、場所的にはオラクルベリーのまだ先か。
  まてよ?確かその場所にはこの城の中のどこかの部屋から『旅の扉』を使って、移動ができたと思うが…」
ガウリイの言葉をきき、何やらつぶやき始めているゼルガディス。
旅の扉。
それは、古代の人々が作り出した、といわれる。
まったく異なる場所にと直接にと移動する光の渦のことである。
見た目は水面のように、それが、青い光を放ちつつ渦を巻いていたりする。
だがしかし、これらの数は今ではあまり多くなく。
城の中にあるのもまた、厳重にと管理されている今の状態。
昔、それが魔の力を使った汚らわしいもの。
などという、間違った知識のもとに、それらが大量破壊されてしまったがゆえに。
今ではあまり残ってはいない。
そんなゼルガディスのつぶやきに。
「なら、決定ね!とりあえず、レゾさんに許可もらって。
  旅の扉を使用する許可もらって、その塔にいってみましょ!何事も新しい場所は調べてみないとね。」
にこやかに、それでいて有無を言わさずに、そんなことを決定宣言しているリナ。
そんなリナに対し。
「まあ、確かに。レゾも最近は塔のことについて何か隠れて調べてるようだしな…。わかった、話をしてみよう。」
最近、隠れて塔のことを研究、調べているレゾをゼルガディスは知っている。
それがどうしてなのかはわからないが。
彼が国のあちこちを見て回るのは、それは、後々国を治めるものにとっては重要なことです。
そう、レゾが重臣などにいっているがゆえに。
あまり彼の行動は口出しされないのだが。
だが、重臣の中には、エリスの息子であるつまりはゼルガディスの腹違いの弟を。
王位につけたい、と思っている輩も少なくない。
彼としては、王位などには興味がない。
むしろ、そのほうが、国がまとまりいいのではないか?
などとも思っている。
五歳違いのその弟は。
最近ようやく一歳になったばかり。
とはいえ、その容姿から何から何まで、レゾにそっくりで。
しかも、特質すべきは左右にと違う瞳の色。
まだ幼いながらもレゾとタメを張れるのではないか?
という魔力を持ち合わせているがゆえに。
重臣たちの中には、彼を王位につけて国の安泰を。
という意見がとびだしているのは、ゼルガディスにも周知の事実。
そんなことを思いつつも。
城の中にある隠し部屋の中の書物を広げて話していたゼルガディスたち。
『塔』の話がガウリイから出て。
そして、ここ、部屋の中で調べた結果。
確かにそれは、存在する、というのが判明し。
「わかった、なら、レゾに話してみよう。明日までまってくれ。」
そういいつつ、テーブルの上にと手をおき。
リナとガウリイを見つめるゼルガディス。
「オッケー。んじゃ、明日またくるわね。」
「リナ、送ってくぞ?」
「何いってんのよ、ガウリイは当然荷物もちv今日の戦利品をもってきてもらわないとね。」
そんな会話をしつつも。
とりあえず広げていた書物をきちんと片付け。
そして、片付けが終わり、その部屋を後にしてゆく、リナ、ガウリイ、ゼルガディス。
この三人。
そんな会話をしつつも。
いつもの別れの挨拶を済まし。
リナはガウリイを伴いフレアナの町にと戻ってゆく。

数時間後…
「レゾ、話があるんだが…」
深夜となり、人が寝静まったころを確認し。
祖父の部屋を訪れるゼルガディス。
何しろこの時間でないと、どこに目が光っているのかはわからない。
「おや、ゼルガディス、こんな夜中にどうしたのですか?」
にっこりと微笑み。
そのままゼルガディスを部屋の中にと招き入れてゆくレゾの姿が。
その日の夜、王城の一室で見受けられてゆくのであった。




神の塔。
それは、神々がかつて作った、といわれている真実の姿や物事を映し出すもの。
ゆえに、レゾは、それを使い、エリスとそしてその子供の真実を突き止めようとしているのであるが。
だからこそ、ゼルガディスがその塔の中に入りたい。
といってきたのは…彼にとっては渡りに船。
「わかりました。それではこの鍵を渡しておきますね。
  あの扉はこの私でも開きませんでしたからねぇ。まあ、リナさんならどうにかなるでしょう。
  ですが、ゼルガディス、あの塔の中は神々の遺産を守るべく。
  あまたの魔物が住み着いている、といいます。気をつけてくださいね?」
そういいつつ、小さな鍵をゼルガディスにと手渡すそんなレゾの言葉に。
「ああ、わかった。それじゃあ、あんたも早くねろよ?最近ずっと徹夜状態みたいだしな。」
かぎをうけとり、そのまま、部屋をでてゆくゼルガディスの後姿をながめつつ。
「あの子が私に対してあんな優しい言葉を。さて、あの子のためにも早く今回の一件は解決させませんとね。」
そんなことをいいつつも。
再び書物と文献に向かい合ってゆくレゾの姿が。
夜も更ける中見えけられてゆくのであった…

                             -続くー

#####################################

あとがきもどき:
  薫:どうも、日とともに、せきこむは、体はいたいわ・・・・
     かんっぺきに風邪の症状が出始めている薫です・・・・
     あぅ・・・・つ・・・・つらい・・・・・・・・(滝汗・・・・
     ちなみに、肩は痛いし、足もすこしふらついてます・・・・
     でも熱はたかが七度と少ししかないんですよね・・・・
     体力的に落ちてるのかな?抵抗力が・・・・(汗
     まあ、何はともあれ、近況状態はほどほどに。
     次回は、神の塔!
     え!?ちょっとまってよ。あれはマリア(笑)が一緒になった、
     青年時代のイベントでは!?
     というつっこみは、うけつけてたりv
     まあ、マリア役のアメリアは、あの性格ですからねぇ(笑
     先に実は鏡を手にいれてたりする、というお約束。
     何はともあれ、それでは次回、鏡の塔にて。
     これが終われば時間経過して、古代の遺跡ですなv
     それでは、また次回にてvv

      2004年5月31日某日


  TOP   BACK   NEXT