うにゃぁぁぁぁぁぁぁ!?
のんびりしてたら十一時です!?
・・・・でいろいろと間違いを訂正してたらすでに十二時を越えました・・・・。


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「しっかし・・・・・ナーガ・・・本当にこの道であってるんでしょうねぇ?」
思わずじと目であたしの横にいる、自称あたしのライバルこと、白蛇のナーガを見据えるあたし。
相変わらずなちょっと一昔前にはやった悪の魔道士ルックスタイル。
はっきりいってよくまあこんな格好で恥ずかしくないもんだ。
と思われるようなスタイルの女性・・それがこの、白蛇のナーガ。
そんなあたしのその言葉に。
「ふっ。おーほっほっほっほっ!い・・・いやぁねぇ?リナちゃんったら。ほっほっほっほっ!」
などといいつつその額から一筋の汗が・・・・。
・・・・っておいこらまて。
「・・・って、やっぱり迷ってるんかい!!!だぁぁぁあ!あんたを信じたあたしが馬鹿だったぁぁ〜〜!」
思わず頭を抱えて叫んでしまう。


少し前に、ナーガから。
ニギタケが群生している、という森の存在をきき。
どうやらそれは山の奥深くにあるちょっと開けた山と山の麓。
それゆえにいまだに人に発見されていないらしくかなりの穴場。
そんな情報を・・・・深く考えたくはないが、どうやらナーガ曰く。
彼女の人徳でモグラから教えてもらったらしいのだが。
そのモグラはどうやら鳥から教えてもらったとか何とか。
・・・・ナーガのことだからあたしは深くは突っ込みはしないが。
・・・・ナーガならたとえ何とオトモダチでも何かありえそーだし・・・・。
とりあえず、じゃ、ちょうど時期もいいから取りに行こう。
という話になり、そしてあたしとナーガは。
ニギタケを目当てにこの山にと入り込んだのが・・・・すでに三日前。


「まったく、このあたりどうやら地質にオリハルコンが含まれてるみたいだから?魔法もきちんと使えないし。」
山と山の間ならば。と魔法で飛んでいこうとしたのだが。
どうやらこの山いったいには多少のオリハルコン・・つまりは、魔力を通しにくい物質が含まれているせいか。
そしてその影響でどうやらこのあたりいったいでは魔力がとことん使えなくなっている。
ま、だからこそ、おそらく人に発見されずに自然のニギタケ。
なんてものが生えているのであろうが。
「ふっ。おーほっほっほっ!甘いわね!リナ=インバース!
  魔法が使えないっていう一番の理由はあんたがあの日だからでしょうが!」
「うぐっ!」
その言葉に思わず言葉を詰まらせるあたし。
ま、まあ確かにそーなんだが。
「そ・・・・そういうナーガなら!ここで使えるっていうの!?」
かなり精度の高いオリハルコンなら、あたしとしても。
この山の一つくらい魔法でなくして精製されたオリハルコンを手に入れたいのは山々だが。
どうやら見たところここのはかなり不純物を含んでいるらしく、はっきりいってあまりいい品物。とはいえない物質。
それゆえに、まあ、もし山をオリハルコンを手に入れるために消した。
という噂が立って、もしも何らかの手配を受けたりしたとしても。
・・・・それに伴う報酬、つまり、ここのオリハルコンを掘り出しても、ほとんどそれは二束三文にしかならず。
結局それはあきらめて、で、ニギタケを半分を売り払い、半分をあたしたちで食べよう。
という話にまとまって、でここにやってきているんだが・・・。
「ふっ。愚問ね。リナ=インバース、みてなさいよ!」
などといいつつ、腹ただしいほどに無意味にでかい胸をそりあげて。
高笑いをしつつ、言い放つナーガ。
ぐ・・・あいかわらずに腹が立つほどに大きい胸・・・。
ひとしきり高笑いをし。
何かの印を結び呪文を唱え始めるナーガ。
・・・・って、ちょっとまてぃ!
「ちょっと!ナーガ!その呪文は!」
「魔竜吠(グ・ル・ドゥーガ)!!」
あたしが抗議の声を上げるより早く。
ナーガの呪文が完成する。
るぉぉぉぉぉ!
ナーガの術により、あたしたちの目の前に、ちょっとした大きな黒い竜が出現する。
カタート山脈のみに生息しているといわれている、魔王竜。
しかも召喚されるなり、当たりかまわずに何か吼えてるしぃぃぃぃ!?
「だぁぁぁあ!ナーガ!何でこんなものを呼び出すのよぉぉ!?」
あ゛あ゛!
やっぱしぃぃ!
ルォン、ルォン、ルォォォォン!
・・・・・何でスキップしつつ吼えてるんだ?こいつは・・・・。
なぜか今しがたナーガが召還したこいつは。
スキップしつつ、なぜか当たりかまわずに・・・・闇のブレス。
つまりはヴォイド・ブレスをはきまくり・・・周りに吐息を撒き散らし、虚無を広げているそれだし。
「ふっ。愚問ね。リナ。そんなの意味があるわけないじゃない!おーほっほっほっほっ!」
しかも、あわててそんなブレスよりのがれつつ、逃げ惑うあたしとナーガ。
逃げつつもそんなことをいっているナーガのやつ。
「だぁぁぁ!制御できないやつを召喚するんじゃなぃぃぃぃい!」
「ちっちっちっ。リナ。世の中そんなことをいっていたら生きていけないわよ?」
そんなことをしれっといってくるし。
「だぁぁぁぁ!そーいう問題でもないでしょうがぁぁ!」
ぐぉっ!
『どわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
そんな逃げるあたしたちの方にむかいドラゴンがこちらに向けてブレスを吐く!
ちぃぃぃぃ!
今があの日でなかったら呪文でふきとばしてやるのにぃぃぃぃ!
あたしとナーガの声がはもり。
「と・・・・とにかく、逃げるわよ!ナーガ!」
「ふっ。仕方ないわね。今回はリナの言うとおりにしてあげるわ。感謝なさい!おーほっほっほっ!」
「だぁぁぁあ!話している間があったらとっとと逃げるわよ!」
あたしたちがあわててその場を退くと、そこがすぐさまにブレスで虚無と化してゆく。

