管理人よりの一言:
らんさん、ありがとうございますぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!
ふふふふ♪
またまた頂きましたのです♪わぁぁい♪五回目♪
リナとスティルバイトの過去話♡
ふふふふふふふふふふふふふふふ♪



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         希望の行方・番外編



エルダーツリーの花を摘みましょう♪
よく晴れた夏の日に♪満開の白い花々が雪のように風に散るエルダーツリー♪
エルダーツリーでシャンパンを作りましょう♪


「スティルバイト!!早く!早く!!ぱーてぃが、はじまるの!」
「わかっていますよ。そんなに慌てると転びますよ?」
とか言いつつ、スティルバイトの顔は緩んでいた。
二人が歩いていた場所は、あたり一面エルダーツリーが咲き誇っていた。
エルダーツリーは、特別な木。
魔女のホウキもこの木で作られていると言われている。
裏庭に植えることで、魔よけにもなるとも言われている。
リナとスティルバイトは、エルダーツリーが咲き誇っている道を一つの屋敷を目指して歩いていた。


「随分と咲き誇っていますね。」
「そうなの!せりーぬが呼んでくれたの!」



セリーヌとは最近リナが、友達になった女の子である。
リナが、道に迷ったとき一緒に居てくれた子であり
その子の面倒見の良さもあり仲良くなったのである。
そして、今回はその子が遠くに引っ越すとのこと。
屋敷での最後のパーティをやるとのことでリナを呼び出したのである。
当然リナは、それが嬉しくて嬉しくてすぐに返事をしたのである。
まぁ、スティルバイトも一緒だが・・・・


「あれ・・・・?なんか変な感じ・・・?」
リナは直感的にこの前来た屋敷との感じが違うとの事で理解はしていないのだが――――――首を傾げた。
だが、スティルバイトの勘は、異変を知らしめリナを抱き上げる。
「わ~~い!!高い!高い!」
遊んでもらっていると勘違いした、リナは喜びを表す。
「おかしい・・・」
「え?なに?カウリイ?」
「くす。リナ様は気にしなくていいですよ。」
リナとスティルバイトの耳に、わずかな悲鳴のようなものが聞こえる。
リナはまだ理解していないが、それがセリーヌの声だったため不安そうな顔をする。


「せりーぬのこえ・・・?ええ?」
「急ぎますね。」
二人の姿は、ふっと消える。






寒い・・寒い・・・?
――――――――――――え?夏なのに?


淡い碧色の髪と瞳を持った女の子―――セリーヌがベットから起き上がる。
起き上がった瞬間、セリーヌに驚愕の表情が浮かぶ。
何しろあたりは、白く雪で包まれている部屋。
慌てて、窓に近寄って見ると庭はあたり一面銀世界。
「窓が・・・凍り付いて開かない!?違う!これは雪じゃなくて!花!」
セリーヌは、慌てて両親達がいる部屋へと向かう。
ドアをなんとかこじ開けた先には、真っ白な花で包まれた両親の部屋。
「きゃあ!!お父さん!お母さん!!」






シュン!!

セリーヌの悲鳴と同時に現れたのが、リナとスティルバイトだった。
「せりーぬ!だいじょうぶ!?」
リナがスティルバイトから飛び降りてセリーヌのところへとことこと近寄ってくる。

「大丈夫だけど・・・!リナ!どうしてここに!雪のような花に覆われている状況でどうしてくるのよ!危ないでしょ!」
「あのね!りなね!くうかんいどうしてきたの!」
「ああ!もう!何を言っているかわかんないけど!とにかく言える事は、危ないでしょうが!って、リナの後ろに居るの誰?」
「あのね!カウリイっていうの!りなといつもあそんでくれるの!」
「・・・・え~~と、そうゆう訳でよろしく。お嬢ちゃん。」


パコ~~ン!!


