「わかりやすい みち」14


「これより、対魔族会議をはじめます。」
翌朝。フェイルの言葉で会議が始まる。
「・・・・・・・とかいいたかったんですが、急遽変更して、魔族への対抗策報告会議にします。」
意味は全然変わらない。だが、なんとなくゼロスがいるからかえてみた。
「・・・・とりあえず、自己紹介から。私は、光の剣士の一族の長、フェイル=ガブリエフです。」
「その弟で、ライリイといいます。」
「・・・・ディルス王国元将軍の、アルスです。」
「エルメキアの国王、ハリタスです。」
「ゼフィーリア女王、セラウリアです。」
「沿岸諸国代表ガールです。」
「・・・。ルヴィナガルド共和国特別捜査官ワイザー=フレイオンです。・・・・。」
ワイザーのおっちゃんは、リナ達の方をちらちらとみている。
「サイラーグの神官長のシルフィールです。」
「セイルーン王国第一王位継承者フィリオネル=エル=ディ=セイルーンだ。」
「その次女、アメリアと、護衛のゼルガディスさんです。」
「竜族代表ミルガズィアだ。」
「エルフ族代表メンフィス=ラインソードです。」
「赤の竜神の騎士のルナ=インバースです。」
『なっにいいいいいいいっ!』
ルナの自己紹介に驚く一同。
「・・・その妹で、あなたたちの間じゃあ、『ドラまた』だの『盗賊殺し』だの言われてる、リナ=インバースよ。」
「こいつの保護者で、ライリイの兄、フェイル兄ちゃんの弟のガウリイだ。よろしくな。」
「お宝探し人のルークだ。」
「同じくミリーナよ。」
「僕は、謎の神官でゼロスといいます。」
「リナの旅の連れで、エルよ。」
ラークは帰っていった。一応、報告するらしい。ゼロスのこと。
「・・・・ところで・・・知った顔が多いのは気のせいか・・・?」
ガウリイがリナに聞く。
「あほかああああああっ!?ガールさん以外はみぃんなしってるひとよっ!」
「冗談!冗談だって!・・・・何かしら魔族と関わってるときに関わった不幸な人達だろ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「んなみもふたもない・・・・・・そりゃそうなんだけど・・・・」
「・・・・あ。・・・・・リナ・・・・・またきたぜ・・・・」
と、戸口の方にいつのまにかゼラスがいる。
「あらゼラス。なんでここに・・・?」
「この会議には出ておきなさいって命令なのよ。・・・というわけで・・・赤眼の魔王様の腹心が一人、ゼラス=メタリオムよ。」
「ちなみに僕はその直属の獣神官ですので。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ちょ・・ちょっとまてえええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!』
「きにしないで。腹心にであったくらいで驚いてたら。それこそ魔族に勝てるわけなんてないわ。」
「あの・・・リナさん・・・・・・・・・・・・・・・・・確かにそうではあるんですけど・・・・普通じゃありませんよそれは。」
「あらシルフィール。貴方だって冥王フィブリゾにあって、あまつさえ竜破斬ぶちかましたじゃない。」
エルがこともなげに言う。
「・・・・・あの時は・・・ガウリイ様が人質にとらわれてて必死でしたし・・・・それを言うならリナさんの方が・・・。」
『・・・まあ・・・たしかに。』
リナを知る人々が同意する。
「はっはっは。知ってますか?魔族じゅうにリナ=インバースには手を出すなって命令が出てること。」
ゼロスがとんでもないことをあっさりという。
『え?』
「・・・・・・・ま、ねぇ。7分の一とはいえシャブラニグドゥ様を二つも滅ぼし、冥王を滅ぼす原因になったし、魔竜王に命狙われてまだ生きてたし。
  まあ、魔竜王は冥王が始末したけど。・・・覇王将軍滅ぼして、覇王に大怪我負わせて撃退して。
  魔族も不景気なのよねぇ・・・肝心の魔王様はまだ封印されてるし・・・・。」
『・・・・・・・マジ?』
「あら。ほんとよぉ・・・ねぇ・・・ぜらすぅ?」
いつの間にやらダルフィンがきている。
