おまたせしましたっ!
なんかとんでもねー設定を思いついて舞い上がってるねじばなです!
でもその設定が出てくるのは「みち」が終わりになる頃!
L:・・・・・いーの?そんなにまたせて?
はっ!L様っ!?いつのまにっ!?
L:さっきからいたけど・・・なんか・・・暴れ足りないから・・・暴れさせて(はぁと)
どがあああああああああああああああああああん!
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「わかりやすい みち」10
あたしたちにしてみれば、レッサーデーモンくらいなら、ちょっと強い雑魚にしかならない。
「・・・・とどめよっ!ガウリイ!あれやるわよっ!」
「おうっ!」
あたしが呪文を唱え、ガウリイが構える。
「魔王斬っ!(ルビーアイ・ソード)」
「おりゃああああっ!」
ガウリイの剣に呪文をかけ、ガウリイが剣を横凪に振るう。
どざっざざっざざっざっざざんっ!
不規則な衝撃波の波がデーモンを滅ぼす!
「おっしゃ全滅ぅっ!」
「全滅ぅ!じゃありませんっ!
いったいいつそんな高度な呪文が扱えるよーになったんですかっ!?
はっきり言ってそれ、中級魔族でもかなりきっついダメージくらいますよ!」
ゼロスが驚きまくって問い詰めてくる。
「いつって・・・・昨日。なんかぱっと思いついたから、夜に、例によって例のごとくガウリイと剣の練習してるときに試してみた。
・・・暗殺者がちょうど襲ってきたもんだから。」
その言葉に、石化するゼロスとゼラス。
「・・・まあ・・・キャパシティがなきゃ到底できないし・・・ガウリイほどの剣技と、斬妖剣が必要だけど。」
「・・・・・・・・ほんとですか?それ?」
ゼロスがジト目で聞いて来た。
(す・・・するどい・・・・・っ!)
「・・・・う・そ♪・・・別にあたしだけでもできるんだけど・・・ガウリイに力をうつした方が、はるかに威力がおっきくなるもんだから・・・・」
「・・・・力をうつすって・・・・さらに高度ねー・・・」
エルが、さらっとこともなげに言う。
「ま・ね・・・。」
「リナさん・・・・ほんとに人間なんでしょーか・・・・?」
ゼロスがぽそりとつぶやく。
「・・・まあ・・・それはおいといて。どーすんの?ヴァイゾムさんたち。」
エルがゼロスに尋ねる。
「はぁ・・・今見た限り、下級魔族でも余裕で勝てるかなー・・・・といった実力かと。
相手をするのもめんどくさいですねぇ・・・・まあ・・・・その分たっぷり思い知らせましょうか・・・」
「・・・あ、フェイルさんたち、大丈夫でした?今の・・・」
リナが、ヴァイゾム一派以外の人達にきく。
「ええ。なんとか。・・・・・・・すごいですね・・・やはり・・・あれだけのデーモンを短時間で・・・」
まあ、短期決戦が一番だから。
「・・・下級魔族でも余裕・・・だと?笑わせてくれる・・・では戦えばわかるのではないか?」
と、ヴァイゾムがゼロスに余裕しゃくしゃくの声で言う。
(どこから出てくるんだその根拠のない自信は。)
リナはそう心の中で突っ込む。
「ラウグヌト・ルシヤヴナは使わないでよ。気持ち悪いし。」
「・・えー・・・だめなんですかぁ?思い知らせるのに一番の方法なのに・・・」
ゼロスがいつもの口調で言う。
「それはもしや・・・ディルス王の・・・・」
アルス将軍が、少々青ざめた顔で言う。
「そうよ。2人の王がかけられた術・・・魔族にしか扱えない代物なんだけど・・・下級でも、結構簡単にできちゃうらしいわ・・・・
アトラス魔道士協会の前副評議長の青のデイミアが同じ術を、下級のやつにかけられてるの・・・見たもの・・・・」
「セイグラムさんですね。・・確かに、そういう報告が入ってました。」
「解く方法は・・・ないのか?私は・・・あの2人の王を、解放して差し上げたい・・・」
「アルスさん・・・・・。・・・・知ってたのね・・・
やっぱり・・・王の幽閉されている場所・・・多分、覇王の一件で・・・見せたんでしょう?重臣たちを納得させるために・・・」
リナが、前々から思っていたことを口にする。
「うむ・・・そのとおりだ・・・」
「ま、あるにはあるんだけど・・・難しいわよ。方法は、一般的には一つだけ。」
「・・・どう・・・するんです?」
「・・・呪法をかけた魔族を倒すことのみ・・・・よ。デイミアも、あたしたちがそいつを倒したことで、滅びたって話しだったし・・・」
「ってことは・・・英断王は北の魔王、ディルス国王は・・・覇王を倒さなきゃあだめってことか。」
ルークの言葉にリナは頷く。
「・・・それは・・・・むり・・ですな・・・・」
アルスさんが絶望的な口調で言う。
「そうでもありませんよ?」
たいして、明るい口調で言ったのはゼロス。
「リナさんなら、滅ぼして差し上げることも可能でしょう。どの魔族でも・・・魔王様ですら扱えない力を使えば・・・できますよ。」
