・・・・・・・・・・さて。
気分が立ち直るまでにかなりかかるな・・・・。
とりあえず、かなりの現実逃避に走りつつ(そーてもしないと・・ねぇ?涙)
小説にいくのです・・・。
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遥かなる記憶の彼方に・・
「あの?」
見た所、かなりの順番待ちであるはず。
それなのに、後から来たはずである自分達が、手続きを先に受けるのに疑問に思う。
様々な手続きを受けて、各魂はそれぞれの箇所にと振り割けられる。
たとえば、そのまますぐに次の転生・・つまりは『生』に入るもの。
または魂そのものの寿命をまっとうし、完全消滅するもの。
しばらくの休息のうちに次なる生にむけて準備をするもの・・・。
今回の生においての罪を償うもの・・様々である。
大概はここに来た時点で姿を保っているのはごく一部。
「・・・・あの?レイファ様?なぜこの人間達を先に?」
当然のことながら、受付の係のものが問いかけてくる。
どうやら、マリアとリュクを案内してくれるらしいが。
光が人の形となり、姿をとっている女性の名前は、レイファというらしいが・・。
「― 世の中・・・知らないほうがいいのよ・・・・。強いていうならば・・・・姫様がらみよ・・・・。」
『・・・・・・・・・え゛!?』
ぴしり。
マリアとリュクですら分かるほどに。
その言葉に受付係だけでなく、その場にいた・・・。
ここの関係者全員がまるで凍りついたようにその場に固まってゆく。
知らないものの方が格段に多いが・・・。
『宇宙の姫(ユニバース・オブ・ザ・プリンセス)』の機嫌を損ねると。
― とてつもない『何か』が待っているということを・・。
彼等は身に染みてわかっているのである。
「あの?そういえば・・・ミリーは?」
このレイファという女性が出現して以後、姿を見せていない娘。
「ミリー?」
その言葉にふと我に戻る。
「ええ、ミリアム=フィラ。私とリュクをここにつれてきた・・。私達の娘ですけど・・。」
そういいつつ、周りにミリーの姿を捜しているマリア。
リュクも同じく。
つう。
その言葉に冷や汗を流し。
「・・あ・・・あの?それ・・・・本当・・・で・・す・・の?」
震える声で問いかえす。
『え?ええ。』
マリアとリュク、二人同時にうなづくと。
「あ゛あ゛!!!!!!!!表からの報告と・・まったく違うじゃないぃぃぃい~~!!」
― 関りがあるらしい。
それしか聞いていない。
― しかも、それを聞いて、『ミリアム』に関しての資料を探したものの、まったく一つも見つからず。
その理由をようやく理解するが・・。
ぜいぜいと息を切らせ。
絶叫を上げているレイファの言葉に。
「・・・あの?ミリーが何か?」
何かあの子にあったのではと不安になり、問い返しているマリア。
そんなマリアたちの横から。
「― あら、マリア母様、リュク父様、手続き終った?」
にっこりと、小さな女の子が語りかけてくる。
一度も見たことのない少女ではあるが・・。
その声は紛れもなく・・。
『ミリー?』
マリアとリュク、同時に声を発する。
そんな二人の言葉ににっこりと微笑み。
「そ♡この姿のほうがしっくりくるしね♡レイファさん?いらないことをいたら・・・・分かっているわよね?」
―ぴしり。
そのにっこり微笑むその笑顔に。
そのまま、レイファは固まってしまう。
「?ミリー?ここ、顔がきくの?」
とまどいつつ、この反応はそうとしか考えられない。
そう思いミリーに問いかけているマリア。
「え?あ、うん。だってここ・・私が創った場所だしv」
・・・・いや・・『創る』??
その言葉に心に疑問符を浮かべているマリアとリュク。
そんな彼等の耳に。
「―宇宙の姫(ユニバース・オブ・ザ・プリンセス)様!!」
パタパタと叫びつつ、誰かが走ってくる。
―が。
―ざくっ!
―きゅう・・・・。
―どて。
走ってくる体制のまま。
そこには何もなかったはずであるというのに。
何もない空間から、なぜか鉈が出現し、走っているその『誰か』の頭に突き刺さり。
その場に倒れ付す一人の男性。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
その場はしばし静寂に満ち溢れる。
「まったく、いらないことをいったら、お仕置きだっていったのに♡」
くすくす、にこにこ。
笑みを絶やさずににっこりと微笑みつつ言っている少女の言葉に。
しばし後に麻痺した思考を回転させ。
・・・・・・・・ギギギ・・・・。
ゆっくりと戸惑うように小さいときのミリーに何となく似ていなくもない、少女に視線を移すマリアとリュク。
― まさか?
そんな考えが心をよぎる。
「ああもう!モラルゴイドのせいでバレちゃったじゃないのよぉ~!・・・ま、いっか♡」
そういいつつ、くすくすと笑っているその少女の言葉に。
ごげっ!!
