それでは4いきます。
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「わかりやすい みち」4
さて、ミプロスについて、村へ向かって2日め。
「あれがオレ達のむらだ。」
そこには、奥の方に大きな屋敷があり、まわりに家がまばらにある、ちょっとかわった村だった。
「あのでっかいのが俺のいえだ。で、その隣がうちの道場。」
「・・・・・・いくぞ。」
むらの入り口が見えてきて。
「・・・!・・おいリナ!あれっ!」
「へ?・・・・・あっ!」
ガウリイとリナが、顔を見合わせ、にやりと笑い、いっきにダッシュしていく。
『心配かけやがってえぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!』
ばし! ・・・・メゲッ!すぱんっ!
ミリーナは冷静にガウリイのこぶし(手加減)を受け止め。
ルークはまともにインバースクラッシュとスリッパストライクの二段攻撃を食らってのけぞった。
「久しぶりね。リナ。ガウリイ。」
「おまえなっ!?出会い頭に何す・・・!?」
ルークの抗議の途中で。リナが二人を抱き込んだ。
「ほんとに・・・・心配・・・・かけてくれちゃって・・・・・・・。」
「これ以上リナを泣かすなよ。・・・泣いたんだからな。リナ。」
・・・・・・・・・・・・・・・
「ごめんなさい。・・・・この馬鹿の分も。」
「すまねぇな・・・・ってミリーナ今さらっとなにか言ったかっ!?」
「お久しぶりですルークさん。はじめましてミリーナさん。獣王ゼラスといいます。」
「同じく、獣神官ゼロスです。」
「ゼロスって・・・リナが言ってた生ごみ魔族?」
「・・・・リナさあぁぁぁぁん・・・・・」
「あ・・・あはははは♪・・・とにかく、こっちがゼフナ。ガウリイの幼なじみらしいわ。」
「よろしく。」
「こちらこそ。」
「で、こっちがエル。・・・知ってるとは思うけど。」
「こ・・こんにちはエルさん・・・・」
「お・・・おうっ!」
冷や汗流すよーだと、まだまだ。
リナなんてため口だもんね。
「・・・・おかえり。ガウリイ兄さん。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・へ?・・・・あ、ライリイ!でっかくなったなぁ。」
この個性ありすぎな集団にいたため気づかれなかったガウリイの弟ライリイ。
「・・・ガウリイとちょっとにてるね。・・・・性格はどうだか知んないけど。」
「・・・んと、二人から聞いてるから紹介は不要です。うちの兄がいつもお世話になってます・・・」
「あ、こっちこそ。しばらくお世話になります。」
「・・・・あ、いま、竜族の長老さんとエルフの方がいらっしゃるんで、くれぐれも粗そうのないようにしてください。特に兄さん。」
「そうよガウリイ。間違っても、『でっかいトカゲ』とかいっちゃだめよ。」
「・・・わかってるって。あれだろ・・・・えーっと・・・・メフィと・・・・ミル・・・ミル・・・なんとかさん・・・?」
わかってないし・・・・・。
「ミルガズィアさんよっ!」
「お知り合いなんですかっ!?」
『うん。』
「あ、二人には事情話してあるから。」
ミリーナのフォロー。
「はっはっはっは。食事が期待できますねぇ。はっはっは。」
「・・・?あ、そっか。ゼロスって確か・・・」
エルが思い出す。
「それ以前にエル様がいらっしゃるだけですごいとおもいます。」
ゼラスの指摘。
「・・・たしかに。」
「とにかく、いきましょっか。」
リナの一声とともに、その一団は村に入った。
「ガウリイさんだ・・・」
「ばか!呼び捨てでいいんだ!あんな裏切り者・・・・」
「仲間まで作って・・・・」
「どーせ悪人だろーぜ。」
「かわいそうにゼフナさん。」
村人のざわめきを、エルフ並みの耳を持つリナは、しっかり捕らえていたらしく、同じくエルと青筋立てている。
「あの客人・・・知ってるのか?」
「誰か教えてやれよ。」
びきびきびき!
ルークのどたまにも青筋が入る。
「・・・・お・・・おいっ!悪いことは言わんっ!こいつらの悪口は言うな!村ごと吹っ飛ばされるぞっ!」
さすがに気まずいと見て取ったか、ガウリイが慌てて言う。
『おまえがいうなあぁぁぁぁぁっ!爆裂陣っ!』
三人の声とともに・・・
「のひゃああああああああっ!しまったあああああああああっ!?」
ちゅぼぼーんっ!
ぼてりんこ。
ガウリイは吹っ飛んだのだった。
「・・・・えーと・・・・・ガウリイって・・・あーゆーキャラ(性格)だっけ?」
「・・・・なんか・・・ちょっとほのぼのしてて気さく・・・・?」
「おまえらぁ・・・・・・」
村人の声に紛れて、ガウリイが抗議する。
「爆裂陣はないだろっ!?」
「だって。あんた殺したって死なないじゃない。」
「熱湯かけたら死んじゃうけどな。」
「あ、絶食させても死ぬんじゃない?」
この会話に、村人たちは。
『・・ゴキブリ・・・』
「・・・しくしくしく・・・・」
「それはおいといて・・・あたしたち、別に悪人じゃないわ。・・・あ、こっちの二人は別ね。」
リナは、ゼラスとゼロスを指差す。
「たしかにね。それはこの私も保証するわ。・・・もし悪人ならお仕置きしなくちゃいけないもの・・・」
いきなりねーちゃんが出て来た!
