まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

しだれ桜のいい画像を探せど、しっくりくるものがみつからず。
写真素材もこれ!といったものがなかなかなかったです・・・
なので普通の桜さんの画像をば(こらこら
なんか、二次さんまわってても、自分が考えてるストーリーさん。
なんでスレにしろ他のものにしろ、同じようなものがないんでしょうねぇ・・・
なければ、頭の中で反復するよりうちこんでやる!
といって始めているのが、ひ~とつ、ふ~たつ・・エトセトラ・・・・
あ、とりあえず、いまだに気分が向上しないがゆえにエル様関係、
菫ちゃん関係の品はおそらくうちこめません・・
いや、うちこみしてても、三時間かかっても10Kもうちこめない・・というこの現状……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほんとうにいなくなっちゃったんですよね・・
雄馬さん・・・・
私ですらこれなんだから、両親、家族の悲しみはいかばかりなんでしょぅ・・・(涙
ぼやいてても、どうにもならないのもわかってるけどぼやかずにはいられない今日この頃・・
とりあえず、鬱々ぼやきを払しょくすべくにいくのです

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○ MOON  RIGHT REVERSE ○~プロローグ~

さわっ……
風がふきぬける。
「…まだみたいだなぁ~……」
庭に植えてあるしだれ桜の花びらが舞う。
そこから空を見上げて思わずつぶやく。
あちらの時間軸とこちらの時間軸。
それが異なっているのは判っている。
「若~!どこですか!?」
何だかとても騒がしい。
もっとも、この一人の時間を邪魔されたくはないのでこたえる気はさらさらないが。
「…さて、とっと……」
とっん。
そんなことを思いつつもしだれ桜の枝からひょいっと飛び降りる。
見た目は四、五歳であろう。
くりくりとした瞳が印象深い。
「とりあえず。爺ちゃんに断ってからにしないと…ね」
今からやることは山とある。
だけどもそれを他のものに気付かれてはならない。
また、気づかれたくもない。
もっとも、他人に気付かれない、というのが『血』の特徴の一つではある。
「まずは、花開院家…だよね」
さわっ。
風が再びふきぬける。
あの後、もどってきたときに一応、母と祖父には伝えてある。
が、しかし周囲には伝えていないのもまた事実。
やはりこういうことは周囲に伝えずにいざ、というときに明かしたほうがいいというもの。
特に、今は。
「シアン、リー、ラオ、ユイ」
ざわっ。
その言葉とともに周囲に現れる四つの影。
「『私』がいない間、二人はここを。一人はあちらを。もうひとりは『私』と一緒に」
『御意』
その言葉をうけて四つの影は瞬く間にとかき消える。
さわさわさわ……
風が舞う。
「さて。と、爺ちゃんのところにいきますか」
絵になる。
とはまさにこういうのをいうのかもしれない。
和服を着こなしている小さな子供。
そしてその背後にあるのは大きな大きなしだれ桜。
一人、子供はそうつぶやきつつも、そのまま庭先から家にとつづく縁側にと向かってあるいてゆく……


「なんじゃ。しかし、お前もせわしないのぉ…いったい誰ににたのやら……」
「それは決まってると思うけど」
目の前の人物…否、人、とはいえないのかもしれないが。
その異様に長い頭が妙にのこるが、なぜかそこにいて当たり前。
というような雰囲気をもっている老人。
「聞きだしたらとまらんところはほんと、ばあさんゆずりじゃて。
  …しかし、今、お前がおらんようになったらそれこそ騒ぎがまたおおきくなるんじゃないか?」
「あ。それなら大丈夫。代理をおいとくから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、好きにせい。秀元によろしくな」
「は~い」
とりあえず許可はとった。
あとは、とりあえず今、現在のあちらの能力を知るのが先。
…『彼ら』を本当の意味で救うため、にも……


さらっ。
さらり、と伸びた黒髪にぱっちりとした大きな瞳。
「あんたが、一時見習いではいってきたこ?」
ふと背後から声をかけられる。
「うん。よろしくね。短い期間だけど」
「よくもまあ、おじいちゃんが許したなぁ~。ま、ええわ。私はユラ、あんたは?」
目の前の黒髪の少女がじろじろみながらきいてくる。
「私?私は…『リクオ』」
「ふ~ん。で?あんたの式神はどんなん?うちはまだ二体しかおらんのだけどなぁ~……」
普通、この年で、二体もすでにもっていればそれはすごいことなのだが。
「私の子はこの子よ。おいで」
声、と同時に足元に出現する真っ白い子猫のような生き物がひとつ。
「いやぁん!なにこれ!かわいい!!」
ふわふわ、もこもこ、ふかふか。
まさにそういって過言でない。
『……リン様……』
というか、この扱いは何なのか。
そもそも、この姿も自分にとってはかなり不本意。
それゆえに思わず不満の声をだす。
「文句はいわない。リー。わかるはず」
そう。
彼らのもつ雰囲気等をそのままここで解放するわけにはいかない。
そもそも、人界でそんなことをすればおしてしるべし。
『…それはそうですけど……』
「人の言葉をはなせるんやなぁ。いいなぁ。うちのこもはなせないかなぁ~…
   …よっしゃっ!これからはなせるように自分の力をみがかなあかんわなっ!」
何かどこか違うところで決意を新たにしている、ユラ、と名乗った少女。
「とりあえず、これから短い間ですけど、よろしくおねがいします」
ぺこり。
今のこの姿からどうしてこうして、祖父に結び付けることができようか。
祖父の昔を知っているものがいればすぐさまに結び付けたであろうが。
今の『リクオ』の姿は、いつも彼の『屋敷』で過ごしている姿にあらず。
黒い髪に黒い瞳。
『リクオ』の祖母の生き写し。
産まれたときから性別がなかった『リクオ』。
逆をいえば、男でもあり、また女でもあることをそれは示唆している。
とりあえず周囲が周囲であることから、周囲には『男児』と思わせるように幻影を一応纏ってはいる。
そのように提案したのはほかならぬ、父親と祖父。
自分の意思で男子の姿にも、また女子になれることを知っているのは…両親、そして祖父、のみ。
が、しかしそのことを誰にいうこともなく今にいたる。
当然、目の前のユラ、と呼ばれた少女もそれは知るよしもない……


                ~第1話へ~



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あとがきもどき:
薫:さてさて。プロローグから主人公である『リクオ』の少し違う設定がでてきてます。
  ・・・どこにも探してもなかったんですよね。男女ともになれるリクオさん・・・・
  ちなみに、男子の姿が妖怪の姿(祖父と同じ)で、女子が祖母(珱姫)と同じ姿、となっております。
  普段のときは性別がないまま、の状態なのでどちらの容姿も併せ持った人、としての姿ですv
  まあ、リー、と呼ばれるかわいい(まて)子猫状態な白猫さんと、
  リクオのことを、リン、と呼んでいたその事情。
  ・・・まあ、紹介欄をみればネタバレになってはいますけど。
  あえてネタバレをみない人はそのまま正体がわかるまでお付き合いくださいなv
  何はともあれ、次から漫画&アニメを主体に本編にいくのですv
  それではv

2011年1月12日(水)某日

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