その場に盛大にこける音。
『ミミミミミミミミミ・・・ミリーが!?【宇宙の姫】ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?』
ここにいたり、今初めて・・・・マリアとリュクは・・・。
娘・・・つまり、ミリアム=フィラ=ノクターン。
その真実の正体を知るのであった・・・・。
・・・カラァン・・カラァン・・・・。
静かなとある空間に、鐘の音だけが静かに響き渡る。
「-汝は健やかなりし母なる体内に抱かれ、その魂における永遠を約束されし・・・。」
白い石柱の前で。
かなりの人数がその前で、黒い服を着て静かにそこに佇んでいる。
「・・・・まだ若いのに・・・。」
「・・・・・・・・結局、長女は・・行方不明のままで・・・。生死が分からないまま旅たつなんて・・心残りあったでしょうね・・・。」
などと、目頭を押さえて。
涙を流しつつ、言っている参列者たちの姿。
石柱の前に山と盛られた花々の数。
その石柱に刻まれた文字は。
マリア=ファリーナ=ノクターン。
リュク=ルビティスト=ノクターン。
ここに安らかに眠る・・。
そう刻まれている。
マリアとリュクが肉体という器から離れ。
そのために、ここ、人間世界においては彼等は死亡した扱いとなり。
・・・事実、死亡したのであるが。
本来ならば、長女である、ミリーがその喪主を務めるのが筋なのであるが。
未だに・・・この夫妻の長女は行方不明。
かつて、大銀河の爆発に巻き込まれて、行方不明になったという。
銀河連邦機関本部所属であった、ミリアム=フィラ=ノクターン。
その名前は今や。
十数年の年月を得て、伝説化しようとすらしている名前。
「・・・・・・・・このたびは・・。」
なぜか、わざわざ、連邦の関係者・・しかも、一応、各部署の責任者が数名。
わざわざ葬儀にやってきていたりするのが気にはなるが。
そういいつつ、お悔やみをいいつつ。
喪主を務めているマリア夫妻に挨拶していたりする。
数名の人の姿をしているが、人でない存在達。
とりあえず、いくら、多少、いろいろな種族がいると理解されている今の世の中でも。
外見などに畏怖や恐怖を感じる人間や生き物は少なくない。
そのために。
彼等・・連邦に所属している隊員などは。
そこそこの惑星に似合った姿を取るのが一般的。
「・・・・・・・本当に少し雰囲気が似てるわねぇ。」
「・・・・本当。」
しみじみと。
まるで鏡に雰囲気だけは似ている互いの顔を見比べて。
だが片方は、すでにもうかなりの中年。
もう片方は、歳のころは同じなのであるが。
その一族の性質上。
未だに二十歳そこそこの姿という違いはあるものの。
・・・・今、今日。
この場で、初めて顔をあわせているミメットとルビー。
ルビーの容姿は。
真紅の髪に真紅の瞳。
ミメットの容姿は。
紅い髪に琥珀色の瞳をしている。
互いにまずその雰囲気からして、かなり似ている。
ミリーが就職する前において、今でもそうであるが。
親友と呼べていた人間と。
就職してから出来た親友と呼べる人間は。
互いに互いとも、似た雰囲気の持ち主であった。
「・・・・ね?気付いてる?」
「うん。」
すぐに初対面だというのに意気投合しているミメットとルビー。
互いに何かを感じ取っている。
・・・・・確かに、何となくだが。
『ミリアム』がいるような気配が間違いなく。
この場からしているのを、二人は感じ取っているのである。
だが、周りを見渡せど。
そんな姿は見当たらない。
誰もが気付いていないが。
多々といる参列者の中に、なぜか子供が一人。
両親と同伴でもなく、やってきているのに。
人が多いその中でその事実に気付いている人はいない。
参列者達の奥に、一人佇んでいる一人の少女。
凄烈なまでの金色の髪が印象深い。
そして、その瞳の色は・・・透き通るまでに青い瞳。
まるでどこぞの誰かを連想させるような・・。
その子が。
墓に花を供えると。
知らず、周りから、その子の愛らしさに思わず溜息がでるほどに。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?」
・・・・・ただ一人だけ。
そのまとう雰囲気に・・・気付いているのは。
ミレア、ただ一人のみ。
多くの参列者を見送りつつ。
今、この場で。
マリアとリュクの葬儀が。
しめやかにおくられているのであった。
-続くー
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あとがきもどき:
薫:・・・・・・・・・・・・・さって。
この子供・・・だぁれだ?(・・ばればれだってば!←笑)
とゆーわけでまたまた一気に年代とび!(まて!)
次回は・・・・ミレアの回想みたいな感じ・・になるかと・・。
よーやく、ミレアがミリーの正体、知りますv
・・・・・・・・・・・そして、ミレアがとった行動とは?(笑)
んではではvv