☆スレイヤーズ・ロールプレイングゲーム☆
掛け替えのない真実
あたしの視界にはいったのは。 この街道にと位置しているちょっとした小さな宿屋。 まあこんな寂れた裏街道筋でお客があるのかがはなはだ疑問だが。 まあまだ日は高いが。 これから先にはこういったまともな宿屋は存在していない。 ちなみに目的のガイリア・シティまではあと二日かかったりする。 ・・・・あう。また野宿・・。 まあ別にいいけどね。 表街道なら頻繁に食堂とか宿屋とかは整備されているんだけども。 でも今あまり兵士たちにぞろぞろと会いたい気分でもないのよね・・・あたしは。 「ガウリイ、とりあえず鋭気を養うために宿屋で一泊してから。 それからにしましょ。」 そういいつつそこにある宿屋を指差すあたし。 「ま、確かにな。これから先ちょっと宿屋ないしな。」 ・・・でもリナと野宿するの・・・オレ楽しみなんだけどな・・・ ?? 何かガウリイがよくわからないことをつぶやいていたりするけど。 あたしのエルフ並みに性能のいい耳にガウリイのそんな独り言が聞こえてきたりするけど。 まあ、何はともあれ。 これから先少しばかり宿のない道をあるかないといけないわけで。 しかもこの先の森はデーモンがいまだに大量発生しているらしい。 ・・・どうでもいいけど、王国・・本腰いれてデーモン駆除くらいしろよ・・おい。 よくわからないガウリイの独り言をききつつ。 あたしとガウリイはそこの宿屋にと入ってゆく。
「いらっしゃいませ。お二人様ですか?いやぁ、一年ぶりのお客様ですね。」 などとにこやかに対応してくる店の女主人。 ・・・・いや・・・あの・・一年ぶりのお客っ・・・って・・・・。 何かものすごくつっこみたくなるのはあたしの気のせいであろうか? 「・・・いやあの・・・一年ぶりっ・・って・・・」 あたしが思わず聞き返すと。 「いえね。何でもこの先の森にデーモンが大量発生してるからって。 はじめのころはそのデーモンを退治するんだっていう自称勇者様たちが。 こぞってこの宿屋に泊まられたんですけど。誰一人として戻ってこないんですよね。 これが。それが半年以上続いて今では誰一人としてあの森に入ろうとする人、 いなくなってねぇ。まあ、この宿屋趣味でやってるから問題はないんだけど。」 などといっているおかみさん。 ・・・いや・・・趣味で・・・って・・・。 何かかなり突っ込みたいのは・・おそらく絶対あたしの気のせいではないとおもう。 絶対に。 「・・・・ま・・・・まあ深くは聞かないことにするけど。 ところで?おばちゃん?泊まれるのよね?というかちゃんと食事とかは大丈夫よね?」 とりあえず問題はそこである。 そんなあたしの言葉に。 「ええ。それなら大丈夫よ。お風呂はちなみに露天風呂だし。 一応自然温泉なのにねぇ。 あ、たまぁぁぁにデーモンが風呂に入りにきたりするけど、 それは日常茶飯事のことだから気にしないでくつろいでいってね。」 ・・・・・おい! 「・・・・いや、日常茶飯事・・・って・・」 あたしの横でガウリイまでもがつぶやいているけど。 ・・・・ガウリイにまで突っ込まれるその事実・・って・・。 よくこの宿屋・・つぶれないなぁ・・。 そんなことをおもいつつ。 二人しかいない。 というので宿屋では一番いいらしい部屋をしかも定価で、泊まらせてくれるおかみさん。 うーん、いい人よね。 とりあえず各自部屋に荷物を置いて。 さってと、風呂にいってみようか、それとも少し外にでてみようかな? 荷物の整理を簡単に済ませてあたしは少し背伸びをする。
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