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     『あんだ~ば~EX』  放送開始前(後編)
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前回までのあらすじ
リナ  「あたしの名は神楽リナ。現在、横浜西警察署に勤める敏腕美人刑事である」
ガウ  「なあ…なんでいつも自分のことを美人ってくくりつけて自己紹介するんだリナ?」
達也  「だいたい…どこをどう取れば美人になるって…」
  どす、ごき、めきゃ、ぐし、ぼす… 
リナ  「達也…ごめんなさいは?」
達也  「…ごめんにゃしゃい…もういいましぇん…」
リナ  「よろしい」
達也  「…がく…」
ガウ  「あ~…こりゃ…しばらくは再起不能だな…」 
リナ  「こほん…え~っと…そんなある日、銀行強盗を想定した訓練のため、
      あたしと後輩であるアメリア、
       そして…ここでお昼寝している弟の達也が銀行強盗となり…
        訓練を行っていたが、そこに転地をもひっくり返る轟音が!!」
ガウ  「おお…でその後は?」 
リナ  「ここまでが前回のあらすじよ…」 
ガウ  「え?そうなのか?」 
リナ  「さ…あの轟音はいったい何なのか…。
     そして銀行から脱出するあたしたちは警察につかまるのか…
      そして置いてきぼりをくった達也は、警察にこってり絞られるのか?」 
達也  「…おひ…」 
リナ  「では、続きをどうぞ♡」  
   まあ…おおむねこんなところだろうか…??
?「全然、話が違ーう!!!!」
   おや…あなたは?
………どなたですか???
?「どなたかって…前回のラストに出てきたじゃない…」
   え?そうでしたっけ?
おかしいな……わたし…前回のラストあたりの記憶がぷっつりと消えてるんですよ…
???「………………………………………」   
   え~と…それで、あなた様は???
?「え?あたし…あたしはLよ」   
    はあ…Lさんですか…それはまたご丁寧に…   
    それにしても…頭が痛い…
L様  「………………………………………」   
    ところで…その後ろ手に持ってるトゲつきハンマーは何ですか?
L様  「え?これ………………え~と…そう…チャームポイントよ」   
    ほほ~、チャームポイントですか…お茶目さんなんですね。Lさんって♡
L様  「…そ…そうねぇ…お茶目なのあたしって…ほほほほほほ………
      (彼の頭殴りすぎたのかしら?)」
     はっはっはっはっはっは…う~ん…やっぱり、頭が痛い。
L様  「あ…何なら頭が痛くならないおまじないしてあげましょうか?」
     え?そんなのがあるんですか?
L様  「ええ…あるわ♡」
    それじゃあ…お願いしちゃおうかな?
L様  「OK………………………………………」
     ずごごごごごごごご…   
金色に輝くL。   
     うおっ…まさか…スーパーサ○ヤ人?!
L様  「………………………………………違うって…」
    ………………………………………   
    ……ぬぬぬぬぬ…す…すさまじい…低周波………………………… 
    …強力な低周波治療器でもつんでるんだろうか…
L様  「………………………………………つんでないわよ…」
     ………………………………………
     あの~…ところで…その振り上げてるトゲトゲハンマーは?
L様  「おまじない(はあと)」
     いや…あの…それをどうなさるんです?
L様  「おまじない(証拠隠滅ともいう)………っというわけで…」
    わけで?
L様  「…光になれーーーー!!!!」
     にゃああああああああぁぁぁーーーーーー!
     作品が違うぅーーーーーーーーーーーーー!!
     どごっ!!   ………………………………………
L様  「………………………………………」
     ………………………………………
L様  「ちっ…光にならなかったか…
      フェアリーソウルもこいつだけは拒否したようね……
        さて…こっちは片付いたことだし…
          まずはどんないたずらをしちゃおうかしら?」
微笑むL。
そして彼女は音響室へと向かった──
一方──
雪菜  「ぽち…お手…」
ぽち  「…いや…なあ…お譲ちゃん…」
雪菜  「もお…ぽちったらお手も出来ないの?
