『出張・あんだ~ば~EX』in 「スレイヤーズラジオ」 第16回 特番 前編


>リ「次回まで走ってろって‥‥この無責任AD~っ!!食事はどうしろってのよ~っ!!」
ガ「それより、寝ないで走るのかよっ!そっちの方が問題だと思うぞ、俺!」
ア「いえ、それより、そんなにこの洞窟、長いんですか?そっちの方が問題だと思いますけど!」
ゼ「‥‥だ~っ!!バカ言ってる場合かっ!!だいいち、体力がそんなにもたんわいっ!!」
ガ「で、ほんと~にど~すんだよっ!このまま、走り続けるんか!?」
リ「‥‥それしか、ないかも‥‥」
ア「え~っ!そんなぁ~っ!!」
>ガロン、ガロン、ガロン!
4人が泣き言を言いあう、その間も、岩は転がり続け、4人は走り続けた。
リ「あのAD~~~っ!!帰ったら、覚えてらっしゃいっ!!このままで済むと思うな~~っ!!」
リナの怒号はいつまでも洞窟内にこだまし続けた。
ンゴロ、ンゴロ、ンゴロ!

走る4人。
消えた(逃げたとも言う)AD。
追う、大きな岩。
彼らの体力はいつまで持つのか…それは誰にもわからない。
ただ…

??「ずるい!みんなでこんな面白いことをやって…はい…と言うわけで…第3回、出   張あんだ~ば~EXは…」

どだだだだだだだだ…
走り抜ける4人。

??「…って…あ…みなさん…」
ンゴロ、ンゴロ、ンゴロ!
??「…え?」

ぷち…

リナ「って…あれ?今なんか以前に見たことがある物体があったような…」
ガウ「…なにもないぞ…」
雪菜「にょえぇぇぇぇーーーーーーっ!」
恵美「こんにちわです…」
達也「よっ!」
4人『…………………………』

笑顔で悲鳴をあげ走る雪菜。
ローラブレードですべる…ごつごつした岩場なのになぜ走れる?…達也が片手を上げ軽い挨拶をする。
肩に木刀を担ぎ軽やかに走り、何事も無いかのように会釈する恵美。

4人『なぜ、あんたら(お前ら)(あなたたち)がここに…』
雪菜「面白そうだったから♡」
恵美「なんとなく、その場の勢いだと思いますけど…」
達也「アインのやつに強制送還された…」
4人『…………………………』
リナ「ってことは…さっき見たのって…」
雪菜「舞お姉ちゃんでーす!」
ガウ「生きてるかなあ~あいつ…」
リナ「たぶん…死んだんじゃない…」
達也「ま…静かになったし…いいんじゃねえの…」
恵美「そうですね」
リナ「そうですねって…」

──しばし──

全員『…ぜい…ぜい…ぜい…ぜい…ぜい…ぜい…』
ガウ「…ほ…本気で俺たちやばくないか…」
アメ「ええ~ん…」
ゼル「…た…確かに…」
雪菜「にょえぇぇぇぇーーーーーーっ!」

相変わらず笑顔で悲鳴をあげ走る雪菜。

達也「ふぁいとー!」
恵美「おうっ!」

疲れた様子を見せない達也&恵美。

ンゴロ、ンゴロ、ンゴロ!
リナ「…こ…こうなったら最後の手よ…」
ガウ「こうなったらって…」
アメ「何かいい手があるんですか?」
ゼル「もう…どうでもいい…何でもやってくれ!!」
リナ「それじゃあ…リクエストにお答えして…必殺っ!」

ぐわあしっ!

達也「え?」
リナ「どつき蹴りミサーイルっ!!」
達也「って……どええええぇぇぇぇーーーーーっっっ!!!!!!」
飛ぶ達也。
ひゅるるるるるる…びたん…ぺち…

全員『…………………………』
ンゴロ、ンゴロ、ンゴロ!
ンゴロ、ンゴロ、ンゴロ!
ンゴロ、ンゴロ、ンゴロ!
ンゴロ、ンゴロ、ンゴロ!
全員『…………………………』
リナ「あああぁぁーーっ!なんて根性のない…」
ゼル「そういう問題か!!」
ガウ「…む…むごい…」
アメ「でも…今のでスピードが少し落ちた感じですね…」
達也「あ~今のは驚いたなあ~。どつき蹴りミサイルか今度、やってみっか…」
リナ「って…生きてた!」
達也「だあほ…あんなんで死んでたまるかい!」
ゼル「いや…どう考えても…死ぬだろあれは…」
達也「あんなん…オレにとっちゃあ蚊に刺されたもんだい」
リナ「だったら…もういっぺん行ってこい!どつき蹴りミサイルっ!パート2!」

ひゅるるるるるる…びたん…ぺち…ン…ゴロ、ン…ゴロ、ン…ゴロ…

ガウ「おおーっ!今ので更にスピードが落ちたみたいだぞ」
達也「…あー…痛かった…」
リナ「って…やっぱり生きてる!」
ゼル「どうして生きてるんだこいつは!」
達也「丈夫さがとりえなんで…」
ゼル「丈夫なだけで勤まる理由なのか?今のが!」
達也「あはははは…竜派斬を素手で殴り返せる自身あるもんで…」
全員『…納得…』

納得していいのか?
あんたら…

アメ「…そ…それにしても…この洞窟、どこまで続いてるんですかあ?もうかなり走ってますよ…あたしたち…」
リナ「そんなん。あたしがわかるわけ無いでしょ!」
達也「へ?なに?リナ。気付いて無かったわけ?」
リナ「あん?何がよ?」
達也「だってよ…この道の先って…空間がゆがませてあるんだぜ…」
リナ「…え゛…」
ゼル「って事はなにか。俺たちは同じ道を繰り返し走らされてるってーのか?」
達也「うん。現に…ほり…前方のそこ…」
全員『……………………』
恵美「…舞ちゃんが…」
ガウ「ものの見事につぶれて…」
リナ「…ナーガ状態になってるし…」
達也「ま…最近…太った…やせたいいぃー!って騒いでたから、ちょうどいいんじゃねーの…見事に細くなったし…」
雪菜「そっかあ~…お姉ちゃん。ラッキー!」
ゼル「ラッキーなのか…あれが?」
達也「オレ流にでは…」
ゼル「……………………」
ガウ「で…結局のところどうするんだ?」
リナ「う~ん…道が延々と続く理由がわかっても結局のところは……」
ガウ「走るしかないってか…」
アメ「そんなぁ~っ!!」
そして4人は走り続けた。
達也たちがいなくなったのも気付かずに…

<終わり>