まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
さいきん、なぜか。
スミレちゃんの過去話・・・・無償に打ち込みたくなってる症候群が(汗)
や・・・・やぱひ(滝汗・・・)
ま、まだ、これすらも終わってないのに・・・・あぅ・・・
あ。でも、あれは。短編…でいけるかなぁ?そーするかなぁ?うーん・・・
#####################################遥かなる邂逅 〜見上げる夜空とそして…〜
まず、その違和感を感じ取ったのは、いったい全体誰であったであろう。
そこに、存在すべきはずの、当たり前のものが。
その『空』に見受けられないのは。
「…ねえ?何で、月はあるのに…星がないの?」
誰ともなく、ぽつりといったその言葉に。
思わず焚き火を囲み、今後の相談をしていた少年、少女たちは思わず黙り込む。
そう。
彼らは全員、違和感を感じてはいた。
いたが…だが、そこまで頭が多少混乱し、回っていなかった。
というのもまた事実。
一人のその言葉に、はっとなる。
確かに、見上げた空には、そこにあるはずの。
本来、どこの惑星の地上では、見えるはずの。
…『星空』というものが。
どこにもなく。
ただただ、そこには。
つきがぽっかりと、深遠の闇の中に浮かんでいる、そんな夜空が。
彼らの視界にと、映りこんでゆく……
いったい全体、何が起こったのか。
それは、誰にもわからない。
ただ、いえることは。
確かに自分たちは、今まで宇宙船に乗っていた、ということと。
そして、目の前で、故郷である惑星が消滅させられたこと。
そして…覚えているのは、自分たちにむかって、仕掛けられた攻撃。
一瞬目の前が真っ白になり…
そして…
気づけば、全員、ここに倒れていた。
彼らは覚えていない。
気絶していた、ということもあるにしろ。
自分たちが、しばらく眠っていた、という事実を。
今はまだ、彼らはそれを知るときではない。
眠っていた、というか、彼らの時間率をあの場所から、今現在。
つまりは。
一度、無と化して、新たに誕生させた、この空間。
この地において、再び命が栄えるか否かは。
それは、彼女や彼らによって決めてもらう。
それが、私の決定事項。
もし、彼らが、存続を望まないのであれば、当初の予定通りにすべてを無に還すまでのこと。
だけど、私は信じてみたい。
命あるものの、絶え間ない努力と…そして、その力を…
それそのものが、私が望んでいたことであるがゆえに……
「ここが、どうやらよさそうね。」
とりあえず、野宿をする、といっても。
何があるのかわからない。
何しろ、ここがどこなのか、はたまた自分たちが置かれている状況が、いったい全体どうなっているのかすらも理解不能。
ただ、確実にいえるのは。
どうやら、どこかの惑星に…あの攻撃のショックと、その反動で、どうやら飛ばされたらしい。
ということのみ。
ならば、自分たちにできることはといえば。
とにかく、現状の把握。
そして、仲間の安全の最優先。
今立てられる仮説からすれば。
おそらくは。
惑星が消滅する際のエネルギーと、あのあたりいったいに含まれていた、エネルギー。
そして、惑星の近くにあった、巨大ブラックホールの多大なる力。
それらが相互作用のような役割を果たし。
もしかすると、時間をも越えて移動してしまったのかもしれない。
そんな仮説すらも立てられる。
もしくは…まったく、彼ら、いや、彼らが住んでいた宇宙とはまったく別の異なる。
別の宇宙空間にと自分たちはやってきているのか。
彼らが知っている、事実は。
あの地においては、人が住めるような惑星は、はっきりいって、存在していなかった。
ということのみ。
だが、現実に、今彼らは。
どこともわからない惑星上にこうして、移動というかいきなりきているわけで。
今、彼らにできること、はといえば。
とにかく、自分の身と仲間の安全を守り、確保しつつ。
自らが置かれている状況と、この惑星がいったい全体どこで、どのような惑星なのか把握することが、まずは最優先。
後は…
自分たちが乗っていたはずの乗り物に関しては。
おそらくは。
移動のショックで壊れたか、もしくは海の底であろう。
というのが、全員の一致した意見であるがゆえに。
発見するのはまず無理であろう。
という話し合いを得て。
とりあえずは、今日の寝床を探して、森の中を歩む彼女たち。
そして、見つけた場所は。
森を抜け、少しばかり広場となっているその先に切り立った岩壁が存在し。
そして、そんな岩壁の下に、びっしりと蔦のようなものに覆われ、入り口がよく見えないものの、とにかく、わかるのは。
岩壁にぽっかりと空いている空洞…すなわち、洞窟。
ゆっくりと、だが、確実に警戒しつつも、見つけた洞窟の中にと入ってゆく彼ら。
そして…
洞窟の中に入った彼らが見たものは。
ほのかに照らし出されている洞窟内部。
ここは、光こけが群生しているがゆえに。
あの惑星の地下と雰囲気そのものは、あまり変わりがない。
何しろ、この惑星は。
あの地の元の姿を参考に、この私が創り出したものであるがゆえに。
― あの惑星は、あの空間において、唯一、いまだに生命が活動できる、といっても過言でなかった唯一の惑星。
救いを求めた命ある魂などは、あの地に集まっていっていた。
というのは…誰も気づいてなどはいなかったが。
あの地にたどりつけていない魂などは、それぞれの存在につかまり。
