かなーりお久しぶりのねじばなです!
ごめんなさいっ!もう言い訳はしません!
というわけで、さっそくのっけたいと思います♡
でないとシルファに殺されちゃうし・・・(汗)
んじゃ、いってみよー!
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あらすじ
歪みから生まれた濁族ら、反逆者を一気に片付け、
危険な状態にあった光翼王(シルファ)の“人格(ココロ)“を守るため、光翼王に封印をかけた金色の魔王たち。
しかし、封印の副作用(?)になる身体的危険を心配して、
燐光の神王(ロード・オブ・フォーチュン)フェスルまでもが神魔世界第19区に降臨し、
赤眼の魔王の配下として転生していた闇翼王(ゼロス)や、光翼王、その養子の陽緑司ゼラスなどの正体がばれ、
シャブラニグドゥの記憶が戻った。彼は、燐光神官であったのだ。
一方、隣の神魔世界第18区では、金色の魔王に対する反乱が起きていた。
それを静めるため、混沌将軍こと聖翼王の二人、
朱金王(カオスロード)リナと精霊王(シルフロード)ガウリイの指揮のもと、対策を練るなか、様子のおかしい光翼王。
問い詰める一同を前に、光翼王は得物である“宵闇”を手放し、姿を消したのだった・・・・
「わかりやすい 反乱」第一幕~混沌側~
その日のうちに、隠していた身分を皆に知らせ、
全ての世界に『光翼王を見かけたらすぐに報告、できれば身柄を確保せよ』と伝達が行った。
もちろん、反逆者にはわからぬように、である。
燐光神官ルビレイと陽緑司ゼラスは、第19区赤星の古代竜神殿にいた。朱金王リナの指示である。
「一応、ツィーナルグルドにも言いはしたが・・・無理だろうな・・・」
「シルファ母上は、無そのものだから・・・本気出したらすぐ隠れられるもんなぁ・・・。情報なんて、すぐに操作されちゃうし。」
「・・・わかってないな、ゼラス。シルファ様は、おまえが思うより怖いお方だ。」
「怖い?・・・確かに仕事のときは怖いけど。」
「・・・そうじゃなくて・・・。おそらく、あの方はまだ一度も“本気”になったことはない。・・・書類とか仕事に関してはともかく(汗)。」
ルビレイは、フェスルとシルファに育てられている。
「そんなことより!シルファ様を見つけないと!今のシルファ様は、お力もあまり出せないし、“宵闇”もないんですよ!」
古代竜一族長・黒翼王ヴァリルが叫ぶ。
「はぁ・・・」
ルビレイはため息をつく。
(わかってない。シルファ様の本当の恐ろしさを。)
おそらく、金色の魔王、燐光の神王、さらには闇翼王ですらわかっていない。
が――朱金王は薄々感づいているようだった。
「皮肉なものだ。」
(想えば想うほど見失う。その点朱金王はさすがだな。)
冷静に、客観的に物事を見極めている。
「それより、自分に与えられた役割をしっかり見極めることだ。少し頭を冷やしなさい。」
ルビレイの一声に、一同我に帰るのだった。
黒翼王ヴァリルと白翼王シェフルは、ルビレイに不信感を抱いていた。
あの燐光の神王の神官。
それはいい。
だが、何故今まで下級魔王として転生していたのだ?休暇にしては長過ぎる。
“ツィーナルグルド”という直属軍を持っている。
指揮官としては、少々あやしいような気がする。
それなのに・・・何故、彼が責任者なのか。
「ところで、シャブラニグドゥ様は、混沌の都に館はお持ちなんですか?」
ゼラスも、ヴァリルたちほどではないが、不信がっているらしかった。
「ないよ。私が転生した後にできた都だからね。それに私は、たいてい一つ所にとどまらないのでね。」
「それでよく神官が勤まりますね。」
シェフルがきつめに言う。
「・・・フェスル様がそうなんだよ。私はついて回っていたし、私の仕事は特殊でね。あちこち行ったり来たりだよ。」
悲しげに笑う。
ルビレイは、皆が自分を受け入れてくれないのを自覚しているのだ。
「仕事?」
ゼラスがさらに尋ねる。
「――それについてはノーコメントだ。・・・やれやれ・・・私も人望を失ったな・・・」
その場の一同、ぎくり、とした。
「今回の反乱、すぐには治まりませんね。」
2へ続く