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『あんだ〜ば〜EX』 5回目
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舞 「舞ちゃんのお料理クッキング!!」
ぴしいぃっ!!!!!!!!!!!!!(×8)
舞 「ありぇ?みんなどうしたの?銅像みたいになっちゃって…
ゼルガディスさんなんて…色まで銅像みたいに…」
ゼル 「これはもともとだ!!」
舞 「みゃああ…ごめんなしゃい!!」
S 「お料理…白いご飯食べられるんですか?」
舞 「うん(はあと)」
S 「わああ〜い(はあと)」
雪菜 「zzzzzzzzzzz…」
達也 「雪菜…こんなところで寝たふりしてると、
結局は食べることになるぞ…舞の手料理」
雪菜 「…ぐーぐー…」
達也 「…いや…いきなり、いびきにして寝たふりしても、変わらんのだが…」
恵美 「いやああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!」
どし、めき、ごしゃ…
リナ 「うわ…恵美ってば物破壊してるし…」
達也 「あ〜なると、手がつけられん。
あ…ガウリィ…そろそろ、その辺に何かが飛んでくるから気をつけ…」
ごっ!
ガウリィの後頭部に恵美が投げたマイクが直撃する。
達也 「…って、遅かったか…」
ゼル 「飛んでくるって何でわかるんだ?」
達也 「経験値100だから…」
アイ 「いえいえ…愛の力ってやつですよ」
達也 「んっんっんっ。何のことかなあ〜アインちゃん。
終いには背中にゴキブリ入れちゃうよ(はあと)」
アイ 「ひっ。ごみぇんにゃしゃい。もう言いません」
達也 「よろしい…」
アメ 「リナさんみたいな人ですね…」
リナ 「んっんっんっ。何?アメリアちゃん?今なんか言ったかな?」
アメ 「…いいえ…何も言ってません…」
ガ&ゼ 『(…確かに…)』
達也 「…しかし…ディレクターがよくそんなコーナを許可したな…」
舞 「ディレクタさんなら代わったみたいだったけど…」
達也 「変わったって…いつ?」
L様 「たった今!」
全員 『うおっ』
S 「…あ…え…L様…」
L様 「あら?Sじゃない…最近見かけないと思ったらこんなところで何してるのよ…」
S 「はあ…白いご飯を探して1兆里ほど旅を…」
全員 『1兆里って…』
ガウ 「なあ…<いっちょうり>ってなんだ?」
リナ 「あんたに話してもどうせ寝るから却下」
達也 「…あんたが…ディレクタ?」
L様 「そうよん(はあと)」
達也 「…そういや…ちょっと前に…救急車が来てたよな…あれって…」
舞 「元ディレクタさんが乗っていったけど…」
リナ 「なんで?」
舞 「すごいぼろぼろになってたけど…事故でもあったんじゃないの?」
L様 「そこであたしが代理となったわけ」
S 「…L様もしかして…」
ごごすっ
高速・トゲトゲハンマー突っ込み。
L様 「何?」
S 「………………いいえ…何でもありません…」
全員 『(なぜ、一瞬でぼろぼろに?)』
舞 「でね。新ディレクターさんに愛のこもった手料理と一緒に、
今回のコーナの説明をしたの(はあと)」
達也 「あんた…食ったのか?それ…」
L様 「ええ…食べたわよ…あれは美味(びみ)だったわ〜」
達也 「…び…美味って…お前さんがまともに作れる料理なんてあったか?」
舞 「みんなが大好き。カレーライス(はあと)」
達也 「…げっ…」
恵美 「…ひっ…ふぅ……………(気を失う)」
雪菜 「みーん、みーん、みーん、みーん、みーん」
ゼル 「なぜ?セミ?」
S 「…しくしく…白いご飯じゃない…」
全員 『そういう問題?』
アメ 「…カ…カレーライスですか…それならまともなのが出来るかもしれませんね…」
リナ 「…そ…そうね…それで彼女が美味しく食べてくれたのね…」
舞 「同じくカレーライス…もう出来上がってるんだ」
達也 「…じゃ…そういうことで…」
リナ 「…って!達也!!あんた、荷物持ってどこ行く気!!!」
達也 「みぇえええええぇぇぇ…頼むリナ行かせてくれ!!
