管理人より:
うっし!ファイトです!
しかし・・・・・。
私ですらヤクソクの設定・・・忘れかけてるなぁ(まてぃ!
確かくわしぃぃぃぃく設定書いた紙がどこかにあったはずなんだが(おい!


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      アメリアの恋心    第5話




適正とは言いがたかったが、それなりの値段で剣を手に入れたあたしは、まあまあご機嫌だった。
駄目モトで入った小さなマジックショップに、
何だか知らんがよく切れる剣というのが置いてあって、念のために見せて貰うと、一応銀で覆われていて、
お粗末ながらも、ジュエルズ・アミュレットも付いていた。
まあ、アミュレットは後であたしが作るか何かして、取り替えればいい。
大きさもまあ、ガウリイが使うのに不足はなさそうだし、提示された値段もまあ予想通り、というところだった。
小一時間ほどの交渉の結果、気のいい店主のおっちゃんは、泣く泣く元値の半額で売ってくれた。
大体、あの程度のジュエルズ・アミュレットでいい金を取ろうとは、大きな間違いというものである。
まあ、こちらの世界では、魔導師といえども使える呪文はせいぜいがライティングかスリーピング程度。
お粗末といえど、ジュエルズ・アミュレットを作れるともなれば、大魔導師に値するのだろう。
けっこう簡単なんだけどね。
まあそれは、あたしが美少女天才魔導師だからこそ言えることである。
ついでに大きな道具屋を見つけて、きれいな蒸留水を買い、
出店で軽いおやつになりそうな、パンや果物やお菓子や・・・を、
お昼が近い事もあり少なめに購入し、いそいそと宿に戻った。
ガウリイが、持てる限界あたりまで荷物を持っているのは気のせいである。

「やっほう!アメリア!!おやつ・・・?」 
アメリアの部屋を空けると、もぬけの殻である。
ああ、そうか。 
さっき、ゼルと部屋に戻ってたっけ。
いちゃいちゃいちゃいちゃと、暢気なものだ。
ちょっと小声で言ってみると、
「別に、リナさんとガウリイさんみたいに四六時中いちゃいちゃしたりしてません。」
眼が据わり気味のアメリアが立っていた。
なぬ?
あたしとガウリイが・・・?
「あぁらアメリアちゃん?あたしが何時何処でどうやってガウリイといちゃいちゃしてたっていうのかしらね!?」
「ううっ・・・く、苦しいですぅ。あううっ。」
ちょっと赤い顔をしていたアメリアの顔が、普通くらいに赤くなる。
ちょっと軽~く首をしめてみただけなのに、全くアメリアってば根性がない。
せっかくこのあたしが、お祝いにおやつを分けてあげようと思っていたとゆーのに。
全く、あたしにあんな暴言を吐くとは、アメリアももうちょっと身体で教える必要がありそうだ。
「旦那もリナも戻ってたのか。」
アメリアの声を聞いて出てきたのであろうゼルガディスに、アメリアがすかさず泣きつく。
「聞いてください!ゼルガディスさん!!リナさんってば酷いんですよ!!」 
こ・・・こひつ。 もともと、結構いい性格してるとは思っていたが、何か最近磨きがかかっているような気がするぞ?
アメリアといい、シルフィールといい、フィリアといい・・・ とても巫女とは思えん。
これは、決して独断と偏見ではない。
いいんかゼル、こんなんで?
「どうせ、お前がまた余計な事言ったんだろ?」
ナイス、ゼルv
よく言った。
さすが、あたしが見込んだ男だけのことはある。
何か、あんまりよくないような気がしないでもないが、ここは、広い心を持ってあげるのも、オトナというものである。
「ああっ、ゼルガディスさん!昨日あんなに愛を語らったというのに・・・愛が足りません!!」
「・・・・・」
「・・・・・」
えっと。
とりあえず、アメリアはどっかあさっての方を指差している。
「ちょっとゼル、あのコどっかに行っちゃってるわよ?」
「・・・俺に言うな。」
ゼルの顔が紫になっている。
いやまあ、どうせアメリアの事だから深く考えないで言ってんだろうけど。
あんたも、いちいち反応するなよ。
「どーしたんだ、アメリア?大きな声出して?」 
ガウリイが、めいっぱいに見えなくもない荷物を担いで、階段を上ってくる。
「ガウリイさん!聞いてください!!実はですね・・・(かくかくしかじか)」
何かちょっとアメリア本位に聞こえる話を聞き、ガウリイがポンと手を打つ。
「なぁんだアメリア!!それはアメリアが悪いぞ。」
うおっし!よく言った、ガウリイ
「いくら売り言葉に買い言葉でも、リナに胸が小さいなんて言ったら・・・まっ、待てリナ(汗)」 
なぬ?
「何ですか、ガウリイさん!わたしだってそこまで言うわけないじゃないですか!?・・・ううっ(汗)」
こひつら・・・。
「何?アメリアお前そんなこと言ったのか・・・げっ(汗)」
そろいもそろって。 
ぷっちーん。
「み~んなまとめてフリーズアロ~っっっ!!!」

