まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

何だかな~。
さいきん、ガンガンコミックの、「木下サクラ」先生作。「魔探偵ロキ」
あれの以前に考えてた続きの話が頭の中で反復しまくり……
というわけで(何が!?)
スミレちゃん関連で考えた話を誘惑にまけて(だからまて)のうちこみですv
…正月小説にできるかな~?
何はともあれ(他の編集・・・汗)いくのですv
読みきり…になるか、連載になるかは…不明(まてこら…

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………どうしよう?
様子をみにきたはいいもののまさかこうなるとは……
下手に自分の力をつかえば、姫様のことが……
この世界は、基本的には姫様は干渉していない。
すでに、あの存在たちにまかせて世界は運行されている。
……どうやってのがれよう?
もがけばもがくほどにからまってくる、クモの糸。
少しの異なる力でも、おそらく『彼』は見逃さないだろう。
……特に、今は……
「お父様。こっちこっち。お兄様も!」
どうしようかと悩んでいる最中、何やら人の声がする……
そして。
「…あれ?……お父様~!!お母様~!!」
ふと、私に気づいて何やら後ろの人たちに声をかけている女の子。
ふわふわの巻き毛が揺れている。
………えっと……この人たちは……
「おや?蝶がクモの巣に…ちょっとまってね」
戸惑っている最中、私に絡んだクモの糸をのけてくれる一人の青年。
そして……
「さ。気をつけるんだよ」
いって、私を解放してくれる。
みたところ、女の人と男の人が一人づつ。
そして、なぜか小さな犬に小さな蛇…そして女の子が一人。
……この人たちは………

★ ☆ ★ ☆

「…………」
ふぅ……
思わずため息がもれてしまうのは、絶対に仕方ないとおもう。
「………あのね~……」
「……どうやら。生き残った神々が好き勝手やってるみたいですね。…どうします?」
ふわり、と肩の辺りから聞こえてくる声。
「…どうするも何も。……あなたの借りは返さないとね。…ね?フェアリー?」
「……姫様……」
見渡せども、いまだに崩壊した建物などの残骸が目に余る。
ましてや、かつての面影はどこにものこってはいない。
かつて、彼が即位する前でもここまで酷くなかったとおもうけど……
「…ま。いきますか」

