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『あんだ~ば~EX』  放送開始前(前編)

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放送前──
舞    「るんるるんるるんるん…」
達   「やけにきげんがいいな。舞…今日の給食…カレーライスか何かだったのか?」
舞  「あたしは小学生か…」
達  「知能指数と精神年齢が特に…」
舞  「…こら…大体…あたしたちの学校はお弁当制度じゃない。小学ん時から…」
達  「あれ?そうだったっけ?」
舞  「だっけって……たっくん…あんた学校ちゃんと行ってんの?」
達  「そういや…最後に行った日って2週間ぐらい前だったような…」
舞  「よくそんなんで退学にならないわね…」
達  「人徳だろ…それと成績優秀だし…」
舞  「何言ってっかな………  …たっくんの成績は……………………。
     う…なんで学年トップなのよ~!」
達  「そいつは違うぞ…」
舞  「期末とかいっつもトップじゃない!!」
達  「全国模試トップ」
舞  「すごくむかつく」
達  「むかつけむかつけ」
舞  「ふ~んだ…どっちにしろ…教師たちのブラックリストの一人に、
     数え上げられてるくせに」
達  「お前さんもその1人(はあと)」
舞  「な!こんな優等生を捕まえてそんなわけないでしょ!!」
達  「この間──   ”出来るかな?出来なくてもいいよ。
     そんなんでも面白いから”のコーナー
     ──と似たことを学校でもやらかしたらしいじゃねぇか…。誰からも許可貰わないで…」
舞  「ぎくっ…」
達  「その為、学校は大パニックになったんだったって?」
舞  「…あ…あははははははは…」
達  「幽霊騒動があった時も、
     夜中に学校に忍び込んで捜査にかこつけて無茶やったことも合ったし…」
舞  「……………………」
達  「教師たちには言ってないが…その幽霊って、
     ・・・・魔道実験の失敗でお前さんが作り上げたんだろ…」
舞  「…な…なぜそのことを…」
達  「って…本当なのか…オレは冗談で言ったんだが…」
舞  「…あう……」
達  「たくっ…そんなこんなでいろんなことをやらかすから…。
     そのせいで、オレは肩身が狭くて学校にいれられないんじゃないか!」
舞  「あーーーーおもいっきし、責任転換してる!」
達  「さあ……なんのことかなあ……。
     ・・・オレは舞がしょっちゅうやってることを真似してるだけだが…」
舞  「……………そ…そんなことよりも話を戻しましょ…」
達  「…逃げたな…図星を指摘されて返す言葉がないってやつか?」
舞  「やかましい…」
達  「で…なんで機嫌がいいんだ?」
舞  「…っていきなり真顔になんないでよ…」
達  「いやだって…話をつーてたし…」
舞  「な…なるほど…」
達  「で…なんで機嫌がいいんだ?」
舞  「手紙がきたからよ…」
達  「ほう…手紙が…珍しい…で…内容は?」
舞  「うん読むね。
    『こんにちは♪スレイヤーズラジオの方にはしょっちゅう顔出してるねじばなです。』
    へえ~そうなんだ…いいなあ…。
    リナさんとこには常連さんがいて…うちには居ない…」
達  「裏番組だからな…」
舞  「いや…そういうのとはちょっと違う理由があるなような…
達  「何だ?今気付いたのか?」
舞  「…おい…」
達  「いいから続き続き…」
舞  「…なんかな………で…『こっちにも顔だしてみよーかなーなんて?』
     くう~うれしいじゃないの…よだれが出ちゃうじゃない!」
達  「なぜ?よだれ?」
舞  「なんとなく?」
達  「………………」
舞  「続き続き…『あ、そうそう、私、なぜかいろんなところから情報もらってるんですよ。』 
    スレイヤーズラジオ乗っ取り計画のこととかもその一部で。(笑)
      そこで、情報を少し…」
達  「情報?」
舞  「”スレ・ラジ(スレイヤーズラジオの略称勝手につけてみた。)
     乗っ取りうまく行かなかったから、裏番組のレギュラーにでもなって、
      いろいろいたずらしよう計画”なるものが近々発動するとかしないとか」
達  「…ああぁ…なるほど…だからか……。
     お~い…ゼロス…そいつは止めたほうがいいぞ。
      そこのボリュームのスイッチは……魔族みたいな瘴気を持つ者には、
      勝手にアストラルに攻撃をするように、オレが仕掛けといたんだ…」
舞  「はにゃ?」
  しばし──
ゼ  「ぐははははああぁぁぁぁーーーーー!」
舞  「ふえ?」
達  「…ふっ…おろかな…人の言葉を信じんとは…」
舞  「つーより…アストラルにゼロスさんがいたことになぜ気付く?
     それにいつの間にそんな仕掛けを?」
達  「面白いから!」
舞  「なるほど…」
達  「ほら…続き続き…」
舞  「…あ…う…うん…あと、
     『あたしを出せ!あたしを!』とか叫んでる金髪のおねー様が、
      一緒に計画立ててたとか立ててないとか…金髪のおねー様?
       うに?誰のことだろ?」
達  「…さあ…」
舞  「リナさんたちなら知ってるかな?」
達  「知ってるんじゃないか?オレたちはあちら側の人間じゃないからなあ…」
舞  「ちょっと聞きに行ってみよっか…」
達  「今、収録中だろ。確か」
舞  「ラッキ!」
達  「割り込みしようってか?」
舞  「うん(はあと)」
達  「うんって…そういや……ゼロスのやつもあっちに行ったようだったが…」
舞  「何でわかるの?アストラルサイドの人のことを?」
達  「気にするな。ただの事故だ」
舞  「事故?」
達  「さあって…ちと行ってみっか…」
舞  「あ!ちょっと…事故って何?事故って?」
しーん… 
と、突然現れる一人の女性。
?「んっふっふっふっふ」
  金色の長い髪。スタイルよしの、よだれもんのいい女。
  さあ…この女性はいったい何者であろうか…
  そして、ここでいったい何をする気なのか!
  っと言うわけで、正体は次回へ持ち越し!!!?
「ちょっとまてえ~!!!!!」
  いいえ待ちません。ではでは…
  …って…あの…その…その手にあるピコピコハンマーはいったい…?
「なに?気に入らない。じゃあ、こちらにしましょ♡」
  しゅいんっ
  という音とともにそれが変わり、
  ………………………………………………………………………………
 ………………………………………………………………………………… 
……トゲつきハンマー……?
「あ。気に入ったみたいね。じゃあ、そういうことで…♡」
  …え?
  その後、しばらくは変な音がしたそうな──