さて。そろそろ発覚ですね(笑)
ま、しょっぱなから。
この二人には正体ばれるのさvそれから話しが進むんだしねv
(たとえば海外の話しとか、文化祭の話しとか・・・)
ではでは。いっきますv


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       蒼き水晶の歌姫  第11話


間違いなく。
鞄からもれているそれは。
自分達三人が朝方とった遊びの写真。
・・・・・これをもっているのは彼女達三人だけのはず。
・・・・どうして、星空百合香がそれを持っているのか。
しばらく顔を見合わせつつ。
「・・・・とりあえず、これ、片付けようか・・。」
「・・・・・だね・・。」
こけた弾みで倒れている机や。
ちらばった書類や本などを、とりあえず元通りにと戻してゆく洋子と悦子。

やがて。
元通りに机を戻し。
机のよこにかけてあった鞄も元に戻し。
しばらく二人して考え込む。

・・・・・何かがおかしい。

そういえば。

ふと。
絶対に眼鏡を何があろうとも取ろうとはしなかった由香子。
昨日、初めて眼鏡をとった姿をみたが。
・・・・・・はっきりいって瓜二つ。
もし、あれで・・髪を伸ばしていたら?
彼女達は、由香子が髪をほどいている姿も見たことがない。
それはそうであろう。
何しろ、百合香として活躍している由香子は。
ただ。
眼鏡を外して髪を下ろしているだけなのであるから。
そんなことをしたら。
すぐに正体が発覚して、大騒ぎになるのは目に見えている。
そうしたら・・。
少なくとも、別に歌手としての正体がばれるのはどうってことはないが。

― 自分がいったい何なのか? ―

それを気付かれるとかなり厄介なことになるのは。
今までの経験上、由香子はよくわかっている。


「あれ?どうかしたの?」
かさりと。
ふと気配を感じて。
振り向けば。
丁度考え込んでいる洋子と悦子の視線の先に。
今ちょうど車にと乗り込んできた百合香の姿が映り込む。

「そういえば、監督が、これから、ラストのシーンのエキストラに出てみないかっていってるけど?
    どうする?・・あなたたち?何でも崖を上って見学する度胸に感服したとかいってるけど・・。」
ふと二人の名前を呼びそうになりつつも。
言葉を選んで質問する百合香。
まさか、二人があの写真を見ているなどとは。
まったくもって気付いていない。
そんな百合香の言葉に顔を見合わせて。
「え?いいの?」
こんなチャンスは滅多とあるわけではない。
ないが。
「そーいえば、由香は撮影隊に同行してなくていーの?」
顔を見合わせて。
とりあえず、不意打ちをかまそうと。
さりげなく質問する洋子たち。
その言葉に。
「別に同行する理由も・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・ぴしり。
思わず言いかけて。
そのままの姿勢で硬直する。
「あ・・・・・・・・あの?もしもし?(汗)」
おずおずと二人をみれば。
ついと。
前に突き出される小さな写真。
「あ!!」
しまった!
 あれ、異空間にしまうの忘れてた!
二人が手にもち前にと突き出してきたのは、今朝方三人でとった写真。
・・・・他の人間が持っているはずのないその写真。

「ふぅぅぅぅぅぅん。」
「・・・・へぇぇぇぇ・・・・・。」

おもわずじと目になりつつ。
小さな叫びを上げた百合香をみつつ。

「・・・・・・・・やっぱり、由香子が百合香ちゃんだったんだ・・。」
「・・・・・・・・・・・今まで黙ってたわけ・・ねぇ・・・・。」
どういう反応をしていいものか。
まさか。
あれほどファンであったはずの、アイドルが、よもや自分達のクラスメートで。
しかも、仲のいい友達でもあるのであったのであるから。
完全に確信はないものの、カマをかけてみた。
その言葉にあっさりと誘導されて、思わずぽろっと言ってしまう由香子。
「あああああ!洋子、悦子落ち着いてよぉぉ!」
無意識に近くにある本などを片手に振り上げている二人をみつつ。
叫んでいる由香子のその言葉に。
「しっかりと説明してよね!由香!」
「んっふふ。今までだまってた罪は重いわよぉ?」
目を少しばかり据わらせて。
にっこりと微笑んでいる二人の姿をみつつ。
「きゃぁぁ!わかった、分かったらからぁ!きちんと説明するからぁ!」
二人に詰め寄られて。
観念する百合香の姿が。
車の中で見受けられてゆく。



