今回の話し。
・・・まだ一行も!打ち込んでない、
スミレちゃん関りある・・とあるパロディの話とだぶってます♡
んではではvv

#####################################


         遥かなる記憶の彼方に・・



生きているのは間違いないのだが。
だが、未だに、連邦ではミリーの生死は不明とされているまま。
生きていることを伝えようとするたびに。
なぜか声が出なくなることもしばしば。
「でも、どうしてミリアム姉様・・・姿消したのかしら?」
それがかなり疑問ではある。
あれより後。
ミリーはミレア、マリア、リュク、アル。
彼等・・・つまりは、ノクターン一族。
しかも、ミリーの家族の前にしか姿を見せなくなっている。
「もしかして、ミリー・・・仕事柄・・本当の両親・・見つけたんじゃ・・。」
何しろ、心の優しいあの子のこと。
もしそうならば。
いくら、かつてミリーを捨てた両親とはいえ。
間違いなく側についていようと思うであろう。
そんなことを思っているマリア。


あの時のことは今でも鮮明に思い出す。
テラスに出て、夜空を見上げていたときに。
ものすごいまでに流れていた流れ星。
そして、聞こえてくる赤ん坊の泣き声。
声につられて正面門まで出てみれば。
バスケットの中に包まれた女の赤ん坊。
唯一、その手にもっていたのは・・・不思議な色彩をしていた石。
それ以外は身元を捜す手がかりすら何もなく。
逆に。
伝子検査を行ったところ。
偶然なのか、どっちかというと。
マリアとリュク。
二人の子供ではないのか?
というほどのその遺伝子すら似通っていた。
両親が見つからずに、子供ができなかった、ノクターン夫妻は。
喜んで女の子を養女に迎え入れたのは・・・。
あれはつい先日のことのよう。


「・・姉様・・優しいから・・。」
確かに。
母であるマリアの意見も最も。
ミリーが就職していたのは、銀河連邦のしかも本部。
この広い宇宙の中で。
本当の両親を見つけ出すのは・・・・不可能とは言いがたい。
いや、むしろ。
あの心優しいミリーのこと。
探し出して面倒を見ようとするという心意気はありえることだと思ってしまう。

・・・・彼等は知らない。
ミリー・・・いや、『宇宙の姫(ユニバースオブザプリンセス)』と、呼び称されている彼女に。
両親などがいるはずもない。
という事実を。
・・・・まあ、ミリーが・・・『宇宙の姫』であるという。事実すらも知らないのであるから。
当然といえば当然なのであるが・・・。


「・・・・・ねえ?フェアリー?私には両親なんていないのにねぇ?」
くすくすと。
とある場所にて。
そんな家族の会話をしているノクターン家の食卓を見ているミリー・・いや。
今の姿はミリアム=フィラのそれではない。
そんな会話を見ているとふと思い出す。


― お願いがあるの。もし・・もしその先・・・・。
   これを悪用しようとする何かが出てきたら・・・。問答無用で・・消滅させて・・。 ―



友情の証に送ったとある品物。
当時はあまり何とも思わなかった。
それが・・・。
まさか、それを巡ってかなりの争いになる火種になろうとは。
何しろ、『彼女』にとっては、些細にも満たない力なのであるからして。

自らの命と引き換えに・・世界の平和と安定。
そして・・・宇宙の存続を願った彼女。

たとえ自らが・・・・そこに生きている人に殺された。
というのにも関らずに。


先ほどその彼女は。
その空間の寿命を終えて。
― 今度こそ、完全なる安らかな眠りに着いた。


『彼女』・・・・宇宙の姫として呼び称されている、彼女。
彼女をよく知っている存在は、大抵彼女のことを『姫』と呼ぶ。
そして、彼女のことを彼女に仕えているといっても過言でない、呼び称されているその呼び方は、『宇宙の石』
その石の精霊、フェアリーもまた。

-ね?スミレちゃん?

彼女の正体を知っても・・・・・それでも。
彼女を友人として初めて扱った一人の人間。

― ユリのことを・・・・。




「とりあえず、何か馬鹿やってるあそこ!消滅させるかどうか、判断しにいくわよ!フェアリー!」
そんな家族の姿を映し出しつつ視ていた少女。
その長い黒い髪をポニーテールにしている姿が。
そこには見受けられ。
ゆったりとした体を包み込むようなマント。
その下には、少しばかりフリルのついたような薄い真っ白い服装に。
その白い生地に見たこともない花の刺繍が施されている、かなり変わったワンピース。
・・・別にこの服がいつもの服というわけではないが。
・・・ただ、何となく、気分的に。
・・・ワンピースが着たくなった。
という理由だけなのだが。


