この話、その場で思いついたことを書いてるだけなんで、作者の気分により展開ががらっと変わったりします。
実際かなりすごいことになってるし。

という訳で、のっけます♪
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            わかりやすい神託・第6話


ミルガズィアさんとメフィが去ってから1日。
リナ達はまたもやあてのないのんきな旅路についた。
「そういえばこのごろはデーモンの発生が少なくなりましたよね。」
デーモン討伐陣頭指揮をやっていたアメリアが言う。
「そうですか?たぶん下級魔族が少なくなっちゃっただけだと思いますよ。」
「・・・のんきに答えてていいのか・・・?」
リナのもらしたつぶやきにゼロスは、
「だいじょーぶですよ。あと○百年もすれば復活します。死んじゃっただけですから。」
人間として(!?)はだいじょーぶじゃないなー。それ。
「あ、そうだ。昨日連絡があったんですけど、覇王様は冥王様が滅ぶまでの間は一応協力して下さるそうですから安心していいですよ。」
「そんなに簡単に納得するやつなのか?」
ゼルが聞く。
「・・・きっと、そのあとなら誰もリナさんを滅ぼすの、邪魔しないと思ったんじゃないですか?」
「それはそれで問題なんじゃ・・・?」
フィリアが言ったがゼロスは無視。
「なあ。次の街までどのくらいあるんだ?」
ヴァルが聞く。
「あ、あと2時間くらいだと思うわ。」
「ほーっほっほっほっほっほ。確か有名な温泉がある街だったわねっ!」  
「ええ。聖水で作ってるらしいですけど・・・」
・・・聖水・・・?そんなのあるのか・・・?
「聖水ですか・・・うーん・・・」
急にうなり出すゼロス。
「どうしたのよ?まさか聖水は苦手だとか言うんじゃないわよね?魔族やヴァンパイアじゃあるまいし。」
『え?』
・・・・・・・・・・・・
「あ、そっか。ナーガは知らないんだったっけ。」
「あの・・・普通気づくと思うんですけど・・・?」
しかし。そんな事は無視したまんまうなりつづけているゼロス。
「どうしたんだ?まさかおまえほどのやつが苦手だとか言うんじゃないだろうな?」
「え?ああ、ちがいますよ。あんなの魔族にはほとんど効きませんよ。
  人間の使う呪文となえた方がダメージきますよ。僕が悩んでるのはそういうことじゃなくって・・・」
「敵が入浴中に襲ってきたらとか考えてるんですか?」
アメリアの問いに、ゼロスは・・・
「いえ。あそこは名産物が多いから、入浴後に何食べようかと・・・。」
「そんなことでなやむなあぁぁぁっ!」

すぱああぁぁぁぁぁぁぁぁん!

「でたっ!リナの『ねーちゃん直伝スリッパストライク』っ!」
ナーガが面白がっている。
「なにするんですかっ!別にいいじゃないですかっ!」
「あんたには人権ないからいいのよっ!」
ずて。
ナーガ以外が全員こける。

「あ、見えてきましたよ。あの街です。」
アメリアがそう言ったのは、あれから5時間後、もう日の傾いてきたころだった。
とちゅう、盗賊団に出っくわし、アメリアが木から落ちたり、
ゼロスがからかったり、リナが旅費を貯えたり(途中でガウリイがやめさせた)していたら
こんな時刻になったのだった。
「さて。宿を捜しましょうか。」

「あれ?」
最初に異変に気づいたのはゼロスだった。
「なによ?」
「いえ・・・なんか、変な視線を感じたんですよ。」
「そうか?俺は感じなかったぞ?」
ヴァルが言う。が、獣並みの能力を持つ例の人はきづいていたらしく、
「なんだ。やっと気づいたのか。この街が変な違和感持ってるの。」
・・・・・・・・・
「さきにいえーっ!」
「いや・・・だってさ。違和感とか言っても、何がどんな風にってのはわかんねーから・・・。」
「そういえば・・・まだ日も落ちきってないのにあちこちの店がしまってたわね。・・・何か嫌な予感・・・。」
実は、ナーガすら知らなかったが、今日は街の人達は総出で隣町の活性化のために指導に出かけていたのだった。