セリーヌは、ビリヤードの杖をスティルバイトに投げつける。
彼女は、子供扱いをされるのが嫌いな5歳の口達者な子である。
「私の名前はセリーヌ=ラ=アダムス!!レディーとして扱ってよね!」
「悪い悪い。それじゃあ、セリーヌでいいかな?」
「合格。」
「それにしても・・・・この花吹雪をなんとか止めないとな。」
彼がそう呟いただけで、ふっと辺りの花吹雪は止まる。
セリーヌの表情に驚きが、表れる。
「え・・・ええええ!?」


ザワザワ・・・・


エルダーツリーの木々が、揺れ始める。
「エルダーツリーの精霊か。なんの真似だ?これは・・・」
スティルバイトがリナとセリーヌの二人を庇いながら精霊達に話し掛ける。
『『我らは長い長いときを――――――――屋敷を守ってきた
  それにも関わらず――――――――
  屋敷の主は屋敷を守ることが出来ずに―――――――
  出て行こうとする―――――――
  ならば、制裁を下すのみ―――――――――――』』
「なるほど、ナショナルトラスト。つまりは国に領地を寄贈して人々に公開される代わりに
   領地内の自然を残したままにされる制度にすることにしたため、お前達はここの住居人に制裁を下すことにしたと――――」
『『その通りだ!屋敷を守れぬ!奴には、制裁を与えることが正しい―――――』』
「馬鹿だな。」
精霊達は、顔を引きつかせる。
『『なんだと!!』』
「聞こえなかったのか?馬鹿と言ったんだ。冷静になって考えるんだな。」
スティルバイトは、不敵な笑みを浮かべつつ、エルダーツリーたちの精霊を見上げる。
「これだけの屋敷を維持するのは、普通の奴らなら難しいだろう。
  当然、税金や屋敷の修理代にどれだけかかるかわかったものじゃない。
  古い屋敷を守るために財産を失って、破産なんてことになって・・・・不細工な建物が建ちまくったりするかもな。」
精霊達は、スティルバイトの話にぎょっとして―――心底嫌そうな顔をする。
「それを防ぐために、ナショナルトラストに寄贈することにしたのだろう。それもわからないのか?」
『『・・・・』』
スティルバイトの服の裾をリナが引っ張る。
それに気がついたスティルバイトが、そちらに目をやりじっとリナが何かをせがむときにやる行動を取る。
「何かして欲しいのですか?」
「あのね!だっこして!せいいれいとお話したいの~~」
「はい。」
ひょいと抱きかかえ、それでも警戒を解かないスティルバイト。
「せりーぬたちがいなくなるから!さびしいんだよね?」
抱きかかえられたリナが、精霊達に話し掛ける。
「あのね!りなもね!さびしいの!ひとりのとき!だからね!みんなもりなのへやにくる?」
にっこりと笑顔を浮かべるリナにぽか~~んと暫し見つめたものだが――――
やがて笑みを浮かべる。
『『わかりました。もとの通りに戻しましょう。屋敷の人間は無事ですよ。お誘いありがとうございます。
   気が向きましたらいつでもここにやってきてください。いつまでもここに止まり続けますで・・』』
「カウリイ?りなよくわかんない。さびしいんじゃないの?せいれいは?」
「くす。大丈夫ですよ。もう彼らは寂しくないようです。」
「エルダーツリーの精霊さん。安心して。この将来有望なセリーヌが!
  絶対に大きくなっても、忘れずにここにやってくるから。ここは私が育った屋敷だしね♪」
『それと将来有望とは、関係ないと思うが?セリーヌ?』』
「視野が狭いわよ!とにかく私は将来有望なのよ!」
『『楽しみに待っているよ。セリーヌが有望になる日を。遊びに来る日を』』
「勿論♪忘れないわよ。いつまでもねvさぁ!お父さんとお母さんを起こしてこの屋敷でのパーティをやりましょうか!
  リナとそこのカウリイさんとやらは、私と一緒にエルダーツリーのシャンパンを造りましょう!」
「りな!しゃんぱん!つくったことないの!せりーぬおしえて!」
「ところで、サンドイッチやデザートはあるのか?」
「ああああ!!そういえば!ないわね!」
「俺が作ろうか?」
「つくれるの?」
「わ~~~い!カウリイの作るのおいしいの!」
「へぇ、そうなんだ。じゃあ、私はリナと一緒にシャンパンを作るからそっちよろしく。」
「任せておけ。」
彼は力で必要な器具などを自分の宮殿から取り寄せる。
「へぇ、ひとまず暫くは、リナに関して突っ込みを入れないでおくわよ。
  私は、さっきのことは全く気にしないし。リナはリナだしね♪」
リナの頭を撫でるセリーヌの表情は、
照れくさそうだが・・・・笑顔を浮かべていた。

