お久しぶりです皆様!

L:というわけで、なっがらくお待たせいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。
ね:しかたないじゃないのよっ!打ち込んであったデータが二回も消えたんだから!
L:あんたのミスでしょうが。
ね:そーだけど・・・・・・うう・・・・・
L:(鎌をかまえて)ほんっと、早く投稿しないから、あたしの出番は減るし、
  「わかりやすい」シリーズのこと覚えててくれる人、いなくなっちゃうじゃない。
ね:ごごご・・・・ごめんなさいーっ!
ざすざすざす!
L:えー・・・・それでは。あらすじつきですので、読んでやって下さい。


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あらすじ
四王-エル様直属の将軍2人と神官2人をそう呼ぶ。
将軍2人は、エル様唯一の娘リナと、その夫で精霊王のガウリイ。
神官2人は、エル様の実の妹の光と無を統べるシルファと、実の弟の闇と有を統べるゼロスである。
ちなみにルークとミリーナは神と魔をすべ、アメリアとゼルガディスはリナの直属の将軍と神官である。
部下Sは、昔からエル様に気に入られていて、四王とも面識があるのだが、
今は、部下Sのいる四界の者はすべて記憶を封印してある。
・・・・ただ単に、リナとガウリイがまだ人間のふりして遊んでたり、
ゼロスやシルファが魔族のふりして遊んでたりするのに都合が悪いだけだが。
そんなこんなで、部下Sは魔道士の姿をとって、リナ達にくっついてきていたのだが、
シルファが冥王になったことを知らない神族が、シルファを迎えに来たのだが・・ちょうど四竜王が集まっており、
そんな中、火竜王たちがリナ達をけなしたもんだから、リナ達は暴れ出したのである。



「わかりやすい 四王」 10



荒れ狂う混沌の力がすべてを飲み込み、混沌に帰す。
もちろん、あたしが残らず追い返してるけど。
ふん・・・・。あたしの娘を愚弄するからよっ!
ちなみに・・・混沌の一族以外のやつはその場で気絶していた。

何かやばいと思ったらしく、取り合えず記憶をちょっといじくって、全員を復活させたリナ達。
「・・・で・・・では、会議の続きを。」
火竜王一派は、なんとなくだが、リナ達に恐怖や罪悪感を覚えるようだ。
・・・本能的に、覚えているのだろう。
さっきの四王総攻撃。
「・・・・・・とにかく。・・・アクア。そなた、復活していながら、魔族に対して何もしておらぬが・・悔しくはないのか!?
  自分が、かつてバラバラにさせられたことが!」
「全然悔しくないわね。・・・だいたい、赤眼の魔王が感知できないようなあんたらに言われたくはないわ。
  ねえ。そう思わない?天竜王バールウィン。」
「いや・・・・まあ・・・・たしかに・・・。」
「どういうことだ?」
・・・・・・・気づいてないらしい、火竜王と地竜王。
「神族失格ですよねぇ・・・・・」
「・・・考えておくわ。」
ゼロスの言葉に、ミリーナがマヂに答える。
「ちょ・・ミリーナ・・・・・・本気・・・・?」
リナが尋ねる。
「ええ。一週間後に幹部に招集をかけてあるわ。証人の古代竜も二・三名。」
どうやら、火竜王については本気で考えていたようである。
「へぇ・・・さすがだなぁ・・・・。オレの方は、さすがに、精霊がいうこと聞かないように細工するだけだったぞ。」
・・・・・過去完了形・・・・ってことは・・・・・・もうやったんかい!?
「・・・あんた、そーとー根に持ってるわね・・・・・・古代竜の神殿で、いっしょくたに殺されかけたこと・・・」
リナがジト目で言う。
「・・・そりゃ、そうでしょう。結局皆殺しになりましたけどね。
  ・・・今思えば、エルロゴスさんも、火竜王さんと似たとこありますから・・・・・」
「彼ならすでに神族から追放したわ。現在庭の掃除係の下っ端をやってるわ。」
・・・・・・・そーなのよねー・・・・偉そーなこと言うし。あいつ。
「そういえば、この世界の四竜王って、四大精霊に対応してるから、ガウリイの分野にも属してるんだっけ。」
シルファが、ぽんっと手を打つ。
ガウリイ、精霊王だからねぇ・・・
「・・・・・・?なにをはなしている?」
ひそひそと・・・・しかも、精神世界で話していたので、まわりは聞いていない。
「あ、なんでもないわ♡」
「そうそう。あんたが、火竜王失格ってことについて語らってただけ。」
リナとシルファがにっこりと答える。
「・・・・な・・・・・!?・・・貴様らにそのようなことを言われるいわれはない!」
「あたしのねーちゃん、赤の竜神の騎士なんだけど・・・・」
「う・・・・・・!?」
ちょっとたじろぐ火竜王。
・・・・・・・情けないし・・・・・・・・・
「そ・・それがどうした!?貴様にはほとんど関係ないだろう!」
「そーでもないですよ。僕、彼女にお会いしたとき、『リナに手ぇ出したら容赦しない』って、脅されましたから。」
ゼロスがへーぜんと言い放つ。
「あー・・・・そういえば、ルナのやつ、妹は手をかけてきっちりしごい・・もとい。育てたとかって、かなり気にかけてたなぁ・・・・」
部下Sがぽつりともらす。
「・・・スィーフィード・ナイトを知っているのか?」
部下Sがただの魔道士だと思っている地竜王がきく。
「私の恋人だ♡ちなみに子供は現在・・・十一人!」
ぶふふふふふふっ!げふげふげふげふげふっ!
正体を知る存在が、一斉に吹き出して、むせ込む。
『嘘だといってくれぇぇぇぇぇぇぇぇっ!』
・・・・・暴露してどーすんのよ・・・・部下Sのやつ・・・・
「・・・・・・・別に・・・知ってたし・・・・」
覇王と、似たよーな関係にあるアクア。
「今更って感じだな・・」
海王とそーゆー関係にある天竜王。
この2人にとっては、どうってことないらしい。
「・・・・そぉよねぇ・・・・今思えば、あたしが小さいころ、よく遊んでもらってたかも・・・・?」
「・・・・・そおいえば・・そんな記憶も・・・・・・」
こらこらこら・・・・(笑)
リナ・・・・あんたねぇ・・・・・・
「・・・・・知ってたって・・・・・・まあ・・・・水竜王様の件は、調べがついてるとして・・・・天竜王様もですかッ!?」
メフィが叫ぶ。
「・・・・天竜王様の件は、我々も知っていたが・・・・おぬしらもか・・・・?」
「うむ・・・・じつは・・・・・」
ひそひそと話し合う、両一派の配下たち。
そのうち、お互い同情しはじめる。
「大変だな・・・・・・・そっちも。」
「いや・・・・そちらほどでもない・・・・」
『わるかったな(わね)っ!』
2人、顔を赤らめて叫ぶ。
「・・・・・・・・・どういうことだ・・・・・?」
わかっていない、地竜王・火竜王一派はくびをかしげるだけ。
「いいのよ、しらなくて。・・・・ぷくくくく・・・・・」
リナは、必死で笑いをこらえているが。
「・・・水竜王・・・・私も宴会に混ざる。」
天竜王が、ぼそりとそう言う。
「かなり大規模になるな・・・・・下級・中級の魔族どもに知られてはちと厄介だが・・・・」
「それなら、かつて私のいた、神殿を使えばいい。あそこは、魔族は魔族でも上級魔族しかいないし・・・」
水竜王の神殿のことである。
「・・・・・アクア・・・それはつまり、北の魔王と全面戦争をする、ということだな?」
何かとんでもない間違いをして解釈している火竜王。
「・・・・ちがうけど・・・?」
水竜王のその一言に、分かってない奴等は、硬直した。

