神という名の魔という名の・・・

闇:はあ
ファ:疲れてるな〜
闇:だって明日試合ですし・・・・
ファ:出ないんじゃないのか?
闇:出ませんけど・・・・練習でレギュラーと組まされるんですよ。ものすごく痛い・・・・
ファ:・・・・まあ頑張ってくれ
闇:そう言われても・・・・はあ、まあ15章になったなこの話も・・・・
ファ:なんとなく20章近くになるような気がするのは俺だけか?
闇:いいえ、自分でも20章近くになりそうな予感がします
ファ:・・・・まあいいや。あんたが疲れるだけだし・・・・
闇:そう言われても・・・・まあそうだけどさ
ファ:なんか納得しているし・・・・
闇:どうでもいいけどホントにこれどうなるかな〜
ファ:分かってないとか?
闇:うん
ファ:・・・・(ジャキ)
闇:ってやめれ〜(ざしゅざしゅざしゅ)
ファ:ふう、邪魔者がいなくなった所で本文をお楽しみください。それではあとがきで・・・・
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俺と幻魔の君は生まれた時から仲がよかった。
奴は、混沌の王様の友、時の王様ことフェンオルラー様の直属の部下で俺と同じ地位だった。
しかし、時の王様は、2人の直属の部下をお創りになられたので俺よりか弱かった。
もう一人はフェンセツ。通称幻想の君と呼ばれ、幻魔の君と同じ力を持っていた。
俺たち3人は同じ時に生まれたと言っていらした。
本当かどうか知らないが・・・・まあ、俺達は仲良く暮らしていた。
ある時は大けんかして銀河一個壊滅させた時もあるけど・・・・かなり怒られたなあの時だけは・・・・まあ、両方ともの両親。
つまり時の王様と混沌の王様だけど、両方とも自由気ままに存在していく事を俺たちに許されたし、
例え一人でも生きていけるためにと言われいきなり人間界に人間として落とされた事もしばしばあった。
それはそれで俺達は平和だった。
しかし、あの日・・・・そう、あの日にその平和な日々は失われた・・・・
それは今から三億年ほど前、丁度俺たちが人間で言う10歳くらいの姿を使っていた時だ・・・・・・・・


「なあファン、なんかこのごろおかしくないか?」
その時は俺達は丁度混沌の王様と時の王様が仕事で出かけている時だ。
当時俺はファンと言われていて俺は彼をオルと言っていた。
ちなみにフェンセツはフェンと言っていた。
「なにって何がだオル?」
「そうよ何がおかしいのオル?混沌の王様と時の王様が予定より遅れるのは何時もの事じゃない」
そう言って俺達は自分達の武器を出して磨き始める。
オルもそれを見て俺たちと同じように磨き始める。
「けどな〜」
だが、まだ何か言っている。
「だ〜鬱陶しい。オル、何がおかしいの!?」
半分切れた状態のフェンが突っかかる。オルは少し驚いたようだったが、
「分からないからおかしいって言ってるに決まってるじゃないか」
そう胸をはって言う。
フェンは即げんこつを頭に入れた。俺はその様子を見てくすくす笑いながら、
「夫婦漫才はやめろ」
そう言う。すると両方から一気に攻められる。
「何が悲しくて、こんな勘と体力と剣術しかできないような奴と夫婦にならなくっちゃならないのよ」
「そうだそうだ。何でこんな意地悪出口が悪い奴と夫婦にならなくっちゃならないんだ」
「何よその言い方。その言い分だと私がかなり口が悪いように聞こえるじゃない」
「ふふふふふ、現にその通りだから仕方ないじゃないか」
「何よ。やるって言うの」
そう言いながら自分の武器のロッドを構えるフェン。
「ふっ、けんか売ってきたのはおまえだからな」
そう言って自分の武器の剣を構えるオル。
「ハイハイ、そこまで。どうせ喧嘩しても相打ちで無駄になるだけだし。どうせならトランプでもして時間潰そうよ」
そう言って二人の中間に割って入り喧嘩を止める。
流石に俺をはさんで喧嘩をする気はないようだ。
渋々ながら武器をしまい円になって俺の周りを囲む。

