管理人より:
ただいま18話までもらってるんですよね・・・・がんばって今日中に編集しょっかな?
んで今日の自力更新はなし・・・と(こらこら!
いや・・・・・目が最近さめるのは、猫どもを部屋に閉じ込めてるからか。
朝も四時からおきて騒いでくれるので目はさめるんですげと・・
数度ねしてるもので・・・・気づいたら10時になってるんですよね・・・
本来なら、八時ころから一本打ち込みおえて、んでもって。
仕事から戻って、もう一本、というスタイルなんですけど・・
まあ、とにもかくにも、いっきます!
編集・・・・おそくなっててすいません(滝汗・・・・

2004年6月14日某日

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 アメリアの恋心    第12話



幻影宮とやらに来てから早1ヶ月。
姉ちゃんへの報告を急ぐ身のあたしが、何でこんなにのんびりしているかというと、
時空回廊とかいうのを使って、こちらへやって来た直後に連れて行ってくれると言われたからである。
今さら、もう驚くほどのことはない。
ここの宮殿はやたらめったら広くて、お目にかかった事がないものが大量にあるし、ご飯も美味しい。
アメリアとゼルは2000年ほどサボっていたつけが回ってきたとかで毎日多忙を極めているらしく、
食事時くらいしか顔をあわせる事はないが、
子供達のうちの何人かがひっきりなしに遊びに来るので、暇というほどの事もない。
膨大な知識は、あたし達の元いた世界。
つまり金色の魔王の世界の情報も大量にあって、以前クレアバイブルをちょっとしか見せてもらえなかったあたしとしては、
実に有意義な時間を過ごす事ができた。
おまけに、新しく開発した魔法の試し打ちをさせてもらえる場所まで提供してもらい
(次の日に行くと、どんなにぶち壊してもすっきり綺麗に元の外観に戻っている。)、
まさに至れり尽せりというやつである。
ゼロスは早く帰りたそうだが。
帰りたいあまりに、最初のうちはせっせとゼルとアメリアの手伝いらしき事をしていたが、
ゼルに相当にこき使われたらしく、3日ほどでねをあげていた。
今はただ、毎日宮殿の中庭でお茶をすする日々を送っている。
せっかくゼルがダメージを回復してやったというのに、なんとも情けないものだ。
まあ、情けなくないゼロスなんて見たくもないが。
ともあれ、あたしがいつものように朝食の席に着くと、先に来ているはずのゼルとアメリアがいない。
「あれ?ゼルとアメリアは?」
「お部屋にいらっしゃってよ。昼食はご一緒できるはずですわ。」
ユーシアがにっこりと笑う。
「ほら、昨日母様すっごく機嫌悪かったでしょ?」
「ああ、いつもの事だからほっとけっていってたやつ?」

昨日。
いつも元気なアメリアが、プリプリ怒って、パールやユーシア、ユエリアと談笑していたあたしに飛び掛ってきた。

「リナさん、聞いてください!!」
あたしがサラリとかわしたので、廊下に突っ込んだアメリアだったが、その苦情を口にすることもなくまくしたてる。
はっきり言って意味不明。
なぜなら、アメリアの感情描写ばかりだったからだ。
とりあえず、不機嫌な事しかわからなかった。
「お母様。今でしたらお父様もそんなに怒っていらっしゃらなくってよ?
  まずは、お父様ときちんとお話をするのが、正義というものではなくて?」
諭すようなユーシアの言葉に、
「そうですね!まずは話し合いをすることが大事です!!」
と立ち上がり、あっという間に去っていった。
後には、よくわからないあたしと、お腹を抱えて笑う3人が残された。