「・・・・ね・・ねねねねーちゃんっ!・・・・あれ?驚いてない・・・って・・・・エルどっかいってるし・・・・」
振り向けば、エルの姿が消えている。
「なにいってんのよ。ともかく、ガウリイさん。うちの妹、悪いことしてません?」
「いや・・・いまんとこはなにも・・・・盗賊いぢめはやってるけど・・・・」
「・・・そうですか。・・・・じゃ、早く館に。」
ねーちゃんの言葉でも、まだ信じてくれない村人たち。
・・・ゼフィーリアなら即、信じただろう。どんなにうそ臭かろうが・・・・
「・・・・久しぶりだな。人間の娘よ・・・・そして・・・・ゼロス・・・・・」
「お久しぶりですリナさん・・・・・って・・・・・ゼ・・・ゼラ・・・ス・・・・・!?」
「あ、メフィ。ミルガズィアさん。お久しぶり。・・・この二人は気にしないで。」
「そうそうそう。もうひとり、リナのねーちゃんですら恐れそーなひとがいるからな。」
ガウリイの言葉に、眉をひそめる三人。
「なんのこと・・・?」
そこに・・・・ひときわ明るい声が響く。
「りなーっ!ごめん。ちょっと(さっき悪口言ったやつ)叩きにいってて・・・・」
びしびしびしっ!
『・・・な・・・なんでこんなところに貴方がいらっしゃるんですかあぁぁぁぁぁぁっ!?』
「あら。・・・ま、気にしないで。リナと一緒だと退屈しないから一緒に旅してるだけよ。ねー。」
「ねー。・・・・というわけで、ゼラスとゼロスは付き合わされてる訳。OK?」
「・・わ・・・わかったわ・・・・・・」
「おかえり。ガウリイ。」
「フェイルにーちゃん・・・ただいま。」
「おじゃまします。フェイルさん。」
「ええ。ラウディさんから聞いてます。リナさん。うちの弟、これからもよろしくお願いします・・・。」
簡単に自己紹介して、すぐに、フェイルは言った・・・・
「奥の部屋に・・・一族の重役が集まってます・・・・。」
「・・・・・なるほど・・・・。わかりました。・・・じゅんびいい?ガウリイ。ルーク。ミリーナ。」
「おうっ!」
「いいわよ。」
「いいぜ。」
「・・・エルとゼラスとゼロスはどーする?・・・ねーちゃんは、『私達は必要なくなったみたいだし・・・』
とかってミルガズィアさんたちと一緒に逃げちゃったけど・・・」
「高みの見物する。」
「同じくですわ。」
「・・・・ま、食事でもしてます。」
はくじょーなもんである。
まあ、魔族だしね・・・
そこには、十数人が、嫌悪の視線でこちらに注目していた。
「はじめまして・・・というべきかしら・・・って・・・・・ア・・・アルスさんっ!?何だってここにっ!?」
いきなりな再会に声を上げるリナ。
「・・・ガウリイの旦那の叔父の上司らしい。本人は、知らなかったって言ってたけどな。」
ルークが説明する。
「おお。リナ殿、ガウリイどの。いつぞやはまったくお世話に。」
「いえ・・・こちらこそ。」
「なあ、りな・・・・」
いきなりガウリイが問いかける。
もしかして忘れちゃってるとか・・・・?
「いい忘れてたんだが・・・・・アルスさんの隣の人・・・名前忘れたけど・・・
とにかく、エルメキア国王と知り合いなんだ・・・・ってことは、だ。」
「・・・・な・・・・もしかしてその隣の人・・・・?」
「いかにも・・・私はエルメキア国王。トリノスの友人だ。」
その答えに、エル、リナ、ガウリイがにやりと笑う。
「ってことは・・・・あいつもきてるってことよねぇ・・・・」
「だめねー。エルメキアの国王ともあろう人が・・・Sなんかとしりあいじゃ・・・ねぇ。」
「む?Sとはもしや・・・レイ・マグナスについて結構知っているあのSか?」
『そ。そのS。』
そのとき、間の悪いことに、当人が入ってくる。
「すいません。すこしおくれ・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「んっふっふっふ。退屈せずにすみそうねぇ。」
「ええええええええええええええっ!?なんでこんなところにいらっしゃるんですかああああああああっ!?」
よく見てみれば、以前取れた腕を包帯でぐるぐる巻きにしている。
・・・・やっぱ、無理があったか。接着剤は。
「しりあいか?」
エルメキア国王の問いに、Sは、
「わわわわわわ私の上司様ですっ!・・・・・って・・こらそこっ!腹かかえてわらうなっ!」
リナ、ガウリイ、ルーク、ミリーナまでもがうずくまって笑っている。
「・・・・魔族って・・・・これでいいんでしょうかゼラス様・・・・」
「さ・・・・さあ・・・・・なんか・・・どうでもよくなってきちゃったわ・・・・・」
一同が唖然としている中、フェイルが、言った。
「と・・・とりあえず、自己紹介からしましょうか。」
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うっわ・・・・わけわかんねぇ終わり方。
ま、いっか。
かわいそうな部下Sに明日はあるのか!?
それ以前にミルガズィアさんやメフィやルナねーちゃんは気づかなかったのか!?
かきごうりで腹痛をおこさずにまてっ!
(小説・「すぺしゃる」バージョンな次回予告)
P.S.
まあ、ちょっと錯乱気味ですが、気にしないでね。