ちらりとエルに視線を走らせる。
「まあ・・・ね。・・・じゃ、この件が終わったら、行くことにしましょうか。あたしの罪滅ぼしもかねて。」
「・・つみ・・・だと?」
それまで、アルスさんに気兼ねして黙っていたヴァイゾムが話しに加わる。
「・・・リナ。あれはおまえのせいじゃない。もとはといえば魔族が悪いんだ・・・・気にするな。」
「・・・でも、あたしに責任があることに違いはないわ。」
ガウリイとリナのこの会話、昨日はなしを聞いていた、
ルーク、ミリーナ、ルナ、エルメキア国王、セラウリア王女は理解できる。
エルは覗き見してて知ってるし・・・ゼロスなんて張本人だし、
ゼラスは報告を受けて知っている。
「・・なんのはなしですかな?」
再び、余裕の口調でヴァイゾムが聞く。
「・・・一年とちょっと前の、ガイリアシティの大火事の一件のことよ。
あの時、あたしは王宮内にいたの。将軍として潜り込んでいた、竜将軍ラーシャートに呼ばれてね。」
「・・・竜将軍!?あのラーシャートどのが!?」
アルスさんがまともに驚く。
「そう。ほかにも・・・数十人はいたわよ。王宮内も含め、ガイリアシティにいた魔竜王派の魔族は。」
「そうですね・・・下級の、人の形をとれないのも含めると、ことによっては数百はいたとおもいます。」
ゼロスがあっさりという。
「・・・なんと!?」
「魔竜王は、死の間際に水竜王にかけられた封印のせいで人の心が変に混じって、離反しちゃってたのよ・・・
で、あたしが冥王のわけわかんない計画の中心人物だから、って殺そうとしてたんだけど。」
「同時に、我ら竜族やエルフ族に、共に戦って、北の魔王を滅ぼそうと持ち掛けてきた。
無論のこと、あのころのディルスの軍備増強は、そのためのもの・・・人間を立てとして利用しようとしていたのだ。」
ミルガズィアさんが言う。
「ところが、冥王の命令で、あたしにくっついてきてたこのゼロスが、その計画をあっさりおじゃんにしちゃったのよ・・・・・・
魔竜王一派の仕業に見せかけて、あたしを乗せやすくするために・・・・
ガイリアシティを炎の海にしたのは・・・・間違いなくこのゼロスよ・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ほんとう・・・なのですか・・・・?それは・・・・・!」
ライリイがかすれ声で聞いてくる。
「事実ですよ?僕の受けていた命令は、
『魔竜王一派の計画をつぶしつつ、リナ=インバースという人間を、護り、竜の峰から通じる異界黙示録のもとに導くこと』でしたから。」
あのにこにこがおで、ゼロスはあっさりという。
「・・・そのあと、リナ=インバースとそちらの男と、もう2人とともに、ゼロスが、異界黙示録をこの娘に使わせろと、
私のもとへやってきた。・・・わたしは、ゼロスの要求を飲んだ。
断れば、あの谷の竜を全滅させてでも、ゼロスはこの娘を導いただろう・・・それを・・・そして、ゼロス自身を恐れて・・・」
「ま、異界黙示録への道の入り口までの間は、ちょっぴし険悪なムードが漂ってたんだけど・・・」
「・・・ガウリイさんが・・・『なあ、ゼロス。』とか聞いてきたんで・・・僕が『なんです?』って聞いたら・・・」
「・・・・・・おまえ、実はむちゃくちゃじじいだったんだな!」
「・・・と、言われちゃいまして・・・おもわずコケましたよ。」
「それから雰囲気少し和んで・・・」
「この娘は、生きるためにゼロスにしたがっているのだと、そう知った。
・・・・これは当然の感情だ。だから、私は異界黙示録への道すがら、この娘に私の恐れていることを言った。」
・・・・・全然違ってたんだけどね。
「おそれていること・・・・?もしかして、リナさんが赤眼の魔王様の一部だとでも思ってらっしゃったんですか?」
ゼロスがそう尋ねる。
『な・・・・・!』
一同が声を上げて驚き、ミルガズィアさんがうなずく。
「今回・・・それはとんでもない間違いだったと知ったがな・・・。新しい恐れもないこともないが・・・・可能性としては低い。」
新しい恐れ・・・・その言葉に、一同首をかしげる・・・が。
ゼロスとゼラス、そしてルナの反応は、違った。
「そ・・・それはもしや・・・リナさんが・・・・あの御方の一部ではないか・・・ということですか?」
ゼロスが冷や汗かきつつ言う。
「・・・それは・・・私も心配していたわ・・・・リナの魔力は、生まれたときから尋常じゃなくって・・・・
理由は分からなかったんだけど・・・・もしかして・・・と・・・」
ルナも言う。
「・・もしそうだとしたら、世界的な大問題よね・・・・」
ゼラスもそう言う。
で、心配されている当のリナとエルは、
「だってさ。エル。」
「・・・リナは、気づいてるんでしょ?貴方の魔力の大きさの理由。」
「まぁね。・・・ガウリイもそーとーなもんだとおもうけど?」