「あれって、結局なんだったの?」
あたしの言葉に、ユエリアは苦笑する。
「早い話が、母様が父様にいつもみたく愛が足りない、とか言って騒いでただけ。」
「はあ?」
昨日アメリアとゼルは、とある神殿の巡回に赴いた。
そこに、アメリアの天敵ともいえる人物がいる。
長い黒髪に白い肌。なかなか魅惑的な女性なのだが、彼女がもうずーっと昔から、ゼルにモーションをかけている。
ゼルが最初に断りを入れ、それで事はすんでいるのだが、
彼女がゼルに流し目を使うたび、いちいち反応するアメリアはおもしろい。
彼女はアメリアをオモチャとみなし、彼らを見るちょっかいを出すようになった。
ゼルもそれがわかっているので、とりあえず仕事だけしてさっさと帰ろうとするのだが、
アメリアのヤキモチはとどまる事を知らず、
プリプリ怒ったアメリアが、1人神殿を飛び出し帰ってきた・・・というのが事の顛末だったらしい。
「ヤキモチを焼くお母様が可愛いからって・・・まあいい加減ご面倒になったんでしょうけど、
   お父様もここの所は放っておいていらっしゃいますしね。」
パールも食べる手を止めクスクスと笑う。
「ご自分が悪いのをわかっていらっしゃるから、
  お母様もお父様に謝る口実欲しさに、いつもああやって私達のところに来るんですの。」
・・・・・・・・。
えーと。
とりあえず、
ようは、なんでもないって事?
ってゆーかアメリア、自分の子供に見透かされすぎ。
「だいたいさ、あんな奇想天外な人とずっと連れ添ってるってだけで、充分愛は足りてるよね?」
ユエリアがわざとらしく溜め息をつく。
「母様の正義ってさ、事父様に関する事は結構自分本位なトコあるでしょ?
 だから、ああ言っておけばすぐに父様のところに行くんだよね。
 なぐさめて欲しくて仕方ないんだからさ。ホント毎回毎回よく飽きないよね。」
この子達って・・・けっこう言いたい事言ってる。
いい性格してるっていうか。
まあ、確かにあのアメリアに付き合ってるだけで、ゼルの愛は充分足りてると思うが。
気合と根性でどうにかなるレベルじゃないしなあ。
「ですから、だいたいいつもその後は、そのまま夜に雪崩込んで、今ごろまだベッドの中ですわ♡
   どうせ、お母様立ち上がれないんでしょうし♡」
ぶぴっ。
こ・・・子供の顔して。
おまけに、朝っぱらから。
さも当然と言わんばかりに、みんな頷いている。
ガウリイは・・・食べている。
そんな些細な事もありながら、毎日つつがなく過ごしてはいるが、唯一厄介な事があった。
ガウリイである。
アメリアとゼルの事に触発されたからかどうなかはわからないが、
あたしとガウリイもつまり・・・そういう関係になった///
いや、きっかけというきっかけなんてなくて。
ただ、何となくいつものようにガウリイといて・・・
そんでもって、たまたま何か凄くいい雰囲気のゼルとアメリアを見かけて・・・
いちゃつくとかじゃなくて、なんか寄り添う感じで。
いつも同じ部屋に帰っていく2人を見て、無性に人肌が恋しくなった事は確かである。
だから、ちらっとガウリイとお茶でもしようかなぁ、とか思ってガウリイの部屋に行った事は事実である。
けど、別に深い意味なんてなくて、お茶でも飲んだらさっさと帰ろうと思っていた。
アメリアだって旅をしている時は、ゼルと恋人同士の関係じゃなかった時でも、
いつもゼルの部屋に行ってたし(寝こけたアメリアを、いつもゼルが部屋まで運んでいた。)、
それで別にどうかなっていたわけじゃない。
あん時のゼルとアメリアみたいなつもりだった。
よくよく考えれば、夜に理由もなくガウリイの部屋に行くなんて事は、
今まで1度もしなかったけど、ティーセットを片手に部屋に行ったあたしを見て、ガウリイは驚いていた。