かくしてあたしの完璧なコントロールの呪文のおかげで、
宿にはホンのちょこっとくらいしか被害もなく、周囲の部屋が一時寒くなる程度ですんだ。

むろん、ガウリイが抱えていたおやつは無傷である。
我ながら素晴らしい。 
アメリア達も、無事逃げて、事なきを得ている。
ちょっぴし凍っちゃったトコも、宿のおばちゃんに沸かしてもらった熱湯をぶっかけてやったので、全く問題ない。
まあ、アメリアはあんまし冷やしちゃまずいしね。
てへv
みんながちょっと寒そうなのは、あたしのせいではない。
念のため。

アメリアがちょっとガクガクしながらお風呂に行くと、熱いお茶をすすっていたゼルガディスが口を開く。
「お前なぁ、まあこれはアメリアとガウリイの旦那が悪いから・・・もう何も言わんが。
  アメリアに呪文ぶっ放すのはやめてくれ。」
「なぁによ、ゼルちゃん。甘やかしちゃって。じゃあ何?そうゆー時はあんたに呪文ぶちまかせばいいってわけ?」
「そういう問題じゃないだろ・・・いや、もういい。」
まあったく。
ゼルも、アメリアにはメロメロに甘いんだから。
キャラが変わってるんじゃないの?
どーでもいいけど。
大体、増幅なしのフリーズアローくらい、たいしたことはない。
ウチの姉ちゃんだったら、ウィンク一つで消滅である。
まあ、ウチの姉ちゃんは竜破斬を普通の包丁でぶった切ったり、フライパンで跳ね返したりもできるが。
「で?何か用があったんじゃないのか?」
おお、いけない。
あたしとしたことが、思わず忘れるところだったわ。
「そうそう。ガウリイ用に新しい剣を新調してきたんだけどね、
     アミュレットがあんまりお粗末だから、作り変えちゃおうと思って。これなんだけど。
あたしは、さっき買ってきた魔法剣を見せる。
「ほう。よくこっちの世界でこんな物を売ってたな。」
ゼルガディスが目を見張る。
「まあね。でも、銀の加工はともかくアミュレットがこれじゃあ、ちょっと普通よりマシってくらいでしょ?
   こういう系統の魔方陣だったら、あたしよりゼルのほうが詳しいんじゃないかと思って。」
ジュエルズアミュレット。
まあ、簡単に言うと、魔力やら魔方陣を封じたアミュレットなのだが、
封じるものやベースとなる石によって、多少方法が異なる。
例えば、アメリアがいつも身に付けている六紡星の魔方陣を封じたジュエルズアミュレットは、
結構高度な知識と技術がないと難しい。
「あたしは専門じゃないけど、あんたならいろいろレゾから仕込まれてるんじゃないかと思って。」
レゾのヤツ、魔力の増幅とかも、いろいろ研究してたみたいだし。
「仕込まれてるって・・・お前なあ。まあ・・・どんな感じになればいいんだ?」
「出来るだけ強度が上がって、そんでもってゴーストとかゾンビとか・・・
   できればレッサーデーモンくらいはスパスパ切れるといいんだけど。」
まあ、レッサーデーモン切れるくらいなんて、そこまでは期待してないけど。
ガウリイは、いつものように話についていけなくなったのか、すやすやと眠っている。
まったく、誰の為にこうやって苦労していると思っているのだ。
ゼルガディスはちょっと考え込むと、小さな袋の中をごそごそと漁り出した。
取り出したのは、ちょっとした大きさの石ころ。
ってこれ!?
「何、ゼルこれ!?もしかして、ホワイトオリハルコン?」
オリハルコンは言わずもがな、魔導師の間ではもっともポピュラーな鉱物である。
その中でもホワイトオリハルコンは、最も希少価値が高く、
その性能は普通のオリハルコンなんぞぺぺぺのペイってな物なのだ。
それもこんなに大きいなんて。 あたしだって、始めて見た。
「ああ。昔、レゾがちょっとした発掘場所を見つけてな。ちょっとばかし掠めといたんだが、こんな所で役に立つとはな。」
そりゃ、ホワイトオリハルコン使ってアミュレット作れば、
剣自体がちょっとくらいショボくても、レッサーデーモンやブラスデーモンくらいならスパスパ切れるだろうけど・・・。
ちょっと待てよ?
「ええっ?ゼル、もしかしてこれくれんの?」
「かまわんさ。一応アメリアの護衛代の金貨200枚分ってことで手を打つが?」
くぅうっ。
ゼルってば男前!!
こんなでかいホワイトオリハルコンなら、
しかるべき所に持っていけば、金貨ウン千枚・・・いや、それ以上かもってなもんである。
いずれちゃんとした剣手に入れたら、あたしの剣のアミュレットと付け替えてもいいんだし。
売却する事もまた可能。
「いいわよ、いいわよ、もちろん!!」
「なら、後は適当に魔方陣、封じておけばいいか。
  とりあえず、魔力と強度の強化だな。お前さんアストラルヴァインの呪文は使えるか?」
「いや・・・無理ね。そっち系はちょっと。」 
光の剣とかでもない限り、あたしの呪文を剣にかけてぶっ放すというのは、不可能である。
「じゃあ、エルメキアランスくらいならかけれるようにしとくか。それ以上は、俺の知識じゃ無理だが。」
おっしゃあっ!!
これで、さしあたりの不安は万事解決である。
それにしてもゼルのヤツ。
レゾの仕込みは、やはり侮れん。
ウチの姉ちゃんといい勝負である。
となれば!!
「充分よ!ところで、ぜるちゃぁんvその、ホワイトオリハルコンの発掘場所ってさぁあ、どこにあるのぅ?」
見よ!
リナちゃんの必殺おめめウルウル攻撃!!
最近、アメリアにお株を奪われているような気がするが、元祖はあくまでもあたしである。
いくつか魔方陣を紙に書き込みながら、ゼルガディスはあたしの方を見向きもせずに言う。
「・・・教えてもかまわんが、もうないぞ?」
なぬ?
「何でよ!?」
「前々から、お前さんなら心当たりがあるんじゃないかとは思ってたんだがな・・・カルマートの死の入り江だ。」