歳のころならば、十歳前後。
というより、どうみても十二にはまだ届かない。
どちらかというと、十歳より下といった感じの。
艶やかな長い髪をポニーテールにし。
その結んでいる部分を紅いレースのようなだがしかし。
どうみても、レースよりは柔らかな物質のような、紅い代物。
それで大きめの喋々結びをし。
正面からみても、その喋々結びをしているリボンが目にはいる。
そこにいるのは。
どうみても、『ミリアム=フィラ』ではなく。
・・まったく見た事もない、かなりかわいい・・美少女。
といって過言でない、少女の姿。

透き通るまでに青い瞳・・・・。

それのみが。
ミリーと同じもの・・・。





自分を捜しまくっているその空間はとりあえず。
まあ家族だけに連絡をつけていれば問題はない。



ふい。
てくてくてくてく。
辺りには、そこかしこから、巻き上がっている煙の山。
周りにかつてあったはずの木々は。
もう周りの何処を見渡しても何処にもなく。
そしてまた。
夜空に輝く星すらも、一点の光もなくなっていたりする。
唯一あるのは、空にぽっかりと浮かんでいる、この惑星の衛星である、三つの星のみ。
「・・・・・・何やってるのよ・・・。」
思わずこめかみを押さえてつぶやく。
・・・・・彼女が互いに異なる性質を儲けて。
この世界を任せたのは。
こういう結果を出すためではない。
異なる性質だからこそ、逆に発展する可能性があることを。
今までの経験でそれはよくわかっている。

すでに、惑星という惑星は。
この空間に存在する生命そのものの手によって全て破壊しつくされた。


「―そんなところで何やってるのよ!」
ぐいっ。
いきなり手をひっぱられ。
かつてはとある神殿であった建物の隙間に引っ張りこまれる。
ふと、視線を向ければ。
そこにいるのは。
金色の髪に金色の瞳をしている女の子。
そのふわふわのウェーブの入った髪が印象深い。
「・・・・・アンジェ!」
その少女を呼ぶ声。
そちらを振り向けば。
紫きがかった青い色の髪を伸ばしている一人の少女。

・・・・・・・・唯一というか。
すでに、この空間というか宇宙には。

・・・ここを含めて。
数個の惑星しか・・今や存在していない。



「あ、ロザリア。」



この空間、全ての願い、そして、希望。
それらの結晶である・・・・目の前にいる少女。


・・・この子次第で。
ミリー・・いや『姫』は。
この空間の存続か否かを。
決定しにやってきたのである・・・・。



「ゴメン、何かこんな場所にまだ人がいたから。安全な場所に連れて行こうかと。」
「だからって!いきなり移動するのはやめなさい!
   ・・今はもう・・大人たちがこの星に入り込んできてるのよ!」
もし・・。
彼女の能力が大人たちに知られたら・・・。
それを思うとぞっとする。
「まあまあ、心配してもどうにもならないし。
   ともかく、ここは危ないわ。私はアンジェリーク。アンジェリーク=ユニバース。で、あっちが。」
そういって、もう人の少女を指し示す。
「私はロザリアよ。ロザリアナ=コスモス=ドナ=リモッド。」

宇宙の姫・・・・ユニット=ユニバースと。
アンジェリーク=ユニバース。
ロザリアナ=コスモスとの。
・・・それが出会い・・・。




人間というものは、弱いようで強い。
「・・・・あなたと同じような人間・・・いたわよ・・・・ユリ・・・。」
思わずつぶやく。

かつてのあの子と同じように・・・。

・・・・・世界を守るために。
自らを・・・・自分と同じような『孤独』に満ち溢れた、世界そものに変換させてくれなどと・・・は。



だけど。
「・・・・・願いを叶えるのも・・・・私の・・・・。全てなる母の役目でもあるからね・・・・。」



― 条件を一つだし。その『願い』を叶える。


・・・・ユニットの姿が。

その空間でしばらく後に見受けられているのであった。




それからしばらく後。

「・・・・・・・・・・・・・・母様。」
「・・・・・ミリー?変わらないわね・・・。あなたは・・・。」
にっこりと微笑みかけてくるまだ容姿は若いものの。
それでも。
その寿命はもう長くない。
それが分かっているから。
そしてまた・・・。
「・・・・・ミリー・・・・か?」
すでに何も映さない目のはずなのに、くっきりと浮かび上がる娘の姿。


同じベットに横たわる、マリアとリュク。


今、まさに。
彼等は命を真っ当しようとしているのであった。

                              -続くー

    

#####################################

   あとがきもどき:
       薫:・・・・・あれ?ロザリアの名前・・こうだったっけ?(まて!)
         (ええと・・・設定のノート・・・何処においたっけ・・ま、いっか!←まてぃ!)
         ・・・見つけたら訂正しよっと(だからまてってば!)
         え?このスミレちゃんがいった世界って?
         ・・・・・んっふふふふふふふふv
         分かる人にはわかるでしょうvはい♡
         さって。
         次回でようやく両親(?)他界ですv
         んではではvv