本来のあるべき姿に。
私はただのきっかけをあたえるのみ。
そしてまた……この世界の未来を決めるのは…この地に住む存在達なのだから。

Begin To Science-Ragnarok

「……やっぱり何かがおかしい……」
「?繭良?どうかしたの?」
ふと思い立って最近のアルバムを整理してみた。
違和感は前からあった。
…ここ、一年の記憶の端々がなぜかあいまいになっている。
という。
何かが…かけている。
ところどころ、不自然に途切れているアルバム。
そしてまた……今、毎日のように通っているあの探偵社。
小さな、掘っ立て小屋のような探偵社だけど……だけど、心のどこかではここは洋館だった。
という思いが日に日にぬぐえ切れない。
「ねえ?夏穂?……あの死神の事件のときのこと…覚えてない?」
「え?…あれ?あれはたしか……あれ?」
確かに誰かに相談したはずなのにそれが誰も覚えていない。
あの事件のことはきちんと記録にのこっているのに。
犯人の自殺。
そしてまた、香穂が狙われていた。
ということまでも覚えている。
……覚えているのに……
何か重要なことが…すっかり綺麗に抜け落ちている。
おかしい。
とおもったのは、以前とったデジタルカメラの映像を編集しようと見直したときのこと。
知らない人たちが映っていた。
そう。
知らないはずなのに、だがしかし。
とてもその人たちはなつかしく……
不思議と涙がこぼれてきた。
日付は、去年の夏。
父親にきいたところ、たしかに自分はどこかに旅行にいったらしい。
だが、父親も…それが誰とだったかまでは覚えておらず。
娘である自分のことに関しては、口うるさいはずの父親すらもが覚えていない。
それもあり、かなりの違和感を感じている。
だから。
去年起こった出来事。
つまりは事件などをいろいろと調べなおしていると……
不可解な現象が明るみにでてきている。
誰かがたしかに解決したはずなのに。
その誰かは…誰も覚えていない。
という……
いつもの、
『不思議ミステリー』
では片付けられない何か。
それらに自分かかかわっていた。
という知り合いでもある刑事の一人の意見もあり、その違和感は増している。
――燕雀探偵社――
全ての手がかりは…きっと…あそこに…ある。
そう、本能的な直感がそう告げている。
『……繭良は以前、ここにきたことあるの?』
彼の言葉が思い出される。
あのときは、覚えていない。
そう、まったくもって覚えていない。
覚えていないのに、懐かしく感じたり…あの場所を懐かしく。
しかも通いなれた道に感じていたのは…気のせいでは…ない。
「う~ん。たしか。探偵さんに頼んだ…ようなきがするような、しないような……」
友達ですら記憶があいまいになっている、この一年。
「やっぱりか~。…よっし」
考えていても仕方がない。
おそらく…答えは。
そう。
答えは…あの探偵さんが知っているはず。
……そういえば。
自分はまだ彼の名前をも知らない。
何となくだが聞きそびれている今現在。
今日。
学校からかえったら、またいつものように探偵社によってみよう。
そう心にきめ。
繭良。
と呼ばれた少女は、窓の外をみやる。
外は…少女の決意を知っているのかいないのか。
しずかに風が吹き渡り、木々の葉をゆらしていた……

大堂寺繭良。
只今、十七歳。
彼女は……一番。
この世界におこっていた真実の近くにいた人物であろう……

「う~……」
くすっ。
思わず笑ってしまう。
彼女は変わらない。
当然といえば当然なのだろうが。
変わったのは自分。
かつてのような力は今はない。
だがしかし。
姿が元にもどったというこの事実は。
神としての力はなくなったものの、ウドガルドロキとのしての力が復活しているこの現状。
自分の中に組み入れられていたウドガルド王の魂。
それと、神でなくなった自分の魂。
それらが融合し、今の姿になったというのは、自分自身がよくわかっている。
完全に融合したわけではなく不完全融合であるにしろ。
かといって、オーディーンの血がなくなったわけでなく、その血潮は彼の体内にしっかりと根付いている。
魔力完全に使えることにはかわりがない。
だがしかし。
この人間界において自分の魔力を使うのは。
息子たちの姿を保つのと、この人間界を含めたすべての世界を保つのがやっと。
かつてのような洋館を創造りだすまでの予備の魔力は今はない。
神界が崩壊し、神界における魔力もまだ完全に復活していない。
オーディーンが死亡し神界が崩壊した。
オーディーンと同等の力をもっていた自分。
そんな自分だからこそできることは。
神界における余波を、この人間界や他の世界に及ぼさないことのみ。
神でなくなった自分だが、それくらいのことならばできる。
大切な人たちが住んでいる世界だからこそ。
早く神界が安定してくれないと、自分の力でどこまでできるか……
保つのは世界を支えている世界樹そのもの。
だが……
「…残ったのが彼等じゃ…ねぇ~……」
思わず本音がぽつりと漏れる。
神界崩壊で生き残ったのはごくわずかな力をもっていた神々のみ。
それすらも奇跡といえるのかもしれないが。
それらはすべて、娘であるヘルが冥界にて彼等の魂を守っていたからだ。
と自分は知っている。
バルトスに体を乗っ取られたオーディーンの策略に嵌って死んでしまった愛しい娘。
……愛しているからこそ、神界にとおいてきたのに。
彼女の体はこの人間界に耐えられないから……
娘を…そして、最も大切な人でもあるアングルホダを利用されても。
それでもまだオーディーンを憎みきれなかった。
そのオーディーンがバルドルによって蝕まれている。
とわかったのは……自分が殺されそうになったとき。
彼は…オーディーンはどうにかして、バルドルから自分を助けようとしてくれていた。
というのも……
『ダディ?』
頭をなでていた膝の上の黒い犬。
実際は自らの長男なのだが。
そんな彼…フェンリルが心配そうに声をかけてくる。
「ん?ああ。大丈夫だよ」
そんな息子にと優しく返事を返しておく。
かなりの力を無理して使っている。
というのを知っているからこそ心配になる。
今の自分達では…自らの力で小さくなることは不可能。
それもわかっているからこそ子供として親を心配するのは心理。
「ごめんくださ~い」
そんなことをおもっていると、何やら玄関のほうから人の声が。
「あ。私でる」
今日こそは、彼の名前と疑問を問いかけようとおもっていたが。
いざとなると勇気がわかない。
それゆえに、一人うなっていた繭良にとっては、お客さんの存在は救いともいえる。
立ち上がろうとしたこの探偵社をやっている青年を押しとどめ、
そのまま繭良は玄関のほうにとむかってゆく。
といっても、ほったて小屋なのでそれほど広くもなくすぐに玄関は目と鼻の先なのであるが。

