まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

うわ~・・・一年もほったらかしてたんだ・・これ(汗
でもまあ、他のものはさらに数年ほったらかしのも多々とあるし(自覚あり
最近ひか碁のかわりに、これ、もしくはぬら孫さんが頭をしめてたり(まて
ちょうどいい機会?だから一気に仕上げたい今日この頃…


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剣客放浪記 ~見習い奮闘記!~

「うろ?荷物もち…でござるか?」
珍しく朝から今日は菫がいない。
どこにいったかわからない場合はかなり心労がたまるものの、行先がわかっていれば話しは別。
近況を伝えにいくついでに自分にとっては師匠でもある彼のところに出向いている。
まあ、そんなことは口がさけても薫たちには話せないが。
「そ。今日は菫ちゃん、友達のところにいってるんでしょ?あのこ、自分で運ぶとかいいかねないし」
というか、そもそも式神の一種の応用したしなを使えば手押し車も即席で作りだせるらしい。
やり方をきいても今だに薫はそれを成し遂げることは不可能なのではあるが。
「あ~…たしかに。わかったでござるよ」
下手に一緒にいかれて他人の目もあるのにいきなり荷車などを創り出されてはたまったものではない。
まだ今だに薫たちの目の前で何かをいきなり無から創生したことはないにしろ。
それゆえに気が気ではないのは事実。
すでに今日の洗濯と掃除はすんでいる。
飛天御剣流の一貫としてけっこう炊事洗濯も役に立つ。
洗濯ものを干し終えて廊下をすべてぞうきんがけし、さらには箒で掃いていた剣心にといってくる薫。
そんな薫の台詞に苦笑しつつも納得する。
「じゃ、用意ができたら声かけてね」
「とゆ~か。剣心。お前いいように使われてないか?」
そんな彼をみつつも呆れたように声をかけている弥彦の姿が目にはいる。
「ま、拙者達はどうあがいてもただの居候でござるしな」
いつまでも長居するわけにはいかないが、だからといって自分の過去の名前が迷惑をかけたことにかわりがない。
少なくとも、しばらくはここにて彼女たちを助けたいのも事実。
そんなことを話しつつも、手にしていた掃除道具を片づける。
そんな会話をかわしつつ、剣心・薫・弥彦の三人でひとまず買い物にと出かけてゆく姿が、
ここ、神谷道場の一角においてしばし見受けられてゆく。


「薫殿。一度に二つも買う必要はなかったのではござらぬか?」
みそ屋にて、樽二つ分のミソを買いこみそれを肩に背負いながら前をあるく薫にと問いかける。
「あら。だって纏め買いしたほうがお得なのよ?うちには居候が二人もいるんだし。
  少しは切り詰めないとね」
「というか。薫。その二人ってのは誰と誰だよ?」
「あら?だって菫ちゃんは働いてるけど、弥彦や剣心は働いてないし」
ぐっ。
そういわれれば身も蓋もない。
「まあ、毎日でないだけすこしは気も安まるでござるけど……」
目の届かないところで何をしているのか、気が気ではない。
まあ、彼女に関しては何をしでかしても不思議ではない。
というのを身にしみてわかっているがゆえになおさらに。
最もあかべこ以外では、源才の治療所にて手伝いをしている節もあるにはあるが。
「だけどさ。薫。剣心のやつが最近は野菜をもってくるから食材にはこまらないだろうが」
何でも町はずれの荒地を耕してそこに小さな畑をつくっているとか何とか。
神屋道場の中にも小さな畑は存在しているものの、そこで作っているものはごくわずか。
そこでとれた野菜などを近所などにおすそわけなどをして他の食材などを得ているこの現状。
「週に一度は魚介類もとってきているでござるしな」
ここから海までは結構な距離がある。
というのに、週に一度は海にでむいて魚介類を取ってきている剣心。
何でも剣心いわく走ればそれほど距離はない。
とのことらしいが。
それを聞いたときに、弥彦だけでなく薫、そして佐之助も唖然としたものだが。
最も、それらが修行の一貫であり、海の中での剣術稽古となっている。
といってもまず第三者には信じられないであろう。
「いいの!味噌は腐らないんだから。あってこまるものでもないしね」
最近では自家用で石鹸なども簡単に作れているのでだいぶ家計は助かっている。
そもそも、あんなに小さいというのにどうしてそこまでさまざまなことに菫が詳しいのか薫はわからないが。
剣心とて信じられないのがわかっているのでわざわざ説明するつもりはさらさらない。
ゆえにこそ、弥彦、そして薫達とていまだに菫を普通の子ども、そう信じているのだが。
まあ、『普通の』というのには多少疑問点がつく箇所も多々にはあるにしろ。




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あとがきもどき:

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