「あらダルフィン。貴方も来たの?」
「まーね。・・・あの・・・エル様・・・覇王のやらかした御無礼・・・ほんっとーにすみませんでした・・・」
謝るダルフィン。
「そーねー・・たかが小娘とか言われたけど・・・ま、部下Sの教育がなってなかったってことだし。部下Sいぢめてプラマイ0よ。」
「・・・そ・・・・それはそれでなんとも・・・・。・・・いっそほかの魔王がいっきにバーっと復活してくれれば話は早いんだけどねー・・・」
『いやこっちとしては非常に困る。』
「即座に滅ぼすっ!」
大多数の声とリナの声とは思いっきり重なった。
「・・・・・・・・・・。そう簡単に人間なんかにやられるとおもってるの?」
ダルフィンが少し怒ったらしい。
「お言葉ですが、それについてはリナさんが勝つと思います。」
ゼロスが冷や汗かいていう。
「・・・・どういうこと?」
ゼラスの言葉にも、ゼロスは意味ありげにエルを見るだけ・・・・
しかし。
それで2人にはわかった。
『わかったすっぱりあきらめます。リナ=インバースが死ぬまで。』
・・・・・・・そんなに恐いか。
(・・・・・・ちゃんとごまかせたみたいですね・・・・)
ゼロスは内心ほっとする。
「・・・じゃ、あたしの今までの経験から言わせてもらうわ。・・・・・魔族と戦うときは、早期決戦不意をつく。
  これが大切。油断大敵。一瞬の油断が命取り。・・・なるべくなら戦うのは避けること。
  あ、でも相手の条件飲んじゃだめ。・・人の身で戦うなら、竜破斬か崩霊裂くらいは扱えること。
  それでも中級の、人の形をとれるのになると一回や二回じゃ死んですらくれないから。」
「空間移動には気をつけること。知ってるとは思うけど、物理攻撃は一切効かないわ。」
リナに続けてミリーナがつけたす。
「・・・ま、相手がミスをすることはまずないから。負けるとおもった時点で死ぬわよ。
 生き抜いてやるっていう強い意志・・・大切なものを守りたいって言う強い思い・・・戦うからには必ず勝つという覚悟。それくらいなくっちゃね。」
エルが言う。
どれもこれもリナの持つ独特の強さだ。
「はっきり言っちゃうけど・・・アメリアやゼルガディスなんかは、リナがいなけりゃとうに死んでるわね。」
エルがあっさり、しかしはっきりと言い放つ。
「なんだとっ!」
ゼルがいきなり怒り出す。
「じゃあ、ゼルガディスさん。リーナスと戦ってみてください。リーナス!」
「は。ここに。」
「そちらのゼルガディスさんとアメリアさんと戦ってあげて下さい。殺さない程度でいいです。」
「・・・・・・・・・・・」
リーナスが何やら不安げなまなざしでゼロスを見る。
「大丈夫ですよ。魔族との戦闘経験のある方たちですから。」
「あ、そうなんですか。よかった。」
めちゃくちゃ人間なめきった会話である。
『崩霊裂!』
いきなりゼルとアメリアが崩霊裂を放つ。
しかしリーナスが少しなにか言っただけで砕け散る。
「・・・リーナスは、ゼロス直属の高位魔族だからー。2人とも気をつけてねー。・・・一応死んだ直後なら蘇生できるから、安心してね♡」
エルがこれまた馬鹿にしまくった声で言う。
「・あ!そうそう・・・・覇王様から、貴方様にこれを渡してくれと頼まれたんです。よろしければお受け取りください。」
リーナスが懐から何か取り出す。
「・・・『効果的ないぢめ方①』・・・・と、お菓子・・・クッキー・・・しかも手作り・・・・」
あの覇王がクッキーを自らの手で焼いたのだろうか・・・・・・
・・・・ちょっと・・・・想像できない。
『覇王が手作りクッキー・・・・・・・・・・・・・・』
その場の一同もそうもらした。
「一応もらっとくわ。この本なんてけっこー役に立ちそうだし。」
エルはそれを受け取る。
(覇王ってまめだなー。)
きっとこれから一週間に一回はこういうのが届くだろう。
そんな予感を胸に抱き。リナは三人の戦いの見物を決め込んだ。
「・・・・じゃ、取り合えずこれで。」
『・・・・・・え?』
リーナスは2人に向き直り、小さな・・・・ほんとに小さな魔力弾を2人に放つ。」

どぶっ!

