『出張・あんだ~ば~EX』「わかりやすい みち 番外編」
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☆舞ちゃんのお料理の更なる秘密☆
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L:それでは。番外編はこれにて終了させていただきます!
ねじばな:あんだ~ば~EXのラジオスタジオからお送りいたしました!
六人:「わかりやすい 四王」でお会いしましょ~♪
複数『………………………』
しばし──
舞 「はい!OKです!皆さんお疲れさまでした!」
全員『お疲れ様でしたあ~』
達也「………………………さて…っと…」
そ~っと…出入口に向かう達也。
L様「こら…」
達也「でえぇぇぇぇぇぇーーーーーー!!!」
L様「何処に行こうとしてるのかなあ~たっくんは♪」
達也「って、会長!いきなり空間を渡って人の前に現れるのは、止めてくれ!!」
L様「いや(はあと)」
舞 「っと言うわけで!!!」
全員『何いきなり?』
舞 「今回の出張・あんだ~ば~EXは!!
久しぶりのコーナ復活として、”舞ちゃんのお料理クッキング!!”をお送りいたしたいと思います!!」
どだだだだだだだだだだだだだだだだだ…
ガウ「…あ…達也が…逃げた…」
ずぼっ………リナの右腕が空間に溶け込む。
リナ「…こら…」
がしっ………達也の目の前に現れ…彼を捕まえる腕。
リナ「…逃げるんじゃ…」
ぐいっ………リナ、空間に溶け込んだ腕を戻し始め…
リナ「ないっ!」
しゅぽんっ…彼女の腕とともに現れた達也。
全員『………………………』
達也「…リ…リナ…今…何やったの…」
リナ「腕だけ、空間渡らせたのよ…」
達也「…うそだろ…」
リナ「ふっ…このあたしに不可能はない!!」
ぽんっ…
達也の肩を軽く叩く一つの手。
シル「…かわいそうだけど…あきらめたほうがいいわよ…抵抗すれば更にひどい目にあうと思うし…」
達也「そう言ってるあんたも…目は笑ってるぞ…」
シル「あらそう?」
そういってどっから出したか手鏡とにらめっこのシルファ。
L様「舞…早速…始めちゃって♪」
舞 「はあ~い…と言うわけで今回の料理はケーキを作ってみたいと思います」
全員『おおーーーっ』
達也「まて!舞!!」
舞 「何?」
達也「言っておくが…バニラエッセンスはほんの少しでいいんだからな…」
舞 「何、当然なこといってんのよ…」
達也「そう言うが…この間…ケーキを作ってた雪菜に、”隠し味”とか言って…バニラエッセンスをビンごとまるまる入れたのは何処のどいつだ…」
舞 「…………………………」
バニラエッセンスを入れすぎたケーキはまずいそうです…皆さん…気をつけましょう。
達也「その後、そのことでいじけた雪菜を慰めてたのは、何処のどいつだったっけ…」
舞 「え~まずは…スポンジから…」
達也「……やっぱし無視かい…おまいさんは…」
しばし──
舞 「完成ーーーーーー!!!!」
女性陣『きゃあああぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!!』
ぱちぱちぱちぱ…
舞 「では早速試食を──はい。たっくん。あ~ん(はあと)」
達也「やっぱし…オレが最初かい!!」
まっ…当然の展開と言うことで…
達也「と言うより…今回の材料って、あからさまに変なのばかり入ってたぞ…」
リナ「大丈夫だって。視聴者には解らないように作ったから♡」
達也「オレは大丈夫じゃないんだけど…大体…リナや会長たちもその材料入れてたよなあ…」
L様「目の錯覚よ(はあと)」
リナ「うんうん☆」
達也「リナ…お前さん…途中でゴブリン、入れなかったか?服を着せたまんま…」
リナ「達也…過去のことは忘れなさい♡」
達也「会長…にこにこ顔で…ドラゴン入れたでしょう…」
L様「隠し味よ、隠し味」
達也「ドラゴンを使うには毒抜きが必要なんだけど…それもやってないでしょう…」
L様「それは人間用の料理よ」
達也「オレはれっきとした人間だい(泣)」
L様「なに言ってんのよ。性格に言えば、3つの世界のあんたたちが1つに融合した存在じゃない」
全員『……………え?』
リナ「ねぇ…エル…それってどういうこと?」
L様「この子はね。魔法が発展した大正時代の田中達也と。科学が発展した平成時代の田中達也と。
魔法と科学、2つが発展した今、この子が住む世界の田中達也が、一つに融合した存在なのよ」
全員『えええええぇぇぇぇ!!!!!』
達也「いきなり…ばらすなよ…」
舞 「…そ…それ…あたしも知らなかった…」
達也「言ってねぇもん」
L様「まあ…いい思い出でもないからねぇ…2人の田中達也の世界は反逆者たちに滅ぼされちゃったんだし…」
達也「…………………………………だから…ばらすなって…」
舞 「そ…そうだったんだ…つまり……つまり…たっくん…」
達也「なんだ?」
うるうるうるうる…
達也「…なんだ…その泣きそうな目は…」
舞 「…たっくん…たっくんははあたしをだましてたのね…」
達也「え?」
L様「あ…確かにそう言うことになるわね(はあと)」
達也「え?」
リナ「…ふむ、ふむ…なるほど…なるほど…あたしもだまされたことにもなるのよね…」
達也「あの?一体何を言いたいので?」
リナ「ふっ決まってるじゃない。人をだました罰として達也。あんたが試食の第一号に決定!!」
全員『おめでとおーーーーーーー!!!!』
達也「めでたくない!!!!!」
舞 「はい♪たっくん。あーん」
達也「いやじゃああああああああぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!絶対食べたくないいいいぃぃぃぃぃーーーーーーー!!!!」
L様「いいから。食べなさい!!!」
がすっ
達也「…うぐ…」
…あ…無理やりねじ込まれた…
達也「……………………」
舞 「わくわく♡」
ソノ他『……………………』
達也「……………………」
舞 「わくわく♡」
ソノ他『……………………』
達也「…………………うっ…」
舞 「わくわく♡」
ソノ他『……………………』
達也「……………………こ…これは…」
舞 「…?…………たっくん?」
達也「……………うまい…」
全員『…え?』
達也「…これ…すごく、うまいぞ…」
舞 「えーーーーー!!!何で!何で!何で!何で!!何処をどう間違えたの!!!」
達也「…舞…おまいさん反応の仕方が間違っとるぞ…」
舞 「だって、だって、だって、だって…あたしはそのうまさに驚いて、
腕 立て腹筋スクワットを思わず2000回づつやってしまうことを、期待してたんだから!!!」
達也「あー…そう言う意味の反応かい…」
舞 「前にも、かっこいいドラゴンさんが驚いてやってくれたし♪」
達也「いや…それは、まずさに驚いてやってしまったことだろ…」
リナ「…どれどれ…………あら…本当に美味しい…
」達也「何故だ?…不思議だ?…奇跡だ…」
L様「あ…もしかして…」
全員『何?』
L様「あたしって、舞を生み出す時って料理をまともに作ったらまずくなるような能力を授けたんだけど…
もしかしたら逆にまずいように作ったらうまくなってるんじゃ…」
リナ「逆転の能力ってこと?」
達也「いや…それ以前に…なんでそんな能力をこいつに…」
L様「そりゃあ。面白いからに決まってるじゃない♪」
達也「……………………………………」
以外『なるほど…』
達也「何で今の理由で納得するんだ。おまいら…」
<終わり>