何だか、これ、スレイヤーズのパロ、とわかってない人もいるみたいだし(笑)
なので、ちょっぴし更新履歴にその旨を載せてみたり。
でも、あえて見たい人は探してくれるかも!?(まて)という、何とも他人本位な考えで、
更新履歴にリンクを張ってなかったりする薫です(笑)
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永遠の邂逅 ~お化け退治?にいくの?~
金色の体に黒光りする黒い羽。
その羽はまるで申し訳なさそうに背中にちょこんとついている。
容姿的には、まるで猫のよう。
まず間違いなく、ここいらにいる普通の動物ではない。
というのは一目両全。
しかも、よくよくみれば、金色の体、と見えたものは。
ふわふわの産毛のような毛が生えそろい。
きれいな模様を作り出していたりする。
しいていうならば、どこかの国にいる、という、チーターとか、それとか、
まあ、一番近い、というならば、おそらくは、子供のライオンに近いであろうその姿。
くるっとした少しばかり潤んだ瞳が何とも愛らしい。
金色の体に黒い瞳。
それが何とも際立っている、その動物。
そして、それは。
二人の姿を認めるなり。
「うにゅぅぅぅぅぅぅぅぅ~…」
まるで、赤ん坊のような、それでいて子猫のような本当に助けてぇぇぇぇ…
というような声をだして、リナとガウリイにと助けを訴えてきていたりする。
「ほら!その子いやがってるじゃない!とっとといじめるのをやめて、開放しなさい!」
そうびしっといいつつも。
なぜにその手の中に光の光球が出現しているのか。
いっていることは確かに正論なのであるが、行動からすれば。
開放しなければ、これをぶちかます。
とその満面の笑みを浮かべたリナの表情はあからさまにと物語っていたりする。
「うっ!で、でも、せっかく、僕たちだって、これを捕まえるのに。
町の見張りのおじさんの目を盗んで、町の外にいって捕まえたんだし。
それに、ほら、この動物、こづくと黒く咳き込むんだぜ?」
いいつつも。
その両腕をもち、視線の高さに持ち上げつつ。
もう一人の少年が、その動物の頭をかるくたたく。
と。
「うにゅん!」
その言葉と同時に。
その口もとから、黒い霧のようなものが吹きでるが。
「・・・・・・・・・・・・・」
確かに見た目はただの霧。
だがしかし、姉からしっかりと、様々な生物などの攻撃を叩き込まれているリナにとっては。
その霧から、その特性を見極めることなどは、至極簡単なこと。
「なあ?リナ?あれって、ヴォドイ・ブレスとかいうやつじゃあ…」
「ヴォイド・ブレスよ!ガウリイ!つうか!今すぐにそれをいじめるのはやめぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
あたりにリナの悲鳴、ともいえる絶叫が響き渡ってゆく。
そして、次の瞬間には。
ちゅどごぉん!
その動物が吐き出している黒い霧のようなもの。
その意味を悟り、多少顔色を悪くして。
丁寧に少年たち二人のみに術がかかるようにと、彼らの足元の土砂を噴き上げているリナ。
だがしかし、それでも、吹き飛ばされても、その動物を手放さない少年の根性もまた、
ある意味、別の意味でたくましい、というるのかもしれない…
「と、とにかく、こいつがほしかったら、そうだな。
北の方にとある、レヌール城のお化けでも退治してこいよ。そうしたら、この猫もどきはあんたらにやるよ。」
呪文で吹き飛ばされ、あっさりと渡した、とあっては、男の名前がすたる。
そんなことをおもいつつ、ちょっびし服などをぼろぼろにしつつも。
少し涙をその瞳にとためて、リナとガウリイに言い放っているこの二人の少年たち。
「わかったわ!つまり、城のお化けを退治すればいいのね!
ガウリイ!いくわよ!というか、あまりにアレを撒き散らされたら!かなり大変だしね!」
などといっているリナの言葉の意味は、当然のことながら少年たちにはわからない。
まあ、誰でもわからないとは思うが。
そんなリナの言葉に。
「でも、リナ?お化け、というからには、夜でないとだめなんじゃないのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うっ。
ガウリイ!どうにか姉ちゃんたちをまいて、夜に出かけるわよ!」
ガウリイのもっともな指摘に一瞬固まりつつも。
だがしかし、『ヴォイド・ブレス』をはくこの動物のことを知っていて。
何もしなかったのか?とルナにお仕置きされるほうがリナにとってはよっぽど怖い。
すぐさまに立ち直り、横にいるガウリイにと命令口調で話しかけているリナ。
そんなリナの言葉に。
「おう。オレはいつでも夜中でも、どこでもリナといっしょならどこにでもいくぞv」
「と、ともかく!あんたたち!その言葉、わすれないでよ!?