…すっごくかわいい子。
まず、第一印象でおもったのはその一言につきる。
どこかだけども、雰囲気的に近寄れないような雰囲気をもっている小さな十歳程度の女の子。
一瞬、目の前にいるその子に見ほれてぼ~とする繭良に対し、くすりと微笑み。
「ここ。燕雀探偵社ですよね?」
にっこり微笑み問いかける。
「え?あ。うん。あ。はいってはいって。私は助手の繭良よ」
正確には、勝手におしかけて助手を名乗っているのだが。
「知ってます」
そんな繭良に対し、にっこりと微笑みかけ。
そのまま、すこしがたついている小屋の玄関の扉を開き中にと入る。
彼の力ならば、もうすこしまともな建物が創造れるであろう。
というのは判ってはいるが。
今は一人の力でこの人間界を支えているがゆえにそこまで力が回らない。
それもわかっている。
目の前のこの人間の少女はその事実を知らない。
ということも。
「ようこそ。燕雀探偵社へ」
一瞬、はいってきたその依頼人をみて固まるものの、すぐに気をとりなおして声をかける。
なぜか、いっしゅん。
宇宙空間が見えたようなきがしたのは目の錯覚か。
この家の主である青年の言葉をうけ、にこやかに微笑む入ってきたその子供。
「あ。まっててね。今お茶をいれるから……」
いって、膝の上にいた犬をよこにとおろし、台所に立とうとする彼に対し。
にこやかに。
「お気遣いは無用です。邪神ロキさん」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?』
さらっというその子供の言葉に思わず硬直する。
ケージの中にとはいっているヘビの姿のままの三男も。
そしてまた、犬の姿となっている長男も。
そして…その、当の本人。
邪心、ロキ。
と呼ばれた人物すらも。
「…え?」
…ロ…キ?
どこか懐かしいその名前。
その手前にいった言葉の意味はわからないが。
だけども。
ロキという名前には懐かしさをかなり感じる。
一瞬、その背後にいた繭良が小さくつぶやくのとほぼ同時。
「……君…は……」
思わず警戒してしまうのは仕方ないであろう。
警戒しつつも問いかけてくる、目の前にいる青年。
ロキの台詞に動じることなく、ふたたびにこやかに微笑み。
一度すっと目をとじ、再びゆっくりと開き。
「この世界のため。再び覚醒していただきにきました」
そう言うが否。
ぱうっ!!
入ってきた少女を中心にし、光が…広がる。

