まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

題名がしばらく思いつかないので無題vということで(何にしよ?
ちなみに…これ、ものすっごく長いです。
なので何話になるか不明です…
水木しげる先生作品。
悪魔くんvちなみに鬼太郎などといった妖怪もでてきますv
それでもいいよ?というひとのみお付き合いくださいなv
何はともあれ、いっきますvv

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消滅と再生。
生と死。
有と無。
そして………
光と闇。
すべては互いに反発するものでありながらも表裏一体。
そしてまた………

  ~プロローグ~

―――すべての魂と心を一つに―――
思いは常に一つ。
ゆっくりと意識が浮上してゆく。
流れ込んでくる様々な思い…そして知識。
それらに共通している思いはタダ一つ。
そしてまた、それはすべてなる命の願い。
そうか。
自分は……僕は………


まどろみながらも目を開く。
ゆっくりと開いた眼に映りこむ古びた天井。
「…そ~いや、今はお母さんの田舎に来てるんだった……」
ぼんやりとそんなことを思いながらも自分の体よりも大きな布団より起き上がる。
まだどこか意識がぼんやりしている。
いつもの夢……
その夢もまた最近はアレが力をつけてきているような気がするのは気のせいではないとおもう。
いつも必死に説得を試みているけど…効いているのかいないのか。
そんなことをおもいながも、重い布団をゆっくりともちあげて半身を起こす。
「というかさ。まだ僕小さな子供なんだから……子供用の布団でいいとおもうけど……」
思わず愚痴をいってしまうのは絶対に仕方ないとおもう。
とはいえ、心配をかけてしまいかねないので両親や他人の前ではこんなそぶりはみせられない。
自分はあくまで。
ようやく二歳になったばかりの幼児なのだから。
自分が普通ではない。
とわかったのは産まれてすぐ。
普通の子供などは本来、産まれ出でて知識などを得て成長してゆく。
だが……自分は異なっていた。
すでに母のお腹の中にいたときから…どこか安らげる空間の中で様々な知識が流れ込んできていた。
知識はあってもそれの応用がきかねば、その意味はわからない。
それらの応用の仕方もまた、その場にて様々学んでいた。
必要最低限なことは産まれ出でたときにすでに得ていたこの事実。
だけど…いきなり赤ん坊が話したりするのは普通では考えられないこと。
だからこそ。
心配をかけないためにも普通の子供のフリをして今現在にまでいたっている。
…いつも演技をしているのは疲れはするが、それは仕方がないこと。
そう割りきってはいるものの、だがこのように一人のときなどには地がでてしまう。
「……起きよ…っと」
ん~~~!!!!
布団から起き上がり、そのうえにたち大きくのびをする。
自分の身長の倍以上もある羽毛布団。
横にある抱きマクラよりも自分自身が小さいのも目立ちすぎるよな……
そんなことを思いながらも、とりあえず。
ごそごそとすでに昨夜のうちに用意していた着替えの服に着替えてゆく。
あとは洗面所にいき顔を洗って歯を磨いて、それから朝ごはんのためにと台所へ。
それがおわったら昨日めぼしをつけいてたあの場所にいってみよう。
昨夜、幽体離脱してみて確認したところ。
あの場所には特殊な薬草が生えているのは間違いない。
あれってたしか…霊力回復効果も加工次第でできる…はずだし。
一人で起きて、一人で着替える。
ただそれだけのことなのに、大人たちはやれ、天才だ。
とてもかしこい。
だのと自分を褒めてくる。
二歳にもなればできる子はできるとおもうけど……
そうは思えど口にはださない。
なぜかはわからないけど、確実に感じることはただ一つ。
自分は…『今はまだ目だってはいけない』のだ。
ということ。
それが何を意味するのかは未だに自分自身でも理解できていない。
だけど、今はそれでいいとおもう。
きっとまだ…その時期ではないのだ。
ごそごそごそ……
今まで着ていた寝巻きを脱いで、綺麗にたたむ。
そして枕元に用意していた今日きる予定にしていた私服にと着替え始める。
紺色の短いズボンに半そでの朱色のシャツ。
動きやすい格好であるほうが都合がいい。
それに、季節は春を過ぎてそろそろ夏に差し掛かりかねている。
いわば梅雨と夏との間の時期。
新緑の緑の季節を過ぎてもう少ししたら梅雨の時期にとはいる。
「よいしょ…っと」
んしょ、んしょ……
お…おもい……
服を着替え終えて今まで自分が寝ていた布団を力まかせにたたんでゆく。
……これって、魔法とかつかったら楽なんだろうな~……
そんなことをふとおもってしまうが、それを誰かにみられでもしたらそれこそ大変。
知識としてはどうすればいいのか知っている。
そしてそれらに関わる呪文も。
父が漫画家。
という職業であるがゆえに家には様々な資料などがあった。
それを片っ端から手当たり次第に読んでいろいろと自分なりにも調べたりもしている。
…ごねて図書館などにもつれていってもらったこともあるが。
所詮はまだ小さい子供。
それゆえに目的の専門書物などはみせてもらえなかったり…という涙ながらの事実もある。
そんなことをおもいながらも、どうにか小さな体で布団をたたんで一つにまとめる。
「よいしょ…っと」
ぽすっ。
最後にそのまとめた布団の上に使っていた枕をのせて完成。
「さってと。洗面所にいこっと」
とてててて♪
今日もどうやらいい天気になりそうだ。
そんなことを思いつつ…彼……
埋もれ木真伍。
只今二歳。
そのくせのある茶色い髪にくりっとした大きな瞳が特徴的な男の子は。
そのまま、彼自身が寝ていた部屋より襖をあけて廊下にとでてゆく。
彼がそのような特殊な事情のもとに生まれている。
ということは…いまだのんきな両親は気づいていない……