世界中の格闘家たちがオレを待ってるんだあ!!!!」
ゼル 「格闘家って…」
アイ 「あっ…実は達也って拳法道場の跡取息子だったりするんですよ(はあと)」
リナ 「アイン…あんた…どこ向かって言ってるの?」
アイ 「そりゃあ、もちろん視聴者の皆さんに…」
リナ 「あ…それもそうね…放送してるんだもんね…」
達也 「んじゃ…」
ガウ 「何言ってんだ達也…せっかく飯が食えるんだから…
その後ででもいいじゃないか…さあ…雪菜も木に引っかかってないで…」
ゼル 「室内に木?」
アメ 「…あ…ゼロスさん…」
ゼロ 「…しくしく…」
リナ 「ゼロス…木の格好なんかしてそんなに面白い?」
ゼロ 「…しくしく…聞かないでください…」
達也 「でえぇぇ…ガウリィ。引っ張るな!オレは今すぐ旅に出るんだ!!」
雪菜 「あたしはセミ!セミですうぅぅ(泣)」
ガウ 「はっはっはっはっ…知ってるか雪菜。セミって人間の言葉はしゃべんないんだぞ」
雪菜 「そうだった………みーん!みーん!みーん!みーん!」
全員 『…おひ…』
ガウ 「なあ…リナ。オレ、カレーライスってーの、
食べたことないんだ…リナはあるのか…」
リナ 「まあ…一般家庭の料理だからね…って、
普通…知らないほうが、おかしんじゃないの?ガウリィ」
ガウ 「え?そうなのか?」
アメ 「ガウリィさんの場合…ただ単に忘れてるだけでは…」
ゼル 「…旦那に限って…食べ物を忘れるってーのはありえんだろ…」
アメ 「…あ…それもそうですねえ…」
リナ 「…食べたことがあってもその名前を覚えてないのよ…多分…」
アメ&ゼル 『…なるほど…』
舞 「じゃあ…早速…持って来るね(はーと)」
達也 「にえぇぇぇぇ!!!ガウリィ…頼む!手を離してくれえぇぇ!!!!!」
雪菜 「みーん!みーん!みーん!セミ!!セミ!!セミ!!セミ!!」
ガウ 「まあまあ…」
──で──数分後──
ごぽ。ごぽごぽごぽごぽ。
そんな、かすかな音を出す皿がみんなの目の前に──
全員 『………………』
リナ 「…何?これ?」
舞 「カレーライス(はーと)」
スレ3人 『……………は?…』
舞 「だから、カレーライスだってば!」
達也 「…以前のと、まるっきり変わってないひ…」
スレ3人 『…………以前って……(汗)』
達也 「そのまんまの意味」
リナ 「…カ…カレーが紫色なんだけど……」
達也 「ジャガイモの代わりにサツマイモでも使ってるんだろ…」
リナ 「………………それは皮の色…」
達也 「…だろうな…めんどくさがり屋だから…皮をむかなかったんだろ…」
ゼル 「…ご飯が…ピンク色なんだが…」
達也 「桜の花びらと一緒に炊き込んだんだろ…きっと……
そう思っておくのが一番幸せだな…」
スレ3人 『……思っておくって?…一番幸せ?』
アメ 「不気味すぎますう〜」
達也 「気にするな些細なことだ…」
スレ3人 『……些細?…』
ガウ 「へえ…これがカレーライスかあ〜」
リナ 「…納得するな…」
L様 「くううぅ…美味しそう(はあと)」
ガウ&L様&S以外 『そうか?』
S 「…しくしく…白いご飯じゃない…」
ガウ&L様&S以外 『そういうレベルの問題?』
達也 「…はう…結局ガウリィのせいで…逃げられなかったしなあ(泣)」
リナ 「こうなったら、一蓮托生よ…」
達也 「…しくしく…」
舞 「はい。皆さん召し上がってください」
ガウ&L様&S以外 『………………』
ガウ 「おう…いただきま〜す!」
じゅわあぁぁ〜
アメ 「…あ…あの…ガウリィさんのスプーンから変な煙が出てるんですけど…」
ガウ&L様&S以外 『………………』
達也 「誰が犠牲になるんだ…言っとくがオレは絶対ヤダぞ…」
ガウ 「はっはっはっはっはっはっ…何言ってんだ達也。
料理は見てくれじゃないんだぞ…ほら…」
ぱくっ
達也 「………………」
スレ3人 『………………食った…』
雪菜 「…お…お兄ちゃん?」
アイ 「化けて出ないでね…」
恵美 「…南無…」
全員 『………………』
どごぐしゃあっ!!!!
スレ3人 『…ひぃ…』
舞&ガウ 『…あれ?』
ほか3人 『…やっぱし(泣)…』
ぴくぴくぴくぴくぴく…
リナ 「…し…死んだかな?」
アメ 「…あ…泡噴いてますよ…」
ゼル 「死ぬ一歩手前だな…」
舞 「で…ではみなさん。また次回でお会いしましょう…さようなあ〜」
ガウ 「お〜い…リナ…早く食おうぜ!!」
リナ 「絶対!!いやっ!!!」
ぴくぴくぴくぴくぴく…
…おいおい…見てないで誰か助けてやれよ…
L様 「うう〜ん…マッタリとして、舌にぴりぴりと来る、この高揚感…」
S 「ふえええぇぇ〜白いご飯じゃないいぃ〜…もぐ…むぐ…」
ガウ&L様&S以外 『…食ってる…』