おまたせしました。第九段!いつになったらガウリイの故郷編終わるんだ!?
多分まだまだ先!?
というわけで。見てやって下さい。
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「わかりやすい道」9
「と・・・とにかく、会議をはじめましょうか。」
リナの言葉に、やっと回復した一同は、会議をはじめた。
「さて・・・単刀直入に言いましょう。われらの言いたいことは三つ。」
「三つ・・・・ま、斬妖剣の所有についてと・・・今までのガウリイのあたしたちとの行動と・・・・ってとこ?後一つはわかんないけど。」
「そのとおりです。」
「まず、今までのガウリイの行動について・・・・お聞かせ願います。」
「ガウリイの行動っつってもねぇ・・・」
「俺とミリーナの知る限りじゃ・・・剣の腕は人間の域を越えてる。動物並み・・いや。それ以上のカンと視力を持ってる・・・。」
「そうね。ルークの言ったのに加えて・・・リナさんの自称保護者。・・・その・・・頭の中身はヨーグルトでも、ねっからのいい人ね。」
ミリーナの言葉にあわせ、ガウリイが・・・
「たべます?」
ぱかっと頭を開く。そこには黄金のヨーグルトが詰まってたりするんだが・・・
「いるかーっ!く・ら・げーっ!」
すぱあああああああん!
リナのスリッパが炸裂する。
「・・・日課としては、おもに・・・ぼけて、リナさんの突っ込み・スリッパの餌食・・・
食事においてはリナさんと、目にもとまらぬ争奪戦。戦闘においては撃墜王。」
日課なのか。それは。
ミリーナの言った言葉に一同目が点になってたりするが。
「・・・それだけじゃないぞ。リナの盗賊いぢめの仲裁・説教も俺の日課だ!」
(いばるないばるな。)
心の中でルークが突っ込んでたりするが。それはおいとき。
「ふむ・・・私が知る限りでは・・・・魔族だろうがなんだろうが、
いつでもどこでもぼける・・・そして、とんでもないことをあっさりとしゃべる。そんなところか。」
ミルガズィアさんの言葉に、ゼロスが同意し、
「そのとおりです。・・・あと、きれるとリナさんと同じく手がつけられませんね。
魔族にすらできないことをあっさりとやってのけますからねぇ・・・・おふたりとも。」
「それはあんた達に制約があるからでしょ。人間ってのは命短いからこそ自由なのよ。」
「そうは言いますけど・・・エル様。
リナさんを追っかけて、精神世界に潜り込んだあげく、貴方を捕まえるなんて・・・・ふつーはできませんよ。」
「そりゃそーねぇ・・・。ま、ガウリイだし。」
リナのあっさりした一言でとっても重大なことをさらりと流す。
「そ・・・そぉですか。・・・聞いてると、けなしてるんだか誉めてるんだか。」
まあ・・・この一行だし。
「・・・では、ガウリイの知り合いで、有名な方とか・・・・そういうのは・・・?」
「・・・まず、赤の竜神の騎士でしょ・・・・永遠の女王でしょ・・・・
セイルーンの第一王位継承者、フィリオネル殿下に、
第二王位継承者、クリストファさんに、フィリオネル殿下の次女、アメリアとはしばらく一緒に旅したし・・・・
ミルガズィアさんやメフィは言うまでもないし・・・・
あ、アルスさんもそうよね。ルヴィナガルドのワイザー特別捜査官とか・・・サイラーグの次期神官長シルフィール。」
つらつらと有名人をあげていくリナ。
「後、これも一緒に旅した仲間で、魔剣士ゼルガディス。火竜王ゆかりの黄金竜の唯一の生き残りフィリア・・・
エンシェントドラゴンのこれまた唯一の生き残りヴァル。
それと・・・魔族、神族では超有名人のエル。仲間としては、こんなものかしら。」
「リナさんは、敵の方にまた有名人が多いですからねー。」
「た・・・たとえば?」
「・・暗殺者ズーマ。ガウリイが撃退してたわね。
その後セイグラム・・・・魔族と同化したのをあたしが滅ぼして・・・・それから・・・あ。赤法師レゾ!」
「ん・・・っなにいいいいい!」
「あー。シャブラニグドゥの7分の一でもあるのよねー。」
「そうそう。リナさんが、光の剣にエル様の力を上乗せして、倒しちゃったんですよねー。まったく困ったもんです。」
ゼロスがさらりという。
「それから・・・竜神官ラルターク、竜将軍ラーシャート、魔竜王ガーヴ。」
『んなにいいいいい!』
