管理人より:
またまたらんさんから頂きました♡また『未来への希望』の小説です♡
ああ、リナがかわいい♡ちなみに、誕生して、五ヶ月の辺りとしました!!!!(まてぃ!!!!)


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             未来への希望・番外編~スティファレス世界~2~




―――――とある澄み切った晴れ晴れとした日のこと



「うどわぁぁああああぁぁぁあぁぁぁぁあああああ!!!」
立派な一つの建物の主である――スティルバイトの耳に
自分の部下の叫びが聞こえてきた。
「・・・・なんだ?まぁいっか。何かあったら来るだろうし・・・・」
彼はのんきに、ベランダに備えてあるテーブルにケーキや飲み物などを置き。
今の部下の叫びを気にせずに、食べていた。
「だけど、悲鳴が段々近づいてくるなぁ・・・・」
カップに紅茶を新たに付け加え、それを飲み干そうとしたとき・・・・

がちゃん!


彼はカップを落としてしまった。
いきなりベランダに、血まみれの人がひょっこりと現れたのである。
ばったぁぁああぁぁああああぁぁぁああああんんん!!!!!
彼の部屋のドアが勢いよく開く。
入ってきたのは、かなり荒い息をつき今にも倒れそうな勢いである。
「スティルバイト様!!実は宮殿の周りや中に血まみれの変な・・・ぎゃぁああぁぁぁあぁぁぁ!!」



ずらっとどんどん増えていく、ベランダの血まみれの人達。
スティルバイトは、ただただぼ――――っとのんきに見ていた。
さすがにはじめは、ちょっと驚いたが心当たりがあるのである・・・・

「リナ様・・・・・かな・・・・・?」
カップをテーブルに置きのんきに構えている主の姿に、どうしていいのか困っている部下たち。


「スティルバイト様~~~~~~!!!!どうして!!そんなにのんきなんですか!?
  これ、攻撃が効かないんですよ!おまけにフレンドリーに近寄って来ますし!!」
「・・・・フレンドリーって・・・・あのなぁ・・・・」
彼はあきれ顔で、ぽりぽりと顔をかく。
「もしかして!これ、全部スティルバイト様の知り合いですか!?」
「ちょっと待て!!いくらなんでも俺にこんなに知り合いいないぞ!?」
「例えば、スティルバイト様が見捨てた女性とか・・・・スティルバイト様に女性を取られた人とか!」
スティルバイトは、自分の部下を睨みつける。
「お前が俺のことをどんな風に見ていたのかよぉぉおおおおぉぉぉぉく、わかった。」
「ああああ!!冗談です!その剣を仕舞ってください!!お願いですから!!」

ふっ・・・・

辺りの光が消える。
その言葉の通りである。
何しろ昼だったのが、いきなり夜になったのである。
ただし月は出ていないが・・・・
「えええ!?そんな夜になった!?」
「・・・ますます・・・リナ様あたりかも・・・・」
彼はそんなことを言っているのだが、心なしか顔が嬉しそうである。

ことりっ・・・・

「いやぁぁぁぁぁあああぁぁぁあ!!!スティルバイト様!?にににに・・・人形です!?」
「・・・いちいち驚かんでも・・・見ればわかるって・・・」
愛らしいフリルの服を身につけた人形が、ことり、ことりと動いてくる。
人形がつつつつ―――と涙を流す。


ぼふんっ

ぶわぁぁ・・・・

軽くはじけるような音とともに、辺りに煙が立ち込める。


『ぶわはははははははは!!!』
『あはははははははははは!!!』
『きゃははははははははははは!!』
『ひ――ひっひっひっひっひっひっ!!!』
『わ―――はははははははははははは!!!』
宮殿どころか、世界中で響く笑い声。
スティルバイトは首をかしげた。
「・・・・俺以外の皆、笑い病にかかったのかな・・・?」
のんきにそんなことを言っていたりする、スティルバイト。
「驚いた!ねぇねぇ!!驚いた!?」
ベランダの血まみれの人達の間からひょっこりと現れるリナ。
「・・・・驚きましたよ。リナ様、やっぱり貴方だったんですね・・・どうしたのですか・・・?
  ひとまず、危ないですからこちらに来てください。」
スティルバイトは、リナに向かって手を差し出す。
リナは嬉しそうに差し出された手を取る。
「あのね♪今日お誕生日でしょ♪スティルバイトの♪」
「・・・・・そうなんですか・・・?」
誕生日そんなことは、全く関係ない彼は、そんなことなどすっかり頭から忘れ去っていた。
「だからね、お祝いしに来たの♪一緒に食べよう♪ケーキ。リナが作ったの♪」
面食らったようにリナを見つめるスティルバイト。
段々とリナの顔が赤くなる。
「え・・・とね、リナもケーキ食べたかったから。
  ついでにスティルバイトのお誕生日ケーキを作ったの!!ただ、それだけなの!!」
「・・・・それで、この世界中の騒ぎは一体・・・?」
「皆でお祝い♪」
「それだけで、これだけの騒ぎを・・・?」
「・・・ケーキいらない・・・?」
彼はしょんぼりと落ち込んでいくリナの様子をほほえましく思いつつ、顔をわずかに赤めながら・・・
「ありがとうございます。大変嬉しいです!!」
にっこりと微笑む彼に顔を更に赤めるリナ。
椅子を引きリナを座らせるスティルバイト。
テーブルに置かれていた新しいカップを取り出し、紅茶を注ぐ。
「紅茶でよろしいですよね?」
「うん!レモンと砂糖入れてね!!」
「わかりました。」
リナのリクエストの通りにお茶を入れて、手渡す。
それを嬉しそうに受け取り、口に含む。