・・・・・。

カ・・・カルマート。 
死の入り江。
と、いえば。

なんとぅ!!
あそこは、以前あたしが、不完全版のギガスレイブを試し打ちした所である。 
今も、一匹の魚も寄りつかず、一本の草も生えないという。
ってぇ事は何?
あたしが全部ふっ飛ばしちゃったって事!?
・・・・・。
ああ、あたしってば何てことを。
知らなかったとはいえ、億万長者の道を逃してただなんて。
ちぃぃぃぃっ!!
せめて竜破斬にしとけばよかったあぁぁぁぁあああああああ!!
ふ・・・不覚。 
しくしくしくしく。 
めいっぱい落ち込むあたしを横目で見ながら、ゼルガディスが溜息をつく。
「やっぱり、お前さんの仕業だったのか。まあ、まがりなりにもあんなモン作れるのは、お前さんぐらいだとは思っていたが。」
あたしは誓う。 
これからは、呪文の試し打ちは、ちゃんとそこに何があるか確認してからにすると・・・。
こ、こりは。 
悔やんでも悔やみきれん。
「ところで、お前さん。もしかして何か悪い予感でもしてるんじゃないか?」
蒸留水を空けながら、ゼルガディスは視線を動かさずに言う。
「どーして、急に。」
「いや、いくら何でも、ここでわざわざ魔法剣をしつらえる必要はないからな。」
うーむ。
鋭い、というか、まあ普通に状況考えればそうだが。
とりあえず、アメリアはまだ戻ってきそうもないし。
こういう話って、ゼルとくらいしか出来ないし。
アメリアは暴走してどっかの世界に行っちゃうし、ガウリイに言っても忘れるし。
「実はね、夕べゼロスのヤツが来たのよ。」
「ゼロスが?」 
ゼルの眉がぴくっと上がる。
やっぱし。
ゼル、ゼロスの事大っ嫌いだしなぁ。
「前にさ、ほら、ヘルマスターの時に、ゼル言ってたじゃない。
  あんたとアメリアが無事なのが不思議だって。あれって、結論出た?」
「ああ、まあな。それがどうした?」
やっぱりね。
「ゼロスのヤツがさ、あんたとアメリアには手出し出来ない・・・みたいな事言ってたのよ。」
「なるほどな。」
「確かに不思議よね。
  今までこんだけ魔族と関わってて生き延びてるっていうのは、悪運が強いって一言じゃ言い切れないわ。
  それよりもね、ゼロスが手出し出来ないってことは・・・」
「・・・手を出したがってる勢力もあるって事か。」
さすが。
話が早いなぁ。
ガウリイにこの1/100でも理解とか推理とか出来る能力があったら、あたしの苦労も減るのだが。
「あるかもしれないってだけよ?まだわからないわ。どちらにしても、アメリアに無理させるわけにもいかないしね。
    たかだか2、3日の間に何かあるとは思えないし。
    でも、ゼルが抜けちゃうと、ろくな剣持ってないガウリイじゃ戦力にならないし、
    ほとんどあたし次第ってことでしょ?それはちょっとキツイもんがあるかなぁ・・・なんてね。」
「・・・・・。」
「取り越し苦労だとは思うんだけどね。っあ、別にあんた達のためじゃないわよ!」 
あたしは慌てて手を振るが、
「悪いな。」 
と、ゼルが珍しくも素直に言ったので、ちょっぴし固まってしまった。
うーん。
いつになく素直。
「・・・まあね。今、アメリアにこんな不確かな話して、不安にさせることはないでしょ。
   あんたも何か感じてるの?詳しい事は聞かない約束だから、話したくないならいいけど。」
「・・・まあ、俺も全てがわかっているわけじゃないからな。ほとんどわからないってのが正確だな。
   だが、俺も何かがおかしいとは思っていたからな。」
「何かって?」
「さっき、お前さんが言った通りだ。魔族の奴らが俺達に手を出せない。
  どんな理由があるのかは知らないが、それは確かだ。俺はともかく、アメリアにはその理由がないだろ。」
