『あんだ〜ば〜EX』  4回目


「んっじゃあ、いってみよう!!視聴者は見た!!!」


  サウンドが収録現場内で流れる。
  …どことなく効いたことのあるような音楽なんだが…そう言うのは気にしないで欲しい…



「はいっ!と言うわけで…【スレイヤーズSTS】あんだ〜ば〜EX、
 2つ目のコーナー<視聴者は見た!>司会は引き続き香純舞ちゃんでお送りいたします!」

達也
「今回から、なぜかアシスタントをするように言い付かった田中達也です…
 もの凄く…いやだけど…」


「なんでいやなの?」

達也
「お前のアシスタントをしてるといつか身の破滅に陥りそうな気がするから」


「あたしっていったいなに?」

達也
「天然取扱書娘・オオボケ街道まっしぐら娘・お祭り実行委員会娘」


「…………………」

達也
「ふっ…勝った…」


  何が?


リナ
「ねえ…ちょっと聞いていい?」


「はい?何ですか…天才美少女魔道士のリナさん…」

達也
「18にもなって美少女ってーのはちいと無理が…」


どごしっ!


達也
「…いちゃいの…」

リナ
「…やーかましっ…とそれよりも…あんたたち、猫斗犬は知らない?」

舞&達也
『…………………』

リナ
「たしかあんたのアシスタントをするって言ってたんだけど…
 あったら、即効で火炎球の1発・2発、プレゼントしてあげようかなって思ってたのに…」

達也
「…そりゃまた…どうして…」

リナ
「あたしの大事なお宝さんを盗もうとしたのよ!あいつは!」

ゼル
「正確に言えば盗賊が溜め込んだ…だがな…」

リナ
「うっさいよ!ゼル!」

舞&達也
『…………………』

達也
「…おい…どうすんだよ(こそこそ)…」


「黙ってれば、ばれないって(こそこそ)…」

リナ
「ん?何?今、なんか言った?」

舞&達也
『いいえ!何にも!!!!』

リナ
「…そ…そう…ま…とにかく…彼は今どこに居るの?」


「…あ…あははははははは…あ〜彼ですか?
 え〜っと…………手元の資料によりますと…
 ………………………………………………………………………………
 ………………………………………………………………………………
 今回もゲストとしてリナさんたちが来るとわかったのを皮切りに…
 いやだあ…殺されるううう!
 インバース・ロイヤル・クラッシュは足のひねりが重要!
 魔族撲滅運動参加者募集中!
 竜派斬は1日3回!!
 …などとわけのわかんないことを盆踊りしながら喚くので…
 …ディレクトリさんが…」

達也
「ディレクターだ…」


「ディレクティーさんが、
 とげつきハンマーでぽこぽこに肩たたきをしてあげて、
 彼のために海苔巻を作ってあげて、
 そのまま海水浴に連れて行ってあげたらしいですけど…」

達也
「ま…簡略化すると、
 ぼこぼこにし、
 ス巻きにし、
 そのまま東京湾に投げ捨てたって…ところだろうな…


「よよよよよ……泣ける話でしょ…」

達也
「え?笑い話じゃなかったのか?」


「8割ほどね…」

リナ
「…あ…そ…そう…それはよかったわ…」


「でしょ(はあと)」

リナ
「…で…でしょ…ってあーた…」

達也
「気にするなリナ…いつものことだろ…」

リナ
「………そうね…」


「さて、このコーナ<視聴者は見た!>では、いろいろなホームページに存在する、
 スレイヤーズ作品を愛すべく方々が身を焦がしてまで書きに書きまくった、作品の中から、
 この人のこのセリフ及びこのシーンが特に気に入ったと言うコメントを紹介してい、
 作者の他力本願はわが人生!
 という言葉とともに出来あがった番組です(はあと)」

達也
「なんちゅー案粋なコーナーや…
 にしてもコーナー名もさっきの音楽といい…どっかで聞いたことがあるんだが…」


「あ〜それはただたんに作者にボキャブラリティーが無いから、
 そのまんまダ○ンタ○ンDXのコーナーをちょいっとひねくったもの…
 いってみれば、ぱくりってやつね…ほら…音楽同じだったでしょ…」

達也
「いーのか…おい…」


  いいのだっ!(まてっ!!!)



「自分で自分をひねくれキメラって呼んでるし…」

リナ
「それはちょっと意味が…」


「と、いうわけで皆さんお手紙くださいねぇ。ではまた来週(はあと)」

リナ&達也
『…こら…いきなり終わるな…』


「え〜でも…この後、何すればいいのよ…」

達也
「たとえばゲストの紹介とか…せっかく全員呼ん出るんだし…」


「あ…なるほど…では…改めて…」


  ぱあっ
  突如、スポットライトがつき、7人の姿を映し出す。


達也
「…テレビでもないのに…なぜ演出効果をするんだ?」


  えっへんっ!
  私の趣味だ!!