「ん~~!!いい天気!」
昨日のうちにお婆ちゃんにお願いしといてよかった~。
そんなことを思いながらも空をみながら大きくせのび。
せっかく田舎にきたので色々みて回りたい。
とお願いして、お弁当を作ってもらっていたりする。
背中に背負っているリュックサックにお弁当をいれ。
水筒の中には真水をいれて、ハンカチ、チリシをもっているのを確認する。
「真吾ちゃん。あまり遠くにいったらだめよ~?」
「は~い!いってきま~す!!」
家の中から祖父母の声が聞こえてくるので元気よく返事をかえす。
そして、誰もついてこないのを確認し、
「よっしっ!」
そのまま山のほうにとむかって走り出す。
走る。
といっても所詮は二歳児。
そんなに早くは走れないが。
それでも、目指す場所にむけて山の中にとはいってゆく。

意識を集中して心を澄ます。
なぜか大人たちは大自然の声に耳をかたむけない。
声はいつもすぐ側にある。
というのに。
『こっちでいいの?』
すでに昨日のうちに話はつけている。
それゆえに案内してくれる、ということも了解済み。
何でも最近不穏な空気があるとかで目的の場所は精霊たちによって隠されている。
という話らしい。
なぜか異常に協力的な精霊たちの反応は気にはなるけども。
その本意は未だに定かではない。
何となくではあるが、夢にでてくるあの黒い力に関係があるのでは?
とは予想はつくが…それが何を意味しているのかはまだわからない。
眠っている間ならばすぐにでも判る。
そう確信がもてるというのに。
『ええ。メシア。こちらへ……』
メシア…救世主。
そう自然界の存在達は自分のことをそう呼ぶ。
それが自分自身の存在意義で全ての構成を司っている。
そう漠然と理解はすれども、なぜかそれらが何を意味するのかこうして起きているときは判らない。
それゆえに、彼自身、どうしてそれらが自身のことをそう呼ぶのか。
という意味は未だに理解していない。
それこそが肉体があるがゆえの束縛と拘束。
肉体が枷となり本来の力を発揮しきれていない。
だがしかし…裏を返せば肉体も精神同様に成長したとき。
それらは共鳴してその力を数十倍以上にも発揮する。
それは理。
古から続く『彼ら』という存在の意義でもある。
彼らの意義には二通り。
宇宙の意志たる存在に関わるもの、そしてまた惑星の意志に関わるもの。
そしてまた……『彼ら』と呼び称される存在達は、どちらにかかわりをもつのか。
当の当人も時がくるまではわからない。
という楔を持っている。
『うん。わかった。案内ありがとうね』
『これもわたくしたちの義務ですから……』
そんな会話を心と心で交わしながらもとにかく山の中を一人進んでゆく。
傍目からみれば小さな子供が一人で山に入ってゆくなど危険極まりないこと。
だが…彼、真吾は危険は感じていない。
むしろこのたびのアレを分けてもらわなければ自分が危険である。
というのは直感的に理解しているのだからして……


+++++++

「このあたり?」
「博士や学者はそういってたけど……」
近くに出たはずである。
だが、この広い山の中のどこに目的のものがあるのかはわからない。
「仕方ないわ。幽子ちゃん。別れてさがしましょ?」
「ナスカちゃんも気をつけてね」
小学校低学年程度のおかっぱの女の子と、そしてまた。
背中に白い翼をもっている女の子よりもかなり年上の少女。
二人はそんな会話をしつつ、そのまま二手にわかれて山の中を捜索することに。

運命によって導かれた存在もの
彼らの初めの出会いはここから……


                           ――第1話へ

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あとがきもどき:
薫:意味になってないプロローグだな~(実感あり
  いろいろ考えた末に、この場所より始動開始v(まて
  このたびのブロローグはちらほらと裏設定の説明もしていたりv
  でも意味がわからないのはお約束v
  この裏設定が後々重要な役目をおびてくるのもまたお約束v(笑
  ともあれ、始動を開始しました。
  水木しげる先生作、悪魔くん。
  気がむきましたらお付き合いのほどをよろしくおねがいいたしますv
  しかし…何話になるんだ?これ(汗


2007年6月25日(月)某日

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