ゼ:はっはっは。すごいですよねじばなさん。
ね:何がでしょう闇翼王さん・・・
ゼ:何がって・・・・そりゃあもちろん・・・
シ:「みち」を、あんなところから一気に終わりまで、たったの一時間で書き上げ
たことよ。
ね:はうっ!光翼王までっ!?
シ:・・・しっかし・・・死ぬかと思ったわ・・・・あれは。
ね:はっ!?あのことですね!?しかたないじゃないですか!あーでもしなきゃ、
L様に暴れられるの私のところなんだからっ!
リ:でも・・・やりすぎなんじゃ・・・・
ガ:・・・オレもそう思う。
ね:・・・・だってもう書いちゃったもん(はぁと)
そういうわけで、最後までいっきに投稿しちゃうことにしました。
どうぞお付き合いください。
四王:・・・あとでとっちめる・・・
ね:・・・・・・・・(汗)

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「わかりやすい みち」16



「今度こそ、転移しますよ。」
・・・・・ルナもついて行かなくてはならないということをすっかり忘れた三人は、ルナをおいて獣王宮へと転移する。
「獣王様。お連れいたしました。」
出たのは、獣王宮の大広間。
「うわぁ・・・・・センスいいわね・・・・」
リナがそうもらすほどに、獣王宮はすばらしかった。
華美すぎず、地味すぎず。
白い石に銀と金の縁取りの飾り。
ところどころに黒曜石が埋め込まれている。
今日は、お茶会のために、花とお菓子とお茶の乗ったテーブルといすが置いてある。
「リナちゃん♡エル様♪ようこそ獣王宮へ。ささ、すわってすわって。」
見れば、もうルークとミリーナが席についている。
ルナの分のいすなどないところがまた何ともいえなかったりする。
「あ、おいし。」
ハーブティーを一口すすってリナがそうもらす。
「ほんと。これは、海王が入れたのかしら?」
エルもそれに賛成している。
「ええ。仕事で来れないとかで泣いてましたよ。」
ほんとは、部下が仕事にならないからと無理矢理引き取っていったのだが。
「そう言えば・・・ゼラスは、何の武器を扱うのが得意?ゼロスは錫杖のようだけど・・・」
「私は、引き裂けるものなら何でもオッケーですわ♡」
ちょっと危ない話などしながら。時はあっというまにすぎてゆく。

「あら・・・もうこんな時間・・・」
「・・・リナさん・・・よく眠りませんでしたねー・・丸三日しゃべってるなんて・・・・」
ゼロスがつかれたように言う。
「そうね・・・・私やルークやガウリイさんはさすがに眠らせてもらったわ・・・」
ミリーナがそう言う。
「ま・・・・リナは一つのことに夢中になると止まらないからな・・・・」
ガウリイが、いつものことのように言う。
「そろそろアルスさん、ディルスに着いたころかしら・・・・?」
「・・・馬使ってましたし・・・・あと半日くらいですかね・・・・」
ゼロスがそう言う。
ちなみに。ルナはまだいない。
・・・どーやらディルスで待つつもりらしく、アルスさんと一緒にいる。
リナ達は知る由もないが。
「ねぇ・・・・ゼラス・・・・ゼロスを創ったとき、ゼロスに封印かなんかかけてない?」
リナが、とーとつにそんな事を言う。
「え・・・・ええ。それは・・・まあ・・・ゼロスはなぜかいように魔力が高かったから・・・」
「じゃ、それ、ときなさい。」
・・・・・・・・・なるほど。どーりでゼロスの目覚めが遅いわけだ。
エルが命令口調で言ったため、従わないわけにもいかず。
ゼラスはゼロスの額に右の人差し指で魔法陣を描く。
「∋∩・・・・= ̄・・・・」
魔族独特の呪がながれ・・・
ぱちん!
という音とともに封印が解ける。
「・・・・・!」
ゼロスの闇が更に増える。もはやゼラスや部下Sをもしのいでいるだろう。
当然なのだが。
「きゃあ♪ゼロスってば強いんじゃないのよ。」
エルがはしゃぐ。
・・・・・・元々知ってたくせに。
「・・・・うそ・・・・・・・・・・・」
ゼラスは呆然としている。
「これで、ゼロスの条件はあと一つだけになったわね♪」
エルがはしゃぐ。
そりゃそーか・・・・・・・・・・
かくいう私もゼロスに早く復活してほしい。
と・・・・・・・・・・・・・・・まてよ?条件満たしてるんじゃないか?

