闇:さて、今回が謎解きです。
ヒントは今までの文の中に出てます
さて、この文を読む前にあの歌の全ての全貌は解けましたか?
予想でも良いです。
もしそれが立ってないのならば少しばかりこの先は読まずに考えましょう
ヒントは五つ。
一つ目は、月は昔から魔性の者たちに愛されているという事
二つ目は、暗き太陽・・・・・・太陽は丸いですね
三つ目は、竜・・・・・・
二つと動き出しと身動きしと言うものがついてます(大ヒント・作者は滋賀在住)
四つ目は、ワイズマン、宿命の者達・・・・・・今後にも影響を及ぼします
そして、最後の五つ目は、砂と水と光・・・・・・雨の後には虹ができますね
闇:さあ、ヒントはすべて出ました。後は答えを待つのみです
さあ、あなたの頭の中に推理は立証しましたか?
それでは、闇竜が考え出した。この物語の推理をどうぞ・・・・・・
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祝福の都の守り神 Z、運命の饗宴の始まり、闇の目覚め
「しかし、悪魔が絡んでくるとはな・・・・・・」
メビウス、いやサイレンスはそう言うと共にマントを翻した。
そして・・・・・・
それは偶然だったかもしれない。
しかし、それは彼の中で一つの疑問となった。
そう、『なぜ悪魔がサイレンス達を狙ったか』と言う疑問だ。
そして、『なぜ今頃悪魔が目覚めたか』と言う疑問だ。
そして、そのたどり着いた先は・・・・・・
馬鹿な。話が突拍子過ぎる」
そう言って首を振るが、その答えは彼の中で段々確信となる。
そう、彼らにとってメビウス、いやサイレンス達は邪魔だったのだ。
なぜか・・・・・・
簡単なことである。
『始まりの魔獣』を復活させようとしている悪魔達にとってあの封印の場所を知っている、
いや、謎を解明しようとしている者達は邪魔だったからなのだ。
そして、偶然にもサイレンス達はあの封印の場所を知ってしまった。
それだから今日は人の眼を気にせずに攻撃をしてきたのだ。
そして、なぜ夜にしなかったか、それは・・・・・・
「タイムリミットは日が沈むまでか!?」
そこで彼はもう一度二つの文を思い出す。
そう、一節の『暗き太陽登るとき』と言う部分だ。
「暗き太陽・・・・・・太陽は普通昼上がるし月を意味してるなら反射せし石版』って言うだろうし・・・・・・」
そしてまた少しうなると、
「暗き土竜と眠りし竜って言うのが同じならたぶん起こることは地震だ。現に一千年前にも起こったって言われるし・・・・・・」
そこで首をひねり、
「なぜ地震が起きると暗き闇が解き放たれるんだ?」
そして、その先の答えは・・・・・・
「まさか!いや、しかしあり得るかもしれない。もしそうならば急いでラー達に伝えないと!」
サイレンスがそう言ったとき無情にも鐘が鳴り始める。
そう、五時を示す鐘だ。
ここでの夕暮れは夕方の六時。
「時間がない!」
彼はすぐさまマントを翻すと一目散に走り出した。
「う〜ん、やっぱり分からないわね〜」
「そうだな、多分竜のところは地震だろうがな」
ラーとシルがそう言ってベットに横になりながら言う。
ちなみに二人とも何時どんな事があっても良いように着替えてはいる。
「この暗き太陽って言う部分は分かるか?」
「さあ」
シルもラーもため息をつき、
「そー言えば今日は満月よね〜。隙だったら月見で一杯って洒落込みたいのに・・・・・・」
そう言ってベットに沈むシル。そして、
「・・・・・・ちょっと待て!今何て言った!?」
ラーがベットから飛び上がって言う。
「えっ?だから満月だし月見で一杯やりたいなと・・・・・・」
シルが首を傾げて言うと、
「そう言えば今年は例年に無いほど西方の砂漠の風が強いらしいな」
ラーがそう言う。
「ええ、例年に無いほどの量で・・・・・・」
そこまで言ってシルも気づく。
「ちなみに、今日の朝は少し小雨の雨が降っていた・・・・・・」
「まさか・・・・・・」
シルががばっと身を起こし、
「大変だ!」
メビウスがノックもせずに扉を開けてラー&シルの部屋に入ってきた。
「どうした!」
