スレイヤーズSTS  第1話


**** TATUYA ****


──暗い闇──
『暗い闇』というのは表現としては正しいのだろうか?
オレはそんなことを考えながらその場に佇み、両手の指と指との間に合計6枚の札をはさんだまま、静かに呼吸を整える。
札に魔力をこめる。
札が色違いの6つの光に輝き燃える。
オレは呪文を紡ぎはじめた──

──混沌なる闇の世界──
額に大粒の汗が流れるのがかろうじてわかる。
呪文を紡ぎ続ける度に魔力が吸い取られ、視界は徐々に失っていく。
目の前が揺らめき視界がぼやけることで、そうオレは考えることが出来た。
呪文はやっと3分の2まで進んだところである。だがここで気を抜いたらこいつが暴走することは間違いな…
瞬間──
今まで精神力だけで押さえ込んでいた力、両手の上にかかげる魔力弾が突然暴走を始めた。
…げっ…やば…
魔力弾の一つから…風雷の力が…鳳凰が…飛び出し、オレの周りを駆け回る。
所々で放電が起こり、突風がオレの体を巻き殴る。
かと思うと突如、残り5つの球がそれぞれ、縦横無尽に飛び回る。
それらが一斉にある一カ所でぶつかり合い目を覆いたくなるような閃光が瞬くと、オレはそのまま強烈な爆風によって吹き飛ばされた──
気が付くと視界の隅々までオレは闇にのめりこまれていた。
『ティクアウト。ティクアウト。タツヤ=タナカ。アナタ ハ ジュモン ノ セイギョ ニ シッパイ シマシタ。
  ソノタメ アナタ ハ シボウ。シュミレーション ヲ シュウリョウ シマス』
感情の無い音声が辺りに響くと、オレがいた場所に明かりが灯り、
バーチャルシュミレーションによるトレーニング室は全体を見渡せるようになった。
今のは今日、10回目の挑戦だったのだが──
「だああああああ。畜生!また失敗だあー!」
があごおんっ!
オレは力一杯、すぐ近くにあった壁を拳でたたき付け怒りをぶつける。
「………………」
最後の最後でどうしてもうまくいかねぇ…これさえ成功すれ…ば…………
……あいつにだって通用するはずだ…
「………………」
オレはある呪文の開発にいそしんでいた。
まだ一度も成功例が無いのでどれだけの威力があるのか答えられないがとにかく、生半可な呪文でないと言うことだけは告げておく。
ただ、すべての力と言う力を使い切ってしまうのでこいつが完成したとしても、使う気になれないが…
おまけに発動させるのに時間をかなり食うし…
今日はこれでやめるか…
オレは部屋の角に脱ぎ捨てたGジャンを引っつかむと、ゆっくりとした足取りでトレーニング室をでていく。
そのほんの少しの動作に左手にはめたブルーメタリックのCONVERSEと書かれた腕時計(アナログ)がキラリと輝いた。
あの事件から既に半年──
当時何もできなかったオレはこの月日でかなり腕を上げたと自負できる。
しかし、今の実力でもあの時の事件がどうにかできたか、疑問が残るだろうが。

オレの名は田中達也。
歳は15だ。
国家認定・次元セキュリティ会社『S.T.S』──に勤める最年少、”特別級資格者”のトラブルコンサルタントである。
と言ってもみんなには何のことなのかわからんだろうからちょっと説明しておこう。
次元は科学の発展した近未来(21世紀中旬)。
この世界で一人の科学者が異次元航行を可能にするシステムを開発した。
そしてそのテクノロジーの発展により、さらなる発見もあった。
それは『魔族』の存在────
