こんにちわ。
えっと、信頼。といえばやっぱりリナとガウリイでしょう!
ですが絶対にもう一組、信頼関係、あるカップルがいると思うんですよねぇ。
というわけで。ちょっとぱかり意地悪をば(まてまてまて)

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信頼

「―ただいま戻りました。」
「―ご苦労。」
いつものように報告を受けるためにふと視線を向ける。
―と。
「ゼ、ゼロス!?」
思わず悲鳴に近い声がとある部屋にとこだまする。
みれば。
なぜか全身をズタポロにしている神官の姿が。
「あ、あははは…今もどりました。―獣王(グレータービースト)様。」
そういいつつ空笑いを上げている部下に向かい。
「何があったの!?」
ここまでゼロスがダメージをうけているなどとは。
そういいつつも。
「はっ!まさか頼んでいたものは!?」
ふとそれに思い当たり思わず椅子より立ち上がる。
「は、はい。それはここに。」
そういいつつ籠を目の前にいる女性の前にと差し出しているのは。
おかっぱ頭の黒い神官服を着込んでいる男性。
「うーん。これこれ。ゼフィーリア名物の収穫期のワインは絶品なのよね。」
そういいつつ今年できたばかりのワインを手に取り頬ずりをしつつ。
そして。
「それで?それはどうしたんだ?」
…僕はワインの次ですか…いいですけどね。別に…しくしくしく。
などと心で少しばかりいじけつつ。
「あはははは。ゼフィーリアでちょっと人間にみつかっちゃいまして…」
その言葉に。
「?人間にお前にそこまでダメージ与えられるものがいたのか?」
そのことにふと疑問を覚えるが。
「…いや、あの人は人間ではないと思われますけど…気配はまったく人間のそれなんですけど。
  …これスリコギでしかも素手でどつかれた結果です…」
そういいつつも。
とりあえず。
「とにかく詳しく報告しろ。ゼロス。」
「―はい。」



上司に命令され、今年できたばかりのワインを求め。
葡萄の名産地でもあるここゼフィーリアにとやってきている一人の神官。
「ええと、確かワインを扱っているところは。」
などといいつつ地図を片手に。
一番最高級のワインを扱っている店を探し回る。
下手なものは持っては帰れない。
そんなことを思っていると。
やがて。
「あ、ここなんかがいいですね。」
そういいつつふと目にとめたお店は。

 ―インバース商会。

そう看板には描かれていた。




「それでその店に買い物に入ったまではいいんですけど…」


つかかかかかかっ!
いきなり飛んでくるナイフ。
「ねーちゃぁぁぁぁぁん!いくらなんでもまだむりだよー!」
などと叫ぶ子供の声。
「リナ、根性みせなさい!」
「むりいわないでよー!あ、ねーちゃん、おきゃくさんだよ。」
ほっ。
とりあえずお客が入ってきたことに安堵して。
どうにか姉のその行動を止めようとしている妹らしき人物。
いやあの、いったいこの人たち、何を?(汗)
などと彼が思うのはしごく当然のこと。
何しろ店の中にいるのはこのおそらくは何となく雰囲気が似ているので姉妹であろう。
栗色の髪の少女と黒髪の少女。
いっ、いったい?
そんなことを思いつつ思わず唖然としていると。
「あら、リナ、ちょうどいいわ。そこにいるそれをどうにかしなさい。それでないと今夜の夕食はなし。」
「ねーちゃん、いきなりおきゃくさんにそんなこといっても…」
戸惑う声をあげているそのリナと呼ばれた少女の言葉に。
「あら、いいのよ。それ、魔だから。」
その言葉に思わず目を見開く。
「え゛、え゛え゛!?何をいってらっしゃるんですか!?」
まさかいきなり正体を見破られるとは。
そんなことを思いつつ思わずあとずさる。
「…ねーちゃん、『ま』…って、どーみてもこのひとにんげん…」
つぶやく少女のその言葉に。
「あら、リナ、私教えたわよねぇ?高位魔族はその姿をどうにでも自由に変えられるって。
  というわけで、獣神官ゼロス、ちょうどいいわ。あんた妹の特訓材料になんなさい。
  −でももし妹を傷つけたら、わかってるわよねぇ?ふふふふふ。」
にっこりと微笑むその短く髪を切りそろえ紅い瞳の少女の言葉に。
「あ、あの…あなたはいったい…」
気配はどうみても人間なのだが。
そんなことを思いつつ思わず問い返す。
「えぐえぐえぐっ。ごはんぬきはやだぁ。きょうはとーちゃんもかーちゃんもるすなんだもん。
  やるから、ねーちゃん、ごはんぬきだけはやめてぇ…」
などとえぐえぐと泣いている栗色の髪に紅い瞳の少女。
おそらくは見た目どうやら一歳程度かそれより少ししたくらいか。
「え?え?あ…あの?」
戸惑うゼロスのその声に。
いきなり。
「とりあえずリナ結界張ってあげるから、がんばりなさいねv」
「んっと。んじゃ、ええと。たそがれよりもくらきもの ちのながれよりあかきもの…」
周りの空気が一瞬にして変わったかと思うと。
いきなり幼女がそんなことをつぶやきだす。
ほー。
こんな小さいのにその術が使えるんですか。
ある意味関心していると。
やがて。
リナと呼ばれていた幼女の呪文が完成する。
「どらぐすれいぶ!」
どごがぁん!
ものの見事に彼に直撃するが。
「…え゛!?ねーちゃん、きーてないよぉ…」
半べそをかいているリナに。
「いや、一応この程度の術は僕には…」
というかどうして人間に結界なんかが張れるのか。
そんなことをおもいつつ思わずそこにいる姉と呼ばれている人物をみつつ。
「でも、あなたたちかわってますねぇ。どうです?魔族になりませんかv」
にこやかに彼女たちに向かって勧誘の言葉を投げかけているゼロス。
「ほーう。獣神官風情がこの私にそんなことを持ちかけてくるなんて。いい根性してるじゃないのよ。」
そういいつつなぜか手にもっているすりこぎ片手に。
にっこりと目は笑っていないが微笑む少女。
「え?え?あ…あの!?」
そしてじりじりとゼロスの方にと向かってくる。