同時だった。リナとガウリイが立ち上がるのと、ゼルとアメリアの腕が片方ずつ消し飛んだのは。

「・・・回復すぺしゃるブレンド♪」
「昨日やっと全部覚えれた回復すぺしゃる。」
そういって、2人にいきなり復活のさらにハイレベルな術をかけ、ゼルとアメリアの腕が見る見る元に戻る。
「ガウリイが呪文を覚えるとはな。」
「ルーク・・・エルに叩き込まれたらいやでも覚えれるわよ。」
ルークの素朴な疑問にミリーナが答える。
「はいおっわり♪」
「こっちもいいぞ。」
・・・・・・・・・まあ、一応混沌化しちゃってるし。
キャパシティが混沌に直結してたりするから、魔力封じの結界の中でも自分で魔力生み出せちゃうし・・・・
こんなことは朝飯前である。
ヴァイゾムらは、ちょっぴしはらが立ってたから回復しなかっただけらしい。
「だめねー。魔族の魔力球をあっさり受けちゃ。どんなものにも気を抜かない。
  たとえ腹立つことを言われたりしても。・・・・・あたしらが変だっていっちゃそれまでだけど・・・
  普通の人間が相手をするようなものじゃあないわ。」
リナが諭すような口調で言う。
「・・・・・・だから、あなたたちも・・・魔族とは関わらない。関わっちゃったら勝つつもりで、油断せずに。
  ・・・・・・・・・アルスさん。とりあえず、明日から、ディルスに向かうわ。2人の王・・・・解放したげる。」
「・・・・ま、リナさんですからね。・・・・・・・・あ、あんまり大人数で行っても迷惑ですから。
  セイルーンにもまた顔を出しに行きますから、あなたがたはついてこないで下さいね♪」
ゼロスが言う。
作戦どおり、という訳だ。
「・・・・・別ルートで行くから・・・・・・ちょっと普通の奴にはきつい道なんだ・・また、会いに行くからまっててくれ。」
ガウリイもそう言う。
しかし・・・ゼルガディスはそれを不可解に思った。
「・・なぜだ?俺達は普通の人間じゃあない・・・認めたくはないが・・・。」
「・・・・・・ゼラスんとこよってくつもりなんだけど。」
リナははっきり言った。
ゼロスの方便に便乗したのだ。
「ディルスの件をかたづけてから行くつもりだったけど・・・気が変わったの。」
『がんばってこい。』
一同きっぱりそう言った。
「なにを?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
リナは戦いに行くものだとばかり思っていた一同硬直する。
「きゃあ♪リナちゃんが獣王宮にくるの?!急いで準備させなきゃ♪ゼロス!きちんとご案内なさいよ!」
「はい。」
「あ、待ちなさいよゼラス!わたくしも混ざりたいっ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
獣王と海王は獣王宮へと旅立った。
「・・・・・・・・・・リナ・・俺達も連れて行け・・・戦うんなら・・・準備されているとあっちゃ・・・少しでも人数は多い方がいい。」
「そうです!私が奴等に生の賛歌を歌います!」
『いやそれはちょっと。』
ゼロスにリーナス、ゼルとリナが口をそろえていう。
「・・ぜったいつれてかない。」
「リナに同じく。大体、人数要因オーバーだろー?ゼロスは万能じゃない。そんな大人数どうやって運ぶ。」