やっぱし、ゼルのヤツ気が付いてたんだなあ。
「そうね。」
「念のために言っておくが、俺は魔王の欠片を持っていない。それは間違いない。だとしたらスカウトだが、それも違う。
   それ以外の何かっていうと、今度は神族関係だろうが、アメリアはともかく俺には関係ないだろう。
   ならば、俺達が2人セットならば・・・例えば今回の事だな。俺達の子供に何か関係してるのかも知れん。」
「・・・・・。」
思わず、絶句する。
そっか。
子供か。
確かにないとは言い切れない。
だから、ゼルは、急に今夜発つなんて言い出したんだ。
「あんた、その話・・・アメリアにはしてないんでしょ?」
「むろんだ。こんな、想像だらけの話できるか?」
「そうね。」
あたしは、ホワイトオリハルコンと宝石が、ゆっくりと溶け合って魔方陣を飲み込んでいくのを、ぼんやりと見ていた。
「ここだけの話って事にしとくわ。一応、警戒はしておくけど。」
「ああ。」
しばらく、出来上がりつつあるアミュレットを眺めていると、パタパタと、弾むような足音が聞こえる。
おそらくアメリアだろう。 
案の定、ノックもなしに、扉が元気よく開けられた。
「あれ?何してるんですか?」 
服はいつもの簡易の巫女装束だが、濡れた髪の毛を拭きながら、アメリアが首をかしげる。
「見ての通りよ。ジュエルズアミュレット作ってんの。」
「へえぇ。それよりリナさん!そろそろお昼ご飯食べに行きませんか?」
それよりって、あんた。
何で、とかそういう疑問は思い浮かばんのかい?
いいけど・・・別に。
あ、ゼルも溜息ついてる。 
まあ、何にしたってお腹が空いてちゃ何にも出来ないってモンだわ。
「んじゃ、行きましょうか!」 
水の中からアミュレットを取り出したゼルガディスが頷き。
「めしぃぃぃぃいいいいぃいぃい!!」
「そんなんで起きるなぁあぁぁぁぁああああああ!!」
ここぞとばかりに起きたガウリイの顔面に、あたしが懐から取り出したスリッパが炸裂した。

うふっvこれこそ乙女のた・し・な・みv




              -第6話へー





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おまけv




リナとゼルガディスが話している内容はわからないのではない。
それは、もともと。
だけども、こうして、目を閉じていれば、周りの様子がいやでもわかる。
リナはいまだに気づいてないし。
ガウリイがああして周りを常に警戒している。
ということに。
ゼルガディスはさすがに気づいてるけど。
まあ、彼の封印は簡単には解けないようにしてあるし。
もともと、あちらの世界にいたときも、面白いから多少なりとも封印ほどこしてたし♡
この世界、さすがに偶然、というか思いつきを装って。
彼たちを送り込んだことはあるのよね♡
ふふふふふ




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管理人よりのあとがき:
薫:うっしゃぁぁぁぁ!二時から編集をはじめ、終わったのは九時です・・・’(おい!
  さて、続き、どうなるんでしょうねぇ?ねぇ?直美さん?(にやり
   なかなかに楽しくなってきているので楽しみですvふふふふふv
   何はともあれ、続き、まってまーす。
   例にも漏れずにまたまた編集、遅いですけど(かなりまてぃ!
   んではでは。
    あ、直美さんへの感想は、掲示板、またはメールでお願いします。
    個人明細にメールの場所、張ってますので。あしからずv



        2004年3月18日某日