「戻れ。」
いつもの陽気な声じゃなくて、どこか怒ってるみたいだった。
はっきり言って怒られる理由なんかない。
だから、あたしもムキになって、ズカズカと部屋に入って言った。
「保護者保護者ってゆーんなら、たまにはそれらしい事しなさいよ!」
しばらく押し問答していて、
「夜中に男の部屋に来るな。」
「ちゃんとわかって来てるのか?」
とか言われたが、わかっているに決まってる。
別に、ガウリイがあたしの事を子供としか思ってない事くらい知ってるし、
それだからって、ガウリイにあたしの気持ちを押し付ける気もない。
あたしだって、今の関係は結構気に入っている。
だから、いきなり口を塞がれて、それがガウリイの唇だって事に気がついたときには、驚いた。
びっくりして腰が抜けて、へたり込んだあたしに手を伸ばすガウリイの顔をひっぱたいてやろうと思ったけど、
力が抜けてたからなのか、いつもあんなにキレイに決まるあたしの平手は、あっさりガウリイに止められた。
「何よ!今まで子供にしか見てなかったくせに、こういう時だけは女扱いするの!?」
頭にカアッと血が上り、いつの間にか涙が出ていた。
悔しかった。
悔しいのに嬉しい自分が嫌だった。
「別に、こういう時だけじゃないさ。」
ガウリイがあっさりと言う。
「お前が気がついてなかっただけだ。」
「何をよ!?」
ガウリイの顔が近づく。
「嫌われたくなかったから、手を出さなかっただけさ。」
「だから誰によ!?」
ガウリイがガックリと肩を落とし、ぽりぽりと頬を掻く。
「・・・お前以外に誰がいるんだ?」
・・・・。
はい?
何じゃそりゃ?
首を傾げているあたしを見て、ガウリイは溜息をつく。
「お前なあ、いい加減わかれよな?
  俺はお前に惚れてるし、惚れてる女がこんな時間にヒョコヒョコ来れば、いくら何でも理性が持たないぞ?」
・・・・・。
・・・・・。
・・・・・。
えーと。
ガウリイが?
あたしに惚れてる?!!
「わかったら、早く帰れよ?」
「ちょぉっと待ちなさいよ?何それ!どーゆう意味!?何であんたがあたしに惚れてんの?」
あたしはガウリイの胸倉を掴む。
「何でって言われても・・・惚れてるもんは惚れてるし。」
「何よそれ!あたしはそんなの聞いてないわよ!!」
「いや、結構言ってたつもりなんだが・・・」
はい?
とゆーことはつまり。
あたしが勝手に子供だと思われてるって思い込んでただけって事かい?
・・・・・・・。
おにょれ。
許すまじ。
乙女の純情を今すぐ返せぇぇぇぇぇええええええ!!!
「何よ!ムードもへったくれもないじゃない!!」
あたしはガウリイから手を離し、すっくと立ち上がった。
「やりなおしよ!最初からやりないしなさい!!」


そしてあとはズルズルと・・・///
気がつけば一睡もすることなく朝がきていた。



それ以来、何かとあたしを部屋に入れたがるガウリイを避ける為、あたしはせっせと逃げ隠れ。
ゼルとアメリアの部屋からはあっとゆー間に引きずり出され、ユーシアやパールの所は足がつき、あたしの部屋はむろんの事。
鍵を厳重にチェックしても、何故かいつも開いている!
おまけに、ちょっと気を抜くといとも簡単にガウリイに発見される・・・。
場所でも人でも、いつもはあんな簡単に忘れるくせに。
恐るべし、ガウリイ。
「ようリナ!!どこに行ってたんだぁ?探したんだぞ?」
「げっ・・・。」
ここでは、決められた所でしかあたしの使う魔法は使えない。
抵抗するすべもなく、あたしはガウリイに抱きかかえられ、気の毒そうな顔をするアメリアには手を合わせられた。
「たーすーけーてぇぇぇぇぇぇええええええええ!!!」
そんでもって、誰も助けてなんてくんない。
「いぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁあああああああ!!」
「そういうところも可愛いぞ♡」
誰の台詞かは・・・・聞かないで。
しくしくしくしく。




