梓:ゆっくりまったり気長連載「よん」です!!
今回だけはハイテンション気味なうちに更新する事に決めました。
L:何で?
梓:ふっふっふっ・・・
その理由は、前回言っていた許可がおりたからですよvvv今回あの!
オリキャラさんを出しますvかおさん、許可ありがとうございましたv
それでは「よん」いきます!!
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Kは銀河を一通り見回してから、もう一度鏡に向き直った。
『あら、久しぶりね♪シャディ』
ヴンッ・・・と音がし、鏡に映ったのは鏡を見る自分の姿でもなく、Lでもなく。
にっこりと笑う黒髪をポニーテールにした、10歳くらいの1人の少女だった。
Kもその鏡に映った少女に微笑を返す。
「相変わらずそうだな。フェアリーが大変そうだ」
『失礼ねぇ』
だがその言葉とは裏腹に、さらに少女は楽しそうにくすくすと笑う。
そして笑みを消さずに少女はKに話し掛ける。
『それで、一体どうしたの?』
「おっと忘れる所だった・・・ディースがLの所・・・正確には赤の世界に戻ったよ」
『本当?』
Kの言葉を聞いて、少女は楽しそうな笑みから、嬉しそうな笑みへと表情を変える。
『嬉しいわ♪これでようやく、そっちに遊びに行く理由が出来たわねv』
「そこでだ」
Kは少女に向かってにっこりと笑い、ピン!と人差し指を上げる。
「うってつけの頼み事があるんだが?ユニット」
『あらあらv丁度いいタイミングじゃないv聞かせてくれる?』
鏡ごしでの、彼にユニットと呼ばれた少女の会話は続いていく・・・。
月光王 其の4
アメリア、そしてゼロスが加わりながらも、旅はどんどん続く続く。
時々、リナが盗賊いぢめをしまくって逆恨みした奴らに狙われたり、
ガウリイが天然ボケ炸裂しまくって一同脱力したり、ディースが
面白そうな事に足を突っ込みまくったり、アメリアがやって来た山賊に
正義の言葉を言いまくって隣のゼロスがダメージを受けたり、それをディースにからかわれどんよりいじけていたりと、
散々疲れる旅路であったが・・・
ようやくリナ達一行は街についた。
と、言ってもセイルーンのような大きな街ではなく。
何かでちょこっと栄えたみたいだなぁ、というくらいの、街と村の中間ほど。
ちなみにゼロスは「定時報告をしてきます」と一時獣王の所に帰ってしまった。
ようやくベットで寝れる!と嬉しそうに言っていたリナとアメリア。
一方後ろを歩いていたディースは静かに笑っていた。
1歩。
「街」に足を踏み入れると、一行は即座に様子がおかしい事に気がついた。
人がいないのだ。
誰1人として街の声が聞こえない、不自然に静まり返る「街」。
リナ、ガウリイ、アメリアはこの感覚を覚えている。
すなわち―――結界である。
「・・・ふゥん・・・この俺の結界に気づくとはァ・・・中々やるもんだねェ?こッちの人間はァ・・・」
かなり間延びした声に振り向くと、神官服のような物を着た男が立っていた。
彼の瞳は青空よりも深い真っ青な色をしている。
そして瞳と同じ真っ青な髪の毛は、無造作に肩の少し下まで伸びている。
美青年といえば美青年だが、その喋り方のせいかそうは思えなくなってしまっている。
「あッと・・・違うかァ・・・うんそう一部はァ、だねェ!・・・一部の人間はァ・・・」
間延びした声の色には、焦りも動揺も含まれていない。
かなり珍しくて面白そうなモノを新発見したような、好奇心丸出しの声と瞳。
しかし彼から感じるプレッシャーは相当なもの。
本能に従ってみれば、それは“怖い”という感情より“危険”という感情に近い。
彼は、へらへらと笑いながらリナ達の方へ軽く頭を下げた。
「あーえェッとォ、どーも初めましてェ?んーと俺はデリタッつーんだけどォ」
そして背筋の凍るような笑みを、にやりっと浮かべた。
「クリス様の命令だからァ、死んでくれなァ」
「散って!!」
キュゴォンっ!!!!!!!!!
