蒼き水晶の歌姫  第12話



それは本当に偶然で。
中学のときに出かけたとある搭。
全てはそこから・・・始まった。




「ゆぅかv黙っててあげるからvこれからのチケット融通お願いねv」
その言葉に目を見開き。
「ええええええ!!!!?私が百合香だってわかったのに!?まだコンサートにくるき!?」
一通り説明を終えた由香子のその言葉に続くように。
にっこりと笑って。
ぽんと由香子の肩に手を置く洋子と悦子。
まあ、かなり驚かれたようではあるが。
だがしかし。
今までとまったく態度や口調は変わっていない。
その様子に一瞬拍子抜けするものの。

何しろ。
なぜか、世界的に有名になってしまった百合香である。
その正体が知られていないこともあり。
かなり神聖化されている節がある事実があることを、由香子はよく知っている。
・・・・まあ、神聖化も何もあったものでなくて。
・・・・この惑星で。
由香子以上の存在などありえないのであるが・・。



「当然!だって、由香子・・じゃなかった。百合香の歌って生で聞くといいのよねぇ♡」
「あ、たまにカラオケで生で歌ってねv」
・・・・・・・・。
「・・・・え・・・え・・・ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
   そんなことしたら絶対にばれるわよぉぉぉぉ!学園が大騒ぎになるってぇぇ!!!!」

その日。
しばらく。
彼女達が泊まっているその宿の一室で。
夜遅くまで。
由香子の何かを叫んでいる声が響いてゆくのであった・・・。




裏取引きといえるのかもしれないが。
とりあえず。
これからの日程の中。
事務所に正体がばれないように。
協力を申し出る由香子のその言葉に。
これからの百合香の日程と。
そして。
チケットなどの融通。
それらを取り付けている洋子と悦子・・・。
だがしかし。
別に正体をしったからといって。
由香子が機具していたような態度の変化はまったくなく。
少し拍子抜けするやら、ほっとするやらの由香子。
まあ、いきなり正体を知ったのではあるが。
前日に由香子の素顔を見ていたことと。
そしてまた。
カラオケで歌を聴いていたこともあり。
どこかでその可能性も考えていたがために。
おもったより自分達でも驚くほどに。
あまり驚愕しない二人であった。






「あら?今日はどうされます?」
何か昨日とは違った雰囲気の三人をみつつ。
「とりあえず、予定通りにお願いします!」
「了解しました。」
彼女達を案内している瞳の運転のもと。
今回の旅行は。

つつがなく。

終了してゆくのは。

由香子の正体が判明してから三日後のこと。






「・・・・・・・・というわけでして・・・・。」
どうやら理事長は知っていたらしく。
旅行からもどり、聖鳳学園にと登校した次の日。
放課後。
いきなり、彼女達二人は、理事長にと呼ばれた。
そこにいるのは。
同じクラスメートでもあり。
そしてまた。
今回の旅行でとんでもない事実を知ったばかりの、岡村由香子。
その二人が。
机をはさんで並んでいたりする。

そんな二人をみつつ。
「・・・・・理事長は知ってたんだ・・。」
「・・・とゆーか、ここの理事長って・・確かもう、六十過ぎよね・・・全然そうは見えないわよね・・。」
などと。
小声で話し合っている洋子と悦子。
やがて。
何やら話し合っていたらしく。
机に手を載せて。
二人を見つめ。
口を開いてゆく、この学園の創立者でもあり、今は理事をも務めている、鳳凰亜美。
軽くその実年齢は六十を軽く超えているというのにも関らず。
一体全体どういうわけか。
確かに服装と化粧次第では中年の女性に見えなくないが。
普通の・・・化粧方法をしていれば。
間違いなく二十代でも完全にと通用する。
そんな常識では考えられないような理事長をみつつ。
二人が何を言われるのか。
少し興味をもって耳を澄ましているところに。
「ふむ。まあ、由香子さんの正体は。実はこの学園の中でも知っている人ははっきりいっていないんですよ。
   まあ、あまり騒ぎになるのも困りますしね。それに。由香子さんは。一人暮らしですから。
   下手に騒がれるのは好ましくないもので・・。」
まあ、事実をいうわけにはいかない。
というか一人暮らしというのは事実ではあるが。
何しろ、世界的なアイドルが、一人暮らしをしていると知られれば。
どういうことになるのか。
はっきりいって子供でも何となく分かる。
「つまり、由香の正体をだまっててくれ。そういうことですよね?理事長?」
全てを言わずとも。
了解している洋子のその言葉に。
「ええ、その通りです。」
そういって微笑み。
「まあ、由香子さんも、元々、騒がれるのは嫌いなほうですから。
   それに、由香子さんの出身地でもあり、私の地元でもある、蓬莱町に、また人が押し寄せるのも好ましくありませんしね。」
一度など。
どうして町にたどり着けないのか。
などということでなぜか大騒ぎになったことがある。
まあ、あの町は。
邪な思いなどを抱いていたり、邪心などをもっているものは、霧にと阻まれて入ることは不可能。
それは昔からの理というか真実。
もし。
百合香の出身地が。
蓬莱町だと知られれば。
・・・・まあ、何となくそうでないか?
とおもっている人達はいれども。
完全にそんな無理やりに立ち入ろうとする人達が増えることはまず必死。
それは出来れば避けたい事実。
「・・・・・・まあ、私達も騒がれるのはあまり・・・・。
   それに。ふふv何か素適だし!同級生が実はアイドルなんて!ふふふv」
「そうよねぇ。どうせだったら。クラスの全員に協力を仰ぎませんこと?」
とんでもない提案をしてくる彼女達のその言葉に。
「ちょっ!それはいくらなんでも!」
あまり知られれば。
どこから噂が漏れるとも限らない。
抗議の声を上げる由香子のその言葉に。
「まあ、いずれはクラスの全員にも協力を仰ぐようになるのでは?由香子さん?」
「亜美ぃぃい!」
そんな理事長のその言葉に。
思わず叫んでいる由香子であった。