                         -第13話へー





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    おまけv



「・・・・・は?私たちがですか?」
銀の髪に青い瞳。
さらり、とした癖のないストレートのその髪が振り向きざまにふわり、となびく。
「でも。サラディナ姉様?僕たちも、また、この子の面倒・・・・」
いいつつも、背中に負ぶっている少し癖のあるふわふわの金色の髪に、
澄み渡るまでの碧い瞳をしている赤ん坊をちらりと具間みているのは。
こちらもまた、すばらしいまでの銀色の髪に青い瞳をしている・・・はじめに話しかけた、少女とほぼ変わりがない人物。
女の子?男の子?と見た目だけでは一瞬の判断がつかないが。
「当たり前でしょ?それとも、何?ユリア?アクル?それとも、私たちの代わりに父様の後始末・・・・してくれる?」
ぎくっ!
その言葉に二人の銀の髪の瓜二つの、見たところ、年のころは、六歳かそこら。
まあ、彼らにはこの年恰好は意味を成さない、といっても過言ではないのだが。
その言葉に思わず硬直する。
「まあ、母様らしい、といえばらしいんだけど・・・」
「というか、いつものことだけどね。サーラ。ほらほら、手が休んでるよ?
  今回の父様が消滅させた世界の修復作業、とっととこなさないと。」
「わかってるわよ。レーヴェ!」
今、彼らは彼らの両親・・・というか、父親が。
消滅させた世界の修復作業におわれているのが今の現状。
「・・・・・・え、えっと、謹んで、母様の代理としてあちらにいかせてもらいます。」
「ええ。そうね。アクル。お姉様。お兄様方。私たちが代理としてまいりますわ。」
だらだらと冷や汗を流しつつもこくこくと、先ほど指摘された代理を引き受けることを。
素直に納得しているこの二人。
「お願いね。母様、気にしてらしましたし。」
「でも、下手したら、子供が生まれてから・・・・だからねぇ。あの調子じゃ。母様父様から解放されるの・・・」
そういいつつ。
サーラ、とレーヴェ、と呼ばれた、それぞれの少女と少年は、思わず顔を見合わせ。
深くため息をつく。
いつものこととはいえ・・・
だが、それでも。
まったく【その手のこと】に気づかない、母も母だとは思うのだが・・・
「・・・・・まあ、媚薬入りの食事を何も思わずに母様・・・・平らげてたからねぇ・・・招待されたところの食事会で・・・・」
『・・・・・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~・・・・・』
その場にいた全員のため息の声が一致する。
今回の件はそれに絡んで。
軽く数億千以上の世界が消滅・・・または、壊滅しかけている。
その修正作業は並大抵ではない。
まあ、母にちょっかいかけるやからが悪い、といえばそれまでなのではあるが・・・
「とりあえず、それでは、私とアクルは、フィディルをつれて、お祝いの品をもって。
   あちらの世界に参りますわ。アクルもそれでいいかしら?」
「ええ。姉上。それでいいですよ。」
どこか、その笑みが引きつっているのは・・・・仕事をするよりも、こちらの代理としての作業のほうが。
かなり楽である、というのはわかってはいるが。
だがしかし。
別空間への移動はかなりの負担がかかる。
そしてまた・・・・
「それでは。ユリア・・・・いえ、ユーレィリア。そして、アクフォール。
  フィーディアルと共に、ユニット様の世界の、彼らの元に、母様からのお祝いの品。届けてくださいましね?」
にっこり。
そんな赤ん坊を背負っているアクル、と呼ばれた少年と、そしてまた。
少年そっくりな少女にと向かって微笑みかけている、栗色の髪に碧い瞳の年のころならば、十五・六程度の女の子。
そんな少女の言葉に、こくこくと。
ただ二人は無言でうなづいてゆく。





ユーレィリア=ティム=ド=ギャラクシア。
アクフォール=シュナ=デ=ギャラクシア。

彼らは双子の姉弟であり・・・・そしてまた。
彼らがただいま面倒をみているのは。
一番下の弟である、フィデルことフィーディアル。
フィーディアル=フロティール=パロ=ギャラクシア。
彼らの兄弟、姉妹の中においては一番最年少。
そしてまた、彼らの両親は・・・・
母親いわく、リナスレイヤー=トゥエル=ウル=ナイトメア
金色の母の代理として生み出された存在であり。そしてまた。
父親は。カウリス=ラナ=ナイトロード。
彼らはこの世界の要、というか核、といっても過言でない存在である。
そんな彼らの子供の中のこの二人。
通称、ユリアとアクル。
彼らは、今。
母であるリナスの代理として。
別次元ともいえる、場所にと位置する、宇宙の姫が管理する世界にと。
あるものを託され・・・今。
そちらにむけて、旅たってゆく・・・


                -おまけ終了ー


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管理人よりのあとがき:
        薫:ちなみに。アクルとフィデルは男の子です(笑)
          はっきりいって、女の子でも通用する容姿ですけどね(まて
          さて・・・・今日はこの二話のみの編集だけで終わったな・・・