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああああああっ!しごとがたまってるぅぅぅぅぅっ!」
リナの叫びが獣王宮に響き渡った。
「何だ。リナ。今ごろ気づいたのか。」
ガウリイがこともなげに言う。
「・・・・・・・・・・・だだだだだってっ!あたしたちどれだけエスケープしてたと思ってんの!?
  仕事もそれなりの・・・いえ・・・かなり残ってるんじゃ・・・!」
・・・ゼラスたちの前で言うな。お前は。
「・・・仕事?何のこと?リナちゃん。」
海王ダルフィンが訝しげに尋ねる。
いつのまにか来ていたらしい。
「あ・・・何でもない。こっちのおっきな事情によるものよ。・・・ルーク・・・ミリーナ・・・あんたらもあるんじゃない・・・?」
『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!』
2人が大声を張り上げる。
「・・・・で・・でも・・・一応代わりは置いてきたし・・・・大丈夫よ・・・・きっと。」
「シルファ・・もいるしな・・・」
「リナさん・・・それって・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・もしかして混沌宮、精霊宮、魔王宮、神王宮、闇王宮、光王宮のことですか?」
ゼロスがとーとつにさらりとすごいことを言い当てる。
『思い出した!?』
リナ、エル、ルーク、ミリーナ、ガウリイが思わず声を上げ、ゼロスに注目する。
「・・・・・・・・・・いえ・・・・いつだったか赤眼の魔王様に、そこの主がいつだったかかなり昔に消えて今でも大騒ぎしてて、
  幾百、幾千もの混濁戦争を経たいまでも、ぎりぎり機能しているかいないかだそうです。」
(おもいだしたわけじゃ・・・・ないのか・・・・)
「でも・・・・・・よっく考えてみると・・・僕たちのことだったんですね♡」
ぐっげふ。
(そうだ・・・こいつはこういう奴だった。思い出してるんだ・・・)
五人はそう思いつつも・・・・顔を見合わせ・・・
「・・・・・・・・・・・・・じゃ・・・・ディルスにでも行きますか。」
「ですね。」
ちなみに。
ゼロスの爆弾発言の意味が、獣王や海王と同じく分からない方もいらっしゃるだろう。
・・・・・・・気にしないで下さい。
後々わかります。
ただ・・・・・・・四王が復活した・・・・とだけ・・・・・・・・・・・・

「・・・・遅いわ・・・・・・一応まだ獣王宮にいるってのは気配でわかるけど・・・あの、一瞬感じた瘴気はいったい・・・・?」
ルナは、待ちくたびれていた。
「もしかして・・・・Sが復活したとか・・・・?いやでも・・・・・いや・・・・あの方ならありえるかも・・・うーん・・・・」
かなり考え込んでいる。
正解はゼロスの封印が解けたことによるものなのだが。
知る由もない。
あとで思い知らされるけど。
「アルス将軍、ルナ殿。客人がお付きです。」
兵士の一言に、ルナは、リナ達がこちらへきたことを感じ取る。
「お通ししてくれ。」
アルス将軍(面倒だからまた将軍になったらしい)が兵士にそう声をかける。
しばらくして、リナ達一行が来る。
『あ。ルナのこと忘れてた。』
その一行のほとんどが・・・・入ってくるなりそう言った。
「・・・・・・・・エル様・・・先ほど、強い瘴気を感じましたが・・・いったい?」
顔を引きつらせつつもルナが問う。
『う゛っ!』
六人がうめき・・・・珍しくもエルまでうろたえて・・・
「何でもないわ・・・ちょっとしたことよ。」
「はぁ・・・・で・・・・・・・・・・・・リナ。」
「なに?ねーちゃん。」
「・・・・・・・・・・・・ディルスの2人の王の呪術・・・・・・・・・・私にも破ることができなかった。
  多分あれは、古の混沌の一族が残した闇の力を使った術・・・・神滅斬でも破れるかどうか・・」
『あ。そっか。』
ルークとエル、そしてゼロスにリナが納得する。
「そう言えば・・・・姉上にいぢめられててあまりにかわいそうだったから、魔王と腹心の一人にそんなものをわたした覚えが・・・・」
ゼロスがすらりという。
「そうそう。すっかり忘れてたわ。」
エルもこともなげに言う。
「なーんだ・・・・ならあたしの力なら一発で破れるじゃない。」
「単純な構成だしなー・・・・俺でも破れる。」
リナとルークもこともなげに言う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「リナ・・・・本気で行ってるの?それ・・・スィーフィードですら破れない構成なのよ!?
  多分魔王本人でも解けないわよ。」
ルナが驚きつつもそう言うが・・・
「はっはっは。何言ってらっしゃるんですスィーフィード。シルファが貴方に解呪の方法教えませんでしたか?」
ゼロスがそう言い・・・・
「え・・・?」
アルス将軍は戸惑い。
「・・・・・・・・・・ちょ・・・ちょっとまって・・・・ま・・・・まさか・・・・・?」
ルナは何かに気づいたらしく。
「なーミリーナ・・・・確か・・・・あれって、あれを通して使った呪文が、増幅されて使われるってやつだったよな。」
「そうね。でも、呪文の性質は変わらないから・・・
  あれを創った存在よりも強大な存在の力を借りた呪文なら解けるわよね。それに・・・かけた本人倒せば言い訳だし。」
ルークとミリーナも何やら解説しているが。
「エル様の力をつかえるリナは最強ってこと!?そんなの許さない!姉のあたしより強い妹だなんてっ!」
ずて。
・・・・・まだわかってないようだ・・・・ルナ・・・
ま・・・・いっか。
さすがはリナの姉というか何というか・・・
「とりあえず・・・・早く解放しましょうか。」
リナがアルス将軍にそう言う。
「一つ・・・問題があって・・・・今の重臣たちが・・・反対しておるのだ。」
その言葉に・・・一同深いため息を吐いたのだった。