逃げ回ること、数時間以上。
「・・・・・どーすんのよ・・・・これ・・・・」
思わずあたしがいうと。
「おーほっほっほっ!このナーガ様が知るはずないでしょ!?」
「あ・・・・あほかぁぁぁぁぁ!」
思わずあたしはナーガをスリッパで張り倒す。
あたしが呆然としているのはほかでもない。
ナーガいわく、どうやら子供の竜を召喚したとか何とかで。
どうやらあれは遊んでいただけらしい。
・・・・・しいのだが・・・・・。
何しろあたりかまわずにブレスを吐きまくり。
そこにあったちょっとした山々の連なりは・・・・ヴォイド・ブレスで無と化している。
「に・・・・逃げましょう。とりあえず。」
はっきりいって、これはやばい・・・。
あたしが冷や汗かきつつそういうと。
「ふっ。仕方ないわね。今回はリナの意見に従ってあげるわ!おーほっほっほっ!」
何しろいくら王都から多少離れているとはいえ。
・・・・さすがに山を数個も消滅させたとなると。
下手したらお尋ねものにとなりかねない。
そんな会話をしつつ。
ブレスのおかげかしっかりと群生地であるという森が平ら・・といっても、クレーターだらけになってるけど。
そこに出現している森から、ニギタケさんをとりあえず。
二人で抱えきれないほどに最終し。
あたしたちはその場から逃げるようにと立ち去ってゆくことにする。

後日。
山が消えた原因の究明に、そこの領主と国王が何らかの手配をかけたらしいが。
結局それは原因不明であったとか・・・・。


「ナーガ?とにかく制御できないやつは呼ぶのはやめなさい。」
「ふっ。リナもまだまだ青いわね。そんなこといちいち考えるわけないじゃない!」
もぐもぐもぐ。
ジュー、ジュー、ジュー。
とったニギタケさんを炭火でやきつつ、食事をしながらそんな会話をしているあたしとナーガ。
「・・・・あのね。・・・・あああ!ナーガ!それはあたしが狙ってた!」
「ふっ。リナ、世の中そう甘くないわよ!おーほっほっほっ!」
ようやくころあいに焼けたそれを横から奪って行くナーガ!
おにょれ!許すマジ!
「ふぅぅん、黄昏よりも暗きもの 血の流れより赤きもの・・・ふっとべぃぃいい!ドラグスレイブ!!」
どごがぁぁぁぁん!
「ひぎゃぁぁぁぁ!?」
あたしのドラグスレイブで吹き飛ばされてゆくナーガをみつつ。
「さって、ニギタケさんを堪能しますかv」
一人あたしは網の上でいいように焼けているニギタケさんを前に。
箸を進めてゆく。

とりあえず、山を消滅させたのは、・・・・だまっておこう。うん。

今日も今日とてあたしたちは平和な旅の最中である。



                                −終わりー

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   説明という名前のあとがき:
      薫:えっと、リナとナーガ。
        つまりはSP時代の二人ですね(こらまて)
        ナーガが(なぜか理解できるモグラ語)を訳して。
        で、ニギタケが群生している森にと向かった二人のお話。
        ちなみに、この後。
        ニギタケの群生地である森は王国の私有地と成り果てました。
        ではでは。
        ・・・・ああ、またしても『森』の短編になってない・・・・。


     
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