あたりは光の洪水。
そしてなぜか、自分達の足元に見えているのは。
地球…アースの大地。
『…ダディ…これは……』
『……父上……』
いきなり光に包まれたとおもうと、先ほどまでいた場所とはまったく異なる場所に自分達はいる。
繭良も何がおこったのかわからずに、戸惑いを隠しきれないようできょろきょろとしているが。
だがしかし。
ふと、視界を移したその先にありえるはずのないものの姿をみて。
思わず硬直し、その場にと固まってしまう。
息子たちに呼ばれ、振り向いたロキの視界に映ったものは。
「…な!?フェンリル!?それにミドガルズオルム!?」
なぜか覚醒している…否、本来の姿にと戻っている二人の息子たちの姿。
見上げるほどに天にもとどくほどの大きさをもつ、黒い狼。
そしてまた、地球を取り巻くほどに大きな体をもつ大蛇。
どくっん。
そして、さらに驚愕するべきは……
「…な!?」
思わず自分の胸を押さえて叫んでしまう。
……ありえるはずのない力。
そして……その存在の意思。
彼は…死んだはず。
そう。
自分が、彼の肉体と精神をバルドルから解放するために殺めたのだから……
なのに…かつての力が…『神』としての力が自らにあふれているのはこれいかに。
そんなロキや、彼の二人の息子たちの心情をくすくすと笑いながらみつつ。
「もうひとつ。おどろいてくださいね♪」
ちょっといたずらっ子のようにと言い放つ。
それと同時。
『……お父様……』
絶対に忘れようにも忘れられない声がロキの耳にと入ってくる。
おもわず、その声に導かれるようにはっと振り向いたロキの視界に、二つの人影が飛び込んでくる。
ふわふわの巻き毛を長くしている少女に…そして……
「……ヘ…ル?それに…ス…ピ…カ?」
何が何だかわからない。
二人は、今は冥界にいるはずだ。
そう。
自分は彼女たちを守ってやれなかったのだから。
「あるべき姿に全てもどっていただきました。最も、あなたの家族を復活させたのは、かつてのお礼ですけどね」
そういいはなち、ゆっくりと再び目を閉じる。
すでに、理解不能な現象と。
そしてまた、とてつもない大狼と大蛇をて気をうしなっている繭良にと目をやりすっと腕を動かす。
それと同時に、繭良の体が淡い光に包まれて掻き消える。
何のことはない。
彼女を彼女の家の寝室にと送り届けただけのこと。
だがしかし、そのことには驚愕しているロキ、フェンリル、ミドガルズオルム。
この場にいた三人は当然気づいていない。
『…ヘル…姉さん?それに……母上?』
『ヘル…に、マミィ?』
二人の息子からしてもそれは驚愕する出来事。
何が何だかわからない。
わからないけども…
「お父様!!」
目の前にいるのは、愛してやまない父親。
自分のせいで悲しませてしまったと悔いていた。
だからこそ、死んでしまい魂となっても父親を見守っていた。
そう。
母と一緒に。
だけども……
―――貴方たち家族を再び一緒にしてあげる。借りを返す意味でもね―――
突如として現れた、人でもなく、そしてまた神でもない不思議な存在。
全ての知識をその身に吸収していた彼女…ヘルだからこそ。
その少女が『誰』なのか理解するまでにそうは時間はかからなかった。
―――この世界そのものを創造り出したといっても過言でない存在……
自分達は…そのうちの一部にすぎない、とほうもない…大いなる母たる存在……
そんな父親や、兄や弟の戸惑いはそのままに。
感極まった声で叫び、父親の元にと走ってゆくふわふわの巻き毛の少女。
とっん。
いきなり抱きつかれ、戸惑うものの。
「…ヘル?本当に…君なのか?…どうして……」
この温かさは間違えようのない娘のもの。
そんなロキの台詞に代弁するかのように。
「――私もヘルも、生き返らせてもらったんです。…ただいま。あなた……」
少し離れた場所でたたずんでいたもう一人の女性が声を発する。
「…生き返らせ…って……」
霊魂を呼び戻したとかではなく、生き返らせる。
それはまず最高神オーディーンでも不可能に近いことなのではないのか?
そんな戸惑いをみせるロキにたいし、
「オディールさん。…でなかった。今はオーディーンさんといったほうがいいんでしょうね。
  彼にも復活してもらいました。何しろ神界があの調子だと、この惑星ごと長くはもたないし。
  別にほうっておいても本来は流れのままでいいんだけど。
  貴方たち家族には、いぜん。私のフェアリーがお世話になっていることもあるからね。
  …だから。あなたたちには再びチャンスをあげることにしたの」
何でもないように、さらっと再び言い放つ。
「…オディール…って…君…いや、あなたは……」
オディール。
それは、最高神、オーディンの幼少名。
その事実をしっているものなどはごくわずか。
オーディーンの息子たちですらその事実は知らないはずである。
くすっ。
「とりあえず。詳しくはオディールさんに聞いて。彼も復活させて神界に戻してるから。…後は、貴方たちしだいね」
パチン♪
言いたいことだけいって軽く指を鳴らす。
その刹那。
再びまばゆき光が周囲を包み込む。