「じじつよ。・・・・冥王フィブリゾでしょ・・・・・・・このゼロスも獣神官だし・・・、
異界の魔王、闇を撒く星デュグラディグドゥに、覇王将軍シェーラ、
覇王グラウシェラー、海王ダルフィン、そして、この獣王ゼラス=メタリオム!」
「魔族が大半だなー・・・」
ガウリイが、ボーっと言う。
「うぐっ!いたいとこをつかないでっ!」
「リナさん自体、有名ですしね。『ロバース・キラーのドラまたリナ』とか、最近では、『デモン・スレイヤーリナ』なーんて二つ名もありますし?」
「ゼロス・・・・その、デモン・スレイヤーってのはやめて。いらないわ・・・そんな称号・・・っ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・そ・・・それはとにかく、次の話題に行きましょう。」
フェイルの言葉に、会議は次へと進む。
「斬妖剣のことなら、譲るつもりはさらさらない。」
一族の口が開くや否や、ガウリイが言い切った。
「これは、俺やリナ達が見つけた剣だ。今も、これからも、俺が死んでからも、譲るつもりはない。」
「めずらしいわね。ガウリイがきっぱり言い切るなんて。」
エルが他人事のように言う。
「ま・・・あたしだって、譲るつもりなんてないわね。
・・・あんた達は、こーゆー平和なむらで、平和に生きてるでしょ?あたしたちは違う。
いつ死んでもおかしくない状況下にいるのよ。特に、魔族関係でね。」
「確かに・・・・あんたらといると、命がいくつあってもたんねーな。」
ルークの言葉に、ミリーナも頷き、
「私も、2人に賛成だわ。・・・命をかけてるんですよ。わたしたちは。」
「・・・いってくれるな。」
センちゃん♪から忠告のあったヴァイゾムがいう。
「平和とはよく言う。われらとて、各地の王宮に仕え、数多くのデーモンと戦っておるわ!」
「同じにしないでほしいわね。
たしかに、デーモンが大量に発生している今、それが危険だってのはわかるわ。でもね・・・・あたしたちはそれ以上に大変なのよ!」
リナはたまらず大声を上げる。
「・・・私からも言わせてもらうわ。・・この子達、数々の純魔族、あっさり倒してるわけじゃないのよ。
何度も何度も、死に掛けたり、仲間に死なれたりしてるのよ。
純魔族は、下級のものでも、デーモン百匹くらいの実力を持ってるのよ。
中級魔族になると、竜破斬や崩霊裂ですら、一回では倒せない。高位ならば、あっさり防がれてしまう。」
「そのとおり。ま、どれだけ口で言っても分からないでしょうけどね。」
ゼロスが、嘲りの口調で言う。
「ふん。私達は戦ったことがないだけ・・・実際に、実力は同じかもしれないではないか。」
「そ。じゃあ、そう思ってれば?あたしはかまわないわよ。あたしの変わりに、滅ぼしてくれるって言うんなら、むしろ大歓迎ね。
あたしだって、好きで関わってるわけじゃないんだから。できるだけ、関わりたくなんてないわ。」
「まったくだぜ。・・・平気そうに見えるかも知れんが、オレ達だって恐いんだ。
いつだってな。一瞬の油断も許されない。一瞬の判断の迷いが命取りになる。
判断を間違えば皆滅ぶ。・・・そんなのが、恐くないわけないだろ・・・。」
「では、なぜ魔族にならない?そうすれば、恐れることもあるまい。」
皮肉で言ったつもりだろう。だが、ヴァイゾムのその言葉は、逆効果だった。
「ふざけるな!誰が魔族になんぞ!オレ達は、人として生きていたいからこそ、戦ってるんだ!」
「あたしはね、ゴールのない人生に興味ないの。・・・あたしたちは、立ち止まれない。
命あるものだから!それをとやかくいうのはやめてほしいわね!」
ガウリイの言う言葉に、ミルガズィアさんがうなずき、
「・・・はじめてあったときも、おまえたちはそう言っていたな。
『ゼロス達魔族が何を考えてるか分からない。でも、生きていたいから、今は躍らされてあげてるんだ』と・・・」
「・・・そうですね。・・・ダークスターとの戦いのときも、おっしゃってましたね。」
ゼロスもリナの言葉に反応する。
「ヴァイゾムって言ったかしら?あなた、魔族がどういう物か、分かってないでしょ。
・・・魔族の望みは、すべてを滅ぼした後、自らも混沌に帰ること・・・貴方、その手伝いをしたいわけ?」
エルが言う。怒気のこもった声で。
「・・・・ならば、私が肩代わりしてやろう。だから、その剣を我らに・・・・」
ばんっ!