ラーが聞くと、
「ようやくあの全ての思い歌の謎が解けたんだ!そして、それに隠された大きな秘密も!」
ビウスがそう言い一枚の紙を取り出す。
そこには地下にあった石版の文字の現代語バージョンが書いてあった。
「俺の推理を聞いてくれるか?」
メビウスが自信なさげに言うが、
「当り前だ」
「すぐに聞かせて!」
ラーとシルもすぐさま同意し、紙が見える所に移動する。
メビウスは一つ頷くと共に口を開く。
「まずは、地下にあったあの文章とこの町に伝わってる思い歌は同じものだ。それは分かってるな?」
メビウスがそう聞くとラーとシルは当り前という顔をして頷く。
「大いなる石版の中に、封じられし民、これが意味するのは何だと思う?」
「簡単ね。多分始まりの魔獣ソウル・イーターを指してると思うわ」
シルがそう言う。
ラーもその意見に頷く。
「俺もその意見に賛成だ」
そう言うと共に彼は次の一節『百番目の晩餐の時』を指し、
「これは多分今日の夜だろう。
確証は無いけどな、水竜神を称える祭りが今年で百回目になるからそうだと思うだけだ。
晩餐のときって言うのから夜って言う発想だけどな」
「それから?」
ラーが聞く。
メビウスは次の一文を指し、
「この暗き土竜が指すのはたぶん地震だ。
理由は簡単、ここがホッサマグナと呼ばれる物の真上だからだ。そして暗き太陽とは・・・・・・」
そこでシルとラーも指を突き出し、
「「「赤い月!」」」
三人の声がはもった。
赤い月は砂と水がプリズムの働きをし赤く見えるという現象である。
(確かそうだったはず・・・・・・)
古くから月は魔性のものと言われ、赤い月は不吉の前兆と言う。
そして、魔法的にも満月の夜、
特に赤い月の時には異常な魔力が放出されるという。
それが人々の心を狂わせたりもする。
この世界ではルナティックマジックと呼ばれる現象である。
「そっから後は文の通りだ」
暗き太陽は破壊の意味すべてを闇に飲み込む。
昔の悪魔達の野望は再び目覚める。
始まりの魔獣の目覚めが鍵となり、悪魔が目覚める。
それを封じれるは竜神達
アクレスの麓に眠る王の竜機神を尋ねること、竜神の力で封じれば、沈黙は眠りつき再び遥か遠くで時を待つ。
「って言う風に俺は読んだ」
メビウスがそう言って立ち上がり、
「急いであの石版を地下から持ち出そう!」
このメビウスのセリフにラーとシルは首を縦に振ったのだ。
夕暮れの裏通りを疾走する三つの影。
その影は大聖殿を目指している。
「お、おい!止まらないか!」
治安維持隊の一人が向かってくる三つの影に気づきそう言うがまったく気にせずにスピードを上げる三人。
もちろんメビウスとシルとラーだ。
「くっ」
ズギューーーーン
そう言うと共に一人の警備兵が威嚇射撃をする。しかし、
「・・・・・・お前等に用は無い」
そう言うと共に一つの人影が拳銃を持ち出し・・・・・・
パシュ、パシュ、パシュ、パシュ、パシュ
哀れな治安維持隊の一個小隊はその光景を最後に息を引き取った。
メビウスたちが大聖殿までたどり着いた時、もう日は遠くのアレクスの山に隠れようとしていた。
「くそっ!」
そう言うと共にメビウスは床の穴を隠している布を取り・・・・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
突如地鳴りと共に激しい揺れが町全体を襲った。
「間にあわなかった!」
メビウスがそう言い急いで穴に飛び込もうとするが、そのメビウスの首根っこを掴みラーが大聖殿から飛び出す。
シルもその後に続く。
そして、
一千年の間建っていた大聖殿が激しい音と共に崩れ落ちた。
そして・・・・・・
「地面が沈んでる?」
シルがどうにか体制を保ちながらそう言う。
そう、地面が急速にでは無いが沈んでいるのだ。真下に・・・・・・
そして、地震が止まると共にメビウスは東の空をみようとし・・・・・・
その目は大聖殿があった場所で止まった。
グヲオオオオオオオ
そこには、赤き光に照らされた魔獣の姿があった。
一千年前、水竜神によって一時の眠りに就かされた魔獣、ソウル・イーターの復活だった。