この日スティルバイトの世界では、世界中のものが笑い転げた日であった。

                      -終わり♪ー








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管理人よりのあとがき:
薫:あ゛あ゛あ゛!!!らんさん!!!本当にありがとうございますぅぅぅ!!!
   この希望の話・・二編も考えてくださってぇぇぇぇ!!!!!!
   よし!!!じゃあ、リナのこの回は・・あのときということにしよう(まて!)
   まだ打ち込んでもないですが、ジールにある、エル様のマジックショップで。
   エル様がリナの誕生日を祝うという話しが・・・・(笑)←まて!!!
   それでは、本当に、ありがとうございましたのですぅぅぅ!!!!!



ちなみに。
下はおまけで(書いて)つくってみたり(まて!)


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管理人よりのオマケ♪



「あのね!!あのね!!!母様!!!!りなね!!!けーき!!!上手に焼けたよ!!!」 
得意そうに持ってくる自分とそっくりの少女の言葉に。
「えらいわねぇ♡リナ♡やっぱり、あたしの娘よね♡こぉんな小さなときから料理上手なんて♡」
しっかりと娘を抱きしめている。
金の髪に、金の瞳。
どこかしら、近寄りがたい雰囲気のその女性。
気配を完全に抑えていなければ、まず、その威圧感だけで、世界そのものすらも消滅してしまうであろう。
「うん。おいしい♡」
「ほんとう!?」
おいしいという母の言葉に、顔を満面なく輝かせるリナ。
リナ、ただ今、五ヶ月・・・。
だが、リナは、すでに、どうにか自由に、14・5歳の姿に実体を変えるのを、
ほぼ90%くらいの確率で、成功するようになっていた。
三ヶ月のときは、まだ20%にも成功率はなかったというのに。
「それで?リナ、これ、どうしたの?」
「母様に!!お祝い!!」
「あたしに?」
「うん!!!母様の誕生日!!」
くぅぅぅ!!!!
勘違いしているのは、十分にわかっているのだが。
リナは、母が人間の世界で、勝手に言っている誕生日を、実際のものとして捉えてしまっているのだ。
か・・・かわいい!!!!!
おもわず顔がほころぶ。
ちょうど、手伝いに来ていた、この世界の竜神と魔王は。
その姿を不幸にも見てしまい。
・・・・・死んでしまった(笑)
まあ、気持ちは・・・わからないでもないが・・・・。
「じゃ、次はあっち!!!!」
リナが残りのケーキ、今自分に手渡したケーキとは違っているようだが。
それをもって、出かける用意を始めている。
「じゃ!!母様!!いってきます!!」
いって、そののまま、店の中からかき消える。

「ううん・・・・・。部下STにあの子のケーキ・・食べさせるの・・・・。もったいないわねぇ・・・・・。」
とかいいつつも、金色たる万物の母は笑っている。
どうやら、あの子は。
この前。
自分が誕生日をお祝いしてもらったので。
他のものにも自分でやってみたくなったようなのである。
ちょうど、誕生日・・・まあ、この世界でいうところの時間率でいうと。
まあ、『部下ST辺りの誕生日が近いわねぇ。』
と、リナに教えたのは。
他ならぬ自分。
「まっ。いいでしょう。」
かるくいって。
娘が一生懸命作ったもう一つの品。
ケーキをかじっている金色の母の姿がそこにあった。

まったく・・・・。
死ぬなんてなさけない・・・・。

すべて食べ終えてから、むろん。
死んでしまった竜神と魔王がお仕置きされたのは・・いうまでもない(汗)