頑固ものは、こう解釈した。
『水竜王は裏切る』と。
「・・・・・・アクア!裏切る気か!?」
「あ、それいいかも♡」
「ずるいぞアクア!私もやるッ!」
『水竜王様ぁぁぁぁぁぁっ!?正気ですかぁぁぁぁぁぁぁ!?』
『天竜王様ぁぁぁぁっ!やめて下さいぃぃぃぃぃっ!』
一同、慌てて抗議する。
「じゃ、とりあえず、復活した、古代竜の仲間になれば?」
リナの一言に、一瞬その場が静まった。
低いざわめきが広がる。
「・・・それなら・・・・・たしかに・・・・」
「ふむ・・・・・いいてかもしれん・・・・・」
そんな声が上がっている。
「それが無理だな。」
そんな中、火竜王に使える黄金竜の長老が言った。
「あの神殿にはすでに兵を派遣した。じきに壊滅する。・・・ゼロスの配下と知った以上、生かしてはおけん。」
・・・・・あ。そーいえば・・・・言ってないんだっけ・・・?
「なんてことを!?彼らはただ平和を望んでいた・・・与えられた使命を果たしていたに過ぎないのですよ!?」
突然、女性の声が響く。リナ達の背後から。
「・・・・・フィリア!お前!?」
「・・・許して下さいとはいいません。火竜王様に使えた身でありながら、私は、反逆します。」
その瞳に宿るのは、強い決意。
「おまえなぁ・・・・『なんてことを!?』じゃねーだろ・・・・たった今、そいつら全部沈黙させてきたのはどこのどいつだ・・・・」
・・・・・・ヴァルが言う。
「・・・・・うっ!」
「・・・・・あんた、かなり派手に暴走したのね・・・?」
「ああ。ひどかったぞー・・・
  説得に行ったと思ったら、いきなりレーザー・ブレスをうちまくって、見境無しに気絶させてったからなー・・・・」
フィリアならありうるし・・・・。
「う・・・・私は巫女としてまだまだですわ・・・・・」
・・・・・・まあ・・・・巫女としては失格かも・・・・・
「ま、いいけど・・・・・・・・」
「いいのか。」
リナの言葉に突っ込むルーク。
「いーのよ。気絶させたんでしょ?殺したんじゃないなら問題無し!」
ま、そうか。
「で、どうしたの?そいつら?」
シルファが、フィリアに尋ねる。
「神殿の一室で手当てしてます・・・・・」
「オッケー・・・・・若い彼らにはまだ選択の余地はあるものね。」
シルファが、そういって、かばんから何か四角い箱を取り出す。
ことり。
テーブルの上にそれを置くと、立体映像が浮かびあがった!