「いやぁ・・・・そりゃ、『あれ』の力を持ってたらなぁ・・・・当然だろ。」
ガウリイまでもが参加して、わけのわからん会話をする。
「・・それはひとまずおいといて、ヴァイゾムさんたちどうにかしましょ。祭りは参加したいから。」
言ったエルの言葉に、ゼロスが我に帰り、
「そうですね。・・・ネイラ!」
「・・・お呼びで?ゼロス様。」
と、下級魔族・・・・緑の髪が顔じゅうから生えた、人間の浮浪者みたいなカッコをした下級魔族が答える。
「・・・そちらの方のかた、計5名。お相手してあげて下さい。殺してもかまいません。
・・・・下級魔族ごとき・・・とか何とかおっしゃってましたから・・・・
その下級魔族とたかが人間の力の違いを、教えて差し上げて下さい。」
「はい。かしこまりました。」
・・・・・・と、ゼラスが関係のない人達を指差し、
「あなたたち、巻き込まれたくないのならリナの近くへ行くのね。死んでも知らないわよ?」
親切にも忠告している。
ま、そのお陰で、リナは、自分の後ろに攻撃が行かないようにするだけで助かるのだが。
「・・・ゼラス様・・・なぜ、人間ごときをかばわれるのですか・・・?」
ネイラが聞く。
「・・・諸事情よ。私はまだ滅びたくないの。」
「悪いことは言わないわ。世の中、知らない方がいいこともあるのよ。」
リナが諭すような口調で言う。
「そうそう。あんたも、デモンスレイヤーの2人を相手に戦いたくはないでしょ?」
エルがまるっきり他人事の口調で言う。
「・・・Sさまから、その2人には近づくなと御命令があったはずでは・・・」
「・・・変更したんだ。その2人に関しては。やむなく・・・・・しくしくしく・・・」
いきなり部下Sが現れる。
「ゼラス・・群狼の島にこんなビデオが届いてたぞ・・・」
なぜかしくしく泣きながら手渡したそのビデオには・・・
「・・・『ミルガズィアのギャグベスト10』・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「もう編集し終わったのね・・・舞・・・・達也・・・・・・・・」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ひるるるるるるるるるるるる・・・・・・・
一同、寒さを感じる。
「S・・・あんた、これ見たのね・・・・だから・・・泣いてるのね・・・・・」
「はい・・・・・しくしくしく・・・・・・・・・・世の中って・・・・・・・人生って・・・・・・しくしくしく・・・・」
「・・・何のことかはわかりかねますが・・・・はじめてもよろしーんでしょうか?」
「あ、いいですよネイラ。」
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L:おまちかねのあとがきよっ!
N:「神託」の第一話以来ですね。
L:あんたのせーでしょあんたの。
N:そうはいわれましても・・・しょじじょうが。
L:ま、いーけど・・・こんかい、あんた達の正体についてちらっとだけ触れてるわね。
まえがき(?)でも言ってたけど。
N:ええ。シルファが出てきますよ。
L:・・・そういえば・・・募集キャラ、後一人だけかいてないのよね?
N:・・・ごめんなさい。設定上、ガウリイの故郷編では出せないかと。
L:・・・という訳だそうです。ごめんなさいね。こんな作者のせいで。
N:げふげふげふ。
L:・・で・・・今度は何?
N:・・・・超爆魔道伝の8巻・・・表紙登場おめでとうございます!
パーパーパッパパパッパッパー!
(ファンファーレが鳴り響く)
L:あら(はぁと)
N:やっぱL様かっこいい♪
L:とーぜんよ。
N:という訳で、特別ゲストのリナ、ガウリイ、ゼロス、シルファさんです!
ぱちぱちぱちぱち・・・・・
リナ:どこから拍手がッ!?
ガウ:・・・・・・ここ、どこだ?
ゼロス:・・・おや。これは○○。・・・御挨拶が遅れました。
シル:おねーさま(はぁと)今度一緒に部下Sいぢめに行きましょ♪
L:あら。四王を呼んだの?
ひさしぶりね。わたしの唯一の○○達・・・・
(今後の展開読めちゃうので伏せます。)
ゼロス:いや・・・あんまり伏せても意味ないかと。
シル:そーね。・・・・とりあえず、私は「みち」最終話にしか出てこないのよね?
N:そーです。そのあと、「わかりやすい 四王」に続きます。
一同:まだつづくんかい!
N:じゃ、止めときますか?
一同:ヤダ(です)
N:・・・どっちだよ・・・・・
L:とりあえず・・・あたしを暴れさせろっ!
N:自分で制約作ってるんでしょ!?
リナ:・・・滅ぼしても、またもとに戻しといて記憶操作すればいーじゃない。
できるでしょ?○○様(はぁと)
L:そーいえばそーだわ。
N:・・・わかりました。取り合えずガウリイの故郷編終わったら暴れさせます・・・・(汗)
一同:それでは、これからもよろしく♪