ガウリイ!早速今から準備して、今晩から出かけるわよ!」
そう言い放ち。
そのまま、くるり、と向きをかえ、家のほうにと戻ってゆくリナではあるのだが。
そんなリナの後ろから。
「あ、まってくれよ。リナ!」
そんなリナをあわてて追いかけているガウリイ。
二人が視界から消えるのを確認し。
思わず、ずるっと、その場に座り込んで、ちょっぴしおもらししていた少年たちの姿があったことは。
リナは知るよしもないこと…
「は~くしょん!!!!は~くしょをぉぉぉん!!!!」
リナの家でもある宿屋に戻ると。
なぜか、盛大にとくしゃみをしているフィルの姿が。
「ううむ。おかしいのぉ。ワシは今までに一度たりとて風邪など…はぁぁぁくしょぉぉん!」
なかなかに豪快なるくしゃみを披露していたりする。
「まあまあ、大変、レイス殿の風邪がお移りになったのかもしれませんわ。
とりあえず、数日はしばしゆっくりと養生してくださいませ。フィル殿。」
そういいつつも、いまだにくしゃみを連発しているフィルにと手を伸ばし。
促すようにといっているアクアと。
そして、ささっと、フィルに気づかれないように、
小さな小瓶を懐にと隠しているルナの姿がそこにあったりするのだが。
「う、うむ。そうじゃの。まだ早いが・・・そうさせてもらうかの。はぁぁぁぁくしょぉぉぉぉん!!!!」
宿の中にフィルの豪快なくしゃみの音が鳴り響いてゆく。
「…あ、あのフィルさんが…風邪?ま、まあ、とりあえず都合はいいけど。
あ、ガウリイ、今のうちに寝ておく?今夜はもしかしたら徹夜かもよ?」
三階の宿泊部屋にと上ってゆくフィルの姿を入り口付近で眺めつつ。
思わず唖然としてみつめているリナ。
そして、ふと気づき、横にいるガウリイにと問いかけていたりする。
「ああ、それは大丈夫だ。それより、リナこそ寝てろ?な?オレは今夜の準備でもしてるから。」
そういいつつ、くしゃりと、リナの頭をなでているガウリイ。
そんなガウリイの手をかるくはたきのけつつも。
「もう!髪が乱れるじゃない!んじゃ、そーさせてもらうわ。出かけるのは。
みんなが寝静まったころでいいわよね?それじゃ、おやすみなさい…」
とりあえず、抗議するだけ抗議をし。
夜に備えて眠るためにと、自分の部屋にと戻ってゆくリナ。
そんなリナの後姿を見送りつつも。
「さって、確かあっちの町にリナに似合いそう、と思ってかったリナの服が。
まだおきっぱなしになってたよなぁ。とりあえず、ゴルにでも持ってきてもらうか。」
そんなことをつぶやきつつも、宿の裏手にと回っていっているガウリイ。
そして、宿の裏手に周り、勝手口から外にと出て。
周りに誰もいないのをとりあえず確認し。
その右手をゆっくりと空中にと上げ、そしてその右手の人差し指で、空中にと円を描く。
と。
ポチャ・・・ン。
まるで、今ガウリイが空中にと描いた円の中身が、水面のようにと波打ち。
しかも、水音までしていたりする。
そして。
ゆらり。
そこに映し出されるひとつの人影。
「あ、ゴル、悪いが。オレが持って帰ったリナの荷物、袋ごと、こっちにくれないか?」
のんびりと、何もないはずの空中に突如とできたまるで水面のような円にと向かい。
話しかけているガウリイ。
『は、はぁ…わかりました。』
ガウリイの命令には逆らえない。
というか、逆らえるわけがないのである。
何しろ、この場では、普通の人間、として誕生しているわりに。
このガウリイはかなりの力の制限などはあるものの。
基本的には彼らの上司、といっても過言でない存在なのであるからして。
ガウリイの言葉に応じて。
二階のガウリイの子供部屋から。
ちょっとしたバックを持って降りてそのまま、いきなり彼の方側からすれば。
突如として出現した、同じく、水面のような空中上の鏡もどきにむかい。
それを手にとり、ゆっくりと差し出しているゴルンノヴァ。
パッシャ・・・
それと同時に、それは。
ゴルンノヴァの手より、ガウリイの手に直接にと手渡される。
これは、簡易的な空間同士をつなぐモノ。
といっても、この程度の力すら、リナが近く、もしくは同じ町、にいるときでないと使えない。
という制約がガウリイには今はかかっているのだが。