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管理人よりのあとがき:
あとがき:
んふふふふふふふふふ♡らんさん、本当に、いつもありがとうなのですぅぅぅぅ!!
リナがかわいい♡
この様子だと・・・。
リナが、三ヶ月と少しくらい・・だな♡空間移動が怪しい時期だな・・(まて!)
では・・・・ふふふふふ♪
またまた、おまけをば♪






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「・・・・ここ・・・・どこ?」
リナが目を覚ますと、また、いつものごとくに、
まったく、知らない場所だった。
「ふ・・・・・ふぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!!!」
なきながら、森の奥にどんどん入っていっているリナ。
この森は、深くて、子供は入っては駄目。
といわれている場所なのだが。
そんなことは、リナは知らない。
何しろ、また、眠っている最中に、無意識に空間移動で、移動してしまっているのだから。
マジックショップエルで。
遊びつかれてそのままの服で眠っていたリナ。
二歳程度の、とてとてと歩いているそのかわいらしい姿は。
はっきりいって、この森には、かなり不釣合いであった。

「さて・・・・そろそろ、戻らなくちゃ。ばれたら、やっかいだもんね。」
淡い碧色の髪と瞳を持った女の子が、手に、一杯の花束をもって、元来た道を戻ろうとする。
―と。

「ふ・・・・・ふぇぇぇぇぇぇ・・・・。」
幼い子供の泣き声がする。
「こんな場所に?」
というか、この近所には、子供なんて、いないはずだけど?
まだ、五歳というのに、しっかりしているその女の子は。
泣き声がしている方向にと足を伸ばしてみた。

「ここどこぉ!?りな、どこにいるのぉ!?」
リナが、道に迷っているころ。
本日の仕事を終えたスティルバイトが、リナの子守をすべく、主要都市ジールの中にある、マジックショップエルに向かっていた。
かさり。
びくぅぅぅ!!
リナが、物音におびえる。
力を放とうとすると。
「そこに誰かいるの?」
女の子の声。
「だぁれ?」
リナがきょとんとしてそちらを見る。
か・・・かわいい!!!!
まず、少女がその幼い子供をみて思ったのは、それだった。
リナの姿は、ただ今、二歳程度。
寝ぼけているので、姿を変えていないである。
といっても、まだ、完全に、姿の変化は得意でないリナなのだが・・・・・。
金色の瞳に、さらさらの栗色の髪の色。
今、リナは、エルのミニチュア版と化していた。
髪の色だけは、栗色になっているが。
かなり、スティルバイトに食べさせてもらった、栗が、気に入っているようである。
光の加減で、紅の瞳が、金色に変化するのも。
リナの無意識の、姿の形態である。
「だれ?」
少女が声を出す。
「あのね、あのね、あたし、りなってゆーの!ここ・・どこ?」
ずしゃ!!
リナの言葉に、そのまま、少女はこけた。
「ま・・・・迷子ぉぉぉぉ!!?」
「まいご?なに、それ?」
「あ゛・・・あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・。」
何で、こんなに小さな子供がこんなところで迷子になんて、なってるのよ!?
そういう少女もまだ、五歳のくせして。
「あ・・・あのね・・・・。どうやって、ここにきたの?お母さんは?お父さんは?」
少女の言葉に。
「???わからない。おとうさんって・・・なぁに?おかあさんって??」