みんなは魔族と聞いて、思いつくのは悪の根元を司る存在と思われるだろうが、
オレ達の言う魔族は、異次元と異次元との境目に発生する磁場の中で生活する種族たちのことを指し示している。
元々、彼らは各世界の微妙な歪みを回復させる種族(以下、純魔族と呼称)だったそうだが…
と、いってもぴんとこない者もいるだろう…
…えーと…ようするに……一つの次元の存在はメビウスの輪みたいなものだと思ってくれればいい。
一つの次元には過去、現在、未来の3つが一つの道につながっている。それがメビウスの輪。
その輪の中で時間がぐるぐる回り続けているのだが…
その時間が何度も何度も回り続けると少しずつであるが、ずれが生じてくる。
例えばどんなに精巧にできた時計でも必ず遅れたりするだろう。
それが次元の歪みになるんだ。
さて、話はそれてしまったが、とにかく彼らがその歪みを治しているのだが…
人間同様、やはり悪いやつがいるもので…
その仕事をほっぽりだして、いろんな世界でいたずらをするものもいる(以下、不魔族と呼称)
たとえば無理矢理神隠しを起こしたり、ある世界でやりたい放題あばれまくったり、神になったり魔王になったり…など等々…
ちなみに異次元航行システムが世の中に一般化されてからは、似たようなことをする人間達までもが現れ始めていたりする。
そのため、最近になってからは、どんどんと歪みがひどくなり、
異次元と異次元とをつなぐトンネル(通称インフェイルホール)の
…俗に言う神隠しやタイムトラベルとかの原因…発生率が増えるつー厄介なことまでおき始めた。
そこで、始まったのが国家認定・次元セキュリティ会社『S.T.S』─
─設立者はろ……おっと…あまりぽこぽことばらす名前じゃないな………そうだな…設立者は今の会長と言っておくか…
──『S.T.S』──
実はこの会社、国家認定と言われているだけのことはあり、
社員のトラブルコンサルタント(以後、トラコン)は、どんなところにでも強制捜査が可能であり、
警察からの介入もシャットアウトさえできる特権を持つ。
つまりは国家権力以上の力を持った会社と言うことになるのかな?
ただ…多種多様の次元が存在するため、力が及ばない場所(次元)もあるのだが…
まあ…次元の数なんて物は宇宙に存在する星の数に等しいと、どっかの学者(なんて名前だったかは覚えてない)が言っていたぐらいだし…
ま…会長の場合…いや…言うまい…
この会社の主な仕事は、次元を狂わせる不魔族や人間たち犯罪者の逮捕、および歪みの修正処理…
と簡単に言ってしまったが…この魔族ってやつは、頭はいいは、人間たちよりも体が丈夫やら、長生きやら、おまけに魔法まで使えるときた。
そんなんこんなで、普通の人間が奴等を捕まえられるのかっつーとはっきり言って無理。
そこで会社は、純魔族である彼らや、各次元から不魔族らと対抗しえる者たちをスカウトし、
魔族専属のトラコン…彼らを”特別級資格者”と呼ぶ…で対抗した。
ちなみに、会社名である『S.T.S』とは『星とセキュリティ』の略…と言われているのが表上、組織の定説なのだが、
実は”stange to say(不思議なことには~)”の略であると”特別級資格者”達だけは、聞かされている。
とその前に──特別級資格者は──などと説明を施していたが、いってしまえばかなり高位の階級である。
その上が”チーフ”──
いわゆるトラコン達の総まとめ役…会社で言う取締り役社長って所かな?
