いきなり続き行っちゃいますね・・・
あ、かおさんごめんなさい。勝手にユニットちゃんを引っ張ってきました。
事後承諾でごめんなさいぃぃぃぃぃ!
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「わかりやすい反乱」5
「りなさん。第16区は古代竜たちが防衛しているので、今は大丈夫ですけど、様子がおかしいんです。」
「おかしい?」
書記長アメリアとゼルガディスが調査報告に戻ってきた。
「ああ。どうも奴ら、動きがおとなしい。」
「・・・もしかして、他の区域に転移してるんじゃないか?直接移動なら、隣の区域にしかいけないが、転移なら・・・」
「あのねガウリイ。中級魔王でも、そうそう簡単に他の次元に転移なんてできないのよ?
混沌の都を通らない限りは行けないわ。」
「・・・・・・だって、確か第17区って、神魔世界内専用転移装置なかったっけ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・沈黙。
『ガウリイ(さん)がそんなこと覚えてる!?』
「あのな・・・(涙)」
三人とも驚く場所が違う。
「はッ?!それどころじゃないわ!
それって・・・下手するとほとんどの神魔世界に余波が広がってるってことじゃない!」
「・・・すでに手遅れです。」
と、いきなり虚空から声がしたかと思うと、ミリーナとルークが現れた。
神と魔のトップ二人である。
「とりあえず、1から20区までにはほとんど飛び火してるぜ。
21区から先へはなぜか行ってない。多分、管理区域が違うせいだな。」
神魔世界は、20区ごとに管理区域・・・次元が違うのである。
「でも、あれって神魔世界ならどこでもいけるはずよ?」
リナがそう言った刹那、ルビレイが現れる。
「私の配下“ツィーナルグルド”のものが、装置の破壊を試みたんですよ。
ただ、完全に破壊する前に、何者かによって工作員が滅ぼされましたが。」
ついさっき、ルビレイが受けた報告だった。
「S!そーいや、フェスル直属の神官なんだって?」
「はい。」
“チェリー”の桜、紅葉、桃、百合、牡丹、青葉が滅んだことをルビレイは報告した。
「生き残ったのは梅と木蓮、躑躅(つつじ)のみってこと?」
「いえ。たぶん今ごろは全滅でしょうね。」
あっさり言うルビレイ。
「ふぅん・・・全滅ね・・・。って・・・・全滅ぅ?!」
リナが一拍遅れて驚く。
「相手が相手ですから。彼は容赦などしてくれませんからね。自分の邪魔になればたとえ誰であろうが、ね。」
ルビレイは悲しむ様子は一つも見せない。
「そいつのことしってんのか?」
ガウリイがきく。
「ええ。“銀光のナスィル”という方ですよ。忠告しておきますが、彼と戦おうなんて、自殺行為もいいところですよ。
本人に会えば理由はわかるでしょうがね。」
「・・・でしょうね。なんとなく・・・わかったわ。そいつの正体。」
リナが苦笑して言った。
「さすがですね。ちなみに、正体を知っているのは、私とあなたとユニット様のみですから。」
「・・・意外ね・・・」
他のものらは理解できていない。
「それよりリナ。1から20区の全てが反乱したら厄介だから、何とかしたほうがいいんじゃない?」
赤の竜神ルナ=ヴァイス=スィーフィードが言う。
リナが、いつも通りで言いといったので、口調はいつも通りだ。
「そうね。それと・・・全員に伝達。“ナスィル”には近づくな・・ってね。」
「おいリナ。その“ナスィル”って何者なんだ?」
ゼルガディスが尋ねる。
「・・・ごめん。言えないわ。ちょっと複雑な事情でね。S、後で詳しく教えてくれる?」
「ええ。」
「あ、そういえば、伝達で思い出したけど・・・シルファ様が行方不明って・・・」
ミリーナが心配そうに言う。
「あー・・・それはまぁ、心配いらないわ。今のところ。」
「何でだ?!もしかして、行方知ってんのか?!」
ルークが言うが、
「知らない。だけどシルファは大丈夫。あんたたちはシルファの本性知らないだけよ。」
リナも、シルファに育てられたことがあるのだ。
ルビレイと同様の経験をしていたとておかしくはない。
「シルファねーちゃん・・・怒ると本ッッッ気で怖いのよ・・・。仕事以外だと、特に。仕事のとき以上よ。あれは。」
顔を蒼くして言うリナに、同じく蒼白な顔でがくがく頷くルビレイ。
『仕事のとき以上・・・って・・・(滝汗)』
皆、一度ならずとも仕事でキレたシルファを見たことがある。
「L様もフェスル様もゼロス様も、ご存知ないがな・・・」
「あの3人のうち1人でもいたら、かわりにキレるもんね。
・・・と言うより、シルファ、あの3人がいるときって本気出さないわよね。」
『・・・・・・・・・・(汗)』
皆が汗して固まっていると。
「どういうことです?」
「その話・・・」
「詳しく聞かせてくれる?リナ。ルビレイ。」
うわさをすればなんとやら。
その3人が転移してきた。
『えーっと・・・(汗)』
「言って下さいますか?僕達の前で、シルファが本気を出さない・・・っていうのは、いったいどういうこのなのか♡」
コワイ笑みを浮かべた3人に、2人は汗する。
「ほ、ほら、シルファがやるまでもなく、ゼロスかLが本気出して、すぐ終わらせちゃうじゃない?」
「それだけですか?」
「う゛・・・!するどいッ!」
今度はルビレイが答えた。
「迷惑をかけないため・・・じゃないですか?