ばたん。

だ・・・駄目だ・・・・・。
言葉がまだこの子・・理解できてなぃぃぃぃぃ!!!!
少女が絶叫を上げる。
リナは、言葉が違うので、分かっていない。
エルのことは、お母様とかははさま、と呼んでいるがために。
父なんて、リナにはいるはずもないから、当然知らない言葉。
「え・・ええと、私は、セリーヌ。セリーヌ=ラ=アダムス。この先の、屋敷に住んでるの。リナっ・・って、いったわよね?」
「うん!!」
「リナはどこからきたのかな?」
「????あのね、りなね、いつものとおりにね、ひるねで、ねんねしてて、きづいたら、ここにいたの、なんでなのかな?」
「・・・・・駄目だ・・・これは・・・。」
リナの説明で、セリーヌが理解できるはずもない。
というか、ここの世界は、一般には。
魔族や神族など。
存在すらも、まだ知られてないのだから。
一部の者達は、知ってはいるが。
一般の人々には、そんな話は、御伽噺である。
ゆえに、魔法なんて、単なる話の中のこと。
そんな場所で、リナの今の説明で、分かるはずもない。
ほぅほぅ・・・・・・。
ぱざはさっ・・・・。
梟が飛び始める。
「と・・・・ともかく、ここにいたんじゃ、危ないから、私の家にいらっしゃい、」
「うん!!ええと・・・・。」
「セリーヌ。」
「ラレーフ?」
「セリーヌ!!!」
「せりーぬ・・ね!!あたし・・りな!!!!」
「はいはい。」
さっいこっ。
リナの手を引いて。
暗くなる前に森を抜ける。

「これ・・なぁに?」
リナが、道いっぱいに、さきみだれている、エルダーツリーの木々をみて、セリーヌに聞いている。
「これ?これはね。エルダーツリーの木。白い花々が雪のように風に散るのよ。花がつくと。
  魔女のホウキもこの木で作られていると言われているし。
  裏庭に植えることで、魔よけにもなるとも言われているけど。私の家は、これをずっと、大切にしているの。」
「ふぅぅぅぅん。」
にこ。
リナが、セリーヌとは違う場所に向かって手を振っている。
「??」
セリーヌには、リナが何をしているのかわからない。
「リナ?なにやってるの?」
「あのね、せーれーに、てをふってるの!!」
か・・かわいい!!
伝説の、エルダーツリーの精霊を信じているのね。
この子。
セリーヌには、精霊は見えない。
リナには当然見えているのだが。
ざわざわ。
??
―この子?私達の姿が見えてるの?・・・まさか・・ね。
リナのことをまだ知るはずもない、精霊たちは。
ただの、偶然と捕らえていた。


「まあまあ、ずいぶんと、お人形のように、かわいい、女の子ですこと♡」
「まったくだ。・・迷子だって?セリーヌ?」
「そうなのよ。お父さん、お母さん、知らない?この子の家?」
セリーヌの言葉に。
「知らないわねぇ。というか、こんなかわいい子供、この辺りにいたら、当然、噂になってるわよ。」
母親の言葉に。
「じゃあ、観光客か、バカンスに来ている人達の子供かしら?」
セリーヌがいう。
「そうかもね。」
「まあまあ、とりあえず、今日は、もう、遅いから、ここに、泊まっていきなさい。ええと・・・リナ・・ちゃんだったよね?」
ここは、リナがいた場所とは、ちょっぴり、時間が違う。
つまり、リナがいた惑星では、昼間だったのだが。
今、この惑星は、夜を迎えようとしていた。
「うん!!!」
知らない人に、簡単についていっては駄目。
と、リナには、教えているのだが。
リナは、親切な、セリーヌと、このどうやら、セリーヌの両親らしい人間(存在)達に。
完全に気を許していた。


ぼすん。
「わぁぁぃvvふかふか!!」
リナがベッドで飛び跳ねる。
リナがいつも寝ているベットは、リナが沈み込むくらい、ふかふかなのだが。
このベットは、弾力があり、ぽんぽんはねられるので、リナは、完全に遊びモードに入っている。
「こらこら、リナ、とびはねちゃ、駄目よ!」
「わぁぁぃ!!」
くす。
かわいい。
私もこんな妹・・ほしいなぁ。
セリーヌは、そんなことを思っていた。

