二人組み
「・・・・・暇ですわ・・・・」
なぜかそこに座り込み・・・否、どうしてこんな場所に椅子があるのか・・・・。
優雅に椅子に座り・・なぜか紅茶カップを手にもっている、
漆黒の長いストレートの髪をし、そして青い高級素材と一目でわかるドレスに。
あまり派手ではないもののこれまたどうみても高そうな装飾品をつけているその女性。
「・・・・そういうな。もうすぐだろうが・・・というか。どうしていちいち椅子をつくりだすんだ・・・おまえは・・・・」
そんな彼女をみて思わずため息ついているのは、
太陽のごとくの金色の髪を短くまとめそして、目つきの鋭い女性。
「だって、暇ですのよ。ものすごく。こんなことでしたらここで受付係りなんてやってないで。
とっととあのリナさんとガウリイさんのところにいって。
あの二人をあの空間に送り込んだほうがましでしたわ。
わざわざ部下に同じ格好をさせてここに誘い込むなんて・・・」
そういいつつなぜか広い道端にぼつんとおかれている椅子にと座り、紅茶カップを片手に紅茶を飲んでいるその女性。
「しかたないであろう?あの空間は・・・われわれにとっても特殊だ。
魔王様の魔力とそしてあの御方の力が混じって・・・。下手に干渉したらどうなることか。」
そういいつつ、これまたなぜかそういっている金の髪の女性が手をかざすと。
そこに・・・あるはずのない椅子が出現し。
それにとこしかけているその女性。
「それにしても本当に暇ですわ。それに・・・・いくら魔王さまの命令とはいえ。
魔王様の滅びのお手伝いをするというのは・・・わたくしとしては・・・・。
ついでですし、このままあのかたたちをまっている間。
ここ、サイラーグの復興をされている人間たちつかって遊んで見ましょうか?」
さらりというそんな女性のその言葉に。
「・・・・・少し聞くが・・・何する気だ?」
とりあえず確認のために問いかける金色の髪の女性。
「あら、たいしたことじゃ、ありませんわ♡ちょっとそのあたりの人間たちに下級魔族とかを憑依させたりするだけで。
後は・・・そうですわね♡かけあわせてあらたな生き物にするとかv」
にこやかにそうにっこりというそんな黒髪の女性の言葉に。
「・・・・たのむから・・・・それはやめておけ・・・ダル・・・・」
ため息つきつつ額に手をあてていっている金色の髪の女性。
「あら?ゼラス?だって世の中楽しまないと面白くありませんわv人生は満喫しないと♪」
にこやかにそういう女性のその言葉に。
「・・・・・・お前も私も人ではないだろうが・・・・ダルフィン・・・・」
そういいつつまたまたおもわずため息ひとつ。
「・・・・いっておくが・・・確認だが?
リナ殿たちと共にこちらにむかっているエルフと黄金竜には手をだすなよ?ダル・・・・・」
そういいつつじと目でそんなダルフィンと呼んだ女性をみているゼラスと呼ばれたその女性。
「そういえばそんな命令もでておりましたわね。」
にこやかにまるで今思い出したかのようにそんなことをいうダルフィンに。
「・・・・これはどうやらもう一度・・・彼らがたどり着いてから念を押す必要があるな・・・」
そんな彼女の様子をみつつ、またまたため息をつくゼラス。
「獣王様、海王様、リナさんたちがそろそろこちらにこられます。」
そんな会話をしている二人の前に突如として、
黒い神官服にどこにでもあるような錫杖をもってにこやかに笑みを浮かべて、
そのばに腕をおりつつ敬意を示している男性が出現する。
「どうやらきたようだな。」
「ですわね。」
彼女たちの役目は。
かれら・・・・いや、あの人間二人を無事にあの空間に送り届けること。
それは・・・・おそらく再び彼女たちの手によって。
彼らの王である魔王が滅びを迎えるであろう。
という確証をもっているにしろ・・・・上司の命令は絶対で・・・・。
「まったく・・・・本当にもう少し遊んでもいいとお許しがあればよかったものの。」
「・・・・お前は限度というものを知らないだろうが・・・・」
そんな会話をしている二人の目にやがて移りこんでくる四つの影。
そんな会話をしている中。
彼女たちの元に・・・・。
リナ=インバースとガウリイ=ガブリエフ。
黄金竜ミルガズィア。エルフのメンフィスがやがて視界にと映りこみ。
彼女たちのもとにとやってくる。
「・・・・さて、仕事だ。」
「ようやくですの?・・・ま、しかたありませんわね。」
そういいつつ立ち上がり、椅子を無と化してゆく。
今から彼らは・・・・彼らの王、赤瞳の魔王シャブラニグドゥ。
いや、その7/1、ルークという人間と同化した上司の命令により。
リナとガウリイを異空間にと案内するために。
これから行動を開始するのであった。
しばらく後。
彼女たちの思惑通り・・・・再び魔王が滅びるのは・・・それはまた、彼女たちの思っていたとおりのできごと・・・・・。
-終わり♪ー
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あとがきもどき:
えっと、本編最終巻の、リナとガウリイをまっている。
獣王と海王の会話でした(笑)←おいこらまて(汗)
たまには魔族に花(なのか?)をばねvv
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