ガウリイのもっともな指摘(でもエルの指示)。
「・・・そ・・・それは・・」
「正義があれば何とかなります!」
「なるわけないでしょ。・・・私は一応精神世界の移動つかえるから・・・ルークさんとミリーナさんを連れてぎりぎり・・・ね。」
「僕は、リナさんとガウリイさんですね。」
「あたしは簡単にできちゃうし♪」
ほんとはリナやガウリイ、ルークにミリーナは精神世界の移動が使える。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・くそっ!」
エルに頼むという手もあるが、エルの正体を知っている以上そういうわけにもいかない。
まあ・・・間違った知識なんだが。たいてい。
ミルガズィアさんやメフィですら。
エルのことをほんとに理解しているのは、リナ、ガウリイ、ルーク、ミリーナ、ゼロス、ルナの六人だけだろう。
あの冥王でさえ勘違いしていたのだ。
獣王や海王も、本当に理解しているとは言い難い。
・・・・まあ・・・・ゼロスやリナについても・・・ガウリイ以外は知らないみたいだし・・・
本人ですら。
っま、それはおいおい説明するとして・・・
「それに・・・・ただ単に遊びに行くだけだけど。お茶会とか開いてさ。もぉノリは修学旅行よねっ!」
『へ?』
「・・・・ゼラスって・・・・せーかくがリナに似てるんだ・・・・・・・
  エルとゼラスが加わって盗賊いぢめしてたら・・・・リナが三人いるみたいで恐かったぞ。」
『・な・・・・なるほど・・・・』
リナの告白(?)になっとくしてしまう一同。
「そういえば・・・・獣王宮でのお茶会なんてそれこそ何千年ぶりでしょうかねぇ・・・
  昔はよく開いたものですが。・・・降魔戦争あたりからですかね・・・
  僕たちがなぜか忙しくなっちゃって・・毎年恒例だった新年会とか、忘年会とかもしなくなっちゃって・・・」
(魔族の新年会っ!?忘年会っ!?)
一同突っ込んでみたいのをこらえる。
「ゼロス様・・・お言葉ですが・・・・魔竜王様は反逆して、その上主君たる方が封じられてるままでそれをやったら単なるあてつけですよ。」
「ま、それはそうなんですけど・・・物足りないというかなんというか・・・・リナさんたちが現れてからはたのしくなったんですけどねー・・・・」
「・・毎年毎年新年会や忘年会の時期になるとかってにエスケープしてるくせに・・・・(ぼそっ!)」
「なにか言いましたか?リーナス。」
「いえっ!なにもっ!ええ。なんにもっ!(滝汗)」
(エスケープして何してんだろ・・・・こいつ)
リナはそう思う。
(あれか・・・毎年、あの宮殿で開かれてる新年会と忘年会にこっそり出席してたんだな・・・)
すべてを思い出したガウリイのみ、ゼロスがどこに行ってなにをしていたか知っているらしい。
かくいう私も知ってたりするのだが。
「ゼロス・・・逢い引きもいいが・・・仕事はしないとだめだぞ。
  お前いっつも『あいつ』のことになると仕事すっぽかしてどっか行っちゃうんだし・・・」
ぶはぅっ!
ゼロスは盛大にせき込んだ。
ちょうど紅茶をすすっていたらしい。
げほげほげっほげふっ!
「ゼ・・・ゼロスさまっ!?どういう意味ですか?今の!?」
ぐげふっ!げふげふげふっ!