社員派遣の人選もすべて任される。
能力のみならず部下を思いやる人柄も人選の対象になっており、成績の良し悪しではなることの出来ない階級である。
そして”特別級資格者”は──
トラブルコンサルタントでは最高の階級であり、不魔族たちなどが起こす次元犯罪に対応。
捜査権限及び戦闘能力は高く、武器類の使用に許可を取る必要が無い。
極秘の捜査も受け持つこと多し。
その次の階級が”α級資格者”──
”α級資格者”は人工生命体や感情登録知性体(感情を持つ人工知能)達で最高の階級。
”特別級”と同等の権限を持っており、人工体と戦闘艦という2つの母体に自由にアクセスできる。
好きな世界での移住許可も持てる。
そして、この下からは”1級資格者”~”5級資格者”となる。
”1級資格者”は── 次元犯罪者(不魔族以外)の逮捕、及び空間などの歪みの修正処理。
捜査権限は”特別級資格者”程ではないが高く、数種の武器携帯も認可されやすい。
戦闘能力が通常程度…負魔族などに対抗できない力…しか持たない者ならここが最高の階級と言えるだろう。
”2級資格者”── 1級と同じで次元犯罪者(不魔族以外)の逮捕、及び空間などの歪みの修正処理を行なう。
ただし、必ず3人1チーム、もしくは”特別級”、”1級”、”α級”の誰か1人と行動することを義務付けられている。
”3級資格者”── 次元犯罪者(不魔族以外)の逮捕は行なわず、ほとんどが空間などの歪みの修正処理を行なう。
ただし特例で犯罪者の逮捕を行なうことあり。
”4級資格者”── 空間の歪みの修正処理。
ただし、自分が住む世界でのみ。
他に別の世界からやって来た者(物)たちを送り返したりもする。
”5級資格者”── 新人のトラブルコンサルタントがここにあたる。
ただし、”β級資格者”のアドバイザーが付いた場合、そのまま”4級資格者”になる。
で”5級”の説明で出てきた”β級資格者”は──
本来のトラコンの仕事とは異なる資格者で、トラコンになり得る者のスカウトや新人のアドバイザーなどを担当する。
感情登録知性体や、寿命の長い妖精たちなどが大半を占めている。
──っとまあ…階級はこんなモンだ。
時計の針を何気なく除くと12時22分を指している。
自分の時間間隔がずれていなければ夜中の0時半となるはずだが…オレの住んでいる世界での時間帯での話だ。
そうそう…このブルーメタリックのこの時計…本来はこの様な色はしていない。
つまり特注品と言うべきであろうか…
本来は通常の時計と同じ銀色なのだ。
何故本来の色と違うのか…それは他ならぬ金属が全く別の物質へと変えられているからである…原子レベルで…
金属名を記憶合金ネオラム。
アルミニウム並に軽いのに、その硬度はあのダイヤモンドに匹敵する。
なおかつ普通の金属で先に形を整えた後に原子レベルで変更する事が出来るから作りやすい。
しかも、ある処理さえ行えば、あるパルス波長によって形を変えたり、特殊の精神エネルギーを増幅具現化までできるのだ。
主にトラコン達には防弾着用として使われている…いたせりつくせりの金属なのだ。
ただし…1個体で変更を行うこと…言うなれば…部品1つ1つで処理を行う。
ボルトとナットを組み合わせたまま処理をするな…と言うことである。

さて、話を戻そう…

先ほど唱えていた魔法だが…まだ、成功例はないが、
それよりも一つレベルを下げれば、精王光輪(アスレイン・ファーリング)などの、
六聖霊王…光聖龍、闇聖蛇、雷聖鳳、水聖鮫、火聖獅、地聖狼などから力を借りる呪文をそれぞれオレは持っている。
威力は小山1つぐらいは吹き飛ばすことができるが、これでも”特別級資格者”を続けるとすれば役不足。
それを半年ほど前の仕事でいやと言うほどあじあわされたばかりだった。
何せ、オレの呪文が一切合切、相手に効かなかったのだ。
トラコンとなってから持ち続けていた、魔道士としてのプライドをおもいっきし粉々にされてしまったのも同然である。
