ふふふふふ。皆さんテンポがよい、と言われますが、ただ単に暴走してるだけだったりします。
ほんとにその場の思い付きですので。
だからかなり大胆なことをしていたりする。
例えばあの方一人称だとか、あとがきのっとってもらったりとか。

ともかく、6です!

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          わかりやすい神託・第7話

「うう・・・・う・・・・」
「・・・・?」
「・・うう・・・・う・・・・」
「ちょっとゼロス!?」
「どーしたんだ?さっきからうなって。」
リナとガウリイが聞く。事情を知ってるフィリアとヴァルが笑っている。
「・・・うう・・・・あ・・・すみません。ちょっと後遺症が・・・」
「後遺症?なんのですか?」
アメリアが聞く。そこでチョコっとためらうゼロス君。
「うーん・・・回復にもう少し時間が要るので・・・フィリアさんに聞いて下さい・・・」
再びうなりはじめる。
「どういうこと?フィリア。」
「いえ・・・昨日4時間ほど『人生ってすばらしい』ってささやいてみただけですわ。」
『うわ。』
「フィリアさんっ!そういう時は今度からわたしも呼んでくださいっ!」
約三名の嫌そうな声と約一名の批判(?)が重なった。
「ゼロス。同情するぞ。」
とかいいつつ肩にぽんっと手を置くゼル。
「ヴァルーなんで止めなかったんだ?」
「さすがに1時間でやになって帰ろうっていったんだけどな。」
「聴くようなフィリアじゃないわよ。」
世間話してるリナ、ガウリイ、そしてヴァル。
腹抱えてつっぷしてるフィリア。
そんな日常的な情景が、宿屋の食堂で見られた。(んなあほな。)
リナ達が来たのは二回目らしく、宿屋のおっちゃんは、事情説明一回銅貨一枚とかいって一人儲けている。
「かかわらんほうがいいですよ。」
そんな一言がおっちゃんの口からもれる。そこにすかさず
『おじちゃん危ないっ!』
「ひとことよけいじゃあっ!」
関係者からの声がかかり・・・
「あ・ごめんなさーい。それじゃあそろそろさようならー・・・。」
慌てて宿を出て行く一行。
ーかわいそうなおじちゃん。

「あれ?あんた治ったの?後遺症。」
「ああ、はい。あの一騒ぎのお陰で、負のオーラがあちこちから出てきたので。」
道行く途中もやっぱりにこやかな顔のまま。
さて、盗賊だの追いはぎだのを倒してお宝をせしめ・・もとい、不任意に受領しつつも進むうち。
「あ。」
『へ?・・・・あ。』
ガウリイの上げた一語に、きちんと前を見てみれば。
「えーっと、メアリーの双子のお姉さんで、マリリンさん、だっけ?」
色ちがいの服を着ている。こちらは青系である。
「そのとおり。わたしはあの子ほどに無能じゃあないわよ。」
「ふーん。じゃあ、なんで皆で来ないわけ?あたしたちはともかく、ゼロスだっているのに・・・ってあれ?」
振り返ってみればゼロスの姿がない。
「あ、ゼロスさん、向こうで準備してまーす!」
アメリアのいうとおり、いそいそと魔王手製(ゼロス談)の耳栓をつけている。
・・・うーん。結構レアよねー。
あの耳栓。
何考えてるのかしら。
こんどS問い詰めて聞いてやろ。
「なんかみょーに情けないカッコのよーな気がするんだけど。」
『たしかに。』
なにしろ後ろむいてしゃがみこんで耳ふさいで
一生懸命呪文らしきものをぶつぶつ唱えているのだ。
ーそんなに恐いか・・・?
「あ・・・すみません。もーいーです。ちょっとゼフィーリアでの傷にひびくもので・・・。」
「あー・・・あの。そら確かにいたいわね。」
あれ?完治してるんじゃなかったっけ?
「ともかく・・・いくわよ!」
「ちょっとまったーっ!」
いつのまにか木の上に登ってるアメリア。
「冥神官マリリン!この世そのものに反逆せし者!すなわち悪っ!よってここに、正義の鉄槌をくだしますっ!」
そしてやっぱりいつもの通りに。
「とうっ!」
べちゃ。
ーおおっ?受け身したっ!?進歩したのねぇ・・・。
むくっ!
「という訳で、あなたの弱点をつかせてもらうわっ!」
「え?」
すうぅーっ!
きらーん!
「人生ってすばらしいっ!」
「ほんとに。生きてるってとってもすばらしいことよねぇ。あ、お紅茶をいっぱいいかが?」
「俺なんて・・・こんな体になってもあきらめずに生きてるが、つくづく、生きててよかったっておもうぞっ!」
「そうだ!生きることをあきらめちゃいけないっ!」
「俺も生まれ変わってよかったと思ってるぜ。」
ゼロスは明後日をむいている。リナはこっそりマリリンに近づいている。
「あ・・・ああああああああああああああっ!」
「さあっ!あなたも!生きててよかったって思うことないっ!?」
「いやああああああああっ!やめてぇぇっぇぇぇぇっ!」
「じゃあ、これなら大丈夫?」
いきなりリナが耳打ちする。
「ロ・ー・ド・オ・ブ・ナ・イ・ト・メ・ア♪」

びぎいいいいぃぃぃぃんんっ!

「リ・・リリリリリリナさぁん・・・?いいいいいいまっ・・・いいいいいましたねっ!?」
ゼロスまでもが聞こえているようだ。
ーさすがに魔王手製でもきこえちゃうのねぇ。
「あ・・・う・・・・ああああああ・・・・・」
大ダメージっ!
「神滅斬っ!」
ざああああああああっ!
「いやあの・・・・!?そんなあっさりやるっ!?」
「ほーっほっほっほっほっほっ!それくらいでおどろいてどうするのっ!この世の中の大半はこういうたたかいなのよっ!」
「ちょっとナーガっ!?あんたいったいどこからわいてでてきたのよっ!」
「人を頭に『ご』のつく虫みたいにいわないでっ!わたしが寝てる間にあなたたちが勝手に出発したのよっ!」
(・・・まさか高笑い上げつつ走ってきたりしてないだろーな・・・)





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ああああああ。魔族に威厳ってものがないっ!
というわけで、またまたのっとてるLです。
N:いや。ここにいます。
L:あらまあ。
N:ひとまず、この『きき目抜群 呪い百選』差し上げますから、
  すべての原因であるSさん当たりで試してみては?(非情)
L:・・・そうよね。Sが不甲斐ないから威厳ないのよね。
N:・・・まあ、どの道滅びてる人達だし・・・滅んでくれないとそれはそれで困るんだけど・・。
L:・・・ねえ・・・・これ、なに?
L、紙を拾う。
N:あ、私の友人が、人型書いて、いやなやつだと思いながら足のところに線ひいたら、
  ほんとに骨折れたんだそうです。そいつ。(実話です)
L;へえええええ。
N:ちなみにL様の大ファンだそうで。
L:なるほど。あ、これからあたしって活躍できる訳?
N:いちおう・・・。SとDどつき倒したり、ゼロスを脅迫したり。
L:んっんっんっんっ・・・どーゆー意味かな?
N:いや・・・その・・・っ!最後の方にはまともに−(ぼぐっ!)
L:さて。いばらの塊に埋もれた人はほっといて、また、おあいしましょうっ!