ピンポーン。
「あらあら、誰かしら、こんな夜遅くに。」
ぱたぱたぱた。
かちゃり。
扉をあけると、そこにいたのは、はっきりいって、絶世の美女。
スタイル抜群のその容姿に、はっきりとした顔立ち。
金色の目と、金色の髪が、夜の闇に、やけに、溶け込んでいる。
「あの、こちらに、リナがいると思うんですが?」
はた。
見とれていたセリーヌの母。
ジョリス。
我に一瞬帰る。
「あ・・・あの?貴女は・・?」
それだけしか、声がでなかった。
まるで、神々しいまでの、その雰囲気に。
「ああ、リナの母親です♡エルといいます。リナがお世話になりまして♡」
にっこりという女性・・エル。
よく考えると、ここに、リナがいる。
というのが、どうして分かったのか。
と、疑問に思うだろうが。
「あ・・・そうなんですか。よかったです。明日にでも、交番にいこうかと思ってたんですよ。」
エルの美貌にうっとりとしているために、何も疑問に思わず。
エルをそのまま、家の中に、招き入れる。
ぼぅ。
エルに見とれているジョリスの夫。
セリーヌの父親。
当然だろうが。
「こちらですわ。」
案内された、部屋には。
リナが、セリーヌにくっつくようにして、眠っていた。
「リナ・・リナ。」
「ん・・・むにゃむにゃ・・・あれぃ?ははさまだぁ・・・・・。りな、もどったのかなぁ??くぅ・・・・。」
くす。
リナをそのま、抱き上げる。
「このまま、連れて帰りますね。お世話になりました。お礼は、明日にでも、代理のものに、よこさせますね♡」
リナをそっと、抱きかかえるエル。
それでも、リナはおきてこない。
はしゃぎつかれて、眠っているのだ。
「いえいえ、そんなにかわいい、お子さんだと、大変でしょうね。」
ジョリスがエルにいう。
「まあ、まだこの子・・疑う。ということが、ありませんから・・・・。大概、部下の誰かをつけてるんですけど・・・・・。
  ちょっとした、時間ロスで、その直後に一人でいなくなってしまって・・・・。」
いや・・部下って・・・・。
もしかして、かなりの身分のある人!?
などと思いつつ、顔を見合すセリーヌの両親。
確かに。
これ以上ないというほどの存在ではあるが。



ルナと交代するために。
スティルバイトが店にやってきて。
そして、リナの部屋に、いって。
「リナ様がいなぃぃぃぃいい!!!!!!」
そこで、また、リナが、空間移動して、どこかの惑星に、移動したのが発覚したのである。
探して視てみると。
リナは、とある屋敷に世話になっている。
部下をよこすよりは。
と、エル自らが、リナを迎えにきたのである。
の方が、てっとりはやいから。


「では、お世話になりました。」
「また、いつでも、遊びに着てくださいな♡セリーヌも気に入ってますし♡リナちゃん♡
  私達も、リナちゃん、かわいいから、いつでもまってますわ♡」
その言葉に。
にっこりと、微笑むエル。
母親の表情で。
「では。」


彼らの屋敷が見えなくなる程度に歩いて。

エルは、空間を移動した。

「エル様!!リナ様は!?」
ルナ、レイス、スティルバイトが、戻ってきたエルに聞いている。
三人で、大捜査をしていたのである。
エルがリナを迎えにいってからは、店番をしていたのだが。
だが。

スティルバイトが、店にたつと。
面白いほどに、女性客が、その本能で、店を探り当て。
女性客で、にぎわっていたのだが。
どうやら、美形察知能力が働いたためらしいが(笑)