「あ。せっかくだから。屋敷も前のようにしておくわね♪あと、あそこの通信の鏡を入り口にしておくから♪」

そんな声がロキたちの耳にと届くと同時。
全ての視界が光に包まれ…そして……


★ ☆ ★ ☆


「……はっ!?」
思わずのまぶしさに目をとじた。
そして次にゆっくりと目をひらいたその視界にと飛び込んできたのは、
見慣れていた風景。
だがしかし、さきほどまでの小さな小屋の風景ではなく、
長い時を過ごしていた自らの魔力で作り出していた建物の空間。
自分がいるのは、いつもいた書斎の間。
「……ロキ様…これは……」
「ダディ…?」
同じく思わず目をとじていたミドガルズオルムとフェンリルが目を開いたとき。
そこにあるのは、以前生活していた空間の間。
そして。
「……ヘル…?…それに……スピカ?」
一瞬。
今のは白昼夢かともおもったが、だがしかし。
自分達の目の前に間違いなく二つの人影をみとめ思わずほうけたような声をだすロキ。
父親たちの戸惑いはよくわかる。
自分ですら、『彼女』に出会ったときに、一瞬ユメではないかとおもったのだから。
だからこそ。
「お父様。私達から詳しくお話いたしますわ」
そういって、にこやかにと笑うヘル。
そんなヘルの言葉にはっと反応し、
「…っ!そんなことよりっ!ヘルっ!早く神界に戻らないとっ!」
生き返っている。
というのは間違いがないのであろう。
だとすれば、体のよわい娘がこの人間界に耐えられるはずもない。
もう…あのときのような思いは二度としたくない。
「その心配はご無用ですわ。お父様。私も、お父様たちと一緒に過ごせるようになりましたのよ?」
にっこりと。
戸惑いと、そしてあせったような表情をうかべてする父親にと話しかける。

そう。
かつての自分とは違っている。
一度死んだ自分は。
かつての体の半分が腐食し、死んでいる肉体ではない。
一度完全に全ての肉体が死亡したのをうけ。
今は魂がもっている形から肉体が再生されている。
それゆえに。
生まれながらにもっていた、あの呪い。
体半分が腐食しているのろいは…今の自分にはない。
といっても、体が普通より弱い。
というのは何となくだが理解してはいるが。
だが、それらの事情もまた。
かの御方にもらった指輪において、自らの体に結界が施されており、
人間界においても生活できることには変わりがない。

「いったい……」
しばし。
その場に何がどうなっているのかがわからずに。
戸惑いをみせるロキたちの姿が、見受けられてゆく……


★ ☆ ★ ☆


「……あれ?」
いつのまに?
何だか長いユメをみていたような気が……
「……ユメ?」
ううん。
違う。
なぜか気がついたら自宅のベットの中。
何やら頭の中がぼんやりとして、何が現実か、夢なのかが混乱している。
「と。とにかくっ!」
全ての正解はあの場所にあるはず。
服を着替えることなく布団にはいっていた。
がばっと起き上がり、部屋からでてゆく。
「?繭良?いつもどっていたんだ?」
ばたばたとあわてて出てゆく娘の姿をみとめ、声をかけてみるものの。
そんな父親である自分の言葉には目もくれず。
そのままいつものようにと走って出てゆく娘の姿が。
「……まったく。高校二年にもなって……
  最近またあの怪しい探偵社に出入りしてるようだけど…まったく……」