「とっ言うわけで…とりあえず今回はゲストの方々をご紹介…
 まずは…相も変わらず盗賊いじめが趣味と宣言・リナ=インバースさん」

達也
「宣言するところがこいつらしいわな…」

リナ
「…るっさい…」


「いつものほほんお茶が好き、自慢の湯飲みはマイカップ?ガウリィ=ガブリエフさん」

達也
「噂で聞いたけど…お手製だとか…ガウリィが作ったにしちゃよくできてるじゃん…」

ガウリィ
「まあ〜な」

リナ
「どうせ、コーヒーカップを作ろうとして失敗しただけでしょ」

ガウリィ
「……………う゛…」

リナ&達也
『…図星かい…』


「ニヒルな笑みが人気呼び、悪魔と呼ばれて狂喜乱舞・ゼルガディス=グレイワーグさん」

ゼル
「…何だ…それは…」


「え?でも…TRYの3話で悪魔と呼ばれて喜んでいたじゃないですか」

ゼル
「………………」

リナ
「その沈黙は肯定と、とっておきましょ(はあと)」


「そうですね(はあと)では…」

ゼル
「って勝手に決め…」


「…そのお隣が…」

ゼル
「完全に無視か…」

達也
「あきらめろ…こういうやつなんだから…」

ゼル
「………………」


「周りの一言無視しつつ言うことやること正義の2文字、
 元気笑顔の爆裂娘・アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンさん」

アメリア
「正義はいつも一つです!」


「ところでアメリアさん」

アメリア
「何でしょう?」


「正義って、すべてがすべてイコール正しいというわけじゃ無いんですが…そのことについて一言」

アメリア
「…な…何をいってるんです…そんなことあるはずがありません!」


「え?でも…正義の名の下に…とか何とかいって、ただの暴力で事件を解決してる事だってあるし…
 警察だって最後は数の冒涜でいくし…」

アメリア
「………………」


「答えが出ないようなので次に行きましょう…」

達也
「完全にゲストで遊んどるなあ…」


「甘い物には飛びつき食らい、知らぬ間にやら崖落ちる、天然100%あがり症娘・今居恵美」

恵美
「…ど…ど…ど…ど…ど…ど…ど…ど…どうも…は…は…は…は…は…
 …は…じめまして…今居……め…恵美です…よ…よろしく…お…お願いします…」

達也
「お前さん…もう少し…そのあがり症、何とかならんのか?」


「あ!恵美ちゃん!カメラ回ってる!!!」

恵美
「はうっ!!!………………」


「…あら?緊張のあまり、気を失っちゃったみたいですね……じゃあ…次…次…」

達也
「…なぜカメラが?」


「…いつものおとぼけなんのその、突っ込み入れられ更ぼける。
 あたしの可愛い妹・雪菜っ……………………って…ありぇ?」

雪菜
「…zzzzzzzzzzz…」

達也
「…寝てるし…」


「…あ〜…寝顔が可愛いのでよしとしましょう」

達也
「…いいのか?…」


「じゃあ…起こす?」

達也
「……………………………………………………………………………」


「……………………………………………………………………………」

達也
「…………………………………………………いや…止めておこう…」

ガウリィ
「あん?何で起こさないんだ?」

アメリア
「そうです。それは正義じゃありません!」

達也
「…怖いからに決まってるからだろ…オレは死にたくない…」

リナ&ガウリィ

ゼル&アメリア
『???』


「この子を無理矢理起こそうとすると、何故か寝ぼけて火炎球をぶちかましてくるのよねえ…」

リナ&ガウリィ

ゼル&アメリア
『……おひ……』

達也
「こいつも…これがなきゃ…本当に可愛い妹なんだがなあ…」


「さて…お次にいきまして…ゴキブリ確認あたふた目、思わずミサイルぶちかまし、
 一都市何故か砂漠と化す……の……
 ……アイン=バーグさん…です………ってたっくんこれホントなの?」

達也
「至極、まじめに事実だ…」

アイン
「嘘よ!おバカよ!出鱈目よ!!あたしが撃ったのはミサイルじゃなくて核爆弾よ!!!」

達也
「そっちの方がよけいに被害を大きくするだろうが!!!」


「……こ…怖い性格してるわねぇ…」

達也
「おまえさんそっくりだからな」


「………こほん……そ…そしてあたしの隣に立つのが生意気なあんちゃん。
 アシスタントと相棒を勤める知り合いの田中達也です」

達也
「…おひ…知り合いって…一様…オレ…おまえの兄貴になるんだけど…オレは…」


「んなの却下!」

達也
「…こら…」


「というわけで今回のゲストはこの方々…」


「あの〜お〜」


「………………」


「…もしもし…聞いてますか?」


「…はい…何でしょう?」


  斜め後ろを振り向く舞。
  そこには、いつも絶やさぬにこにこ顔に、黒髪のおかっぱ頭、そして黒い神官服をまとった…


ゼロス
「僕の紹介は無いんでしょうか?」


「ないです(はあと)」

ゼロス
「いや…はあとまあくをつけてきっぱり言い切られても…僕としてはちょっと困るんですけど…
 だいたい…何故、僕はここに立っていなければならないんでしょうか?」


「ぶっちゃけて言えば、DXのポストくん役だから…」

ゼロス
「…しくしくしくしく…」


「あれ?もうこんな時間…じゃあ…今回はこの辺で…また来週お会いしましょう!」