リナの叫び声と重なるようにして、白い光線が轟音を上げて襲ってきた。
間一髪避けた4人は、その白い光線が炸裂した後を見て息を呑んだ。
何もなかったのだ。
そこにあったはずの、いや・・・あるはずの街の一角が、跡形もなくなかったのだ。
白い光線によって微塵に吹っ飛ばされていた。
「・・・う・・・そっ?!!」
その圧倒的な破壊力にアメリアが驚愕した声を上げる。
「あー・・・避けちまったのォ?」
面倒くさそうに頭をかいているデリタには、街の一角を吹っ飛ばした事は
どうでも良さそうだった。
ただ攻撃を避けて死んでくれなかったリナ達に、呆れた表情を向けるばかり。
そして、3人は攻撃態勢をとる。
―――が。
「・・・聞かせてもらいましょうか?その“クリス様”という方の事を」
ふいっ!と虚空に現れたのは、ゼロス。
瞳は冷たく開眼し、デリタに劣りもしない正真正銘の魔族の笑みを浮かべていた。
ゼロスを見上げてデリタは首を傾げる。
「誰だァ?お前ェ」
そう問われたゼロスは少しも表情を変えないままに、答えた。
「ゼロスといいます」
「ん、ゼロスなァ。・・・お前もォ、結構やれる奴みたいだなァ・・・」
にやりっとデリタが笑うが、対するゼロスは少しも表情を崩しはしない。
そしてデリタにいつもと変わらない声で告げる。
「質問に答えていただきたいのですが」
リナやガウリイやアメリアは、2人の凄まじいプレッシャーに少しも動けない。
ただディースだけは、さも当然といわんばかりに平然として2人を見ている。
・・・まぁ・・・ディースにプレッシャーを与えられる者など、いないに等しい事のだが・・・。
というか、プレッシャーを与えるよりもその相手が怖気づくのが早いだろう。
「・・・んーむゥ・・・クリス様の事をかァ・・・」
何故かデリタは悩み始めた。
ゼロス、そしてディースはそれを動かずにじっと見ている。
「・・・デリタ・・・何をしている?」
そこにもう1つの声の主が現れたのは、まさにその時だった。
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時間は数時間前に遡る。
獣王宮に定時報告をしにきたゼロスは、ゼラスにある事を聞いていた。
「他所の世界の魔族が・・・ですか?」
「あぁ、そうだ。それについてはまだ良く分からぬのだが・・・良い企みなどあるわけがないだろう」
「・・・ゼラス様・・・その“他所”とは一体何処の・・・?」
「分からぬのだ。ただ他所の魔族が我等の世界に入り込んできている、としかな・・・」
ゼラスは忌々しそうに溜息をついた。
「それで、ゼロス?そっちの状況はどうなのだ?」
「ディース=コズミットというらしいのですが・・・
素性はまだそれだけしか分かっていません。後はただ・・・面白い事や楽しい事が好きな性格、だとしか」
「そうか」
何とも言えない顔でそれを聞いていたゼラスだったが、ふいに眉を潜める。
それにゼロスも気がついたようで、ひざまついていた姿勢から立ち上がった。
「・・・あちらから・・・出てきたようだな。
・・・ディース殿とやらは一先ず置いておこう・・・。ゼロス、招かざる客を丁重に、持て成してこい」
「はい」
ゼラスの言葉に頷いたゼロスは、瞬時に獣王宮から「街」へと移動した。
そして招かざる客とディース達を交互見てから、姿を現し口を開いた。
「・・・聞かせてもらいましょうか?その“クリス様”という方の事を」
ー続くー
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あとがき:
梓:・・・終わったよ・・・えーっと、総合してまるまる2時間打ち込み?!(汗)
K:ハイテンションはどうした?
梓:「ご」で出すはずだったデリタを出したあたりの頃から・・・ちょっと・・・。
K:というかそれは早すぎだろうが。
梓:今回の「よん」はユニットちゃんvvvを出すはずだったのに、
何故か最初だけにっ・・・!!!流れが合わなくなるから、「よん」と「ご」が
入れ替えになったと・・・(涙)でも「ご」は活躍させますよ!!
ユニットちゃんvとディースを!!宣言!!
K:最近主人公のはずのディースが目立ってないかならな。
梓:・・・それは・・・言わないで下さい。
「ご」で必ず活躍させてみますよ、しくしく・・・。
ではでは・・・「よん」を終わります・・・。