「こちらシルファ。古代竜神殿0627。応答なさい。」
「こちら古代竜神殿0627。・・・珍しいですね。通信機をお使いになるなんて。」
「・・・・そっちにいる黄金竜、説得しといてね♡んじゃ。」
と、通信を終わろうとするシルファ。
「って・・・待って下さいいいいいいいいいいいいい!そんな無茶なぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「やっぱ、シルファって非道よね。」
リナがぽつりともらしている。
リナもよくやるでしょうに。
「なにが無茶なのよ。方法はいくらでもあるでしょう?」
さも当然のように言うシルファ。
「あのですねぇ・・・・『あの』火竜王に使えてて、しかも一途なんですよ?かなり手間取りますよ・・・」
をを!なにげにいやみ飛ばしてるし!
「・・・・一週間後に、神族の幹部が会議を開くのは知ってるわね?」
ミリーナが、通信に割ってはいる。
「そこに、彼らも同席してもらいましょう。」
「ををっ!?では、早速手続きをします!では!」
ぷつん。
・・・・・・・・・・・・えーと・・・・・・
「・・・会議・・・・?何のことを言って・・・・?」
アクアまでもがくびをかしげている。
「そぉねぇ・・・・・スィーフィードクラスの神族より、はるかに上級の、
  全世界の親族を統率している人が、幹部を集めて、会議するのよ。」
シルファが、いきなり暴露する。
『なにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?』
四王と、それにけっこう関わる一同以外、叫ぶ。
「あ。そういえば、魔王の幹部の会議も同時刻にあるんだった。」
ルークがこともなげにそんな事を言ってのける。
『どひゃあああああああああっ!』
「・・・・・・・?なんで、そんな事を知っている・・・?・・・なぜか私も呼ばれているのだが・・・」
部下Sが、そんな事を言う。
『えええええっ!?呼ばれてる!?』
今度は、四王たちが叫ぶ。
「・・・・・・っちゃー・・・・・・・そういえば、書類の提出遅いところのやつは、招集したんだった・・・・」
ルークが、こっそりつぶやく。
・・・・ってことは、部下S、職務怠慢なのね♪
いぢめる理由ゲット!
「あー・・・その・・・・・・L様に教えていただいたんだ。」
「分かった聞かない。」
・・・をい。
「・・・・・・・とにかく・・・・・・会議の続きをしたいのだが・・・その前に。その魔道士、ただ者ではないようだな。・・・・何者だ?」
『赤眼の魔王ことシャブラニグドゥ(様)です。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なっにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」
「・・・まあ落ち着いて、あたしがあげたマドレーヌでも食べてみて♡」
舞がせかして、達也とアインが、水竜王・天竜王一派に警告する。
『食べない方がいい・・・・・』
と。

『むぐぅっ!?』
地竜王・火竜王一派は・・・・マドレーヌを食べたとたん・・
・・顔色がいっきに、白に変わり、紫になり、破壊衝動に刈られはじめ・・・・
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「フレイム・ブレス!」
「ルーンストライド!」
「カオティクディスティングレイト!」
「メギド・フレア!」
何がなんだか・・・・
あたりに神聖呪文やら、なにやらをぶちかます。
おかげで神殿は跡形もなく消え去った。
「火竜王、自らの神殿を、壊したのみならず、神族としての自覚が足りない。よって、追放決定。」
ミリーナが、冷静にそう宣告したのも、聞いているのかいないのか。
暴走は、マドレーヌもどきの効果が消えるまで続いた。






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L:ほんっと、ばかよねー。火竜王のやつ。
ね:・・まあ・・・・四王に対してあんな口きいた挙げ句にこれだから・・・
L:それにしても・・・あんたもうちょっと早く投稿しなさいよ。
ね:無理です・・・って・・・・あの・・・スコップを取り出さないでいただけるとありがたいんですけど・・・
L:で?
ね:う・・!二回か三回もデータが消えたもんだから、また打ち直してるんで、結構かかるんですよぉ・・
L:それだけなのに?
ね:それだけって・・・・あんまり暇ないんですよぉ・・
L:やっぱ、御仕置き決定!根性ないから。
ね:でゅわあああああああああああ!それでは皆さん!またこんど!
L:まちなさいぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・!
(ダッシュで逃げるねじばなを追うエル。そのあと、なにか生々しい音がして・・・・暗転。)