「これからは、常に、誰かが、ずっと、リナの側にいること!!」
エルがいつもいたいのは、やまやまだが。
存在的にそうもいかないし。
分身して、リナの側にいてもいいが。
それだと、どうしても、リナに付きっきりになってしまう。
あまり、自分が側にいると、精神が、育たないのでは?
と、エルは心配しているのだ。
結局。
交代制。
といっても、ほとんど、スティルバイトが。
リナの側に付きっ切りでいることになっていた。
理由は。
ルナとレイスは、ただ今、神族側と、魔族側と、停戦状態とはいえ。
リナが誕生した、このときは。
ちょっとした、互いを高めるための、戦いをしていたがために。
あまり、リナにかかりっきりだと。
この惑星の進化が止まってしまうために。



「・・・あれ?」
目がさめると、リナがいなかった。
だだっ!!
「お母さん!!リナは!!!?」
「あんたが寝ているときに、リナちゃんの、お母さんが、迎えに着たわよ。」
母の言葉に。
「・・・・そっか。また、あそびにこないかなぁ。」
無邪気なリナを思い浮かべて。
窓辺にたつ、セレーヌだった。


その後。
どうにか、できるようになってきた、気配を探る力で。
セレーヌのところに、たびたび遊びにいくリナ。
まあ、お目付け役はいるのだが・・・・・・・・・・・。



そして・・・今日はセリーヌが引越しをする、というのでパーティーに及ばれしているリナ。
まあ、少しエルダーツリーの精霊が悪さをしていた…というのもあるにしろ。
とにかく、何事もなく無事にとバーティーをすることに。

「ところで、サンドイッチやデザートはあるのか?」
「ああああ!!そういえば!ないわね!」
「俺が作ろうか?」
「つくれるの?」
「わ~~~い!カウリイの作るのおいしいの!」
「へぇ、そうなんだ。じゃあ、私はリナと一緒にシャンパンを作るからそっちよろしく。」
「任せておけ。」
スティルバイトは力で必要な器具などを自分の宮殿から取り寄せる。
「へぇ、ひとまず暫くは、リナに関して突っ込みを入れないでおくわよ。
  私は、さっきのことは全く気にしないし。リナはリナだしね♪」
リナの頭を撫でるセリーヌの表情は、
照れくさそうだが・・・・笑顔を浮かべていた。
「そうそう、リナ様、デザートは、何がいですか?」
スティルバイトがリナに聞く。
「んとね!!ぷりんと、けーきと、ぜりーと・・んとんと・・・。」
それって・・ほとんど全部じゃない?(笑)
くす。
リナがあげてゆくデザートに苦笑しているセリーヌ。
「はいはい。じゃあ、とりあえず、一通りは創りましょうね。」
ふわ。
――――――え?
一瞬、目が信じられなかった。
先ほどもそうだったが。
伝説と思っていた、精霊が自分にも見えた。
それもあるのだが。
スティルバイトの周りに、材料が・・浮かんでいた。



「はい、お待たせ。」
「わぁぁい!!かうりいのりょうり!!あのね!かうりいのりょうりね!!ははさまのつぎにおいしーの!」
「リナ様、それは、言いすぎですよ。俺なんか、エル様の足元にも及びませんって。」
テーブルに、数々のデザートと、飾りつけもばっちりな、サンドイッチなどを、並べながら、スティルバイトが笑いながらいう。
「まあまあ、リナちゃんのお目付け役って、一体何人いるのかしら?」
にこにこといっているジョリス。
セリーヌと同じく淡い碧色の髪と瞳。
「俺とか、ルナとかが、よくリナ様のお供はしてますよ。あと、エル様本人とか、・・エル様の親友とか・・・。」
スティルバイトの言葉に。
「ああ、あの、ユニットとかいう女の子・・。」
リナが、遊びに行く!
というので、それなら。
と、一緒についてきたことが、何回かあるのである。
スティルバイトなどが仕事でいないときなどは。
「・・・りなって、お嬢様なのね・・・・。」
「??そうなの?ははさまは、せかいのかくだとかいってるよ?」
「リナ様・・(汗)それ、簡単にいっては駄目ですよ(汗)それに、意味・・絶対にわかりませんって(汗)」

・・・世界の・・核?

