神という名の魔という名の・・・

闇:はあ、一日に二話打ち込む事になるなんて・・・・
ファ:お前の気まぐれだろ?
闇:うっ、そうだけど・・・・
L:それで?十章になったけど、先は?
闇:まだまだ長くなりそうです・・・・
L:はあ
闇:ため息つかなくてもいいでしょう!
ファ:だってな〜
闇:まったくも〜どうでもいいですが、今回はかなり短くなる予定です
ファ:なぜ?
闇:ルナ&ファントムと、神族とのバトルの予定なので・・・・
ファ:ほう、それで前章に書いた謎の人物は?
闇:まだこの話ではでてこない
ファ:とすると、どうなるんだ?
闇:それは見てのお楽しみ。ちなみに今回はファントム編です。それでは本文へ・・・・
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俺は、見事に降り立つと妖魔の剣を抜く。
「何者だ・・・・」
神族が聞いてくる。ルナはもう戦える体制だ。
「俺の名はファントム、幻の君。今回の神託の者だ!」
堂々と胸をはって言う。すると、神族は驚いた様子をして、
「それはそれは、火竜王様の名においてそなたを抹殺する」
そう言うと同時に周りに生き物の気配がなくなる。
そして、最初の図書館での違和感がよみがえる。
神族の結界に取り込まれたのだ。
「大丈夫なの?」
心配してくれているのかルナが聞いてくる。
「それは心配してくれているのか?」
俺が意地悪く言うと、
「バカ・・・・」
そう言って黙ってしまう。
俺も冗談を言ってる場合では無いと思い剣を構える。
「ふふふ、神族に楯突く赤竜の騎士、そしてターゲットこと神託の主の両方が揃うなんて・・・・めったにないチャンスだな」
そうさっきの上級神族が言うと同時に現れる大量の下級と中級の神族。
その数大体5、6ダース。50を超える数が俺達を取り囲む。
「いけるファントム?」
ルナが聞いてくる。
「無論」
そう言って呪文を唱え始める。そして、その時に一つの気配が俺の横に表れる。
ルナは驚いているが、それを気にせずフィブリゾが言う。
「すみません、遅くなりました。これより僕も悪夢の王様のご命令により参戦させていただきます」
そう言って、ロッドを取り出す。先には黒い宝珠がついていて、そこから闇が今にも暴走しようとしている。
「かかれ!」
どっかのバカ神族の一声によって一気に俺たちに殺到する下級と中級の神族達。
「ふ、させないよ!」
フィブリゾがロッドを頭上に掲げると同時に数十の単位の神族が一気に混沌にかえる。
「竜破斬!」
なぜか黒魔術の竜破斬を使っているルナ。
これまた一気に数十単位で混沌にかえる。
そこに俺の混沌魔法が炸裂する。
「重破斬」
そういった直後俺の手の前に出現する混沌の塊。俺はそれを敵が集中している所に投げ込む。
「ブレイク!」
指を鳴らすと共に黒い炎を上げながらどんどん神族を飲み込んでいく混沌の触手。
その間にもフィブリゾは人間で言う冥王降臨陣のパワーアップ&混沌入りを食らわせ、
ルナは近づいてくる神族を片っ端から赤竜の剣で滅ぼす。
こっちのマークが一気に少なくなった所で俺は呪文を唱え始める。
「フィブ、少しのあいだ守ってくれ!」
そう言って俺は呪文の詠唱を始める。フィブリゾとルナが一気に俺の後ろと前につき俺に対する攻撃を撃沈させていく。
フィブリゾは生き返った後俺の力を少し与えているため、冥王の時よりも2倍近くの力が出せる。

闇よりなお暗きもの 夜よりなお暗きもの
混沌の海よたゆたいし存在 金色なりし悪夢の王
我ここに何時に願う
そなたが与えし使命 忘れし者に
そなたが力によりて 久しく滅びを与えん事を・・・・

そう唱えた時に、俺の周りにいるフィブリゾとルナの一歩手前でいきなり闇が覆う。
ドーム型に覆われているのでこの空間はフィブリゾとルナと俺だけになった。
夜よりなお暗きもののせいでフィブ達は何も見えないはずだが、
俺にはこの外で慌てふてめいている神族の姿がありありと見えている。
俺はそれを見ながら力ある言葉を放つ

「混暴風(カオッテックボムス)」
結界の役割も果たす混沌の一部が俺達の空間を除いて暴れ狂う。
次々に神族達は飲み込まれていく。
そして、少しして結界を解くとそこには違和感も何もないただ単なる夜のゼフィーリアの町があった。
「お見事!」
フィブが目を輝かせながら言ってくる。
ルナはあまりの事に唖然としている。
しかし、俺はまだ呪文を唱えると真後ろに解き放つ。
「闇の槍」
大きな闇の槍が背後に向かって飛んでいき・・・・

パッキイイイイン

という音と共に消滅する。
「な、何!?」
ルナが慌てて剣を構える。
俺はそれを制するとフィブにルナを守るように言う、正確には自分達に今もてる力で結界を張れと言ったのだ。
首をかしげながらも結界を張るルナとフィブ。
それを確認すると俺は声をかける。
「久々だな、幻夢の君!」
そう言うと同時に作り出した数百という闇の矢を一気に言って一点に向けて放つ。
しかし、それはすうっと消えてしまい、その場の闇が一気に凝縮してある人物を創り出す。
「久しいな幻の君」
そいつは言った。奴の名は幻無の君。
俺と同じ種族で実力は結構なものだ。
「何のようだ?お前がここにいるなんて・・・・」
そう質問をする。
「ふふふ、それはもうすぐわかりますよ。今日はあなたとやりあう気はないので・・・・。それでは、ごきげんよう」
そう言っていきなり消える。
「何なのあいつは・・・・」
「・・・・」
ルナが呟いているが、フィブリゾも答えられない。
「やはり、あいつの関わりか・・・・」
俺の呟きは、夜の闇に溶け込んだ・・・・

続く・・・・



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闇:疲れた・・・・
ファ:それで?あの幻無の君とやらが今度の敵か?
闇:まあそうなるかな?
L:今回は私出てない・・・・しくしくしく
闇:ああ、ちなみに途中で出てきた混暴風(カオッテックボムス)は、俺自身のオリジナルです。
ファ:朝から悩んでいたのはこれだったのか・・・・
闇:ううん、別のを悩んでいたんだ。これは意外とすんなりできた。
  ちなみにこれは、混沌の黒き風となり、無差別広範囲消滅呪文となっています。
ファ:ながっ
闇:しかたない、ちなみに混沌の力を使うのを混沌魔法と呼ばせていただいてます。
   ご了承ください。それでは、今回はこの辺で・・・・
L:ここまで呼んでくださった方々大変感謝します
ファ:まあ、また続きそうなので気長に待っていてください
闇:それでは・・・・
闇&ファ&L:さようなら〜