10分後・・・・
「何でポーカーするとおまえが勝つんだよファン!」
「そうよそうよいかさましてるんじゃないでしょうね!」
俺がポーカーをしようといって始め、
ポーカーで絶対俺が勝つ事にやっと疑問を持った二人が俺に詰め寄る。そんな2人に俺はとぼけた顔で言った。
「おや?2人ともひどい事言うんですね〜魔法は禁止と言っていたじゃないですか
  俺が約束を守らなかったことが一回でもありましたか?」
『たくさんあった』
2人に同時に言われて俺は絶句する。
「そ、そんなこと言われても・・・・俺が魔法使ったらあなた達分かるんじゃないですか!?」
そこまで言われてやっと俺が魔法を使っていないと言う事に気づく2人。
「う〜ん、じゃあホントに運が強いんだな〜」
「凄いわね〜」
そう言って感心している2人にひとこと言う。
「まあ、魔法はなしですからね〜」
そう言った時にやっと気がつく二人。ぎぎぎと振り向いて絞り出すような声で言う。
『も、もしかして・・・・魔法はつかってないけどいかさまはできるとか言うやつ?』
「おやおや、やっと気が付きましたかって何構えてるんだオル。そっちも呪文唱えるんじゃないフェン!」
必死で謝って助けてもらった俺。しかし、拳骨一発ずつ貰ってしまった。
「ウウウウウ、痛いよ〜」
「痛くも何ともないくせに言うな!」
そう2人にいわれ、渋々痛がる振りをやめ・・・・瞬間何か嫌な予感がして俺は2人を押し倒す。
「な、なにする・・・・」
「おいおい、俺にそんな気は・・・・」
そう2人がいった途端、俺たちの頭上を通り過ぎる光の柱。
「な、何よ一体」
そう言いながら魔力弾を解き放フェン凄い勢いで飛んでいったそれはいきなり出てきたものによって消え去り、
ずじゃ
光の帯がフェンの腹部に当たる。
「きゃあああ」
「フェン!大丈夫か!?」
倒れたフェンを抱え、急いで応急処置をしようとしたオルに向ってまたしても光の帯が襲い掛かり、
じゃ
と言う音と共に倒れるオル。
「ぐあああああ」
「オル、大丈夫か!?」
そう言って急いでオルの側に駆け寄る俺。
そして、またしても光の帯が俺に襲い掛かる。
「くっ、混沌壁」
間一髪唱えた呪文で危機を脱出する俺。急いで駆け寄り・・・・
ぎゃわわわあああああ
そういう音と共に表れる巨大な光の帯。それの目標は・・・・
「オル、フェン!逃げろ!!!!」
動けないオルとフェンに向って放たれる光の帯。
その瞬間俺はチラッと見た。
黒き髪を立てて、黒き神官服を着て、そして、暗黒より暗き目をもった男の姿を・・・・
そして、やつが放った光の帯が、オルとフェンに直撃する。
「きゃあああああ」
「ぐああああああ」
2人の悲鳴が聞こえるが、俺の混沌壁はあと少しでオル達には届かない。
「くっそーーーー!!!!」
やっと届いた時に光の帯は消える。そして、さっきまで感じていた気配も消える。
それを確かめ、急いで二人のほうに行く。
「大丈夫か!?オル!フェン!」
「だいじょうぶだ・・・・」
「こっちもだいじょうぶ・・・・」
「だいじょうぶなわけないだろ!?ちょっと待ってろ!」
そう言って俺たち妖魔族のみが使える回復呪文、再生を唱える俺。
しかし、オルとフェンの身体はだんだん崩れていっている。
妖魔族は唯一混沌に帰らない種族。滅んだら無と言う空間に飛んでいってしまうらしい。
俺は必死になって回復呪文を唱えるが2人に制させる。
「なあ、俺はもう助からないんだろ。だったら最後に頼みがある」
そう言ってオルは言う。フェンも言ってくる。
「私も・・・・頼みがあるわ・・・・」
2人は、相手の顔を見て笑った。
「どうも俺とフェンの考えてることは同じらしいな」
こんな時にも笑って言うオル。
「ええ、そうらしいわね」
フェンも笑って言う。そして、オルが言ってくる。
「俺たちのことは、忘れないでくれ。そして、お前は今までのように輝いてくれ」
そう言ってオルは自力でフェンのほうに這いよる。フェンも同じように這いより、
「フェン、お前の事が好きだったぜ」
「私もよオル・・・・」
そう言い、抱き合い・・・・
「今までありがとう。じゃあなフィン」
「じゃあねフィン。楽しかったわ。一足先に私たちは逝くわね」
そう言って2人の姿は消えた・・・・そして、
カラン
と言う音がして仮面が落ちる。俺はその仮面を持ち、
「オル・・・・フェン・・・・・・・・うあああああああ」
俺はその場に頭を抱え・・・・


