知る人ぞ知る、ダンシングL様ができたので、のっけます。
あんまりうまくできなかったんですけど・・・許して下さい。

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「 わかりやすい みち 」

金色の魔王ことエルがリナ達一行に加わった。
ゼロスや獣王もいる。
さてさて、なにが起きるやら・・・・・。

現在彼らはエルメキアのミプロス島へと向かっている。
ガウリイが、忘れていた実家へ帰るためだ。
「今日はこの辺で野宿になりそうね。ここから次の村までは2日もあるし・・・。」
「一日目にして野宿か・・・ま、それはそれでおもしろそうね。」
「なあ、リナ、エル。あそこに、火が見える。」
唐突なガウリイの言葉に、二人は驚きもせず、
「盗賊のアジトよ。もちろん。今日の寝床って言い方もあるわね。」
「なるほど。確かに、普通に野宿するよりいいですね。」
「さすがね。」
ゼラスとゼロスが感心する。
「じゃ、いこっかエル。」
「楽しみねぇ・・・・。」

ちゅどおおおおおおおおおおおおん!
「爆裂陣っ!」
ばどおおおおおおおおおおおおおんっ!
『うひいいいいいいいいいいいっ!』
「逃げられるとでも?!」
金髪がなびく。
ごす。
「うぐげっ!」
変な悲鳴を上げてその場に倒れ伏す盗賊たち。
「ああ・・・やっぱり乙女の特効薬ってこの事よねっ!」
「そうよっ!男には理解できない特効薬よっ!」
意気投合する二人。
「く・・・くそ・・・なめやがって・・・っ!」
『うるさいそこっ!』
どごめぎゃっ!
「今度鎌の使い方教えて♡」
「いいわよ♪スリッパの突っ込み教えてね♪」
「いつでもいいわよ♪」
『んふふふふふふふふふ♪』

跡には、お宝と、遺跡のみが残ったのだった。
「なあ・・ゼロス・・・リナが2人いる気がしないか・・・?」
「そうですね・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「たのしそう・・・・(ぽっ)」
『えっ・・・・?』
ゼラスの一言に青ざめる二人。
「エル様っ!リナっ!今度からわたしもやりたいんだけど・・・いいですか?」
「もっちろんっ!」
「やりなさいやりなさい!どんどんっ!」
「やった♪」
『これでリナ(さん)が3人・・・・・(涙)』

次の日。それはおこった。
「あれ・・・?誰か来るぞ。馬に乗って・・・おとも付きだ・・・。」
ガウリイが前方を指差していう。
「ん・・・・・?ほんとだ。なんかみえる・・・。」
「すごい視力ねぇ・・・・ガウリイは。」
「でしょ。」
エルですら感嘆の声を上げる。

「・・・あれ・・・・・・?あれって・・・・」
『うにょへもどへらのっ!?(混乱)』
エルの声とともにゼロスとゼラスの叫び声。
「部下S!」
「えっ!?」
そのこえとともに。相手がものすごいいきおいで逃げ出したっ!!
「Sさまっ!?」
付き人はダルフィンと海王将軍のようだ。
「無駄なことを・・・・」
エルの言葉とともに。
Sが目の前に出現する。おそらく引っ張られたのだろう。
「ええええええエルさまっ!?なんでこんなところにいらっしゃるんですっ!」
「ひまつぶし。」
「ちなみに付き合えとの御命令を受けてます。」
エルのそっけない答えとゼロスの弁解。
「これから・・・エルメキアの王宮にいくんですけど・・・」
「何しに?魔王が!」
リナが問い詰める。
「・・・・。出頭命令が出た・・・『レイ・マグナス』を知るものとして。魔力こそないものの人間としてなら結界突破できるし・・・」
ほとんど子どもの言い訳。
「ではっ!」
突然走り去る。
「しかたないわね・・・。宿に着いたら召喚しましょうか。」
「そだね。」
「なあ・・・・あいつ、どのくらい強いんだ?それより、魔族なのか?」
「聞かないで下さい・・・・(涙)」
ガウリイの素朴な疑問は、ただ、風にとけ消えた・・・・