とりあえず。
詳しいことは、宿にもどってから。
そういうことで、二人を納得させた百合香は。
とりあえずチャンスというかこんな機会は滅多とない。
という二人の意見を尊重して。
ラストシーンのエキストラに二人を出演させ。
その日の撮影は滞りなくすんでゆくのであった。





ラストシーン。
多々といる天女などに囲まれて。
家族と共に天に昇ってゆく男性の姿。
それは、普通の人には不思議なオーロラが昼間から出ているようにしか見えないが。
ある種の力がある人などは。
それが。
天女などの集合体だと分かり。
世界がしばしざわめいてゆく。


そんなシーンの撮影。
空に上ってゆくシーンは、後ほどCG編集が成されるが。
多々といる天女などは全てエキストラ。
その多々といる天女役の中に。
天女の姿に扮した洋子と悦子が参加しているのは。
よくよく捜さないと分からない事実。





滞りなく撮影も終了し。
「さって。由香?きちんと説明してよねぇ?」
休憩所と化している車のなかで。
撮影も終り、着替えをしている百合香に、にっこりと微笑みつつ、問いかけている洋子。
・・・・目が笑っていないのが気になるが。
「あ・・・あはは。とりあえず・・・ちょっとまっててね。今用意するから。」
そういいつつ。
ごそごそと。
どうやって入っていたものか。
鞄の中から、小さな袋に入っているビニール袋を取り出して。
それにある小さなボタンみたいのなを押すと。
プワッ。
一瞬のうちに、それは。
服の形と変化を遂げる。
それは。
二人と別れるまえに着ていた由香子の服。
そのまま。
袋から出して、今来ている服を代わりにそれにいれ。
また再びボタンらしき突起を押すと。
手の平サイズより小さくなってゆく服が入っている袋。
たしか。
あれは。
かなり高い品物だったはず。
一般にも普及はしているが。
まだその値段は高く。
殆どの家では見受けられない、簡易式な携帯袋。
ちなみに。
大概なものならば圧縮可能。
服を着替えて、髪を解き。
そして。
櫛で髪をすき。
そのまま。
二つに分けて髪をみつあみにとむすんでゆく。
そして。
鞄の中にある眼鏡をかけると・・・。

もうそこにいるのは。
アイドル歌手星空百合香ではなく。
彼女達の親友でもある、岡村由香子。
それ以外の何者でもないその姿。


すでに。
撮影も終り。
いつものように、一般人にも開放が成されているこの場所。
いつものごとくに。
一目でも百合香を見ようと、外には一般人などが今にも詰め寄せかけている。
「・・・よっしっと。いつものように、人ごみにまぎれてトンズラするけど。
   ・・・・あ、とりあえず、説明は宿にもどってから。きちんとするから・・とりあえず今は協力してね?」
懇願するようにそういわれては。
否定する要素もあるはずもなく。


周りに人がいないのを確認し。
車の外にでてゆく由香子。
すでに。
押し寄せてくるファンの波に、いつものごとくに翻弄されている撮影スタッフなどの姿も見てとれるが。
「・・・・よっし。今のうちに、いきましょ!」
「・・・・・・由香・・・・もしかして・・・いつもこーやってたの?」
「そーよ?」
思わずあきれてしまう。
確かに。
今まで誰にも発見されなかったはずである。
何しろ。
眼鏡をかけて髪を結んだだけで。
雰囲気から何から何まで、がらりと変わっているこの由香子。
あの写真をみても半信半疑であったそれが。
目の前で、百合香から由香子にと変貌してゆく様をみれば、いやでも納得していまう。
そのまま。

ファンの人々で押し寄せてくる波を利用して。
いつものごとくにそこから離れる由香子。

「ああああ!また逃げられたぁぁあ!」
ふと。
彼女のマネージャーが。
今度こそは、彼女の連絡先・・もしくは正体を確認しようと力んでいたのであるが。
・・・気がつくと。
すでに、もうそこには。
百合香の姿はどこにもなくなっているのであった・・・・。




