こんにちは!
さくさく投稿しなかったら、ツリーが落ちてました。
副題:シルファのひそかな逆襲?
です!
では、さっそく!


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     「わかりやすい 四王」14



「『L様にいぢめられている哀れな魔王』って、私の職場じゃ評判だったのよ♡」
『なるほど!』

「こらまてぃ!どーゆー意味かしらぁ?」
納得したやつを全員混沌で蝕みながら言うあたし。
あたしって、お茶目さん♡
「まあ・・・・・・イヂメられているかどうかは別として置くとして、哀れな・・・・というのは賛同しかねますね・・・」
突然ゼロスがそんなことを言い出す。
「どーゆー意味だ?」
ガウリイが、リナと食事をむさぼりつつも聞いてくる。
「ご存じない方が多いでしょうけど、L様の素顔なんて、そうそう見られるものではないんです。
  許可なく見ようものならそれだけで滅ぼされても文句は言えないくらいに。」
「我らは、こうして素顔のこの御方と相対し、あまつさえ会話さえしている。
  これだけで、他の世界の魔王なら、気絶しそうなくらいに幸福だといいますよ。
  ・・・実際、あまりの恐れ多さに死んでしまうかもしれませんが。」
ゼロスの後にゼラスがそう続けた。
「そういえば・・・いつだったか、隣の区域の世界の魔王が一回たずねてきて・・・
  ちょうどL様が御仕置きにいらしたら、その場で死んで、そのあとその不甲斐なさゆえとかいう理由でL様に滅ぼされたっけ・・」
・・・そういえば、そんなこともあったわね♪
よく覚えてたわねー・・・部下Sのくせに。
「あ、リナ。いうの忘れてたけど・・・おめでとう。婚約したんだって?今更ながらだけど。」
「ありがと。シルファ姉ちゃんたちこそ、さっさと結婚しちゃえば?そう思わない?エル。」
「あたしとしてはこまるわね♡シルファとゼロスの仲は認めてもね♪『さっさと』だなんて、つまんないじゃない♡」
(お母様らしいわ・・・)
リナがそんな事を心の中でつぶやいているのが見て取れた。
「あ、じゃあ、せっかくですし、今しちゃいましょうか。リナさんたちのと一緒に。」
「をを!ナイスよゼロス!そうしましょ♪じゃあ、早速ドレスを選ばせないと♡」
『えええええええええええええええええ!?』
当人のうち二名が悲鳴に近い叫び声をあげる。
「シルファ姉ちゃんっ!」
「リナっ!」
ぐわしっ!とお互いの手を取り・・・
『逃げよう!』
2人とも声をハモらせて虚空にとけ消える。
・・って・・・こらちょっと待てぃ!シルファがいるとなると、探すのものすごく大変なんだけど!
「んっふっふ・・・意地でも探し出す・・・!
  全員、逃げた2人を捕まえて来なさい!捕まえて来た人には、一回だけ御仕置き免除!」
あたしがそう言うと、ほとんど全員がばたばたと動き出す。
「ちなみに一ヶ月以内に見つけられなかった場合、全員御仕置きフルコースね!」
あたしの声援に、一同顔を青くして、
『必ず見つけるぞっ!(汗)』
『おうっ!(滝汗)』
かくして、シルファとリナの大捜索が開始されたのだった。