「いつまでせきこんでんのよ。あんた。そもそも気管なんてないでしょあんた。」
「・・けほ・・・・その場ののりです。リナさん。
  ・・・・・・ってそれよりガウリイさん!なんでそんな事知ってるんですか!?百年前くらいの話ですよそれ!」
ゼロスの問いに、ガウリイはいともあっさりといった。
「いや。百年前は知らんが・・・俺が知ってるのは、今から・・・・えーっと・・・・・○○光年の24乗くらい前の話だ!」
ぐげふっ!
今度はその場の一同吐血した。
「あんたはああああああっ!そんな事あるわけないでしょがっ!?」
「う・・・うむ・・・・さすがにそれは神魔戦争以前の話・・・ゼロスも生まれていないと思うぞ・・・・」
「そうね・・・・私達はいたけど・・・・まだ、世界が一つに固まってて・・・
  第八十次混濁戦争のころだから・・・この世界もまだできてないわ。
  私達が部下を作りはじめたのが第百四次混濁戦争のころだから・・・ありえないわよ。」
混濁戦争とは、混沌の一族と、例の濁族との戦争である。
「・・・ガーウーリーイー!あんだけそういうことは口走るなって言っておいたでしょうがっ!?
  第七兆千五十二次混濁戦争が始まるかもしれないってときにトンズラしたのを忘れたとはいわせないわよっ!?」
エルがいきなり怒り出す。
・・・そーだろうなー・・・あーんな大変なときに五人ともトンズラしちゃうんだもんなー・・・
そのお陰であたしがどんだけ苦労したことか・・・っ!
いやそれはおいといて・・・
「だいたい!ルークやミリーナはともかく、この2人はまだ条件満たしてないんだから!貴方みたいにおぼえてるわけないでしょっ!」
「・・ばらしてどーするんだ・・・・・・」
「はっ!そういえばっ!?」
今のめちゃくちゃ怪しい会話に一同目を点にしたり、据わらせたりしている。
「後でとっちめて聞いてやる・・・。」
「リナもそのうちわかるさ。後一つだから。・・・ゼロスはさすがに・・・・あと三つくらいあったっけか・・・?」
ルークがそう言う。
ミリーナも知っているようだ。
・・・そっか。この2人も思い出してるんだ。
「・・・・・・・・・・・・?とにかく。どこ行ってたのよ?ゼロス。」
「うぐ・・・・・その・・・・・・・・・・・・・・・・水竜王の残留思念と、
  とある、ものすごく神気の強い女性と三人でずーっと話してました♡あは♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『なっにいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃっぃぃぃぃぃぃっ!?』
「正気ですかぜろすさまっ!?神族なんかと一緒に過ごしたと!?」
「ええ。お2人とも実はとっても・・・・・・冷酷なんですよ。
  あるいは覇王様や冥王様よりたちが悪いかもしれません。
  それに・・・・水竜王はともかく・・・・彼女は、僕と張るくらいの強さでしたから・・・人間でしたけど・・・」
・・・・・・・・・私のことだ・・・それ・・・
そういえば、暇がやっとのことでできて、あそびにいったんだっけ・・・?
「・・もう一人はともかく・・水流王様はそんな御方ではない。」
「おやミルガズィアさん。・・・・・・・・・・・・・・・あ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  何か思い出しかけたんですけど・・・何でしょうか?・・・降魔戦争・・・。
  あ、そっか。確かあの時竜をぽこぽこつぶしてたとき・・・
  水竜王様ってば僕に新年会のお誘いにいらっしゃってたんでしたっけ・・・。
  確か、そのせいで貴方にとどめさせなかったんでした・・・そうそう。」
(オイコラ)
「それに・・・・・・・・シルファさんですよ?もう御一方って・・・・なんで今も生きてるのか不思議ですけど・・・」
ぎぎくっ!
エル、ガウリイ、ルーク、ミリーナが引きつる。
「そ・・・・そりゃ・・・あたしのお気に入りだからに決まってるじゃない。あはははは。」
「そうですか。」

15につづく