シルファ様が少し手加減してですら、星一つは確実に消えるし・・・下手をすれば、2~3区域
・・・少し本気なら、混沌の海の半分の世界、確実に消し飛びますしねぇ・・・」
「・・・完全に本気なら、混沌の海の存在という存在、
消え去って位置からやり直しになるわよね・・・あ・・・あはははははは(汗)」
「もちろんそのときはここにいる方々の人格も全て吹き飛びますね。あはははは(滝汗)」
汗しながらも、あっさり言ったつもりだったのだが・・・・
どさどさどさ!
ほとんど全員気絶した。
『あ、やっぱり?(滝汗)』
2人、その場に立ち尽くすのだった。
「どーします?」
「いや、どーするって。とりあえず、古代竜たちに命じて、他の区域での反乱できるだけ抑えてもらってるけど・・・」
「反乱じゃなくて・・・ショックで気絶してる人たちのことを・・・」
「・・・ほっとかない?」
「・・・そですね。薄情ですけど、今までシルファ様の苦悩に気づけなかった方々ですもんね。」
冷たくルビレイは言い放つ。
「それなりに考えてはいたんでしょうが・・・
心というのは複雑で、理解するには些細なことでもよく考えなきゃいけないんですからね。」
「目先にばかりとらわれて、奥が見えてなかったみたいよねー。」
「ま、シルファ様は心理学のエキスパートですし・・・
隠すのがうまい、というのもあるんですが・・・主観的に見すぎてたんですよ。」
自分の友人や主や親に、よくこんなに言えるもんである。
だが、ルビレイはシルファに次ぐ心理学のプロ。
リナは、まぁ、先天的な感覚がある。
この2人、根本的なところが一緒なのだから。
「とりあえず、反乱対策は情報!シルファ直伝の方法でがんばりましょう!お互いね。」
「そうですね。”ツィーナルグルド”もフル活動させますよ。」
「おいリナ。ルビレイ。オレを忘れるなよ。」
「あ。ガウリイ。・・・そっか、自前のカンで気づいてたのね?」
「おうっ!」
『恐るべし野生のカンッ!』
この三人・・・とても気が合うらしい。
当たり前と言えば当たり前なのだが・・・
「あの、”ナスィル”の正体も、わかったぜ。」
「んじゃ、やりますか。」
「シルファ様の心のために。」
「ついでに反乱もな。」
くすっ
『Never Never Give Up!』
第一幕~混沌側~:終
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ヴァイリア(以下ヴ):はい!とりあえずここまで!
ねじばな(以下ね):・・・部下Sがあまりにも活躍しすぎだよ・・・『反乱』は・・・
ヴ:あんたが作ったんだろ。あんたが。
ね:いやそーだけど・・・なんとなく、書いてったらこうなった・・・
ヴ:おーざっぱな奴・・・。しかも、なに?これ。部下S、偉いどころの騒ぎじゃないじゃない。
ね:・・・部下Sでなく、『ルビレイ』として認識したら、こうなったんだよ。まあ、L様の相手してたからおかしくはないだろうし・・・
ヴ:いや、そうだけど。・・・あんた、期末テスト近いんじゃなかったっけ?
ね:ああっ!いきなり現実に引き戻さないでッ!
ヴ:そういうわけで、強制送還。
ね:んにゃあああああぁぁぁぁぁ・・・・・(声が遠ざかっていく)
ヴ:そういうわけで、今日はこの辺で♡皆さんさよーならー♪