「はぁぁ・・・。まさか指導に出かけてるとは思わなかったわ・・・。」
「そうですね・・・。」(アメリア)
「そんなに景気悪いんでしょうか・・・?隣の町って。」(フィリア)
何とか宿を取って。宿のおじさんに聞かされて少し安心し、
ご飯を食べながら、7人は話し合っていた。
「だが、あの時ゼロスは『視線を感じた』といっていたはずだ。油断はできん。」
ゼルの一言にゼロスが口を開いた。
「・・・ええ。あの視線の感じ方は何か・・・覚えがあるんですが・・・面白がっているような、余裕を感じさせる・・・ああっ!しまったっ!」
「ちょ・・どうしたのよ?!」
ゼロスがいきなり大声を出したものだから、店の客がすべてこちらを向いている。
「僕としたことが・・・!あれは・・・まちがいなく、千年前に滅んだはずの冥神官です・・・!
  きっとフィブリゾ様とヴォルフィードが創り直したんでしょう。」
「ちょっとまてぇっ!それってつまり−」
「あなたがたは死ぬってことよ。リナ=インバース・・・?」
リナがみなまで言うより早く。子どものような女性の声がそれを遮った。
「・・・くっ・・・・」
珍しくゼロスがうなった。
「・・・。まだそんなかっこしてらっしゃるんですか?」
あきれた口調でゼロスが相手に問いかける。
くるくるの髪の毛。ピンクと白となぜか赤の子供服。
もちろんぴらぴらのフリルがたくさんあるやつ。
リボンを何重にか重ねて結んでいる。
結構かわいい容姿だ。
しかし、冥神官というくらいだから実力はあるはずだが・・・。
「うるさいわねっ!あなたにいわれたくないわっ!」
顔を赤らめ、叫ぶ。
『・・・か・・かわいい・・・。』
その場のほとんどの人がそういった。
そう。こいつは結界を張ってはいなかった。
「あぁっ!結界はんなくちゃっ!」
急いで結界を張る姿がすっごくぷりてぃ。
(・・・なんて考えてる場合じゃないっ!)
「リナ=インバース!およびその一行!わがおう、ふぃ・・ふぃ・・・ふぃぶ・・・?えーとぉ・・・?」
いきなり悩み出す。
「『フィブリゾ』ですよ。メアリーさん。」
まるっきし子どもを相手取った口調で言うゼロス。
「メアリーって・・・ものすっごくポピュラーな名前ねー。」
構えつつリナがいったら、
「ええ。フィブリゾ様は自分の部下にはすっごくポピュラーな名前つけてらっしゃいましたから。」
「じゃあ・・・マドンナ、とか、マリリン、とか?」
「ええ。マリアさんってのもいらっしゃいますよ。」
その会話に、とーとーたえきれなくなったか、ヴァルとフィリアが笑い出した。
「なにそれ・・っ?ありがちすぎだわっ!ぷくっ!どーゆう趣味してるのかしら・・・ぷくくっ!」
「わらうなーっ!冥王様はちゃんといとあってこのお名前を・・・」
「他の方は冥王様の趣味だっていってましたよ?」
ゼロスの鋭い(?)つっこみにとうとうメアリーは切れたらしかった。
「ともかくっ!ゆけっ!皆殺しにしろっ!」
いつのまにか中級魔族をわんさか呼んでいる。が、しかし・・・
ひゅっ。
「アレンジバージョン、竜破斬連打っ!」
ゼロスの錫杖ひとふりと、リナの呪文であっさり全滅。
「さすがに連打じゃあたえきれなかったみたいねぇ。」
「お・・おそるべしリナ=インバースっ!危うく仲間まで殺すことに気づいていなかったとはっ!」
後ろでフィリアとヴァルとゼルとアメリアが呪文結界を何重にも張ってたのは知っている。
ガウリイは斬妖剣で防御してたし、ナーガはぺちたおれてるけどそのうち復活する。(きっぱり)
「ふ・・・そんなのとっくに気づいてたわよ。
  あんたこそ、皆が『わーっやめろっ!』とか『それより結界張れっ!』とか叫んでたの、気づかなかったわけ?」
・・・・・・・・・・・・・・
「き・・・きづかなかった・・・。」

「あほかぁーっ!」
リナのスリッパストライクが炸裂したのはしばらくたってからだった。
「いったーいっ!なにす・・・!し・・・しまったっ!」
「おそいですよ。」
ぞむっ!
「っきああああああああぁぁっぁぁぁぁぁっ!」
「厳命ですからね。見つけ次第滅ぼせって・・・それに・・・どちらにしろ、あなたじゃ僕には勝てませんよ・・・。」
ざむっ!
二本目の錐がメアリーを貫くと同時に、結晶化して割れ、空気に解けてなくなった。

「なんか・・・戦ったって気がしないわねー・・・。」
「まあ、いいじゃないですか。悪が一つ滅びたんですからっ!」
「あ、そうだ。もし、マリリンさんが出てきたら、アメリアさんの精神攻撃が一番効くと思いますから。
   僕は耳せんしてますから、マリリンさんの時はお願いしますね。」
「はいっ!じゃあ、皆さん手伝って下さいねっ!」
この夜、ゼロスは悪夢にうなされたという。
余談だが、どうやらフィリアが耳元で『人生ってすばらしい』ってささやき続けていたせいらしい。(笑)





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んっふっふっふっふ。
してやったり!あとがきのっとったわよっ!

ということで、さくしゃだいりのLです。
この話、大胆にもあたしの一人称!くくぅっ!やったね!
現在書きあがってるところみたら・・・あたしがちょっぴり活躍してるのよねー。
・・あ。性格あとがきのまんまだし。しかもSとか、ある意味元凶のDとかもでてるっ!?
まあ、いいか。やられ役だし。あいつら。

・・・ま、そーゆーことで、今後に期待して下さいな。
終わり♪
P.S.
みなさんもあとがきをのっとられたりしないように気をつけましょう。(ばきっ!)・・・・ぱたむ。