手渡されたそれを手にとり。
「サンキュー。な。」
にっこりと微笑んでいるガウリイの姿が。
人気のない宿屋の裏手の庭にて見受けられていることは。
町の人々の誰もが当然気づくはずもないのであった。
「はーくしょん!はーくしょん!」
ぶるっ。
「いかんのぉ。今まで風邪、などといったものはかかったことがないんじゃが…」
などといいつつ、少しばかり身震いしているフィル。
部屋に入ると一段と寒いような気がするのは、気のせいか。
そんなことを思っているフィルなのであるが。
「風邪は万病の元といいますし。さ、フィル殿。しばらく安静にしておくのが何よりですわ。」
いいつつ、にこやかに、布団を引いている水色の髪の女性。
内心は、かなり冷や汗を流しているのであるが。
というか。
そもそも、どうして、氷点下十度までこの部屋の温度は下げているのに。
ただ身震いしてクシャミする程度で済ませているのか。
そんなフィルに対して冷や汗を流しているのだが。
普通なら、寒い、寒い、といって、震えるのが当たり前なのに。
まあ、彼の肉体と精神の頑丈さからいって、この温度にとしたのではあるが。
だが、それでもその程度で済んでいるフィルにある意味驚愕する。
そんなアクアの言葉に。
「うむ。どうやら、確かにアクア殿のいうことも一理あるようじゃの。
しばらく安静にしておくとしよう。はーくしょん!」
豪快にクシャミをし。
アクアが整えた布団の中にと、促されるままにと入ってゆくフィル。
「それでは、何かありましたら、そこのレグルス版をつかってくださいませね。
使い方は以前おしえておりますわよね。」
そういいつつも、フィルがベットに入ったことを確認し。
部屋をでてゆくアクアの姿がそこにて見受けられているのではあるが。
レグルス版。
この世界でははっきりいって普及はしていないが。
遠くの相手などの声などを伝えるアイテム。
として、彼らがもともと動いていた世界というか惑星上の一部では、
ポビュラーすぎる魔法道具。
それを利用して、各部屋の呼び鈴代わりにこの宿屋では使用しているのである。
ちなみに、使い方はいたって簡単。
レグルス版の上にちょっとしたカバーがかけられており、そして。
カバーの上にあるボタンを押すだけで相手の声が聞こえる、というもの。
つまりは、ボタンひとつで、機能をつなげたり、きったり、というようにできるように。
少しばかりアレンジが加わっているのであるが。
それがものめずらしく、この宿に止まったものたちは。
やれ、神の力だの、奇跡だの。
ここは天使が経営している宿屋だの。
各幾先々でいっていたりするのだが…
まあ、ある意味、当たらずとも遠からず…であろう。
「どう?素直に寝てくれたかしら?」
一階にとある、ここ、宿屋の経営者の夫婦の寝室。
そこのベットの横の椅子に腰掛け。
入ってきたアクアにと聞いているルナ。
「ええ、まあ、しかし、氷点下の気温でたったあれだけの反応のフィルさんっていったい…」
「気にしたらだめよ。アクア…」
そんなアクアの言葉にふっとどこか遠くをみつつつぶやいているルナ。
ちなみに、彼がくしゃみを連発しているのは、何のことはない。
彼に気づかれないように、超極微粒子と化した胡椒を。
彼の周りにふりかけているからに他ならない…
「ちょっと!?ガウリイ!?どーしてもっとはやくこんないいものよこさないのよ!?」
ギャーギャーと。
リナの叫びが部屋の中にと響き渡る。
「そうはいってもなぁ。これ、リナの誕生日とか、リナとの記念日とか。
あと数ヶ月したらリナの誕生日記念日とか、そういったときに渡そうかと…」
そんなことをいいながら、ぽりぽりと頭をかいているガウリイ。
「そのときは、そのときvまた用意してもらうしvというわけで、今それ、全部よこしなさいvガウリイちゃんv」
にっこりと。
ガウリイが用意していたそれをガウリイにと微笑みかけ。
すべてうばいと・・・・もとい、受け取っているリナ。
リナが叫んでいるのは。
ガウリイが旅先でリナへのプレゼント、として購入していた様々な代物に関して。
隠していたガウリイに怒り、叫んでいるのである。