ちょっと進んで宿屋さん。
「おいしいっ!この雄羊のスープっ!ゼロスとはおおちがいっ!」
「そうねぇ・・・今度、あのスープ、部下Sにでも食べさせましょうか・・。」
「そういえば・・・ここのお店、ステージがあるわねぇ・・・エル様。私、少々踊ってきますわ。」
「僕は必然的に舞台設定・・・・しくしくしく・・・・」
海王とその将軍の言葉で。エルは思いついた。
「そうだっ!出でよ部下S!」
「でたわね。」
「ああ。『魔王召喚』だろ?」
リナとガウリイが冷静に判断を下す。
いつのまにか、いくつかの氷とともに出てくる魔王。
「はっ!ここにっ・・・・て、あああああああああっ!しぃまったああああああああああっ!?」
「あんた、ステージ代わりになりなさい。」
「え・・・・?」
宿の、おじちゃん達がヒューヒュー言っている。
「いいぞねーちゃん!おどれーっ!」
「なさけないぞーっ!部下なんとか!」
そこで、エルがSを踏みつけ、いつのまにか衣装はダンス用のドレス!
隣では海王が似たようなことをやっている。
「それではっ!ステージ、Sあんどディ-ナス!ダンサー、エルあんどダルフィンで、ダンシングっ!」
リナは司会進行をやっている。ガウリイは音楽である。
「うひいいいいいいいいいいいいっ!」
「うるさい部下S!」
フラメンコを踊りながら器用に脊髄を刺激。
「いいぞーっ!」
「ひゅーひゅー!」
ちなみに。あちこちの宿から見物客がきていたりする。
海王将軍もダルフィンに踏み抜かれ、だくだく涙をながしていたりする。

曲が『天国と地獄』になり、
「エル、すばらしいステップです!ターンがまた見事!そのたびに赤いものが出てきたりもしますがそれは無視っ!」
「・・・無視しないで下さいぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・」
苦痛が増したらしく、海王将軍いち早く・・・・
「ノック・ダウンっ!早くも気絶しましたっ!おおっと!?ここでダルフィンがおこそうとしていますっ!」
びーっ!びーっ!びーっ!
「非難警報発令!非難警報発令!直ちに人間の皆さんは非難するか結界を張って下さい!」
ガウリイが、器用にも曲と同時に警報を出す。

どごおおおおおおおん!

宿屋の一階は倒壊した。
「見事なステップです!今の衝撃をびくともしないっ!」
結界内にいるため無事であったりなのナレーション・・・いや。実況中継はつづく。
ガウリイも街の人達をカバーしつつ、曲をきちんとかけている。
「それでは、現場中継繋がっておりますっ!現場のゼロスさーん?」
「・・・・・・はひ・・・・なんでせうか。」
「哀れさのあまり言語が昔になってますね。状況はどうでしょうか?」
「・・・たぶん、復活した将軍よりよりS様のほうがダメージいってるみたいなので、海王様が先に落ちます。」
「えっと・・・どういうことだ?」
ガウリイの質問に、ゼロスは、
「じゃあ、S様がゆれてきたとして。エル様はどうなさると思いますか?・・・うぐっ!?」
頭にハイヒールがめり込み、沈黙するゼロス。
ちゃっかり意識は保っているが。
「・・・・・なるほどな・・・・・警報じゅんびっと・・・・・。」
手際よく、珍しく要領よく、作業を進めるガウリイ。

「さあ!いよいよ盛り上がってまいりました!次の曲は『トルコ行進曲』!エルは華麗な足さばきっ!
  ディーナスかなりつらそうだぞっ!?しかしさすがはジェネラル!おおっ!部下Sゆれはじめたかっ!」
「しっかりしなさいっ!」
「第二次非難警報発令っ!周辺の皆さんは直ちにまちのそとへっ!(無理)」

ぶどおおおおおおおおんっ!

宿屋全壊。
ちなみに宿屋のおっちゃんには、あとで修復することを約束している
・・・・というより、ここは魔族の結界内だから、現実とは関係なかったりする。
ちなみに、ゼロスとゼラスもとばっちりでダウン。
言うまでもなく、ダルフィンとディーナスもきっちり気絶している。
結局。
「はいそこっ!もうちょっとびしっとなさいっ!」
華麗に踊りつつ、エルはひたすら踊り続けた。
もう、他に気絶していない者(存在)はいないというのに・・・
なぜか曲がかかったままだが、それは未だ分からぬ謎である。







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続きます。

それと、密かに募集。

この小説に、一話の間だけ、単発キャラで出たい人、レスください。
先着5名様です。

それでは、ねじばなでした♪