六聖霊王とは光、闇、火、水、雷風、大地、それぞれの精霊を束ねる王たちである。
ありていに言うと神や魔王、みたいな者だろうか…
本来、オレの世界には精霊王から力を借りる呪文は、秘技中の秘技と昔から言われている。
そのためかその呪文自体が制御に難しいのか、長い年月をへて、いつの間にかその存在は忘れ去られようとしていた。
そんなおり、オレはその精霊王たちの存在を知る。
それだけでも既に常識を越える様な大事件なのだが、その力を借りた呪文を、たった14才で偶然とはいえ完成させたとなると…
その呪文でさえ、あの時のあの相手に致命傷も与えられなかったのである。
その時にオレはやつの強さに思わず震えた。
怖くなったのではない、たぶん武者震いだったのだろう。
武道家によくある悪い癖ってやつである。
「もっと強いやつと戦いたい」
と、つい考えてしまう武道家の癖。
だが、戦いたいと思ってもこの仕事で動いている限り、甘っちょろい考えでは死んでしまう。
そうなるともっと威力のある呪文が必要になってくる。
一つだけ、未完の呪文はある。 まだ完全ではないが別な、方法が一つある。
で、オレは未完の呪文の開発のために、今もこうやってトレーニング室でがんばっているわけだが…
……………………………………………………………………………って…
…おひこら…誰が暴れているだけじゃないかって…………
………………………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………………………
……何故わかったんだよおぉ…
………………………………………………………………………こほん…
こうなったら、もう一つの方を優先して見ようか…こっちは80%ほどは完成してるしなあ…
「………………」
無言で歩きつづけるオレは目的地のドア手前までくると、
「はあ…」
思わずでっけーため息をはく。
そしてそのドアについているセンサーがオレの姿を認識し、頑丈な作りで出来ているドアを静かに開け放った。
その先には相棒の──
『…あ…お帰りなさあーい(はあと)あなた(はあと)』
どずざあああああぁぁぁぁあー!!!!
──じゃなく…1人と思いもかけぬ2人の美少女のセリフに地をすべる。
『………………』
「達也…なにやってんですか?」
そういいながらアインはテーブルに置かれたハーブティ…多分…を口に一口注ぐ。
その姿、その動き一つ一つがさまになった。
年は20前後…目測…さらりとした金色の長髪に淡いブルーの瞳。
すらっとした長身にナイスなプロポーション。
容姿も端麗で、健全な男なら皆反応するであろういい女、てやつである。
名をアイン。
”α級資格者”であり、オレの相棒でもある。
正式名は201型感情登録知性体DWSMM(ディダブルストゥーエム)変船『アイン』。
縦幅48メートル、横幅15メートル、総重量42トン、矢尻型の形をしたブルーメタリック色…
この色名を聞いてピンと来た者がいるだろう、そう、装甲がすべてネオラムである…の中型宇宙船なのだ。
STS社でも唯一存在する…現在…と言われている、ネオラムのみで作られた船。
この特長すべき船は”全てが!!”ネオラムで作られているのである。
エンジンのみ、ネオラムで作られてる船は他にも数多くあるが、全てとなるとこの船のみ。
まあ…それ故、この船は”変船”と呼ばれているのだが…
たしかオレは、ネオラムの説明時に『ある処理さえ行えば特殊のパルス波長によって形を変えることさえ出来る』と言ったと思うが、
この『アイン』はその特徴を十二分に発揮できる様に建造されている。
そう…この船は多種のパルス信号を駆使し、多種多様な物へと変形する事が出来るのだ。もちろん武器も一瞬で作り出すことが出来る。
他に、一部分だけを分離させて1台の車を用意することだって出来るという便利さ。
では何故、『アイン』以降に同じ様な船は建造されないのか?