「・・・・あら。まあまあまあ♡」
しばらく後に。
先日。
案内した子供達から。
写真が届き。
どうやって入手したのか不明ではあるが。
百合香のプロマイドと。
しかもそれにサイン入り。
そんな数点の品物が。
お礼の手紙とともに。
ツアーコンダクターを彼女達にしていた瞳の基に。
そんな手紙と写真などが届けられたのは。


由香子達が戻ってから。
約、一ヶ月後のこと・・・・。






さわざわざわざわ。
「うーん、いつにもましてすごいわねぇ・・・。」
コンサートも終り。
いつものごとくに。
控え室から出てくる百合香を待ち受けているファンの山と。
そして、記者などの姿が山と溢れかえり。
毎回のことながら、星空百合香のコンサート会場は。
はっきりいって、その会場の外までもが。
身動きできないほどの人の山。
このために借り出される警備隊なども、軽く一つや二つの部隊などではない。
殆ど全員が。
表と裏口にと詰め掛けて。
今二人がいるこの場所・・。
少しその両方の玄関から離れた所にある化粧室の入り口で。
そんなことをつぶやいている洋子と悦子。
ちなみに。
由香子と、彼女達はここで待ち合わせをしているのである。
来た時は三人であったが。
コンサート会場に入ったのは二人。
まあ、チケットの入手は難しいといわれているが。
何しろ、まあ、協力者がその当人。
まあ、一応に三枚程度であれば。
事務所がらどうにでもなること。
・・・まあ、由香子に渡した番号を使って。
正体を見極めようとする作戦なども取られたりしたが。
ことごとく失敗にと終っている。
まあ、軽く一万人以上もいる中から、探し出すのは不可能に近いこと。


そこを指定したのは、意味がある。
人がいなくなったのを確認し。
そのまま。
服を着替えて、壁にと手を当てる。
この壁を数個隔てたその先に。
その化粧室はある。
別に由香子にとって、壁抜けをするなど何でもないこと。


ここは、百合香の控え室から壁を隔てて。
近いといえば近い場所。
一応、彼女達は。
由香子が、続にいうところの超能力を持っていると。
そう聞かされている。
・・・・まあ、正体をしったときに。
空に浮かんでいるのを目撃しているのだから、ごまかしようもないが。


そのまま。
服を着替え。
扉の向こうに人の気配がいなくなったその一瞬をついて。
するり。
まるでそこに壁などないように。
壁の中に吸い込まれるように掻き消えてゆく百合香の姿が
コンサート会場の控え室にて見受けられ。


「ああああ!!?いつの間に!?」
少しばかり目を放した隙に。
いなくなっている百合香に気付き。
叫んでいる事務所関係の人達の姿が。
百合香がいなくなったあとの控え室で見受けられているのは。
いつもの光景・・・。

「お待たせ!」
いきなり、誰も入っていないその化粧室から一人の少女が出てくるが。
それももう、いつものこと。
「終ったの?由香、じゃ、戻りましょv」
「そーねv」


由香子の正体が二人に知られ。
日常と化したのは。
二人と共にコンサートなどに出かけて。
そのまま、一ファンとしてまぎれて脱出してゆく。
という方法を。
正体がばれてからというものは。
後に行動している由香子であった・・・・・・・。


                                         -続くー


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まえがき:
  しくしくしく・・・・。これを打ち込みしている現在・・・。
  ページを借りているトクトクサーバーさんが。ダウンしております(涙)
  しくしくしく・・・。
  掲示板に返事を書いてたら、いきなりダウンしたのよぉ・・・(涙)
  しくしくしく・・・・。
  そーして今の今までまだ復興していない・・しくしくしく・・・・・。

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  あとがきもどき:
       薫:・・・・・・・・何か支離滅裂?(汗)
         文章になってないです・・。
         ・・・・とゆーか。
         今日、夜7時から、なぜかトクトクサーバーがダウンしてしまい・・・。
         それからのち。なぜか復興してないのですが?・・・・あのぉ?(汗)
         なので今日、5月19日の更新・・・・アップ無理そうです・・・。
         しくしくしく・・・。まだ復興しないしぃ!・・・とゆーか、無理!?
         只今23時・・・しくしくしく・・・・。
         何はともあれ。次回は・・・・夏本番v(こらまてぃ!)


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