傍らにある、エルダーツリーの木々が、静かに揺れる。

「ええと・・・。かうりいさん・・でしたっけ?」
ジョリスの言葉に。
「それ、リナ様が俺につけた、愛称なんですよ。俺の名前は、スティルバイトといいます。」

・・・・ざわ。
一瞬、エルダーツリーの精霊たちがざわついた。
彼の名前は・・・・・かなり、有名であるがゆえに。
・・・・まさか・・・・・な(汗)
と、精霊たちは思っているが。
きょん。
「あのね。なにがまさかなのかしらないけどね。かうりい、すてぃるばいとだよ?
   すてぃふぁらんすすてぃるばいと。かうりいのこと、しってるの?せーれーさんたち?」
リナが、まだ、心を読み取る能力のコントロールが聞かないために。
彼らの心内をずばりといいあてている。
さすがというか。
はやく、コントロールに慣れましょう(汗)


「ほらほら、リナ様、どうでもいいことは、おいといて。早く食べないと、冷めちゃいますよ?」
「ああ!!たべるの!!」
わきあいあいとした、食事風景が。
屋敷の中に、こだましていた。

―まあ、深く考えないでくれよな?
スティルバイトが静かに、精霊に語りかける。
――・・もしかして・・・・あの・・・・碧玉の王・・スティルバイト・・様・・・・!?(汗)
――ひぃ!!
悲鳴を上げている精霊たち。
とんでもない存在に、ぶれいを働いたのではないか・・と。
彼がとんでもないのなら。
リナはどうなることやら。
―ま、気にするな。
ほっ。
その言葉に、ほっとしている精霊たち。
――あれ?しかし、どうして、彼方様のような、力ある神魔の王が、こんな辺境の惑星に?
―ああ、リナ様の、お供だからな。
――リナ・・様?
―そーか、そのうち知るだろうからな・・・・。っていっても・・・・・。まあ、万物の王、金色の王・・エル様の娘だよ。リナ様は。
・・・・・・びしぃぃぃぃぃん・・・・・。
この一言に。
完全に、精霊たちは、凍りついた。
視界には、無邪気に楽しんでいるリナの姿・・・・・。


「でも、ひっこしたら、リナとあえなくなるのがさみしいな・・。」
セリーヌがいう。
「どうして?」
「だって、ここから、かなり遠いのよ。海のむこうだし。」
セリーヌの言葉に。
「・・・??どうして?このほしのなかで、どうしてとーいーの?
  こんとんのうみとかいわれてるこのうちゅうくうかんのむこーとかでもないのに?」
「・・・・リナって、ときどき分からないことをいうのね・・・。」
「??だって、このぎんがからでるんでもなく、このせーけーのなかのここのわくせーのなかでのひっこしでしょ?
  ぜんぜんとーくないよ?せりーぬ??」
リナの基準は・・・・。
さすがに、大きすぎて。
セリーヌ達との一般常識には当てはまらない。
「とと!!リナ様!!」
あわてて、リナを止めているスティルバイト。
どこで、誰が聞いているともわからないから。
「まあ、引越し先さえ、分かれば。いつでも、リナ様は、遊びにいけますよ。エル様の許可があれば。」
エル。
というのが、リナの母だと母から聞かされて、知っているセリーヌ。
「そうなの?リナ?」
「うん!!せりーぬがこんとんにもどっても、りな、あそびにいけるから!!」
・・・・(笑)
つまり、それは、死んでもっていうことになるんだけど?リナ♡
「り・・・・リナ様(汗)まあ、どこに引っ越しても、いつでも会えますよ。」
スティルバイトの言葉に。
「じゃ、約束よ!リナ!!」
「うん!!」


リナに、新たな、普通の人間の友達が・・できた。


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管理人よりのあとがき:
薫:あ゛あ゛あ゛!!おまけをうちこんでたら、2時になりかけてるぅぅぅぅう!!!!!
   らんさん、毎回、毎回、ありがとうなのですぅぅぅぅぅ♡
   あーあ・・・・。
   また、過去話・・・・明日に繰越・・だな(汗)←こらこら(笑)
   んでは♪・・・・寝ます(汗)
   おやすみなさぁぁぁぁぃ(汗)