「・・じゃ、重臣たちを集めなさい。あたしが納得させるわ・・・・・ふふふふふ・・・・」
エルがそう言ったのは・・・そのすぐあとだった。

「・・・・・では・・・・ラウグヌト・ルシヤヴナによって異形となってしまわれた2人の王についての会議プラスαをはじめます。」
「プラスα?」
「ええ。 どうも会議で死傷者が出そうな雰囲気ですので・・・ご了承ください。」
重臣・・・・多分大臣だろう。その問いに答えたのはゼロスで・・・
「死傷者だと?・・どういうことですかな?アルス殿。」
「それは・・・・・よく分からんのです。
  ただ・・・これでも将軍・・・幾度となく死地をわたってきた私としては・・・・それで正しいかと。」
さすがは将軍である。
まあ・・・このあとどうなるかは知る由もないだろうが。
「そちらの連れの方々に関係が?・・ルナ殿以外の。」
『おおありです。大正解ですよ。』
エルを知るほとんどのものがそう言った。
「・・・えー・・・では、自己紹介から。・・・・重臣方の方の自己紹介はなくてもいいということなので・・・省きます。
  ・・・ルナ殿から順にお願いします。」
・・・リナ達は、即その場で情報引き出せちゃうからなー・・・
「では。・・・・ご存知赤の竜神の騎士、ルナ=インバースです。」
「その妹でリナ。リナ=インバース。ご覧の通り魔道士よ。」
「リナの自称保護者のガウリイ=ガブリエフだ。剣士だ。よろしくな。」
「リナの旅の連れのエルというものよ。
  ・・・神族、魔族のあいだではかなり有名かしらね・・・・私とリナの名前は♡」
「まあ・・・・リナさんは数々の高位魔族滅ぼしたり撃退したりしてらっしゃいますから・・・
  と・・・申し遅れました。僕は謎の神官で、ゼロスといーます。」
「謎・・て・・・?」
突っ込みたくなるのは分かる。
「お宝捜し人のルークだ。魔法剣士やってる。な、みりーな♡」
「同じくミリーナです。」
ルークのアタックはさらりと無視。さすがはミリーナ。
「・・・四人は聞いたことのある名だな・・・数ヶ月前の、ディルス=クォルト=ガイリア国王の一件で。」
ぎろりとリナ達をにらむ。
「・・・あ・・そう言えば・・聞こうと思ってたんだけど・・・また不信な動きしてるやついない?
  なんか魔族の気配が強いのよね・・ここ・・・」
リナがとーとつにそう聞く。
「そう言えば・・・確かに・・・低級魔族は精神世界に集まってきてるし・・・中級魔族の気配がするわね。」
ルナもうなずき・・・重臣たちが騒ぎはじめる。
「なんだ。今ごろ気づいたのか。この部屋が魔族に取り囲まれてるの。
  ・・・・ま、そのさらに周りに濁族がいるんだけどな。」
ガウリイがさらりと・・・・・
・・・って!
『早く言えそういうめちゃくちゃ大事なことはあぁぁぁぁぁぁぁっ!』
一同心から叫んだのだった。

17につづく