「あら?どうかされたんですか?皆さん?」
戻ってきた彼女達三人の様子が。
少し違うことに疑問を抱き。
質問してくる彼女達を案内している運転手でもある瞳。
その言葉に。
「あ、ちょっと。別に何でもないですから。」
ぱたぱたと手をふり答える由香子に。
「ふぅん。何でもないねぇ。」
「へぇぇぇぇ・・。」
そんな彼女をじとめでみている二人。
「あ・・・・あははは・・・・。だから、ちゃんと宿で説明するってば。
  ・・・あまり人に聞かれて騒がれたくないのよねぇ・・。」
空笑いを挙げつつ。
そんな洋子と悦子を見ながら。
手を合わせて、二人にお願いするポーズをとっている由香子。
その姿に。
「じゃ、しっかり、宿で説明と釈明をしてもらうからね!」
「そうそう。・・・まったく。隠し事の罪は重いのよ?」
「・・・・・・・・・はいはい。・・・・ま、二人には話すってば・・。」
・・・・・・・・?
後ろで交わされているそんな三人の会話をききつつも。
とりあえず。
瞳はそのまま車を走らせ。
彼女達を宿にと連れ戻ってゆくのであった・・・。




瞳と別れ。
そのまま、部屋にと入る洋子、悦子、由香子。
鍵を閉めて。
人がまわりにいないことを確認し。

「・・・・・さて。由香、ちゃんと説明してもらいましょうか?」
「そうそう、いったい全体どういうことなのか!今の今まで私達に隠していた理由もね!」
「ああもう!わかったからぁぁあ!」
二人に詰め寄られて。
彼女達が泊まっている部屋の一室。
テーブルを挟んで。
やがて。

ぽつぽつと。
由香子が説明を開始し始めて行く。




「つまり、私が百合香となったのは。中学のときなのよ。
   ・・・・私、別に歌手になるつもりとかなかったんだけどねぇ。私の出身地、蓬莱町でしょ?あまり騒がれたくなかったし。」
それは本音。
というか。
もともと歌手になる気など毛頭なかった。
ただ。
あのとき。
間違われて連れて行かれて。
そのとき行われていたとある場所の司会者が、彼女が新人と勘違いした結果。
今の百合香は存在する。
たったの一回。
だが、さすがというか。
由香子のその声というか歌は、かなりの『力』をもっている。
しかも、それが、全世界放映されていたからたまらない。
たったの一回。
その一回で。
いきなり彼女の正体などを探り始め。
もしくは、彼女を事務所に取り込もうとする人々の活動開始。
そして。
とあるテレビ局の見学にいったときに。
・・・・まあ、そのときに。
油断して、髪を下ろしていた。
というのもあるのだが。
いきなり、テレビのカメラの前につれていかれて、新人と紹介され・・・・で、今に至る。

ぽつぽつと。
どうして隠していたのか。
また。
どうして歌手となったのか。
そんな経過を二人に話してゆく由香子の話しは。

夜遅くまで続いてゆくのであった・・・・。

                                         −続くー
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  あとがきもどき:
       薫:・・・・・・・・・・・・・ほとんどマミちゃん(笑)
         いや、マミのあれをみたとき。
         あれ?これ・・・由香と同じ!?と一瞬びっくりしたりとか。
         まあ、漠然とそのときには話しはできてたけど、話が固まったのはあれが原因かな?
         なので少し設定がかぶってるのは・・・・気にしないでください(自覚はあり)
         当時、東京タワーとかにものすっごくあこがれてましてねぇ…
         というか、東京、という存在に憧れを抱いてましたね。
         素人でも歌手デビューできる番組も小さいころにはあったし・・・。
         ・・・・・・・・・年齢・・・・まるわかりですね(笑)
         ちなみに。私。
         クリーミー○ミ、ビデオで全巻もってます(笑)
         あれも、続き、OAVにならないかなぁ・・(まて!)
         ま、関係ない話はおいといてv
         これで洋子&悦子、由香子が百合香と知りました(笑)
         これから本館的に話しが進み始めます(笑)
         ではではvまたv



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