       お母さんはそんな風に育てた覚えないわよ!」
ぽち  「育てられた覚えはない…なあ…お譲ちゃん…ワーウルフって知ってる?」
雪菜  「犬(はあと)」
ぽち  「………………」
リナ  「こんなところでなにやってんのよ、スポット…」
ぽち  「誰がスポットだ!誰が!」
リナ  「目の前の犬」
雪菜  「え?ぽちじゃないの?」
リナ  「それもいいかも…」
ぽち 改め スポ 「…スポットでいいです…しくしく…」
ゼ&ア 『…あわれ…』
スポ  「………………」
リナ  「しないわね…」
雪菜  「ねぇ…出来ないでしょ…」
アメ  「出来ないんじゃなくて…やりたくないだけなのでは…」
リナ  「スポット。もう一度やるわよ。お手!」
スポ  「………………(ぷい)」
雪菜  「しない…」
リナ  「黄昏よりも暗きもの……」
スポ  「…………わん(汗)」
リナ  「おおぉーー!えらぞ!スポット!!」
雪菜  「お手だけでこれだけかかるんじゃ…あまりお利巧さんとはいえないですね」
ゼル  「…ディルギア…お前は誇りを捨てたか…」
スポ  「るさい!!」
雪菜  「あたしんとこのティムちゃんは二足歩行するわ、逆立ちするわ、
       九九を唱えられるわ、円周率を100桁暗記してるわ、言葉をしゃべられるわですごく賢いのに…」
全員  『それって本当に犬?』
雪菜  「ううん。猫」
ゼル  「猫が言葉をしゃべるか?」
アメ  「円周率100桁の暗記なんて普通の人でも簡単に出来ませんよ」
リナ  「一度、その不思議な猫を見てみたいわ…」
ゼロ  「はっはっはっは…甘いですね。僕のところなんて炎の矢が出来るんですから」
雪菜  「…くう…負けた…」
リナ  「それって…もしかして…デーモン?」
ゼロ  「それは秘密です(はあと)」
リナ  「まあ…どちらにしろ、賢さはガウリィを超えてるわねその猫…」
ガウ  「なに行ってんだよリナ。オレだって言葉はしゃべれるぞ」
リナ  「それだけね」
雪菜  「あ!そうそう…十二支も全部言えるんですよ」
リナ  「ためしにガウリィ。あんたは言えるんでしょうね…」
ガウ  「もちろん…まずは”ね”だろ…」
リナ  「ほうほう…そこまでは誰だって言えるわね…」
ガウ  「…次が”うし”、”とら”、”う”、”たつ”…」
リナ  「順調ね…」
ガウ  「…”み”、”やー”、”なー”…」
リナ  「へ?」
ガウ  「”ここのつ”、”とお”」
  ごすっ
  全員、ほふく沈黙──
ガウ  「どうだ…言えてるだろ?」
リナ  「全然いえてない!」
ゼル  「途中で数をかぞえるなっ!!」
ガウ  「えええぇぇーーーー!!!違うのかあーーーー!!!」
リナ  「十二支も言えんのかこのクラゲは!!」
舞   「リ~ナ~さん(はあと)」
リナ  「って…え?…あ、舞と達也じゃない…どしたの?」
達也  「目が険悪になってるぞ…」
リナ  「ほっとけ…」
舞   「ねえ…リナさん。こちらの放送は?」
リナ  「とっくに終わったわよ」
舞   「ちっ…」
リナ  「何?その舌打ちは…」
??「あのお~」
全員  『って……だれ?』
??  「すみませんSというものなんですが…」
リナ  「すごく胡散臭い…」
アメ  「服がぼろぼろです…」
ゼル  「これ以上何があっても驚かん」
ガウ  「確かに…」
リナ  「あんたが言うな…」
ゼロ  「…………(…ま…まさか…こ…この御方は…)」
??  「わたし…Sといいますが…白いご飯を食べられる場所はありませんか?」
全員  『は?』
S   「…だから…白いご飯…が食べたいんですが…」
全員  『…し…白いご飯って…』
舞   「そうだ!!」
リナ  「って…いきなり何?」
舞   「えへへへへ…ひとつ…いいコーナ思いついちゃった」
リナ  「あん?」
舞   「というわけでちょっとディレクターさんのとこに行ってきまあ~す」
     そして、彼女はそのまま立ち去っていった…
達也  「なんか…すげ~いやな予感がするんだけど…オレ…」
ガウ  「気のせいだろ」
達也  「そうかな…」
S   「あの~白いご飯は……」 


続く…*****************************************************

L様  「ちょっと待て…」 
なにか?L様 
L様  「何か?じゃない!もしかしてあたしの出番最初のあれだけ?」
多分…
L様  「多分って何?多分って!!」
ぐ~ぐ~ぐ~ぐ~
L様  「寝るな!!」
では、次回で。
L様  「暴れちゃうわよ!!!」*****************************************************