まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
さてさて、今回はヴァルキュリア三姉妹の長女をだせるかな?
いうまでもなく前回のラストにでてたのは…おしてしるべし(笑
さってと、ロキの親ばかぶりがどこまで発揮できるかな?
何はともあれ、いくのですv
そういえば、いつのまにかラグナログの続きがでてた…
神々~の設定をこれに組み込んでも不思議がないこの話の裏設定(笑
何しろ、これ、オーディン…元から蘇ってますしね(苦笑
#####################################Begin To Science-Ragnarok ~第4話~
この空間は……
自分だからこそわかる。
おそらく普通の人はわからないであろうこの空間。
一か所のみ異なる雰囲気をもっているこの区画。
この屋敷の土地を含めたすべてが異なる異空間に本来は位置しているものだ、ということが。
表の門には『燕雀探偵社』とかかれている文字が。
「門はしっかりと閉ざされてるし。押してもひいてもびくともしないし。今はだれもいないよ」
誰もいないのがわかっていてわざわざ塀を乗り越えて入ろう、とはおもわない。
もっともそれをやれば結界に阻まれ入ることができずにおかしい、と気づくであろうが。
ピルル……
「あ、玲於奈お姉さん、ちょっとごめん。はい、もしもし?」
屋敷の前にまで案内してきたところで光太郎の携帯電話が鳴り響く。
確かにハタメには閉じられた門がそこにあるのみ。
しかしそれらは結界により閉ざされているのであり、自身の力を使えば結界を超えることは可能。
ぴっ。
「あ、わるい。お姉さん。何か用事ができたらしくて。俺いかなきゃ」
どうやら急ぎの用事らしい。
美人なお姉さんのそばをはなれるのはしのびない。
が、頼られていやとはいえないのが彼の性格。
呼び出された以上、自分が家の系列の店の処理をするしかない。
「きにしないで。ここまでつれてきてありがとう。君」
「あまり役にたてなくてごめんね。じゃ、お姉さん、また縁があったら。それじゃっ」
いいつつもその場から駆け出す光太郎の姿をしばしみおくりつつも、
「さて…と」
いいつつもすっと手をその前にとかざす。
この結界は主に人を選ぶ結界になっており、また神界に属するものには無効でもある。
そのままさきほどは光太郎がおしても引いてもびくともしなかったその門をかるくおす。
キィ。
そのまま門はまるで鍵などはじめからかかっていなかったかのようにあきそのまま屋敷の敷地内へ。
はたからみれば女性の姿が門の中にかききえていったようにも垣間見える。
が、それを目撃しているものはひとりたりとていない。
ぴくっ。
「ダディ?」
家族そろってのピクニック。
せっかくの家族そろっての水入らず。
ゆえに人間の目からは見えないようにと魔法をかけている。
「ロキ様?」
ふと顔をあげたロキの表情がいつもと異なっているのに気付いてゆえにこそ問いかける。
「誰かお客さんがきたみたい。…誰だろ?」
かの空間にはいれるものは神界の存在のみ。
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N
2009年6月4日(木)某日
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