***リナサイド***

「シルファ姉ちゃん・・・・これ・・・・・・・・・・・・・・・」
「文句は言わないで・・・・これが一番見つからない上に、きっちり仕事できる方法なんだから・・・」
こんな時にも仕事のことを考えてるなんてっ!?
さてはまだ根に持ってるわね!?
「さ、やるわよ。」
今、あたしたちの目の前には、ものすごーく広い空間に、いっぱい詰まったデータがある。
そう。ここはー・・・・光神殿混沌宮派出所のデータ管理本部。
「まあ・・・確かに、ここに来れるのは、あの場にいた中じゃ、エルとゼロスとゼラスと・・・
  ・・ガウリイくらいでしょうけど・・・・確実に見つかると思うけど・・・?」
当たり前である。ここはお母様・・・・エルの一部も同然なのだから。
「大丈夫。いつだったかエル姉とかくれんぼしたとき、似たような方法で十億年くらいは見つからなかったから。」
・・・・・・・・・・じ・・・・・十億年!?って・・・短いじゃん・・・・まあ・・・ほとぼりが冷めるのにはいいころだろうけど・・・
「かくれんぼの期限が十億年だったのよ。」
あ、なるほど。
「でも・・・・・・・・・・・なに?このデータ・・・・」
「誰かさん達がエスケープしたおかげで、無断で仕事を休む人が急増してね。
  その分の、細かい処理よ(にっこり)すぐ終わるわ(さらににっこり)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひーん・・・・こわいよぉ・・・・笑ってるけど笑ってないぃぃぃぃ・・・・・・・・
「とりあえず、そっちお願いね。私は、おかげで滅んだり機能停止したり反逆したりしたところの処理をするから♡」
鬼ぃぃぃぃぃぃ・・・
まあ・・自業自得ではあるのだが・・・・何か、こう、にっこり笑って言われると・・・・・
それも、シルファ姉ちゃんに、仕事に関することでってのが致命的だなぁ・・・(汗)
いつだったか、仕事の最終提出期限を過ぎてもまだ提出してこない奴等、シルファ姉ちゃんにぼっこぼこにされてたもんな
・・・・いや。マジで恐かった。
「・・・・・しくしくしく・・・・・選択誤ったかも・・・・」


***エルサイド♪***

「しかし・・・・こうもあからさまに避けられると、むしろ捕まえたくなるものですよねぇ・・・」
「そぉだなぁ・・・・・リナもシルファも、いっつも無意識のうちに、人を引き付けるからなぁ・・・・」
「あたしの場合は確信犯だけどね♡」
怪しい相談をしているあたしたち。
「それはそうと・・・・全力で逃げたなら、絶対、混沌区域ですよ。あの場にいた追手は、追ってこれませんから。」
「そういえば・・・・ルークとミリーナは?」
「あ、何か、ミリーナもルークと結婚しちゃえって言ったら、ミリーナも逃げちゃったのよね。」
ゼラスが言った言葉に、ガウリイが2人のことを思い出したらしいので、あたしが答えた。
「そうですか・・・ミリーナさんなら、あの2人の居所の心当たり、あると思ったんですけど・・・」
はッ!?そういえば!
「ミリーナは気配感じられるから、後を追っていけばいいじゃない!」
「なるほど。」
「じゃ、さっそくいきますか。」
ふいん!
あたしたちは、ミリーナに気づかれないよう、後を追った。
ルークは、すでに追いかけているようだ。
さあ・・・・今度ははやくみつけちゃるっ!

そこは、仕事の地獄といっても過言ではなかった。
「ねぇ・・・ミリーナ・・・・あたしたち、絶対選択を誤ったわよ。」
「私もそう思います。ですが、シルファさんにかくまってもらわないと、すぐにばれちゃうじゃないですか。」
いいながらも、てきぱきとデータを処理していく2人。
「あ、ミリーナ気づいてなかったの?貴方、後からここに来たから、つけられてるのよ。
  そっちの陰にエル姉とルーク。んでもって、あっちの陰にゼロスとゼラスがいるわ。あ、ガウリイはリナの背後だから。」
『えええええええええええええええええええええっ!?』
シルファ以外の驚きの声が上がった。
『なんでにげないのっ!?』
非難の声と・・・
『分かってたんですか!?』
意外なシルファの反応に対する驚きの声とが。
「という訳で。ゼロスそっちのデータ。ルークはそっちの。ガウリイはあっちので、ゼラスはその補助。
  エル姉は、部下Sの世界に出した命令解除したら?も・ち・ろ・ん、やってくれるわよね(はぁと)」
(・・・・はめられた・・・・・・・)
ほとんど全員がそう思い・・・シルファの言葉に従うほかはなかったのだった。
・・・・・ま、いっか。
結婚式はいつでも出来るし。
どうせなら混沌宮でおおっぴらにやりたいし。
正体ばらしてからの方が面白いもんね♪
そういう訳で、このあと一ヶ月、六人は缶詰状態になってデータを処理したのだった。
余談だが、ゼルガディスとアメリアも、三日目から手伝わされた。