それは建造の難しさである。
その中でも溶接することが一番の難解であろう。
ぶっちゃけて言えば、ネオラムは溶接することができないのだ。
それゆえ、最初の段階からネオラムによる船の製造は暗礁に乗り上げた。
が──しかし、その製造をたった一人の女性が作り上げたのだ…それが『S.T.S』の会長でもある。
完成したのは初代・ネオラム船『ゼオ』──
正式名・感情登録知性体DWSMM/変船『ゼオ』。アインの兄貴である。
オレが”特別級資格者”になって最初の相棒である。
そのつもりで作ったのかどうもゼオの性格はオレの性格をコピーしたらしいのだが…
そして、2代目・ネオラム船の『アイン』。この船…目の前の金髪美人である。
普段は船と別に持っている…目の前にいるこの姿…人型(女性)アンドロイドボディで船外とかでは行動をとっている
…このボディは船から分離したネオラムの一部…性格はお茶目でいたずら好き。
過去、ゴキブリと遭遇してキレた…ぷっつんした…回数多々。
これさえなきゃいいやつなんだけど…
趣味は、機体にはデリケートに撤し、くもり一つないボディにうっとりすること…これを趣味と言っていいのだろうか?
思わず悟りを開きたくなる心境である…
「わかった!!…何かの必殺技か何かだ!」
クッキー片手にびしいっとオレのほうに指差し言い放つ妹の舞。
やっぱり…悟りを開きにいこうか…
年は15(オレとは双子)。
まだまだ、子供子供していて結構甘えん坊でもある。
栗色の髪の毛…ちなみに染めている…にオレと瓜二つのその笑顔。
実家(実世界)では香純舞という名前でアイドル歌手をやっており、人気度はトップレベル。
性格はお茶目でいたずら好き…つーか…アインの性格はこいつからコピーしたもの…何で…こいつの性格にしたんだろうか?会長も…
趣味は料理と自負しているが…実は壊滅的な味…
例えで言えば………そのまずさで世界を崩壊させるくらいの味だろうか…うん…我ながらうまい例えである。
「舞ちゃん」
今居恵美が口を開く。
「これのどこをどう見れば必殺技なんですか?」
「え?違うの?めぐちゃん」
あたりまえだろ…
「違いますよ、どう見たってこれは…」
オレは恵美の言葉を聞きながらゆっくりと立ち上がる。
「昼寝をしてるとしか見えないじゃないですか♡」
どぐしゃあっ!
失敗バクテン。
最後の三人目、恵美は、オレと同い年。
で、腰まで届く艶やかな黒い髪を1本の三つ網状にまとめ、淡いブルーの瞳が揺れる前髪から見え隠れする。
まだまだ成長期ということもあってかプロポーションについてはとやかく言うのはやめておくが…
容姿端麗で、絶対、学園のアイドルになるであろう…いや…現にアイドル的存在になってるらしいけど…ってくらいの美少女である。
オレとは通っている学校が違うが、ちょっとした事件が切っ掛けで彼女と知り合った。
運動神経も成績も抜群に良く、気立てが良くてお人よし。
その性格ゆえ、女子生徒にも人気があり、後輩たちに「おねえ様あ~♡」と呼ばれ、その子達から逃げ回るのが日課になってるらしい…
現在は剣道部に所属しており、その実力は全国レベルと言われているが、
本人は大会にでる意思がまったく無いが…
つい1ヶ月ほど前に、全国ベスト8にはいる大学生を圧倒的な実力で勝利を手にしたという奇妙な経歴を持ってたりする
…ちなみにその大学生は男性だったり…
ただ…甘い物には目が無く、どんな状態でも『甘い物優先』とオトメチック(本人呼称)な決心を心がけているらしい
…オトメチックっていったいなに?
何せ、家が家事の時、必ず持ち出すものは何?
と聞かれたら、真っ先にケーキと言い放ったほどの武者(?)なのだ。
ちなみに彼女から、ケーキをかっさらうと問答無用で火炎球10連打…以上…が飛び交うので注意されたし。
「恵美!全然、違うだろぉー!!」
「えー!違うのおおぉ!!!」
「やっぱり、必殺技!」
「いや…それも違うって…」
そこでオレは2度目のでっけーため息をはいたのであった。
つれてきた覚えのない若干2名の姿を盗み見ながら…