俺はそこで話をきった。
「そしてどうなったんですか?」
フィブが聞いてくる。俺は、苦笑を浮かべて言う。
「その後は、分からないんだ」
「分からない?」
フィブが不思議そうに聞いてくる。
「ああ、記憶がないんだ。気づいたら自分の部屋のベットで寝てた」
「ということはあの後どうなったかも知らないと?」
「まあそうだな。ただ、オルとフェンを滅ぼしたやつの特徴でそいつを探していたと言う事だ」
「そうなんですか・・・・」
フィブが残念そうに言った。俺は苦笑しながら、
「いつまで隠れている気だ?ルナ」
そう近くの林に声をかける。
フィブは驚いたようだが、ルナはもっと驚いたようだ。
しばらくして、渋々出てくるルナ。しかし、その目には涙が溜まっている。
フィブは、いきなり精神世界に消える。それを見てか、いきなり俺に飛びついてくるルナ。
「何で置いてったの!?私も言いたい事があったのに!」
そう言って俺の胸をどんどん叩く。
「すまん・・・・」
俺にはそう言う事しかできなかった。ルナは、しばらく叩いていたが、叩くのをやめて俺のほうを向く。
「一回しか言わないからね」
そう言って、一息入れて、
「私もあなたが好きよ」
そう言ってくれた。俺は、かなり嬉しかったが言う。
「俺に付いて来たら死ぬって言ったじゃないか」
しかし、ルナは反撃する。
「だいじょうぶよ。それに、ファントムと一緒なら・・・・」
そこまで言って顔を近づけるルナ。そして、俺の顔の目の前に来て、
「わたしは、あなたと共について行くわ。あなたの進む道が私の進む道だと思うから・・・・」
そう言ってくれる。俺は、完全に諦め言う。
「じゃあ、反対しても無駄だろう。できるだけ連れて行きたくなかったんだが・・・・」
そこまで言った時、ルナに口を塞がれる。
もちろん口でだ。そして、ルナから口を離し言う。
「言ったでしょ。あなたが好きで仕方ないからあなたについていくって」
そう言ってにっこり笑う。ただ、かなり顔が赤い。
そんな様子のルナを見て俺もつられて笑う。
しかし、すぐルナが俺に向かって言う。
「じゃあ、これを着けてよ。あなたの仕事でしょ」
そう言って自分の袋から俺が枕元に置いた箱を取り出す。
俺はふたを開けて中から指輪を取り出し・・・・
「じゃあ、左手を出したらどうだ?」
そう言う。ルナは照れたように赤くなったがおとなしく左手を出す。
俺はその薬指に指輪をつけ・・・・
「好きだよ」
そう言ってルナの口をふさぐ。
ルナも嫌がる様子は無く、俺にもたれた。
自分から口を離した俺は一言言う。
「結婚式はいつか挙げような」
「当り前よ」
そう言ってルナは俺の口をまたふさぐ。こうして長い夜は明ける。
俺は、ルナを放し言う。
「じゃあ、今日は行こうか、サイラーグに・・・・」
ルナは頷いて、
「行きましょう。サイラーグに、私は死なないからね」
そう言って立つ。俺も笑いながら立ち、
「いくぞ、目指すはサイラーグ!」
そう言って俺とルナは手をつなぎ、歩き出す。サイラーグに向って・・・・


「やれやれ、やっと素直になりましたね、冥王様」
「ふふふ、やっぱりお似合いのカップルだね。まあ、シェーラ、僕ももう行くね」
「ええ、待ってます」

そういった会話が精神世界で交わされてると知らずに・・・・

続く・・・・



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闇:やっと打ち込み完了
ファ:で?なんか合流したなルナが
闇:ええ、あまあまになってます
ファ:だが・・・・なんで3時間もかかるんだ?
闇:それは仕方ないですよ。途中で倒れそうになりましたし・・・・
ファ:はあ、まあこれで最後は決まったな
闇:ふふふふふふふふふ
ファ:な、なんだその意味深な笑いは・・・・
闇:ふっふふふふ
ファ:・・・・まともな終わり方じゃないなこれは・・・・
闇:まともですよ。まあ、これ以上言うとばれる恐れがありますし、今回はこの辺で・・・・
ファ:皆様、次回もよろしく
闇&ファ:さようなら〜