ずらりと部屋のベットにと並べられている様々な服。
そしてまた。
床にもまた、様々な飾り物などが置かれていたりする。
これをすべて全部よこせ、というリナもどうか、ともおもうのだが…
「それじゃ、プレゼント買うとき、リナも一緒にきてくれるか?ならオレとしてはいいけど…」
そんなガウリイの言葉に対し。
「よっしゃぁ!その意見、のったぁぁぁぁ!」
まあ、自分で選んだほうが好きなものが手にはいるし。
というのがリナの思惑。
まだ四歳にして、この性格。
なかなかに将来が楽しみ、ともいえるのだが。
「それじゃ、これは全部今からあたしのものね。えっと、何きてこうかなぁ♡」
うきうきしつつ、今ガウリイからうばいとった…もとい、プレゼントされた、様々な服などをみつつ。
そんなことをいっているリナ。
「これなんかどうだ?」
「つうか!んなのきれるか!」
ガウリイが指し示したのは、安らぎのローブ、と呼ばれている防護服。
はっきりいって動きにくい、というものではない。
「水の羽衣・・とか・・・」
「やあよ!今寒いもん!」
一喝のうちに、ガウリイの意見を却下し。
「よっし!これに決定!」
いいつつ、リナが手にしているものは。
光のドレス、という代物。
ちなみに金額的には、8800Gほど。
「これって、相手の呪文とかはじき返すから便利なのよねぇ。
あと、これに、このあたりではポビュラーナ、マホカンタの呪文を練りこんで…っと。
うっしゃぁぁあ!これで完璧!」
いいつつも、それを手にとりいっているリナ。
そして、それに着替えようとし…
はたと、横にいるガウリイにときづく。
「って、乙女がきがえるんだから、でていけぇぇぇぇぇぇぇぇ!ディム・ウィン!!!!!」
そのまま、呪文を唱え、ガウリイを部屋の外にと追い出しているリナ。
ぽむっ!
そのまま風にのり、部屋から追い出されているガウリイ。
そしてまた。
「さってと。まあ、この黄金のティアラは今はいっか。いつものバンダナのほうが、守備力、高いし。」
服を着替えつつもそんなことをいっているリナ。
そして、服を着替え終わり。
「うっし!完璧!後は夜を待つだけね。」
鏡に向かってにこやかに微笑むリナの姿が。
リナの子供部屋にて見受けられてゆくのであった。
ほーほーほー。
「よっし!ガウリイ、いくわよ!」
すでに夜の暗闇は辺りを覆いつくし。
外からは森の方から梟などの鳴き声が聞こえていたりする。
かすかに風にのって虫の声などもしていたりするが。
「そーいや、あんた確か飛べないんだったわよね…
ま、しっかりつかまってなさいよ!レイ・ウィング!!!」
そのまま、宿屋の屋上より。
空高く、呪文を唱えて舞い上がってゆくリナと。
そんなリナを抱きかかえるようにして同じく飛んでゆくガウリイの姿が。
ここ、フレアナの町の夜の一時。
しばしみうけられてゆくのであった。
-続くー
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あとがきもどき:
薫:うーん。ま、いっか。次回でレヌール城のお化け退治v
んでもって、妖精の村のイベントいきますv
あ、ちなみに、キャラがゲームと違っているのは、お約束(まて)
ちなみに、防具とかの金額は、スーパーファミコン版のゲーム、そのまま。
にしておりますので、あしからず(笑)
しかし、リナちゃん、ガウリイから全部奪い取る・・・もとい、没収するなど。
なかなかにやりますね・・・
まあ、ガウリイもガウリイですけど・・
つうか、毎月、「あと○ヶ月の今日でリナの誕生日だなv」
とかいって、毎月リナちゃんにブレゼント・・・・渡してるんですよね・・・・
それでも、ガウリイの気持ちに気づいていないリナちゃんなのです・・・
ま、まあ、まだ四歳、というのもあるにしろ・・・これが年頃まで続くのよねぇ。
リナだし(まて)
もっとも、お約束に奴隷時代(ん!?)があるから。
数年はそれがなくなってたりするんだけど(だからまて!)
何はともあれ、次回、お化け退治に突入ですv
2004年5月18日某日
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