そして、それが意味するのは・・・・・・
ガオオオオオオオオオ
ウゴオオオオオオオオオ
「最悪・・・・・・」
シルがポツリと言った。
聖魔大戦から一千年後、そして、一時的に封印が解けてから五年後・・・・・・
ついに闇に巣食らう者達が目覚めた・・・・・・
「火炎球!」
「雷撃!」
街の治安部隊が突如現れた魔獣に魔法攻撃や物質攻撃を仕掛けるがまったくダメージを与えれた様子も無く魔獣に食われていく。
食われるというのは魂だ。
ソウル・イーター
・・・・・・魂を食らいし者の名通り近くにいる者達を触手で捕まえ、精神世界から魂だけ剥ぎ取り食っているのだ。
もちろん街の人間達は外に逃げようとするがそれも敵わなかった。
地震によって地下に沈んでいため城壁のような土の壁があり、
その壁を越えたとしてもその上には何処から集まったかも分からないが
多数のモンスターや下級の悪魔が犇いているのだ。
その悪魔やモンスターをこの始まりの魔獣が無意識に呼び寄せているとは誰一人として予想しなかったであろう。
いや、予想している人物もいた・・・・・・
「風魔惨絶斬!」
「暗黒砲!」
メビウスとラーの呪文がソウル・イーターに直撃する。
メビウスの風の刃はソウル・イーターの身体を引きちぎり、ラーの暗黒の攻撃はその破片を消滅させた。
治安維持隊のほうからは歓声が上がったが、ソウル・イーターは一瞬にしてその消え去った場所を修復する。
「ちっ、あの厄介な再生能力何とかならねえか?」
「知らん!」
メビウスとラーが軽口を叩くがそれの余裕が無い。
「くそっ」
メビウスは背中に隠している剣に意識を集中させ、
「吹き飛べ、ソロ!」
手を振り上げ、その上に暖かな力が溜まったと同時にソウル・イーターの触手にその一撃を叩き込む。
その瞬間、二人に向かってきてた触手ごとソウル・イーターが背後に吹き飛んだ。
「・・・・・・へ?」
少しぐらい食らうかな〜という軽い気持ちから使ったもので吹き飛んだので流石のメビウスもマヌケな面になる。
もちろん油断はしてないが・・・・・・
「そんで!何時シルが戻ってくるんだ!」
メビウスが近づく触手を焼き尽くしながらそう言う。
「分からん!だが、あれを持ってくる以上シルも戦う気満々だろう!」
そう言って魔法を放つラー。
メビウスは触手と戦いながら器用に首を曲げ、
「ところで、あれってなんだ?」
そう聞くと共に短剣を一閃。
触手が断ち切られる。
「そういえば言ってなかったな。シルの愛用品」
「は?」
思い出したようにラーがそう言う。
そして、
「はーい、遅れてごめんなさいね〜」
気楽な声が頭上から響いた。
ソウル・イーターに注意を払いながらメビウスは上を向き、
「・・・・・・なんだありゃ」
そこには、かなり派手な何かをもっているシルの姿があった。
「ザッハトルテ。シル愛用の槍にも剣にもなる武器だ。・・・・・・ちなみに重量は五百キロ以上あるらしい」
ラーが振り向きもせずにそう言う。
確かによく見たら槍に見えただろう。
だが・・・・・・
「・・・・・・なあ、あれって悪魔に効くのか?」
「・・・・・・昔中級悪魔をあれでぼこぼこにしてたぞ」
静か〜に遠くを見ながらラーがそう言った。
場に沈黙が訪れる。
「さ〜て、ちゃっちゃと終わらせちゃいましょう!」
そう言うと共にシルが身軽な動きでソウル・イーターとの間を詰める。
そのスピードは・・・・・・
「持ってないときより早いんじゃねえのかあれ!」
「知るか!」
そう言いながらもメビウスとラーも一気にソウル・イーターに迫る。
そして、戦いは始まった。
続く
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闇:予想では後二章で終わりです
ファ:・・・・・・長くなったな
闇:ちなみに、最後では次回予告をさせてもらう予定です
ファ:・・・・・・ほう
闇:次回のネタは完全に決まりました
ファ:・・・・・・題名は?
闇:まだ決めてません
ファ:おい
闇:それでは今回はこの辺で・・・・・・
ファ:・・・・・・(一応手を振っている)