その魂というか本質がもつ力すらも、人類などの活動エネルギーに利用され。
そして…消滅していった。という事実がそこにはあるけども。
だからこそ…
見慣れた、雰囲気。
だが、そこにあるのは、見たこともないような、自然が創り出す光景。
天井から連なるツララや、お皿を並べたような岩壁。
そして。
透き通る水の中に泳いでいる、彼らが絵本や情報の中でしか見たことがない。
知識でしかもっていなかった、形あるもの…すなわち、魚など。
そういったものが、洞窟内部にと流れている小さな川の中と、地下より噴出している地下水がたまっているちょっとした泉。
そんな中にと見て取れる。
「ねえねえ!あれって、確か、ヤマメとかいうやつじゃないの!?」
「あ、メダカ発見!?」
「…って…あれって…ウナギ?」
「…あ、カメ!?」
透き通るまでの水の中。
様々にと活動している、水中生物の姿たち。
そんな姿を見つけ、思わず驚愕の声を上げている子供たち。
彼女たちは、本物のそれらを生まれてこのかた、見たことがない。
あのような場所に生きていたがゆえに・・・
彼女たちが見たことのあるのは、環境に適応し、進化した様々な生物のみ。
あのような、環境が汚染されていたあの地で生きてゆくために。
生物などが進化した、その姿のみであるがゆえに。
かつて、人類が、まだ、ひとつの惑星にいた。というその時代に。
どこにでも見受けられていたような、当たり前の存在は。
彼らにとっては、それは、物語の中や、資料の中での伝説とすらも言える生き物。
といっても過言ではない。
しばし、洞窟内部を。
そんな彼ら…子供たちの驚愕に満ちた声が、響き渡ってゆく。
この惑星の名前は【イミルージュ】。
彼女たちの国の言葉で。
−幻からの再生−
という意味合いをもつ言葉。
この惑星上において。
多少の命の流れを創り出したのは、つい先ほどのこと。
といっても、この惑星上の時間率からすれば、数億年という年月がたっているにしろ。
私からすれば、それはほんの一瞬のこと。
時間をかけ、適応した環境と。
適応した生命にと進化した、様々な生命たち。
― 私が望むのは…ただひとつ。
すべてにおいて共存し、互いによりよく発展してゆくこと。
それ、ただひとつのみ…
いつもなら、ただ、視ているだけで、ダメ、と判断した場所は問答無用で消滅させているけども。
たまには私だって…信じてみたいの。
自らが創り出した、愛しい子供たちの可能性を……
がんばりなさい。
すべてはあなたたちの手にかかってる。
この空間という名前の宇宙が。
存続するか、そうでないか…それは、あなたたちの行動しだい…
私はここから、あなたたちの行動を静かに見守っていてあげるから。
私が再び出向いたら…それこそ、あなたたちに情が移ってしまいそうだから…
洞窟、といえども、広さは十分。
「じゃ、ここを拠点に、というのでいい?」
調べてみれば、ちょっとした小部屋のようになっている空洞もかなりあり。
それぞれが、そこを少しばかりいじり、そこを自分の部屋にし。
ここを拠点として、この場所を調べる、ということで、話はまとまり。
とりあえず。
今日のところは、それぞれ表にある木々の葉っぱなどを集め寝床をつくり。
それぞれが各自休んで体を休めることにし。
しばし、彼らは休息をとってゆく。
すべては、明日から。
そんなに広くないこの惑星。
まあ、それぞれに分かれて調べれば。
それほど、年月はかからずに調べられるから…
あなた方が、どのような結論を出すのか。
それは、私は先を視ないことにして。
すべてはあなたたちにとゆだねてみましょう。
それは、いつもの気まぐれ。
そして…過去の小さなわだかまりから生じた…思いつき。
ねぇ?私が干渉して、あなたたちは幸せになれるの???
−第12話へー
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あとがきもどき:
薫:スミレちゃん、ちょっと、追憶と大いなる母の感情がちらほらと出てたりして。
あと、ちらほらと。フェアリーが具現化するにいたった事件。それもちらっと触れてたりして(まてぃ!
この時点で。まだ、彼女、スミレちゃん。
自分の力にあまり自身がありません。
まあ、ある意味、孤独(?)を感じてるさなかです。
何しろ、お仲間の存在、まだ知りませんし…
スミレちゃんが、「干渉して幸せになれるの?」のあの言葉。過去の出来事に起因しております(汗
あはははは・・・・・
まあ、この時点では、彼女、自分の力、というものの大きさを。
十分に理解しているがゆえに、多少戸惑っている、というのをようやく乗り越えた段階。
その直後くらいなものですので・・・・あしからず・・・・
(で、その実験みたいになって作られている彼女の手足というか使い捨て、とも言っても過言でない存在が哀れです・・・・)
うーん。約15KB。
いつもよりかなり短いですね。あはははは(笑
次回から、ちらっと彼女たちの冒険やって、んで、完結ですかね。
エピローグはユリが死ぬところだし(だからまて!
んではでは・・・意味のない話ですがモー少しほどお付き合いくださいなv
(問題は…ここより、スミレちゃん活躍がなくなる・・・というのが問題なのだよなぁ・・・汗)
んではでは・・・・・
2004年4月16日某日
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