一ヶ月後。
「た・・・・・ただいま・・・・・・・」
「・・・さ・・・・・さすがにこれは・・・・・疲れました・・・・」
ゼラスとゼロスは部下Sのもとに。
「・・・・寝よ・・・・・」
「異議無し・・・・」
リナとガウリイは、どこかの宿屋で睡眠をとり。
「た・・・・ただいま父さん・・・・」
「ちょっとおじゃまするぞ・・・・・・・」
アメリアとゼルガディスは、『ちょっと地方を漫遊してきます』といい残して去ったセイルーンへ帰り。
「・・・・・・大丈夫ですか?ミリーナ様・・・・」
「・・・・大丈夫に見える?」
ミリーナは神族の重要な会議があり・・・部下に心配され。
「ルーク様ー?聞いてらっしゃいます・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ん?」
ルークは半ば放心状態で魔族の幹部会議に出席し。
「あ。そういえば、後半分くらい残ってるの忘れてた。・・・確か、二つの種類に分けてたのよね。」
シルファは何やら恐ろしいことをつぶやきつつ、冥王宮で仕事をしている。
あたしは、もちろんのんびり自室(混沌宮の)ですごしているが。
「ウィンディナとフィアリーナ。光神官と光将軍よ。」
シルファは、どうやら直属の部下を作ったらしい。
ちなみに、ゾイスとアシュトは、闇将軍と闇神官である。
アシュトは、リナ達が失踪して大変なシルファを手伝いに行っていたに過ぎない。
・・・今まで、一回も創らなかったのよねー・・・・シルファ。
何でかは知らないけど。
「冥王神官と冥王将軍でもあるわ。今はね。」
「分かってますよ♪必要な知識はすべていれて創って下さったのですから。」
「改めて・・・よろしくお願いいたします。シルファ様。」
青銀の髪に銀の瞳のウィンディナ(もちろん美女)。
紅銀の髪に銀の瞳のフィアリーナ(同じく)。
名前から分かるように、水と火の精霊の名からとったらしい。
「では、お紅茶をお入れしますね。」
ウィンディナがそういって冥王宮の厨房にいく。
「じゃあ、私は書類の取り替えをおこないます。」
「一枚0,001秒でいいわ。」
・・・・・さ・・・さすがはシルファ・・・・書類一枚0,001秒・・・
あたしはもっと速いけどね♪
さささささささささささささささささ!
書類のこすれる音が響いた。
「・・・・・あれ?もう終わっちゃった?」
「はい。これで全部です。」
「なら・・・・赤眼宮にでも行って書類提出ついでに、未提出の書類を仕上げてきますか。ルークたちが困るだろうし。」
・・・・いやー・・・・今だされても、疲れきってるルークにとってはいい迷惑だと思うぞー・・・?
シルファは、取り敢えずウィンディナの紅茶を待つことにした。

リナ達は・・・まだ、宿でぐっすり寝ている。
・・・睡眠の必要がないと思っているそこの貴方。
リナ達は、変なこだわりがあって、よっぽどの事情がない限り、人間と変わらぬ生活を送るのだ。
・・・まあ、普通の人間かどうかは別として(笑)
これからどこに行くのか。
それはまだ決めていないようである。
まあ・・・・今はぐっすりお休み・・・・・・・
シルファは、あたしが、ちょーっとしたところに鬱憤ばらしに連れてくから・・・・(←あとがきをみるべし)
また、あたしを楽しませてよね。






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L:しるふぁ。ちょっとおいで。
シル:何?
L:鬱憤晴らししといで♪
  あたしが隠してる(?)せかいで、リナやガウリイやゼロスのそっくりさん(?)のいる世界があるから、
  そこで、そこのゼロスでも攻撃して鬱憤はらしなさいな♪
シル:ほんと!?行く行く♪
L:んじゃ、行くわよ♪
‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘
ね:まあ、そういうわけで、シルファさんは、しばらくのあいだ、沙良ちゃんのいる世界に行ってた・・・と。
L:正解♪
ね:海藤雄馬(たかこ)さんの、『乾燥剤』シリーズを参照ください。
L:知ってるんじゃない?みんな。
ね:そですね。

L:あんた、三月三十一日に、定期演奏会出るんだって?
ね:そうなんです!そういうわけで、春休みにもかかわらず、休みがないんです!
L:打ち込むひまもない・・・と。
ね:ぎくっ
L:でも、夜はあいてるでしょ?
ね:課題が終わりませんって・・・
L:でも、ネットつなぐんでしょ?どうせ。
ね:あ、ばれました?
L:・・・ま、いいか。ねじばなだし。
ね:それはどーゆー・・?
L:(強引に)それじゃ皆さん、さよーならー♪
ね:ああっ!?
   ぶつん!
音声が、突然消えて・・・・次回へ続く?