「…で?まさかゼロスその少女にやれらた、というわけか?」
ゼロスから報告を受けている最中。
そんなことをいってくる獣王ゼラス=メタリオム。
「はい。何も術唱えられずにいきなりすりこぎでどつかれました…
  あの人間の子供、絶対に人ではないと思いますぅ…」
そういいつつ報告をするゼロスに。
「―ふむ。そういえばいってなかったな。あの地ゼフィーリアには代々赤の竜神の騎士が誕生する。
  そして今もまた騎士がどうやらフィブの話では誕生しているらしいから。おそらくその人物であろう。」
かつて誕生を見越してフィブリゾが刺客を放ったものの。
いともあっさり当時まだ生まれて間もない赤子に。
撃退されたのはついこの間のことのようにと思われる。
その言葉に目を丸くして。
「ゼラスさまぁぁぁぁ!そーいうことは早くいってくださいぃぃ!
  以前覇王様ですらあっさりと退けられたスィーフィード・ナイトを相手に。僕がかなうと思われますかぁぁ!?」
「泣き言をいうな。ゼロス。滅びてなかったんだからいいではないか。」
「しくしくしく…。はひ…」
しくしくと泣き始めるゼロスに。
「それより、早く今晩の食事の用意をしてくれ。―お前の作る食事はおいしいからな。」
そういってにっこりと微笑みぷかりとタバコをふかす上司に。
「…はい。わかりました。それでは。」
それだけいって一礼を返し。
そのまま扉より外にでてゆくゼロスの姿をみつつ。
「ふむ。今度はゼロスがあれでも滅びたら私は困るから。私じきじきに買い物にはいくとするか。」
などとつぶやく獣王の姿が。
ここ郡狼の島の中にある獣王の宮殿にて。
見受けられてゆくのであった。



「ほら!リナ!まだまだ!あの程度の魔族にまけてどーするのよ!」
「ねーちゃん、かんべんんんんんんん!」
ゼロスがいなくなり。
まあリナの姉であるルナが撃退したのだが。
しかもすりこぎとそして木の棒で。
しばらくの間妹を特訓している姉妹の様子が。
ここゼフィーリアの中で見受けられてゆく。

今日も世界は平和である。



                                −終わりv−


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   説明という名前と言い訳という名前のあとがきもどき:
     
     薫:えっと。
        どこが信頼関係?といわれればそれまでなんですけど。
        ゼラス=ゼロス。
        リナ=ルナ。
        この二人が信頼(?)している。
        という形でしたv(かなりまて)
        リナは姉であるルナの言うことはすんなりと信用しきってます。
        そしてゼロスは当然上司の命令には逆らえられない(笑)
        うーん。
        意味のない駄文ですね(あははは・・・・)
        ではでは。またv


     
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