そこまでいってふと疑問におもう。
いっとき、たしかに娘はかようのをやめたはず。
なのに最近は再びかよっていた。
しかも、一度見に行ったところ何やら掘っ立て小屋のような場所。
今ふとおもったけど、以前あの場所は洋館ではなかったか?
「いや…そんなはずがあるはずないな。もともと洋館だったんだから」
掘っ立て小屋だというのは自分の気のせいだ。
うん。
絶対にそうに違いない。
人の記憶違いなんてよくあることだ。
そう自分自身にい言い聞かす。
走ってゆく娘を見送りつつも、再び神社の掃き掃除を再開してゆく。


★ ☆ ★ ☆


いったい何が起こったのだろう。
一向に進まない神界再興。
それもそのはず。
至高神・オーディーンは創造の力を持ちえていた。
今のこっている自分達はそのような力は持ちえていない。
神ではなくなったかつての邪神ロキが唯一、一番近い存在ではあったであろうが。
彼はいま、ミッドガルド…人間界を保つのに力をつかっている。
統率が取れないのは、自分達がそれぞれに好き勝手なことをしている。
というのも自覚ある。
そんな最中、いきなり神界全体が光に包まれたとおもうと。
なつかしい感覚とともに、淡い光につつまれてみるまに再建していった神界の景色。
いつものように、誰がこの世界をまとめるか。
という言い争いをしているそんな中。
思わず光に包まれ、あまりのまぶしさに目をとじた。
その直後。
全身に力がみなぎってきたのは…何も気のせいではない。
ゆっくりとそれぞれに目を開いたその視界にうつったものは。
崩壊した神殿…にいたはずなのに。
かつて見慣れていた神殿の様がみてとれる。
全員がそんな理解不能な減少に戸惑っているそんな中。
「…やれやれ。まさかここまでむちゃくちゃになってるとは…な」
全員の耳にと聞き間違いのない。
だがしかし、ありえるはずのない声が聞こえてくる。
思わず、全員がまったく同じ動作で声のほうを振り向いたその先に……
『オーディーン様!?』
バルドルによってその肉体を乗っ取られ、
そしてまた。
その肉体はロキによって滅ぼされたはずの、彼等にとっては絶対神である、
最高神オーディーンの見間違えのない姿が彼等の目にと飛び込んでくる。

それぞれがそれぞれの場所において。
新たな運命の名の下に。
今……始まりの時を迎えてゆく……


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あとがきもどき:
薫:……何だかプロローグは支離滅裂(笑
   ここで全部のネタ晴らししたら後々が楽しくないので。
   とぎれとぎれにそれほかとなく匂わしてるんですけどねー(かなりまて
   はい。でてきた少女。
   いうまでもなく…わかりますよねぇ(汗
姫:さってと♪これからここはこれでまた楽しめそうね♪
薫:・・・・・・・・・・何やら、菫ちゃんがいってるよ~な……
  き…気のせいでしょう。きっと…ええ(汗
  とりあえず…こちらものんびりといくのですv
姫:で??私がよぉく活躍してるというか登場してる。
  他の二次作品もやるんでしょ♪
薫:・・・うぐっ!・・・さあ?
姫:ふぅぅん・・・
薫:って!いやあのっ!ちょっとまっ・・・

――どしゅっ……

姫:さってと。これは私がコレ以後でてこないのよねぇ。
  はっきりいってほとんどといっていいほどに。
  これ打ち込みしてるときのるろうに剣心なんか、私はオンリーででてるのにv
  なぜかどこかにいった薫さんはおいといてv
  それではまた。どこかであいましょうね♪
  ではまた~♪

2007年1月5日(金)某日


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