『ふざけるな!そんなに甘いものじゃない!』
リナ、ガウリイ、ルーク、ミリーナ、ミルガズィア、メンフィス、ルナ、エルの声が重なる。
「貴方は、勘違いをなさってますよ。ヴァイゾムさん。
今までの事件、リナさんたちでなければ到底通り抜けては来れないものです。これは、絶対に保証しましょう。」
「そんなほしょういらんわっ!」
リナがすかさず突っ込むが。
「やってみなければわからん!偉そうに!よく言うわ!」
「・・・それはリナの台詞ね。・・・あなたたち、リナ達に守られてるのよ。何度も何度も。」
ゼラスが不敵な笑みを浮かべつつ、言った。
「まず、2年と半年くらい前。レゾ=シャブラニグドゥ様が復活したとき。彼らが倒していなければ、この世界は滅びていた。
二つ目。一年とちょっと前。冥王がリナを使ってこの世界を滅ぼそうとしたとき。
リナの強い意志力がなければ、まず間違いなく世界は混沌に沈んでいた。
そして、数ヶ月前。もう一つの欠片が目覚めたときも、同じね。
・・・これは、覇王の計画だったんだけど・・・覇王もリナ立ちによって撃退されて、計画は失敗して、こうなったし。」
「僕たちとしては、痛手を受けまくってて、迷惑この上ないんですけどねぇ。はっはっは。」
「・・・そ・・・そんな・・・ことが・・・・・」
フェイル、ライリイ、そして多数の一族のものは、謝るようなそぶりを見せたが。
ヴァイゾムと、少数の聞き分けのない俗物は、そうはいかなかった。
「・・・ふん。では、今ここで、そこの魔族2人、成敗してくれるわ!」
「そうだ!ヴァイゾムさんの言うとおり!表に出ろ!」
「だめよっ!あんた達じゃ・・ゼロス一人にすらかなわないっ!
降魔戦争の折、ゼロスはたった一人で竜族を壊滅させたのよ!かなうとおもうの!?」
リナが慌ててとめに入るが、聞く耳持たず。ましてや、切りかかってくる。
「魔族とつるむような輩に言われたくはないわ!」
・・・・・・・・・がたん。
静かに・・・・ゼラスとゼロスがその場をたちあがった。ゼロスからはいつもの笑みが消え、酷薄な表情が見える。
(やばい・・・・おこってる・・・)
リナは焦る。なるべく、事を荒立てたくないのだ。
「では、お相手して差し上げましょう。
そこまで言われては魔族の名誉に関わりますしねぇ・・・裏に森がありましたね。・・・・なるべく開けたところでいかがです?」
顔はまた笑っているが目がマジ。
「その必要はないわよゼロス。・・・もう結界はったわ。」
ゼラスの言葉に、ゼロスは、まるで今思い出したかのように言う。
「ああ、そういえばそういう手もありましたねぇ・・・さすがはゼラス様・・・って、そんなにすごいことでもありませんけど。」
完全にばかにしている。
「・・・・しらないわよ。もう。」
「うむ・・・我らでも助けてはやれん。」
リナにミルガズィアさんがいう。
・・・ごていねいに全員ご招待のようだ。
「・・・まずは・・・そうですね・・・・∋Å⊆・・・」
ゼロスが、人には聞き取れない呪文を発する。
『げげげげげ』
その場の一同、声を上げた。
「ただ単に殺すんじゃあつまりませんからね・・・楽しませて下さい♪」
『ぐるわあああああああああっ!』
ダース単位のレッサーデーモンが火の矢を放つ!
「だーっ!あたしたちまで巻き込むなーっ!」
予想していたのか、結界をはってからリナが叫ぶ。
「リナさんたちの実力、見せて差し上げたらどうです?」
ゼロスが宙に浮かんで言う。
「・・・・いーわ・・・・やったろーじゃん・・・」
リナの目が燃えている!
「あ・・・・・リナさん切れちゃった・・・・かな?」
ゼロスがリナを見てきまずげにつぶやく。
「・・・わーっ!やめろっ!竜破斬はやめろーっ!」
ガウリイがあわててとめにはいる。
「問答無用!覇王雷撃陣!」
通常の数倍の雷が荒れ狂う!
『・・・っどわああああああああああっ!?』
一同驚き、よける。
思わずゼロスさえも。
「おっし!5匹しとめた!・・・・・黒妖陣!」
「・・・ったく・・・螺光衝霊弾!」
ルークが悪態つきつつ攻撃する。
まあ、当然である。あたしたちにしてみれば、
レッサーデーモンくらいなら、ちょっと強い雑魚にしかならない。
「・・・・とどめよっ!ガウリイ!あれやるわよっ!」
「おうっ!」
あたしが呪文を唱え、ガウリイが構える。
「魔王斬っ!(ルビーアイ・ソード)」
「おりゃああああっ!」
ガウリイの剣に呪文をかけ、ガウリイが剣を横凪に振るう。
どざっざざっざざっざっざざんっ!
不規則な衝撃波の波がデーモンを滅ぼす!
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はい。きりの悪いところで終わっちゃいました。
・・・そういえば・・・ガウリイよく呪文つかえたな・・・
まあ・・・エル様に直接脳に書き込まれたんだけど。
というわけで。また近いうちに投稿します!